「Symbian platform」の版間の差分
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'''Symbian platform''' (シンビアンプラットフォーム) は、[[オープンソース]]の[[オペレーティングシステム]] (OS) |
'''Symbian platform''' (シンビアン・プラットフォーム) は、[[Symbian Foundation|シンビアン・ファウンデーション]]によって管理されている[[スマートフォン]]向けに設計された[[オープンソース]]の[[オペレーティングシステム]] (OS) および[[ソフトウェア]]・[[プラットフォーム (コンピューティング)|プラットフォーム]]である。2009年初頭までシンビアン株式会社が開発していた[[Symbian OS]]の後継とされ、2010年2月に正式にオープンソースコードとしてリリースされた<ref> http://www.watblog.com/2010/02/06/symbian-os-now-fully-open-source/ </ref>。シンビアン・ファウンデーションは開発機能を持っておらず、オープンソースのコミュニティ開発モデルを採用している。 |
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==歴史== |
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==シンビアンプラットフォームベースのデバイス== |
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シンビアン・プラットフォームを搭載した主なデバイスを以下に示す。 |
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|'''Symbian^4''' |
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日本では、シンビアンプラットフォームによる携帯電話デバイスはまだ発表されていない。また上記の製品は日本では発売されていない。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
2010年9月10日 (金) 09:39時点における版
開発者 | シンビアン・ファウンデーション |
---|---|
プログラミング言語 | C++[1] |
OSの系統 | 組み込みオペレーティングシステム |
開発状況 | 開発中 |
ソースモデル | オープンソース |
最新安定版 | Symbian^3 platform / 2010年第一四半期 |
最新開発版 | Symbian^3 platform / 2010年第一四半期 |
対象市場 | スマートフォン |
プラットフォーム | [2] |
カーネル種別 | マイクロカーネル |
既定のUI | Symbian^3ではS60 platform, 今後はQtに移行 |
ライセンス | EPL |
ウェブサイト | symbian.org |
Symbian platform (シンビアン・プラットフォーム) は、シンビアン・ファウンデーションによって管理されているスマートフォン向けに設計されたオープンソースのオペレーティングシステム (OS) およびソフトウェア・プラットフォームである。2009年初頭までシンビアン株式会社が開発していたSymbian OSの後継とされ、2010年2月に正式にオープンソースコードとしてリリースされた[3]。シンビアン・ファウンデーションは開発機能を持っておらず、オープンソースのコミュニティ開発モデルを採用している。
歴史
ノキア、NTTドコモ、ソニーエリクソン、シンビアンのコントリビューションによりSymbian OSの資産はその核であるS60のプラットフォームおよびUIQと MOAP (S)のユーザーインターフェイスの一部を含んだソフトウェア資産であるシンビアンプラットフォームに統合された。2009年4月にシンビアンファウンデーションの正式な発足により、シンビアンファウンデーションが率いるコミュニティ活動によって開発が推進されている。コミュニティによる開発モデルを採用しているが、ノキアが事実上の開発会社であり、シンビアンプラットフォームの開発を主導している。
シンビアンファウンデーションは、2008年6月に最初に発表された。その目的は、OSIの下で、なおかつFSFが承認したEclipse Public License (EPL)の下でシンビアンプラットフォーム全体のソースを公開することだった。ただし、Symbian OS 内のコンポーネントの一部が第三者からライセンスされていたのでそれらのコンポーネントは EPL で完全なオープンソースとしてリリースができなくなった。その代わりに当初のオープンソースには多くの使用制限のあるシンビアンファウンデーションライセンス (SFL)で公開され、シンビアンファウンデーションの会員企業でのみで使用できることになっていた。なお、シンビアンファウンデーションは2009年にノキアに吸収されたシンビアン株式会社の事業継承会社ではなく、なんら関係が無い。
シンビアンファウンデーションはシンビアンプラットフォームをEPL下のオープンソースとして 2010年2月4日にリリースの完了を発表した[4]。
アーキテクチャー
テクノロジー・ドメインとパッケージ
シンビアンプラットフォームはテクノロジー・ドメイン [5]とそれぞれのソフトウェア パッケージ で構成されている[6]。各テクノロジードメインは独自のロードマップがあり、シンビアンファウンデーションはこれら技術ドメインのロードマップを管理する技術管理チームを持っている。シンビアンファウンデーションの組織内にも会員企業とのコミュニティ活動の場にも開発機能は持っていない。
すべてのパッケージは必ず1つだけの技術ドメインに割り当てられ、その技術ドメインはパッケージがコントリビューションし影響を受ける一般の機能領域に基づいている。テーマ別に関連パッケージをグループ化して、シンビアンファウンデーションはそれらの周りに強力なコミュニティの形成を奨励し、議論の場を作りレビューする機会を作る。Symbian^3におけるコントリビューションの98%はノキアからで出されており、ノキア以外のコントリビューションの大多数はバグ修正を行っている。
「シンビアンシステムモデル」[7]はプラットフォームのパッケージでの各技術ドメインのスコープを示している。
それぞれのパッケージはパッケージオーナーによって所有され、原則としてシンビアンファウンデーションの組織メンバーから指名された個人がパッケージオーナーとなる。パッケージオーナーはシンビアンファウンデーションの幅広いコミュニティからコードの貢献を受け取り、パッケージの責任を持つ。Symbian^3や開発中のSymbian^4ではすべてのパッケージのオーナーはノキアである。
シンビアン・カーネル
シンビアンはマイクロカーネルアーキテクチャで最低限必要な堅牢性、可用性、応答性を最大限にカーネルに内蔵していることを意味している。スケジューラ、メモリ管理、デバイスドライバーが含まれているが、ネットワーク、テレフォニーおよびファイルシステムのサポートのような他のサービスはOSサービスまたは情報サービスレイヤーに配置される。カーネルは真のマイクロ カーネルではないデバイスドライバーが含まれることを意味する。EKA2リアルタイムカーネルには、ナノカーネルと呼ばれるされている最も基本的なプリミティブのみが含まれており、他の抽象化を実装するには、拡張のカーネルが必要である。
シンビアンプラットフォームのバージョン
Symbian^1 - 最初のリリース作。シンビアンプラットフォームの基礎となるバージョンで、Symbian OS と S60第5版(Symbian OS 9.4上に構築されている)が組み込まれている。オープンソースとしては公開されない[8]。
Symbian^2 - シンビアンの最初のロイヤリティ不要バージョン[9]。一部はEPLとして公開されたが、大多数のソースコードはSFLのライセンスで公開され、それらはシンビアンファウンデーションのメンバー会社のみが利用可能だった。発表当時は利用する端末デバイスは無かった[10]。ノキアはSymbian^2の多くの機能(運動スクロールやウィジェットの homescreen を含む)をSymbian^1にバックポートする事を行い、それらをソフトウエアアップデートとして提供した。
Symbian^3 - 2010年の2月15日に発表された[11]。これは、シンビアンの最初の完全なオープンソースのバージョンであり、それ以前のバージョンの完全なリリースの完了後のコードベースである[12]。 Symbian^3 のリリースでは HDMIサポート、新しい2Dと3Dグラフィックアーキテクチャ、および UI の改善などの新機能が導入された[13]。ただし、Symbian OSが持っていた機能の一部は今も第三者が所有するので、それらはSymbian^3のリリースから外され、利用については個別にライセンスをもつ企業と契約する必要がある。
Symbian^4 - 2011年上半期にリリースされる見込みである[14]。Symbian^4は、Qtを含む全く新しいユーザー体験を提供する。
シンビアンプラットフォームのオープンソース版を実行する最初の携帯電話ではSymbian^3の予定で、2010年前半に発表され、後半に出荷を開始する可能性がある[15]。
シンビアンプラットフォームベースのデバイス
シンビアン・プラットフォームを搭載した主なデバイスを以下に示す。
シンビアンプラットフォームのバージョン | デバイス |
---|---|
Symbian^1 (S60 5th Edition に相当) |
|
Symbian^2 | |
Symbian^3 | Nokia N8[18] |
Symbian^4 | 2010年8月現在未発表 |
脚注
- ^ Lextrait, Vincent (2010年1月). “The Programming Languages Beacon, v10.0”. 5 January 2010閲覧。
- ^ symbian on intel's atom architecture
- ^ http://www.watblog.com/2010/02/06/symbian-os-now-fully-open-source/
- ^ Symbian Foundation (2010-02-04), Symbian Completes Biggest Open Source Migration Project Ever 2010年2月7日閲覧。
- ^ http://developer.symbian.org/main/source/technology_domains/index.php
- ^ SYMBIAN developer
- ^ http://developer.symbian.org/wiki/index.php/Symbian_System_Model
- ^ “Symbian^1”. Symbian Foundation. 2009年11月19日閲覧。
- ^ “Symbian^2”. Symbian Foundation. 2009年11月19日閲覧。
- ^ “Devices using Symbian^2”. Symbian Foundation. 2009年12月3日閲覧。
- ^ Symbian announces Symbian^3 and immediately gives it away - Symbian press release, 15 February 2010
- ^ Symbian Completes Biggest Open Source Migration Project Ever
- ^ http://developer.symbian.org/wiki/index.php/Symbian^3
- ^ “Platform Release Plan - Symbian Developer Community”. Developer.symbian.org (2010年7月2日). 2010年8月12日閲覧。
- ^ “First look at Symbian^3 concept screenshots”. All About Symbian. 2009年12月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “Symbian^1 devices”. Symbian Foundation. 2010年2月24日閲覧。
- ^ a b c d e f “find your Symbian device / Symbian^2”. Symbian Foundation (2010年). 2010年9月10日閲覧。
- ^ “find your Symbian device / Symbian^3”. Symbian Foundation (2010年). 2010年9月10日閲覧。