青柳総本家

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株式会社青柳総本家
Aoyagiuirou Co.,Ltd.
青柳総本家本社(2014年(平成26年)9月)
青柳総本家本社(2014年平成26年)9月)
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
463-8548
愛知県名古屋市守山区瀬古一丁目919
北緯35度12分37.8秒 東経136度56分9.6秒 / 北緯35.210500度 東経136.936000度 / 35.210500; 136.936000座標: 北緯35度12分37.8秒 東経136度56分9.6秒 / 北緯35.210500度 東経136.936000度 / 35.210500; 136.936000
設立 1950年昭和25年)
(創業:1879年明治12年))
業種 食料品
法人番号 7180001000041 ウィキデータを編集
事業内容 和菓子・洋菓子の製造販売
代表者 代表取締役社長 後藤 敬
資本金 1億円
外部リンク https://www.aoyagiuirou.co.jp/
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株式会社青柳総本家(あおやぎそうほんけ)は、愛知県名古屋市守山区瀬古一丁目に本社を置く製菓業者。ういろうなどの菓子類を、製造・販売している。

概要[編集]

130年以上の歴史を持つ名古屋のういろうの老舗で、生産量・販売数は日本一である。

トレードマークはに飛びつくカエルをデザインしたもので、小野道風の故事(目標に向かって何度でも努力を繰り返す)から来ている。杉本健吉によりデザインされた。

主力製品のういろうと、英語で柳を意味する「willow」の発音が似通っているのは偶然の語呂合わせである。

1970年代から1980年代にかけては「フルール」のブランド名で洋菓子の製造・販売も行なっていた。

2018年平成30年)9月、ららぽーと名古屋みなとアクルス蔦屋書店内に「喫茶Willows」を開業した。

沿革[編集]

  • 1879年明治12年):後藤利兵衛が尾張徳川家17代徳川慶勝から「青柳」の家号を受けて、青柳総本家を創立[1]
  • 1931年昭和6年):国鉄(現:JR名古屋駅構内で青柳ういろうの販売開始。
  • 1950年(昭和25年):法人化。
  • 1964年(昭和39年):東海道新幹線での車内販売開始。
  • 1969年(昭和44年):テレビCM開始。

事業所[編集]

青柳総本家守山直営店(2014年9月)

愛知県名古屋市内[編集]

本社・工場
守山区瀬古一丁目919
守山直営店
守山区瀬古一丁目628-1
大須本店
中区大須二丁目18番50号
KITTE名古屋店
中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋・KITTE名古屋1階
エスカ店
中村区椿町6番9号 エスカ地下街

この他に、名古屋三越(栄・星ヶ丘)、松坂屋名古屋店、名鉄百貨店(名駅)、ジェイアール名古屋タカシマヤ、などに専門の売場を設置している。

関東圏[編集]

青柳総本家 KitchenBASE神楽坂店
東京都新宿区払方町一丁目3番地(2022年3月11日オープン)
青柳総本家 浅草店
東京都台東区浅草二丁目2番14号(2022年4月1日オープン)

主力商品[編集]

ういろう[編集]

青柳ういろう」は登録商標である。東海道新幹線が開通した際に、名古屋名物として青柳のういろうだけ車内販売を許可されたことにより、ういろうは「名古屋名物」として有名になった[2]

1969年昭和44年)から流されているういろうCMの歌詞(くやしかったら言ってみな。白・黒・抹茶・あずき・コーヒー・ゆず・桜)が「上がり」なのか「あずき」なのかが話題になることがある。放送開始当初は「上がり」、1971年(昭和46年)頃 - 1977年(昭和52年)は「あずき」である。1977年(昭和52年)をもってCMが一時中止になっているが2002年平成14年)に復活し、その後2007年(平成19年)10月をもって再び放送が中止された。復活した時の歌詞は「上がり」であった。「上がり」とは、こしあんの事である。

ゆず」は1982年(昭和57年)休止、2002年(平成14年)再開、2008年(平成20年)再び休止、「珈琲」は1977年(昭和52年)休止、2002年(平成14年)再開、2007年(平成19年)再び休止したが、コーヒー業界の助言、洋菓子づくりの経験を持つスタッフなどの手によって復活し、2021年令和3年)4月6日に販売を再開した[3][4][5]

ういろうの商品名[編集]

  • 青柳ういろう(しろ、抹茶、さくら、上がり、黒、栗、小豆、マンゴー(夏季限定)、おいも(秋季限定)
  • 一口ういろう(しろ、抹茶、さくら、上がり、くろの詰合):5個入、10個入、15個入、20個入、30個入
  • 一口ういろう(しろ、抹茶、さくらの詰合):9個入
  • 一口ういろう(和三盆・濃茶の詰合、和三盆・桜葉の詰合の2種類):8個入、16個入
  • 四季づくし(しろ、抹茶、さくら、上がりの詰合):5個入、8個入、12個入、20個入
  • 名古屋かるた(こしあん、栗、緑茶の詰合):6個入、12個入、18個入
  • 季節の味くらべ (春:桜&若桃、夏:黒糖&和三盆、秋:栗&さつま芋、冬:お汁粉&焼き芋の詰合):4個入、8個入、16個入
  • 生ういろう(通年販売:宇治時雨、こしあん、和三盆、かすみ(三越限定)、黒糖(名鉄限定)、塩(JR高島屋限定)、上がり餡(松坂屋限定) 季節限定:黒豆、節分、チョコレイト、うめ、あっぷるシナモン、さくら、草餅、柏、濃茶、若桃、水無月、青梅、緑茶、おはぎ、栗、かぼちゃ、さつま芋、ゆず、迎春、老松など
  • 一口生ういろう(通年販売:黒糖、和三盆、こしあん、さくら、宇治しぐれ、おいも 季節限定:黒豆、梅、若桃、桜杏仁、桜餅、草餅、濃茶、水無月、青梅、緑茶、おはぎ、栗、ゆず、黒ゴマ黒きなこ、チョコレイト、花見、みたらし、ダージリン、マンゴー、塩とまと、ピスタチオ、カフェオレ、ほうじ茶など。守山直営店・KITTE名古屋店・Willows限定販売)

その他の商品名[編集]

  • カエルまんじゅう:3個入、6個入(トレードマークにちなんだ製品。こしあんの他には、桜餡(春季限定)、抹茶餡(夏季限定)、芋餡(秋季限定)、チョコ餡(冬季限定)がある)
    • ケロトッツォ:イチゴ、ラムレーズン&くるみ、クリームチーズ&レモン(上記のカエルまんじゅうに、生クリームとクリームチーズなどをサンドした製品。マリトッツォにちなんで「ケロトッツォ」とした)
  • きしめんパイ:10本入、20本入。なお発売開始時には「フルール」ブランドで登場していた
  • 小倉サンド:5枚入・名古屋名物の小倉トーストにちなんだ製品
  • 名古屋生サブレ:カフェオレ風味・8枚入
  • 栗むし羊羹

CM[編集]

東海地方では上述のCMソングがよく知られている。CMは前述の東海道新幹線開業直後に関東関西の放送局や他地区でも放送されていた時期があったが、現在は中京エリアのみの放送に留まっている。また、フルールのCMも有名だった。

声の出演
  • 「青柳ういろうのうた」 歌:ムーンドロップス(メイン歌唱者:松島みのり)
  • 「フルール」 歌:サニートーンズ(メイン歌唱者:つねかわめぐみ・伊藤かよ子)

スポンサー番組[編集]

一社提供

汚染米事件[編集]

米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の事故米不正転売事件において、2007年(平成19年)12月〜2008年(平成20年)6月の製品に加工販売した事を明らかにした[6][7]が、工業用の農薬汚染米だと気がつかずに仕入れたと説明をし、後藤敬社長謝罪をしている。

脚注[編集]

  1. ^ 会社概要”. 青柳総本家. 2017年3月22日閲覧。
  2. ^ 2009年5月17日放送『がっちりマンデー!!』(TBSテレビご当地お菓子第2弾!! 2017年3月20日閲覧
  3. ^ 名古屋名物・ういろう。幻だった「7つの味」が13年ぶりに復活!(大竹敏之) - Yahoo!ニュース”. Yahoo!ニュース 個人. 2021年4月9日閲覧。
  4. ^ 「青柳ういろう ゆず」販売のお知らせ| 最新のお知らせ”. 青柳総本家 公式サイト (2021年4月6日). 2023年2月2日閲覧。
  5. ^ 「青柳ういろう 珈琲」販売のお知らせ| 最新のお知らせ”. 青柳総本家 公式サイト (2021年4月6日). 2023年2月2日閲覧。
  6. ^ “名古屋のういろう老舗店にも汚染米混入”. 日刊スポーツ. (2008年9月) 
  7. ^ “ういろう老舗も汚染米混入/ようかんなど5商品”. 四国新聞. (2008年9月). http://news.shikoku-np.co.jp/national/social/200809/20080917000486.htm 

外部リンク[編集]