西川右近

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にしかわ うこん
西川 右近
生年月日 (1939-06-04) 1939年6月4日(84歳)
本名 近藤雅彦
出身地 日本の旗 日本 愛知県名古屋市中区本重町(現在の錦三丁目
西川鯉三郎(2世)
西川司津(近藤静子)
兄弟 姉・西川左近
(舞踊家・西川流鯉風派家元)
近藤八重子
長女・西川まさ子(舞踊家)
次女・西川陽子(舞踊家)
長男・西川千雅(舞踊家)
当たり役
三十石の夜舟
お祭り
十二段君ケ色音



宿の月
身替座禅
玉兎
喜撰
受賞
1962年名古屋演劇ペンクラブ賞
1982年愛知県文化選奨文化賞を受賞
2001年文部科学大臣賞表彰
2015年中日文化賞
備考
西川流家元Web - 西川流のウェブサイト

右近の日記 - 本人のブログ

西川 右近(にしかわ うこん、1939年6月4日 - )は、日本舞踊家で、西川流総帥(三世家元)。愛知県名古屋市中区本重町(現在の錦三丁目)出身。財団法人西川会理事長。本名は近藤雅彦。父は二世家元西川鯉三郎。同じく舞踊家の西川左近は姉。長女は西川まさ子、次女は西川陽子、長男は四世家元の西川千雅、孫に西川カーク(まさ子の子)がいる。

来歴

誕生から家元継承まで

  • 1939年 - 6月4日、西川流二世家元、西川司津の長男として生まれる。3歳で初舞台。
  • 1956年 - 西川流名取試験を受け、西川右近を名乗る。本格的に舞踊家として活動開始。鯉三郎主催の鯉風会で、名披露目披露。長田午狂作、清元榮寿郎作曲で「小袖曽我」の曽我五郎で二世西川鯉三郎の母曽我満江で共演。この頃から藤間流宗家二世藤間勘祖に師事。
  • 1960年 - 初の振付「おどりの散歩」を発表。
  • 1962年 - 9月、自作・作舞の八重山椿で名古屋演劇ペンクラブ賞を受賞。
  • 1968年 - 9月、第21回名古屋をどりの「望月の駒」で佐久間良子と共演。
  • 1981年 - 9月、第34回名古屋をどりより、二世西川鯉三郎から引き継ぎ主宰者となる。
  • 1982年 - 愛知県文化選奨文化賞を受賞[1]
  • 1983年 - 8月、二世西川鯉三郎死去に伴い、西川流三世家元を継承。

継承後-1999年

2000年-2010年

  • 2000年 - 6月、名古屋・御園座で行なわれた、十七世中村勘三郎13回忌追善舞踊会に出演。「身替座禅」、北条秀司作「仇ゆめ」で勘三郎、波乃久里子らと共演。
  • 2000年12月31日から2001年1月1日、熱田神宮能楽殿にて開催する。「ミレニアム・フェスティバル・イン熱田の森」で日本舞踊のカウントダウン公演を開催。
  • 2001年
  • 2002年
  • 2003年
  • 2004年 - 4月、中京大学体育学部教授、湯浅景元と踊りと健康の融合を目指した「NOSS」をスタート。名古屋を中心にインストラクターを養成。現在は名古屋豊川といった東海地方を中心に東京大阪広島札幌のスポーツクラブなどでも教えられている。
  • 2005年
  • 2006年
    • 10月、1998年より中断していた、「赤坂をどり」が赤坂ACTシアターで復活。舞踊の振付、指導にあたる(1997年までは赤坂をどりは歌舞伎座で開催していた)。
    • 11月、北海道札幌市で「西川会」を開催。
  • 2007年
    • 3月、西川流三世家元継承25年を迎える。名古屋市内のホテルで「全国大会」を開催。
    • 3月、書き下ろし時代小説、「兄者~義経の怨霊」を出版。
    • 3月27日、第50回記念日本舞踊協会公演が歌舞伎座で行なわれ、尾上流家元尾上菊之亟と清元「玉兎」を踊る。
    • 9月、第60回記念公演名古屋をどりを迎える。市川笑三郎が特別出演。
  • 2008年
    • 1月、熱田神宮で「西川流・温故知新」を開催。
    • 2月、日本舞踊協会公演に二世家元西川鯉三郎が得意にした、清元榮寿郎作曲。清元「月」に門弟と出演。
    • 12月、名古屋能楽堂で藤間流宗家藤間勘十郎 (8世)と共演。
  • 2009年
  • 2010年
    • 2月、三重県桑名市で「三重県 西川会」を開催。
    • 3月、エッセイ集「にんげん見本帖」が集英社より発売。
    • 4月、古稀。西川流の全国の門弟を名古屋市内のホテルに一同に集め、互いの交流を深める目的で「二世西川鯉三郎生誕100年と西川右近古希を記念する会」を開催。同月、東京国際大学の人間社会学部客員教授に任命される。
    • 5月、母司津より引き継いだ「ひな菊会」を5年振りに開催。清元「雨の権八」の白井権八を踊る。
    • 9月、第63回名古屋をどりを開催。
    • 12月、第57回中京五流舞踊公演が東海地方在住の赤堀流、工藤流、花柳流、藤間流の舞踊家、五條流立花流の舞踊家が出演。長唄「松の緑」を娘のまさ子と踊る。

2011年-現在

  • 2011年
  • 2014年
    • 9月3日-7日に催された第67回「名古屋をどり」の終演を以て家元を四代・千雅に継承。西川流総師を名乗る[2]
  • 2015年

活動

主催の会、出演の舞台

著書

  • 『やっぱり古いが面白い!』文化創作出版 2003
  • 『兄者 義経の血霊』だいわ文庫 2007
  • 『にんげん見本帖 心に残るあの人の言葉・この人の生き様』創美社 2010

共著

  • 『日本舞踊舞踊劇選集』西川千雅共編 西川会 2002
  • 『7分のおどりで筋力強化! 日舞エクササイズ「NOSS」のすべて』西川千雅共著 湯浅景元監修 日本経済新聞出版社 2010

脚注

  1. ^ 芸術文化選奨”. 愛知県 (2012年7月10日). 2014年12月10日閲覧。
  2. ^ 右近の制作日記362、継承公演、無事に終了”. 右近の日記 (2014年9月13日). 2014年12月10日閲覧。

参考資料