北条秀司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
北條 秀司

北條 秀司(ほうじょう ひでじ、新字体:北条1902年(明治35年)11月7日 - 1996年(平成8年)5月19日)は、劇作家著述家。本名は飯野 秀二(いいの ひでじ)。

略歴・業績[編集]

大阪市生まれ。日本電力で働きながら、関西大学文科卒業。日本電力と、小田原電気鉄道の合併で、箱根登山鉄道へ出向。箱根登山鉄道の社員をしながら岡本綺堂に師事[1]、「北條秀司」の筆名は綺堂がじきじきに命名したものだった。

1937年、『表彰式前後』が新国劇で上演されて劇壇デビュー。1940年、『閣下』で新潮社文藝賞受賞。1951年、『霧の音』で毎日演劇賞、1965年、『北條秀司戯曲選集』で芸術選奨文部大臣賞、翌年読売文学賞、1973年、菊池寛賞受賞。1987年、文化功労者。ほか大谷竹次郎賞。歌舞伎新派新国劇に数多くの脚本を提供し自ら演出も手掛けた。
大劇場商業演劇で成功し、演劇界の大御所として重きを成し、日本演劇協会会長や国際演劇協会日本センター会長なども歴任、北條天皇の異名を取った。

代表作に、『王将』三部作 (1947–50)、『狐と笛吹き』(1952)、『太夫(こったい)さん』(1955)、『佃の渡し』、『狐狸狐狸ばなし』、『建礼門院』などがあり、また『末摘花』『浮舟』『藤壺』など、『源氏物語』を題材にしたものも多く、その集大成は「北條源氏」と呼ばれている。

褒章・受賞[編集]

[2] [3]

  1. 1937年、『表彰式前後』が新国劇で上演されて劇壇デビュー。
  2. 1941年、「閣下」で新潮社文芸賞を受賞
  3. 1951年、『霧の音』で毎日演劇賞
  4. 1965年、『北條秀司戯曲選集』で芸術選奨文部大臣賞
  5. 1965年  読売文学賞:戯曲賞を「北条秀司戯曲選集」が受賞[4]
  6. 1973年、菊池寛賞受賞。
  7. 1987年、文化功労者大谷竹次郎

著書[編集]

戯曲・創作
  • 『閣下』 双雅房、1940年
  • 『丹那隧道』 大川屋書店、1943年 
  • 『花壇の嵐』 偕成社、1949年 
  • 『北條秀司ラジオ・ドラマ選集』 宝文館、1952年 
  • 『王将』 宝文館、1952年 
  • 『鴛鴦』 宝文館(ラジオ・ドラマ新書)、1954年
  • 『早春』 宝文館(ラジオ・ドラマ新書)、1955年 
  • 『井伊大老』 宝文館(ラジオ・ドラマ新書)、1955年 
  • 『狐と笛吹き』 宝文館(ラジオ・ドラマ新書)、1955年 
  • 『源氏物語 放送劇』 宝文館、1957年 
  • 『北條秀司作品集』『表彰式前後』他  演劇出版社、1959年 
  • 『北條秀司戯曲選集』全8巻  青蛙房、1962年 
  • 『建礼門院』 青蛙房(北條秀司戯曲選集)、1969年 
  • 『大老』 青蛙房、(北條秀司戯曲選集)1971年 
  • 『北條政子』 青蛙房(北條秀司戯曲選集)、1973年 
  • 『奥の細道』 青蛙房(北條秀司戯曲選集)、1976年 
  • 『北條秀司自選戯曲集』 青蛙房、1979年 
  • 『北條源氏』 青英舎、1985
随筆・紀行
  • 『古都好日』 淡交新社、1964年 
  • 『京の日』 雪華社、1966年 
  • 『炉ばたの話』 雪華社、1967年 
  • 『祭りのふるさと』 日本交通公社、1968年 
  • 『北京暖冬』 青蛙房、1968年 
  • 『奇祭巡礼』 淡交社、1969年 
  • 『古都祭暦』 淡交社、1969年 
  • 『奇祭風土記』 淡交社、1971年 
  • 『祭り紀行』 昭文社出版部、1972年 
  • 『北條秀司劇作史』 日本放送出版協会、1974年 
  • 『祭り歳時記』 東京美術、1975年 
  • 『演劇雑記帳』 読売新聞社、1975年 
  • 『わが歳月 終戦まで』 日本放送出版協会、1981年 
  • 『エトランゼ紀行』 北斗社、1981年 
  • 『京・四季の旅情』 淡交社、1981年 
  • 『おまつりきちがい』 北斗社、1982年 
  • 『夜の秋』 北斗社、1982年 
  • 『祭りの笛』 北斗社、1982年 
  • 『愛知の祭り紀行』 中日新聞本社、1982年 
  • 『演劇太平記』全6巻  毎日新聞社、1985–91年 
  • 『鬼のあるいた道』 毎日新聞社、1987年 
  • 『老鬼寂寞』 演劇出版社、1990年
  • 『古時計の歌』 北斗社、1992年

典拠・注釈[編集]

典拠・資料[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 北條秀司関係資料(東海大学・情報史料学研究所)
  2. ^ 北條秀司関係資料(東海大学・情報史料学研究所)
  3. ^ 日本人名大辞典
  4. ^ 読売新聞公式サイト読売文学賞HP 第11回~第20回・受賞者一覧