福岡外環状道路

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福岡外環状道路(九州がんセンター付近にて撮影)。高架部は福岡高速環状線
福岡外環状道路の歩道部分。暫定供用の車道部分よりも広い程度に用地確保されている。
国道202号標識
国道202号標識

福岡外環状道路(ふくおかそとかんじょうどうろ)は、福岡県福岡市博多区立花寺から、福岡市内南部を横断して、西区拾六町に至る、国道202号バイパス道路である。なお国道202号の道路標識は、方面案内標識上に書かれたものを除いては、2011年の完成供用の時点で沿線には設置されていない。

元来は、自動車専用道路(4車線)と一般道路(4車線)の両方からなる複断面道路全体が「福岡外環状道路」と呼称されていた。しかし、自動車専用道路部は、福岡都市高速道路(福岡市道)の高速5号線として建設・管理されることとなったため、現在では一般道路部のみが、「福岡外環状道路」と呼称されるに至っている。

福岡高速環状線とともに、その高架下を走る4車線道路として計画された。設計速度は50km/h福大トンネルや、JR鹿児島本線西鉄天神大牟田線アンダーパスなど、沿線街区としては大がかりな構造も多い。

住宅地の隘路も多く、渋滞が激しく幹線道路整備の遅れていた福岡市西部、西南部、中南部、南部、東南部を直結する幹線道路として期待され開通した。計画策定は1973年昭和48年)で2011年平成23年)4月29日に全線開通(38年を費やした)。全線4車線での供用となっている。現在、最高速度は60km/hとなっており、当初の設計速度を上回っている。

福岡外環状道路に沿ってその地下に福岡外環状共同溝が建設されている。また、城南区七隈 - 西区橋本の区間の地下には福岡市地下鉄七隈線も通っている。

概要

  • 起点:福岡県福岡市博多区立花寺(立花寺北交差点 = 国道3号交点)
  • 終点:福岡県福岡市西区拾六町(青果市場交差点交差点 = 国道202号交点)
  • 総距離:16.2km
  • 総事業費 : 2090億円([1]のp142)
  • 計画交通量 : 20,300台/日 - 54,300台/日(同上)
  • 貨幣に換算した便益額 : 6495億円(同上)

通過市町村

重複区間

  • 福岡県道49号大野城二丈線:福岡県福岡市城南区(堤2丁目交差点) - 福岡県福岡市城南区南片江
  • 福岡県道560号都地姪浜線:福岡県福岡市西区(外環室見橋西交差点) - 福岡県福岡市西区(橋本駅入口交差点)

交差する道路

交差する道路 交差する場所 起点から
(km)
県道24号福岡東環状線
国道3号(福岡南バイパス) 福岡市 博多区 立花寺北
福岡高速環状線 西月隈出入口 -
県道112号福岡日田線 井相田1丁目
福岡高速環状線 板付出入口 -
市道博多駅春日原2号線(筑紫通り 西田橋南
福岡市都市計画道路御供所井尻線 南区 井尻3丁目東
県道31号福岡筑紫野線 春日市 須玖北1丁目
県道505号板付牛頸筑紫野線 須玖北9丁目
福岡市都市計画道路長浜太宰府線
(横手中央通り)
福岡市 南区 横手南町
県道575号山田中原福岡線 的場南
福岡高速環状線 野多目出入口 -
国道385号みやけ通り ガンセンター入口
福岡高速環状線 野多目出入口 -
県道602号後野福岡線 屋形原一丁目
県道555号桧原比恵線 西長住
福岡高速環状線 堤出入口 城南区 -
県道49号大野城二丈線 堤2丁目
県道557号東油山唐人線油山観光道路
福岡高速環状線 堤出入口 -
県道49号大野城二丈線 南片江
県道49号大野城二丈線 西片江
福岡高速環状線 野芥出入口 早良区 -
国道263号早良街道 野芥口
福岡高速環状線 野芥出入口 -
県道558号内野次郎丸弥生線原通り 次郎丸
県道560号都地姪浜線 西区 外環室見橋西
県道560号都地姪浜線 橋本駅入口
県道561号周船寺有田線 橋本西
福岡高速環状線 福重出入口 -
国道202号今宿新道 青果市場入口
県道560号都地姪浜線(下山門通り

ほか、現道ではないが福岡市・近郊市町村の都市計画道路も幾つか接続される計画となっている。

別名

  • 外環状道路、「そとかん」

愛称

  • 平成外環通り、「へいせいそとかんどおり」[注釈 1]

脚注

注釈

  1. ^ 福岡市と福岡外環状道路愛護会の募集により決定した愛称[1]

出典

  1. ^ 平成外環通り愛称決定”. 福岡市. 2013年4月18日閲覧。

関連項目

外部リンク