眩惑のブロードウェイ
| 『眩惑のブロードウェイ』 | ||||
|---|---|---|---|---|
| ジェネシス の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| 録音 | 1974年8月-10月 | |||
| ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | カリスマ・レコード、アトコ・レコード | |||
| プロデュース | ジェネシス、ジョン・バーンズ | |||
| 専門評論家によるレビュー | ||||
| ジェネシス アルバム 年表 | ||||
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『眩惑のブロードウェイ』[1]（The Lamb Lies Down on Broadway）は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、ジェネシスの6枚目のスタジオ・アルバム。1974年11月18日に発売され、バンドとしては初の2枚組アルバムとなった。このアルバムとそれに伴うツアーの後、1975年にフロントマンのピーター・ガブリエルが脱退した。
概要
コンセプト・アルバムの体裁を取っているが、2枚組にも及ぶ長大なストーリー展開から考えてロック・オペラ的とも言える。即興演奏や実験的なアイデアを多く取り込みたいとの理由で2枚組アルバムとすることはかなり早い段階で決定していた。構想段階ではマイク・ラザフォードによりアントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリの『星の王子さま』をテーマとした作品にしようとの意見が提案されたがピーター・ガブリエルによって「気取っている」「おとぎ話は時代遅れだ」等と反対されてしまい、最終的にガブリエルが全歌詞を担当することとなり『ウエスト・サイド物語』や『天路歴程』、『エル・トポ』といった作品や、カール・グスタフ・ユングやアレハンドロ・ホドロフスキーの思想等をベースに、「ラエル[2]」という名のニューヨークに住むプエルトリコ人少年を主人公としたストーリーをヘッドリィ・グランジにほぼ籠りきりで書き上げている。ストーリーは少年の自己を見つめる精神的旅行という内容で、その道中に少年は様々な不思議な生物に出会うという少々難解なものであり、他のメンバーはよりシンプルな内容を志向したため徐々にガブリエルとの摩擦を生むことになる。また、歌詞中でレニー・ブルース、グルーチョ・マルクス、マーシャル・マクルーハン、ハワード・ヒューズ、クー・クラックス・クラン等に言及していることやタイトルに反してイギリス的なテーマがメインとなっていることも特徴であり、ガブリエルは意図的にアメリカを思い起こさせるような情景描写を排除した。
レコーディングはディープ・パープルの『マシン・ヘッド』のように移動式スタジオを使用し、ウェールズのカーマーゼンシャーにある邸宅「Glaspant Manor」で行われた。また、アルバムのミックス時にたまたま隣のスタジオでレコーディングしていたブライアン・イーノが、ピーターに頼まれてシンセサイザーを用いたボーカルエフェクトを行った。
収録曲
全曲ともピーター・ガブリエル、スティーヴ・ハケット、トニー・バンクス、マイク・ラザフォード、フィル・コリンズの共作
ディスク1
- 「ザ・ラム・ライズ・ダウン・オン・ブロードウェイ」 - "The Lamb Lies Down on Broadway" - 4:55
- 「フライ・オン・ア・ウインドシールド」 - "Fly on a Windshield" - 2:47
- 「ブロードウェイ・メロディ・オブ・1974」 - "Broadway Melody of 1974" - 1:58
- 「カッコー・コクーン」 - "Cuckoo Cocoon" - 2:14
- 「イン・ザ・ケイジ」 - "In the Cage" - 8:15
- 「ザ・グランド・パレード・オブ・ライフレス・パッケージング」 - "The Grand Parade of Lifeless Packaging" - 4:07
- 「バック・イン・N.Y.C.」 - "Back in N.Y.C." - 5:49
- 「ヘアレス・ハート」 - "Hairless Heart" - 2:25
- 「カウンティング・アウト・タイム」 - "Counting Out Time" - 3:45
- 「カーペット・クローラーズ」 - "The Carpet Crawlers" - 5:16
- 「ザ・チェンバー・オブ・32ドアーズ」 - "The Chamber of 32 Doors" - 5:40
ディスク2
- 「リリーホワイト・リリス」 - " Lilywhite Lilith" - 2:40
- 「ザ・ウェイティング・ルーム」 - "The Waiting Room" - 5:28
- 「エニウェイ」 - "Anyway" - 3:18
- 「ヒア・カムズ・ザ・スーパーナチュラル・アナスセイスト」 - "Here Comes the Supernatural Anaesthetist" - 2:50
- 「ザ・ラミア」 - "The Lamia" - 6:57
- 「サイレント・ソロウ・イン・エンプティ・ボーツ」 - "Silent Sorrow in Empty Boats" - 3:06
- 「ザ・コロニー・オブ・スリッパーメン」 - "The Colony of Slippermen" - 8:14
- 「ラヴィーン」 - "Ravine" - 2:05
- 「ザ・ライト・ダイズ・ダウン・オン・ブロードウェイ」 - "The Light Dies Down on Broadway" - 3:32
- 「ライディング・ザ・スクリー」 - "Riding the Scree" - 3:56
- 「イン・ザ・ラピッズ」 - "In the Rapids" - 2:24
- 「イット」 - "It" - 4:58
参加ミュージシャン
- ピーター・ガブリエル - ボーカル、フルート、オーボエ、タンバリン
- スティーヴ・ハケット - ギター
- トニー・バンクス - ピアノ、ハモンドオルガン、メロトロン、シンセサイザー
- マイク・ラザフォード - ベース、ベース・ペダル、12弦ギター
- フィル・コリンズ - ドラムス、パーカッション、ヴィブラフォン
ゲスト参加
- ブライアン・イーノ - ボーカルエフェクト
脚注
外部リンク
- The Lamb Lies Down On Broadway - Discogs (発売一覧)
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フィル・コリンズ | マイク・ラザフォード | トニー・バンクス ピーター・ガブリエル | スティーヴ・ハケット | アンソニー・フィリップス | ジョン・メイヒュー | ジョン・シルヴァー | クリス・スチュワート | レイ・ウイルソン サポート・メンバー : チェスター・トンプソン | ダリル・ステューマー | ビル・ブルーフォード | ニック・ディヴァージリオ | ニア・Z | アンソニー・ドレナン | |
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