特別番組
特別番組(とくべつばんぐみ)は、テレビ・ラジオ放送において通常、毎日・毎週のように放送されるレギュラー番組とは異なり、月に1回・年に1回・不定期など単発的な意味合いを持つテレビ番組・ラジオ番組のこと。“スペシャル”や“SP”や“豪華番組”などと表現されている。
概要
特別番組は、テレビでは春と秋の改編期の時期と年末年始の時期に多く放送される。ラジオでは、野球中継がない日(特にAM局)や祝祭日(特にFM局)、年末年始の時期に放送されることがある。
JFN系列局では日曜日の19:00 - 20:00もしくは20:00 - 21:00の1時間をレギュラーの特別番組枠(サンデースペシャル)として設ける例が多い(通常は『SMOOTH STYLE』、『LIFE IS BEAUTIFUL』、『スポーツキャッチ!』を放送する局がほとんどである)。
基本的に特別番組の枠はレギュラー番組と同じく改編期または年末年始に設置される例が多いが、レギュラー番組が視聴率低迷や不祥事などで打ち切られた際に、改編期までのつなぎ番組として急遽設けられる例もある。
また、特定の特別番組の枠内で定期的に放送される番組も多い。
これまで長時間の特別番組は1990年代まで日本テレビ系列『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』・『スーパークイズスペシャル』、フジテレビ系列『FNS27時間テレビ』、TBS系列『オールスター感謝祭』(5時間半)、テレビ東京系列『新春ワイド時代劇』など数える程しかなかった。しかし、2000年頃から特番の長時間化(3時間から5時間)が目立ち、フジテレビのように途中でニュースを挟んだ2部構成を行っている(TBS系列『オールスター感謝祭』では21時前後か21時過ぎにニュースが総合司会陣のアナウンス後に挿入)。また、改編期以外(11月や2月など)でも特別番組を組むケースも見られるほか、放送局の開局を記念して放送されるものもある。
NHK『NHK紅白歌合戦』、フジテレビ系列『FNS歌謡祭』『FNSうたの夏まつり』、TBS系列『輝く!日本レコード大賞』『音楽の日』、日本テレビ系列『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』『THE MUSIC DAY』、テレビ東京系列『にっぽんの歌』『テレ東音楽祭』など年に1回定期的に放送されている音楽番組の特別番組も各テレビ局が組んでいる。
1990年代以降からは、フジテレビ系列『ものまね王座決定戦』『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』、日本テレビ系列『ものまねバトル』『ものまねグランプリ』と、春と秋の改編期の時期と年末年始の年3回定期的にものまね番組が放送されている。
過去にレギュラー放送されていてレギュラー放送を終了した番組を復活して放送する場合、特別番組扱いされる。
レギュラーの特別番組枠
NHK
- 国会中継(通常国会のうち所信表明演説、代表質問、衆議院・参議院予算委員会)
- 明日へ -支えあおう-
- とっておきサンデー
日本テレビ系
テレビ朝日系
TBS系
テレビ東京系
- 水曜エンタ
- 土曜スペシャル(紀行・グルメ中心)
- 日曜ビッグバラエティ
フジテレビ系
- ※金曜プレミアムと土曜プレミアムでは2〜3日間連続の合同企画ドラマなどを放送することもある。
特別番組の様々な種類
- スポーツ中継
- プロ野球中継(毎年のナイターシーズン中)
- サッカー中継
- バレーボール中継(バレーボールワールドカップと春の高校バレーはFNS系、世界バレーはJNN系、バレーボールワールドグランプリとバレーボールワールドリーグはFNS系とJNN系が数年交替で分担して中継)
- 高校野球中継(“センバツ”、“夏の甲子園”)
- 劇場公開映画
- スペシャルドラマ
- 報道特別番組
- 選挙特別番組
- 警察24時
- 追悼番組(俳優の場合は生前最後の出演だった2時間ドラマを、当初予定を変更して放送する例が多い)※森繁久彌・藤田まこと
- 有名人の結婚披露宴中継(2003年の谷佳知・亮子夫妻(日本テレビ系)、2007年の陣内智則・藤原紀香(日本テレビ系)などがある)
- 公立高校入試解答速報(毎年3月)※JRTのタカガワ電波塾特番(タカガワ高校入試解答速報)など
- 皇室スペシャル(春と秋の改編期に必ず放送される)
ほか
- 開局記念番組(放送局の開局時に放送される特別番組)