敦賀気比高等学校・付属中学校

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敦賀気比高等学校・付属中学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人嶺南学園
設立年月日 1986年
共学・別学 男女共学
中高一貫教育 併設型
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
高校コード 18506A
所在地 914-8558
福井県敦賀市沓見164-1
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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敦賀気比高等学校・付属中学校(つるがけひこうとうがっこう・ふぞくちゅうがっこう)は、福井県敦賀市沓見に所在し、中高一貫教育を提供する私立高等学校中学校(併設型中高一貫校)である。

概要

過去には国際科と電子情報科があったが、現在は普通科(特別進学コース・進学コース・教養コース)のみである。

付属中学校

教育形態は周辺の一般中学校と大分違い、体育は通常より減らされ、美術・音楽の科目が極端に少ない。その代わりに国語・数学・英語等の重要教科の時間数を増やしており、それ相応に進度が速くなるので、中高一貫校の例に漏れず2年終了時までに中学範囲の国数英が終了してしまい、3年次からは高校の教科書を使用した授業が行われる。理科に関しては3年次の1学期中に終了し、以後は化学が必須となり物理・生物がそれぞれ理系・文系の選択科目となる。

校風は、進学生徒を育成するという目的上、校則、授業形式が公立校より厳しいと思われがちだが、高校の校則を緩くしたものであり、公立校とほぼ変わりはない。

部活動は、中学生のみで行っている、サッカー部とテニス部。高校と合同で行う陸上部、バドミントン部、吹奏楽部、茶華道部などがある。近年ではスケート部や、ダンス・チア同好会が中学生活によって作られた。

部活動

野球部は甲子園の常連校であり、春7回・夏6回の出場実績がある。創部10周年で甲子園に行き、全国に名を広めようと、1992年当時鯖江ボーイズ監督をしていた渡辺孝一監督が同校監督に就任。当時エースの内藤剛志(駒澤大学-JR東海-福井ミリオンドリームズ)を中心にレギュラー9人中7人が2年生軍団で、第76回夏の選手権(1994年)に初出場を果たすと、第77回全国高等学校野球選手権大会(1995年8月)でベスト4の成績を残したことがある。三上真司第79回選手権(1997年)ベスト8、東出輝裕1998年春(初出場)夏選手権に連続出場を果たした。2000年に出場確実とされていた選抜大会は、開幕前に当時野球部員であった仲澤忠厚(後に退部したが退学にはなっていない)の無免許運転および飲酒運転による人身事故が発覚したのがきっかけで高野連から糾弾され、出場辞退を余儀なくされた。それ以降は一時低迷していたが、第80回選抜高等学校野球大会(2008年3月)で復活を果たすと、2013年センバツ2014年夏甲子園とベスト4の成績を残し、そして2015年センバツでは決勝で東海大第四を破り、北陸勢として初の甲子園優勝を達成した。

野球部は、所謂「学校の広告塔」としての立場もあり、地元以外から有力選手を多数スカウトしている。
ベスト4になった1995年選手権、2013年選抜大会も、エースは地元鯖江市出身であるが、他スターティングメンバー6名が関西出身である。

野球のほかには空手・柔道・剣道・なぎなた・レスリングなど、武道系の部活が過去全国大会に出場している。またテニスや陸上競技も同様に全国大会に選手を送り込んでいる。

現在、なぎなた部は存在しない。

クラス編成

学年によって若干の相違があるが、通常は1組・2組が特別進学コース、3組・4組が進学コース、5組・6組・7組が教養コース、8組が電子情報科となっている(07年度から電子情報科は廃止)。

特別進学コースに関しては、1年1組は他校からの合格組、1年2組は付属中学からのエスカレーター組という風に分かれているが、そのほかは入学前に課せられる試験によってクラスが振り分けられる。毎年というわけではないようだが、大概学年はじめにクラス替えがあり、2年次は主に成績と進路で入れ替え、3年次は進路に重点を置いて入れ替える。特別進学コースは数年前まで3年次からのクラス替えだったが、一昨年からより円滑に授業を進めるためか2年次からのクラス替えになった。とはいえ国語や英語以外の殆どの授業が1・2組合同の為、クラス替えの意味は大して無いとも言える。

特別進学コースのクラス編成は、1組が国公立受験組、2組が私立大学もしくは短期大学受験組となっている。しかしながら1組に在籍し、国公立を受けつつも私立を第一志望とする受験方法も可能である。

進学・就職

国公立・有名私立大への進学率は、数字の上では嶺北の進学校と比べて低くなっているが、これには大学入学に本格的に取り組むクラスは主に2クラス(人数はあわせて50名程度)しかいないという背景がある。この2クラスのみに限れば、周辺の進学校と遜色のない数字になる。

進学地域は特定の地域に大半が固まるということは無く、主に関西から関東にかけて広く進学する。国立大学にはほぼ全国の大学に渡って進学、私立大学に関しては関西へ行く生徒が多く、同志社大学立命館大学龍谷大学京都産業大学佛教大学近畿大学などが主な進学先としてあげられる。

就職は地元密着型の就職形態が多く見られ、多くの学生が地元の企業へ就職している。

学園祭

9月1日から3日にかけて行われる学園祭が、主だった行事である。同期間中に旧市街地で敦賀まつりが行われるため、学園祭の日程の理由として、敦賀まつりにお神輿担ぎなどで生徒が多数欠席し、授業を進めることが難しいということが言われている。

学園祭は2000年代初頭まで全日程を通して校内で行われていたが、ステージ発表関連を暑い体育館で何時間も行うことへの肉体的負担や体育館自体の音響設備の問題などから、現在は市内のホールを借り切って第一日目に団別ステージ発表やブラスバンド演奏などがまとめて行われている。そのため第二日目が本番の学園祭といっても過言ではなく、ほぼ丸一日を使って各団体の模擬店などの出し物が披露される。ただし食品衛生法との兼ね合いから、焼きそばフランクフルトなどの模擬店らしい模擬店は生徒では行えず、父母と教師の会が行っている。最終日は体育祭となっており、各団体が必死で参加し白熱した戦いを見せる。

全期間を通して保護者およびOB以外の参加は原則として禁止されている。以前は後夜祭が行われていて、近年では生徒会の努力によって後夜祭の復活が遂げられた。主にミス・ミスター気比校の発表で盛り上がる。

学園祭の翌日に敦賀まつりのお神輿があり、最近では運動部の男子が参加している。また、学園祭での生徒の肝試しも行事の一つと言える。

周辺環境

山と田畑に囲まれ、周辺には敦賀市立看護大学や運動公園等が集積している。学校を含めて利用者は比較的多いが、周辺にコンビニは無く、飲食店も一軒程度あるのみで昼は相当混雑するため、訪れる場合は注意が必要である。

学校は元々トライアル (オートバイ)コースだった馬坂峠の頂付近の山を削って建てられており、それゆえ傾斜地に建てられているため、学生は朝夕の自転車通学を毎日こなすだけでもそれなりの体力がつくといわれている。

それらの施設群と市街地を結ぶ道路は田んぼの中を貫く直線の道で、天気が良いと道が映えて良い景色が見られる。歩道のと道路の拡張工事も進み、混雑時にも対応してきている。

著名な出身者

プロ野球選手

陸上選手

関連項目

外部リンク