宗教政党
宗教政党(しゅうきょうせいとう)とは、宗教を基調とする政党のこと。
概要
宗教政党とは、宗教的な動機で主に宗教団体を母体に設立されたり、宗教を背景とした主張を主体に政治活動をする政党のことである。
世界における宗教政党
ヨーロッパなどにおけるキリスト教民主党など。特に旧西独時代から続くドイツキリスト教民主同盟がよく知られている。なおキリスト教系の政党から始まった国際組織、中道民主インターナショナルが存在する。
イスラム世界では、政党は政教分離(世俗主義)政党と宗教政党に分類されている。
インドではヒンドゥー教を基盤とするインド人民党やシヴ・セーナー、シク教を基盤とするアカリ・ダルなどが存在し、政教分離・世俗主義のインド国民会議や共産党と対立している。
日本における宗教政党
現在日本の政党要件を満たしている政党・政治団体に公明党がある。またその他に政党要件を満たさずに活動している政治団体になかよしの党、幸福実現党がある。
日本に過去あった宗教政党
真理党、日本正理党、日本キリスト党、世界浄霊会、立憲養正會などがあった。
このうち立憲養正會については国柱会を母体に設立されたものの現在では国柱会からの支持はなく、現在では宗教政党ではなく国家主義右翼団体に位置する。
宗教政党に類似するもの
宗教政党に類似する団体として、世界経済共同体党などがある。
また、多数の宗教団体が参加し、多数の国会議員がその懇談会に参加している日本会議や、神社本庁の関連団体である神道政治連盟、といった政治団体が存在する[1][2]。これらの団体は政党ではないが、主に特定の政党を応援している。
宗教政党一覧
キリスト教
イスラム教
仏教
ヒンドゥー教
ユダヤ教
新興宗教
関連項目
脚注
- ^ 「日本最大の右派組織 日本会議を検証」、東京新聞 2014年7月31日
- ^ 「安倍首相とも関係の深い『神道政治連盟』とは?:A級戦犯の擁護、夫婦別姓を批判」、News Classic、2015年6月23日