内澤旬子
内澤 旬子(うちざわ じゅんこ、1967年3月16日 - )は、日本のイラストルポライター、装丁家、製本家。
異文化、建築、書籍、屠畜などをテーマに、日本各地・世界各国を旅し、緻密な画力を生かしたイラスト・ルポルタージュを書く。
神奈川県出身。國學院大學文学部哲学科卒業。大学卒業後、編集者を志望したが出版社に合格せず、一般企業のOLになる。大学の恩師の鎌田東二から雑誌の表紙イラストを頼まれたことをきっかけに、1992年からイラストの仕事をするようになる。1997年から、雑誌『本とコンピュータ』で、編集者松田哲夫の連載「印刷に恋して」のイラストルポを担当する。同時期に装丁の仕事も始める。1998年、「印刷に恋して」の編集担当だった南陀楼綾繁と結婚。多くの共同作業を行っていたが、2011年に離婚。
宮田珠己、高野秀行と「エンタメノンフ文芸部」を結成している。
著書
- 『センセイの書斎 イラストルポ「本」のある仕事場』幻戯書房 2006年5月 ISBN 4901998161
- 『世界屠畜紀行』解放出版社 2007年1月 ISBN 4759251332
- 『おやじがき―絶滅危惧種中年男性図鑑』にんげん出版 2008年11月 ISBN 4931344224
- 『身体のいいなり』 朝日新聞出版、2010 - 第27回講談社エッセイ賞受賞
- 『飼い喰い 三匹の豚とわたし』岩波書店 2012年2月 ISBN 9784000258364
共著
- 『遊牧民の建築術 ゲルのコスモロジー』INAX出版 1993年09月
- 『カナディアンサマー・KYOKO』(村中李衣が文で挿絵を担当) 理論社 1994年1月
- 『きこえるきこえる ぽう神物語』(加藤多一が文で挿絵を担当)文渓堂 1994年4月
- 『東方見便録 「もの出す人々」から見たアジア 』(斉藤政喜が文でイラストを担当)小学館 1998年5月(のち文春文庫)
- 『かわむらまさこのあつい日々』(村中李衣が文で挿絵を担当) 理論社 1998年6月
- 『アジア路地裏紀行』(下川裕治・編)徳間書店 1999年10月
- 『印刷に恋して』(松田哲夫が文でイラストを担当)晶文社 2001年12月 - 第3回ゲスナー賞「本の本」部門受銀賞受賞
- 『「本」に恋して』(松田哲夫が文でイラストを担当)新潮社 2006年2月
- 『辺境の旅はゾウにかぎる』(高野秀行著、高野との対談を収録)本の雑誌社 2008年6月
- 『東京見便録』(斉藤政喜が文でイラストを担当)文藝春秋 2009年3月
外部リンク
- 内澤旬子 空礫絵日記 - ブログ
- 情熱大陸・内澤旬子