共同印刷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Anakabot (会話 | 投稿記録) による 2022年9月4日 (日) 04:03個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (Bot作業依頼#ページが削除されたカテゴリの除去依頼)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

共同印刷株式会社
Kyodo Printing Co., Ltd.
本社
本社
種類 株式会社
市場情報
略称 TOMOWEL
本社所在地 日本の旗 日本
112-8501
東京都文京区小石川4丁目14番12号
設立 1925年12月26日
業種 その他製品
法人番号 8010001002136 ウィキデータを編集
事業内容 出版印刷、商業印刷、カード、データプリント、BPO、パッケージ、チューブ、産業資材、企画・制作、デジタル関連サービス ほか
代表者 代表取締役社長 藤森康彰
資本金 45億1千万円[1]
発行済株式総数 9,020,000株[1]
売上高 単体 807億36百万円
連結 910億31百万円
(2021年3月期)[1]
純資産 単体 551億00百万円
連結 629億44百万円
(2021年3月)[1]
総資産 単体 1,229億30百万円
連結 1,290億77百万円
(2021年3月)[1]
従業員数 単体 1,821名、連結 3,229名
(2021年3月)[1]
決算期 3月31日
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行(退職給付信託口・DIC口) 10.24%
東京インキ 7.00%
(2021年3月)[1]
主要子会社 株式会社コスモグラフィック 100%[1]
関係する人物 大橋光吉(創業者)
外部リンク https://www.kyodoprinting.co.jp/
テンプレートを表示

共同印刷株式会社(きょうどういんさつ)は、東京都文京区に本社を置く、日本の総合印刷会社。東京証券取引所1部上場企業。 2018年1月よりコーポレートブランドとして「TOMOWEL」(トモウェル)を使用している[2]

企業概要

1897年(明治30年)、博文館主の大橋佐平が自社の書籍・雑誌を印刷するために創設した博文館印刷工場が前身。1925年(大正14年)、美術印刷中心の精美堂との合併により共同印刷株式会社となった。

出版印刷・商業印刷を主軸に、紙器やチューブなどのパッケージ、ビジネスフォーム、ICカードなども手掛けている、従来から総合印刷業としては1位大日本印刷、2位凸版印刷に次ぐ第3位と長らく言われていたが、現在はトッパン・フォームズNISSHAに次いで業界5位。近年は、デジタルコンテンツの制作や、データプリントサービスを核にしたBPO業務、医薬・産業資材など、印刷技術を応用して新しい製品・サービスを生み出し、各種分野に進出している。

かつては労働運動も盛んで、徳永直太陽のない街』のモデルとなったことでも有名。また『週刊少年ジャンプ』(集英社)など多くの漫画雑誌の印刷を手がけており、その関係から2003年にはコミック向け電子組版システムとして『ComicPacker』を自社開発している[3]

主な事業部門と製品

  • 出版商印部門 - 雑誌、書籍、コミックス、辞典、電子書籍、カタログ、パンフレット、POP、ノベルティ、撮影・映像制作、デジタルコンテンツ、各種プロモーション企画
  • ビジネスメディア部門 - データプリントサービス、BPOサービス、通帳、各種カード、抽せん券、乗車券、各種帳票、デジタルソリューション
  • 生活・産業資材部門 - 各種パッケージ、ラベル、チューブ、機能性材料、建材用品、包装システム

インターネットコンテンツ事業

  • 自己ガク(リンク先 http://jikogaku.jp/ )- 共同印刷が運営する、"学び"に特化した電子書店。医療・看護、ビジネス、法律、趣味・教養、資格・検定の5分野で、電子書籍販売や関連セミナー・試験情報などを総合的に提供している。
  • ソク読み(リンク先 https://sokuyomi.jp/ )- デジタルカタパルトが運営する、電子コミックの販売サイト。現在50以上の出版社をはじめとするコンテンツホルダーが作品を提供している。

高機能フィルム

独自技術を生かした高機能フィルムを、医薬品や半導体、電子機器向けに提供している。

  • モイストキャッチ- 吸湿・吸着機能材料
  • オキシキャッチ- 酸素吸収フィルム
  • オージーキャッチ- アウトガス吸着機能フィルム
  • パッケージと高機能材料(リンク先 http://www.kyodoprinting.co.jp/products/list/landi/

沿革

  • 1897年 - 博文館印刷工場、創設。
  • 1898年 - 小石川へ移転、合資会社博進社工場と改称。
  • 1905年 - 合資会社博文館印刷所と改称。
  • 1918年 - 博文館印刷所を株式会社に改組。
  • 1925年 - 株式会社精美堂と合併し、共同印刷株式会社を設立。
  • 1926年 - 共同印刷争議が発生。
  • 1948年 - 企業内高校として、文京区内に印刷工芸高等学校を開校させる。
  • 1963年 - 東京証券取引所1部に上場。
  • 1980年 - 印刷工芸高等学校を閉校させる。
  • 1982年 - 資本金を45億1千万円に増資。
  • 1997年 - 創業 100周年を迎える。
  • 2007年 - 本社に隣接したデジタル撮影スタジオ「播磨坂スタジオ」オープン。
  • 2012年 - 中華人民共和国に共印商貿(上海)有限公司を設立。
  • 2014年 - ベトナム社会主義共和国に KYODO PRINTING (VIETNAM) CO.LTD. を設立。
  • 2018年 - 新コーポレートブランド「TOMOWEL」およびコーポレートメッセージ「共にある、未来へ」の使用を開始[2]
  • 2020年 - 本社屋建て替えに着手。2022年3月竣工予定[4]

主な工場

関係会社

連結子会社

  • 株式会社コスモグラフィック - プリプレス、デジタルソリューション
  • 共同印刷メディアプロダクト株式会社 - 刷版、印刷、製本・加工
  • デジタルカタパルト株式会社 - デジタルデバイス向けデジタルコンテンツの制作ほか
  • 共同印刷マーケティングソリューションズ株式会社 - 製版、印刷、製本加工、写真・動画撮影およびその製品の販売ほか
  • TOMOWEL Promotion株式会社 - 会員プラットフォームビジネスほか
  • 共同印刷西日本株式会社 - 印刷、データプリント・BPO業務
  • 共同エフテック株式会社 - BPO業務
  • TOMOWEL Payment Service株式会社 - 決済ソリューション
  • 常磐共同印刷株式会社 - 印刷、チューブ容器の製造
  • 共同NPIパッケージ株式会社 - 紙器製品の製造
  • 共同クレハブローボトル株式会社 - ブローボトルの製造
  • 共同物流株式会社 - 梱包、輸送、保管
  • TOMOWELビジネスパートナー株式会社 - 不動産賃貸および管理、損害保険など代理業
  • 共同印刷ビジネスソリューションズ株式会社 - システム開発・運営、ソリューションビジネス、コールセンター、BPO受託
  • 共印商貿(上海)有限公司-機 能性包装材料を中心とした販売および輸出入
  • KYODO PRINTING (VIETNAM) CO. LTD. - チューブ容器の製造
  • PT. Arisu Graphic Prima - チューブ容器の製造

出典

  1. ^ a b c d e f g h 有価証券報告書 ‐ 第141期(令和2年4月1日 ‐ 令和3年3月31日)” (PDF). EDINET. 2022年1月9日閲覧。
  2. ^ a b "創業120周年を機に、新コーポレートブランド「TOMOWEL(トモウェル)」が誕生" (Press release). 共同印刷株式会社. 6 October 2017. 2021年9月5日閲覧
  3. ^ コミックの電子化と出版の変遷 - JAGAT・2014年2月3日
  4. ^ "本社新社屋の建設に着手、"次の100年"を支えるグループの拠点を整備" (Press release). 共同印刷株式会社. 2 March 2020. 2021年9月5日閲覧

外部リンク