交響曲第2番 (モーツァルト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

交響曲第2番 変ロ長調 K. 17 (Anh. C 11.02) は、かつてヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したと考えられていた交響曲である。

概要[編集]

音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する
第1楽章第2楽章第3楽章第4楽章
エーリヒ・ラインスドルフ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による演奏[注 1]
第1楽章第2楽章第3楽章第4楽章
ニコラス・ウォード指揮ノーザン室内管弦楽団による演奏。
********
以上の演奏は何れもYouTubeアートトラック公式収集による。

現在ではモーツァルトの作品ではないとする説が有力であり、真の作曲者はヴォルフガングの父であるレオポルト・モーツァルトであると考えられている。

それを受けて、ケッヘルカタログ第6版では番号が偽作や疑わしい作品に与えられるAnh. C 11.02に変更されており、現在はカナダ音楽学者クリフ・アイゼン英語版が作成したレオポルト・モーツァルトの交響曲のカタログに「Eisen B♭ 6」として掲載されている。

楽器編成[編集]

オーボエ2、ホルン2
第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラチェロコントラバス

曲の構成[編集]

  • 第1楽章 アレグロ
    変ロ長調、4分の4拍子。
    
\relative c'' {
  \key bes \major
  \tempo "Allegro"
  \partial 4 f8.\f f16 bes4 d,8. d16 f4 f,8. f16 bes4 d8. f16 \times 2/3 {f,8-. f (g} \times 2/3 {as g f)} g4
}
  • 第2楽章 (アンダンテ)
    変ホ長調、4分の2拍子。
  • 第3楽章 メヌエット I & II
    変ロ長調、4分の3拍子。
  • 第4楽章 プレスト
    変ロ長調、8分の3拍子。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ラインスドルフ指揮による当該演奏に関しては、これとは別のアルバムCDにて、当楽曲を実際に書き上げたとされている父レオポルド側の作品名(Symphony in B-Flat Major, LMV VII:B6)で収録されているのが見える《尤も、そこに息子ヴォルフガング側のケェッヒェル番号も併記されている》[1]

出典[編集]

  1. ^ エーリヒ・ラインスドルフロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 (1 January 2005). L. Mozart: Symphony in B-Flat Major, LMV VII:B6 (Formerly Attrib. W.A. Mozart as K. 17) - I... YouTubeより2023年7月24日閲覧YouTubeアートトラック公式収集による。第2楽章以下も同様《→

外部リンク[編集]