ヴィレッジヴァンガード (書籍・雑貨店)
本社(2015年9月) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
略称 | ヴィレヴァン、ヴィレッジ、VV、ビレバン |
本社所在地 |
日本 〒465-0025 名古屋市名東区上社1丁目901番地 北緯35度10分23.4秒 東経137度0分19.1秒 / 北緯35.173167度 東経137.005306度座標: 北緯35度10分23.4秒 東経137度0分19.1秒 / 北緯35.173167度 東経137.005306度 |
設立 | 1998年(平成10年)5月13日 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 7180001067799 |
事業内容 | 雑貨、書籍、CD等の販売 |
代表者 | 代表取締役会長 菊地敬一 |
資本金 |
22億4248万9千円 (2013年5月31日現在) |
発行済株式総数 | 76,936株 |
売上高 |
単体 377億58百万円 連結 437億65百万円 (2013年5月期) |
純資産 |
単体 128億09万円 連結 133億00百万円 (2013年5月期) |
総資産 |
単体 246億39万円 連結 280億71百万円 (2013年5月期) |
従業員数 |
単体 363名、連結 585名 (2013年5月31日現在) |
決算期 | 5月31日 |
主要株主 |
菊地 敬一23.10% |
主要子会社 |
株式会社チチカカ 100% 株式会社Village Vanguard Webbed 100% |
外部リンク | http://www.village-v.co.jp/ |
ヴィレッジヴァンガード (Village Vanguard) は、愛知県名古屋市に本社を置く株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション (Village Vanguard Co., Ltd.[1]) によって展開されている「遊べる本屋」書店。「遊べる本屋」をキーワードに、書籍、SPICE(雑貨類)、ニューメディア(CD・DVD類)を融合的に陳列して販売する。[2] JASDAQに上場。 略称は「ヴィレヴァン」「ヴィレッジ」。
概要
存在理由
我々はヴィレッジヴァンガードという、いままで世の中になかった独創的な空間を顧客に提供し続ける。
ワン・アンド・オンリーのこの空間が美しく、力強く進化することを我々は永遠に顧客から求められるであろう。
我々が立ち止まることは許されない。 我々は期待されているのだ。[3]
行動規範
- 仲間こそヴィレッジヴァンガードの強さの源である。
- 私たちは個人の自主性と進化に最大の敬意を払い、感謝を惜しまない。
- お客様は常に最上位に位置する存在である。私たちはそのことを片時も忘れてはいけない。
- 私たちは常に困難で野心的なミッションに挑戦し続ける。
- 私たちはチェーン・オペレーションに頼らない、ワクワクする専門店集団を作り上げる。[4]
歴史
- 1986年11月 - 創業者であり現会長の菊地敬一が「自分が客だったら」という発想で愛知県名古屋市天白区で開店[5]。
- 2003年02月 - 飲食店事業に参入[6]。
- 2003年04月 - JASDAQ上場。
- 2007年05月 - 中南米やアジア各国の民芸品や雑貨の販売、オリジナル衣料雑貨の製造・販売を手掛けている株式会社チチカカを連結子会社化。
- 2008年08月 - 90か月連続増収を記録[7]。
- 2009年09月 - Village Vanguard(Hong Kong)Limitedを、Era-Bee Limitedと合弁で設立[8]。
- 2010年08月 - 代表取締役を1名増員。創業者の菊地敬一が代表取締役会長に就任。白川篤典が代表取締役社長に就任。
- 2010年10月 - 大阪証券取引所JASDAQ市場、同取引所ヘラクレス市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
- 2011年03月 - 株式会社Village Vanguard Webbed設立。
- 2012年05月 - POSシステムを導入、店舗ごとの販売データをマーケティングに活用。[9]
- 2012年09月 - アウトレット店舗「ヴィンテージヴァンガード」(VINTAGE VANGUARD)をイオンモール名古屋みなとに開店。
- 2012年11月 - 株主優待制度を新設。
- 2013年05月 - 「インターネットで僕らが本当に住みたい部屋を探せるようにする」をコンセプトに、ヴィレッジ不動産を5月7日に公開。
- 2014年03月 - 山形県初の店舗がイオンモール天童に出店。これにより、全都道府県に出店した。2014年(平成26年)3月5日時点では、422店舗。
- 2015年10月 - ニッポン放送にて「VVラジオ」提供開始
店舗
書籍以外にも幅広い雑貨を扱う複合型書店。売れ筋商品と共に趣味性の高い商品を中心に扱う。商品は担当者の裁量による装飾的な陳列をされ、店舗ごとに異なったレイアウトになっている。後述するPOPや陳列方法で来店意欲を高めている。下北沢店や吉祥寺店などはサブカルチャーの殿堂のような佇まいで、ヴィレッジを象徴する店舗と言われる。現在はショッピングモールを中心にテナント出店を進めている。
特徴的な仕入れ法
かつては「POS無し、値引きなし」を標榜し、担当者の経験を頼りに仕入れを行い、大量仕入れによる値引きは行われないという方式が取られていた。2012年5月からはPOSシステムが導入され、店舗ごとの販売データをマーケティングに活用している。[10]
書籍
書籍販売が主業ではあるが、売上げの割合では多くない。店舗にもよるが、書籍は全売上げの3割[11]までに留まっている。一般的な書店と違い、新刊、雑誌の類を極力置かず、各部門の担当者の嗜好による仕入れが行われ、「遊べる本屋」を体現する一面となっている[12]。サンクチュアリ・パブリッシング、幻冬舎、いろは出版等の大手出版社以外の書籍が多く扱われる傾向がある。通常の書店と同じく、取り寄せ注文が可能。
雑貨
CDを含めた雑貨は、全売上げの7割以上を占める重要な取り扱い商品である。加えて、書籍とは違い粗利率が高い商品も多く、一般的な書籍専門店よりも収益性が高い要因ともなっている。
インテリア、アパレル、菓子、玩具などを扱い、幼児から高齢者まで幅広い顧客へ普段見る事の無い商品を提供する。取り扱う商品は、高級嗜好よりもキッチュな物を売りにしているものが多い。
POP
黄色地に緑色の縁取り、右下にロゴマークの入った専用の用紙に描かれた独特のユーモラスな文章で商品の特徴を端的に説明する。このPOPはヴィレヴァンの最も特徴的な一面であり、商品を高く評価するものからdisるものまでさまざまで非常に人気がある。提示される内容は、商品を見た担当者の印象に基づく。
新業態
株式会社Village Vanguard Webbed
オンライン事業の株式会社Village Vanguard Webbedを設立。[13]
ヴィレッジヴァンガードダイナー
業態の多角化を企図して、2003年(平成15年)2月に飲食店事業に参入[14]。東京都杉並区の阿佐ケ谷駅前にハンバーガーショップ「ヴィレッジヴァンガードダイナー」1号店をオープン。2013年(平成25年)1月現在、阿佐ヶ谷、吉祥寺、荻窪、西荻窪、代田、町田、越谷レイクタウン、横浜、千葉の計9店舗がある。また、千葉パルコには、自家製ハンバーガー及びタコライス専門の「ホームクッキンヴィレッジヴァンガード」をオープンさせている。 2015年現在、阿佐ヶ谷店閉店 2016年11月千葉パルコ営業終了に伴い千葉店閉店予定
new style
アパレル、時計、雑貨等の店舗。 大人になっても遊びたい!!
QK
2006年(平成18年)3月に子供向け絵本・玩具・DVDや母親向け育児書などを組み合わせたファミリー層向けの新業態の店舗「QK」をイオンナゴヤドーム前ショッピングセンター(現・イオンモールナゴヤドーム前)に開店。
ヴィンテージヴァンガード
2012年(平成24年)9月15日に、主に「売れ残り品」や「仕入れたのにほとんど売れなかった商品」を格安で販売するアウトレット店舗「ヴィンテージヴァンガード」(VINTAGE VANGUARD)をイオンモール名古屋みなとに開店。尚「ヴィレッジヴァンガードアウトレット」「ヴィレッジヴァンガードZ」といった名称のアウトレット店舗も出店している。
チチカカ
株式会社チチカカにより、中南米やアジア各国の民芸品や雑貨の販売と、これらの地域の衣服デザインを日本向けにアレンジしたオリジナル衣料雑貨の製造・販売を手掛けている。2007年5月グループ入り。
ヴィレッジ不動産
2013年(平成25年)5月7日に「インターネットで僕らが本当に住みたい部屋を探せるようにする」をコンセプトに、株式会社Village Vanguard Webbedによって運営開始。2015年9月に株式会社シースタイルへ事業譲渡。[15]
関連書籍
- 永江朗著 『菊地君の本屋』アルメディア、1994年、ISBN 4900913022 (創業期のルポルタージュ)
- 菊地敬一著 『ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を』新風舎、2005年、ISBN 4797499621(エッセイ集)
- 山口いづみ著 『アカンサス』集英社(マーガレットコミックス)(v.v本店を模した雑貨屋「アカンサス」が舞台の漫画)
関連項目
脚注・出典
- ^ (株)ヴィレッジヴァンガードコーポレーション第24期有価証券報告書
- ^ “会社概要”. 2015年2月10日閲覧。
- ^ “2015年5月期2Q決算説明会資料”. 2015年2月10日閲覧。
- ^ “2015年5月期2Q決算説明会資料”. 2015年2月10日閲覧。
- ^ 「ヴィレッジヴァンガードコーポレーション、書籍・雑貨販売(新進気鋭)」 日本経済新聞2005年5月2日朝刊、11ページ
- ^ 「ヴィレッジV、不況でも健闘――現場に裁量、創意工夫導く(マネジメントスキル)」 日経産業新聞2009年3月12日、20ページ
- ^ 「ヴィレッジヴァンガード、9月1.4%減、増収90ヵ月で途切れる。」 日本経済新聞2008年10月4日地方経済面(中部)、7ページ
- ^ 「ヴィレッジヴァンガード、海外1号店、11月にも香港に。」日本経済新聞2009年8月15日朝刊、10ページ
- ^ ヴィレッジヴァンガードコーポがPOS戦略で個性化、全390店に導入へ 中部経済新聞 2012年 8月11日 [1]
- ^ ヴィレッジヴァンガードコーポがPOS戦略で個性化、全390店に導入へ 中部経済新聞 2012年 8月11日 [2]
- ^ 2007年5月期で、18.3%、2008年5月期で15.6%、2009年5月期で13.5%といった具合に現在では3割以下となっている。
- ^ 「ユニークな品ぞろえの書店、ヴィレッジヴァンガード――文句があるか(異能経営)」 日経流通新聞1999年9月28日、28ページ
- ^ 会社概要 沿革 [3]
- ^ 「ヴィレッジV、不況でも健闘――現場に裁量、創意工夫導く(マネジメントスキル)」 日経産業新聞2009年3月12日、20ページ
- ^ ニュースリリース 2015.09.15 [4]