ロール・オーバー・ベートーヴェン
「ロール・オーバー・ベートーヴェン」("Roll Over Beethoven")は、1956年にシングルとして発表されたチャック・ベリーの楽曲で、ロックンロールのスタンダード・ナンバーのひとつである。チャック・ベリーのヴァージョンは、全米ポップ・チャートで29位、R&Bチャートで2位のヒットとなった。ビートルズやエレクトリック・ライト・オーケストラ、マウンテン、日本ではTHE HIGH-LOWS・三宅伸治らによって「ベートーベンをぶっとばせ」という邦題などでカヴァーされている。
ビートルズによるカヴァー
- A面
- 「イット・ウォント・ビー・ロング」
- 「オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ」
- 「オール・マイ・ラヴィング」
- 「ドント・バザー・ミー」
- 「リトル・チャイルド」
- 「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」
- 「プリーズ・ミスター・ポストマン」
- B面
- 「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」
- 「ホールド・ミー・タイト」
- 「ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」
- 「彼氏になりたい」
- 「デヴィル・イン・ハー・ハート」
- 「ナット・ア・セカンド・タイム」
- 「マネー」
「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」 | |||||
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ビートルズの楽曲 | |||||
収録アルバム | 『ウィズ・ザ・ビートルズ』 | ||||
リリース | 1963年11月22日 | ||||
録音 | 1963年7月30日 | ||||
ジャンル | ロック | ||||
時間 | 2分48秒 (monaural version) 2分45秒 (stereo version) 2分11秒 ("The Beatles At The Hollywood Bowl" version) 2分21秒 ("The Beatles' Anthlogy 1" version) 2分15秒 ("The Beatles Live At The BBC" version) | ||||
レーベル | パーロフォン | ||||
作詞者 | チャック・ベリー | ||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||
ビートルズシングル盤 日本 年表 | |||||
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『ウィズ・ザ・ビートルズ』 収録曲 |
本作は1963年11月22日に発売された2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』のB面1曲目に収録された。リード・ヴォーカルはジョージ・ハリスン。
ビートルズは他の多くの若者同様、当時アメリカからもたらされる新しい音楽“ロックン・ロール”に感化されていた。特に彼らが気に入っていたミュージシャンはエルヴィス・プレスリー、バディ・ホリー、リトル・リチャード、そして本作の作者であるチャック・ベリーといったアメリカのロックン・ロールの先駆者であった。
デビュー以前にこの曲のヴォーカルを担当していたのはジョン・レノンだったが、1962年からはジョージの定番曲となり、以後もライヴでは必ずジョージが歌った(ジョージの1991年の日本公演でもこの曲はクライマックスの一つであった)。
英米共にシングル・カットされていないにも関わらず、ビルボード誌のシングルチャートに登場したエピソードもある。ただし、日本で「ツイスト・アンド・シャウト」がシングル・カットされた際、B面に収録された。
収録盤
- 『ウィズ・ザ・ビートルズ』
- 『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』
- 『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』
- 『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』
- 『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』
- 『ライヴ・イン・ジャパン/ジョージ・ハリスンwithエリック・クラプトンandヒズ・バンド』
エレクトリック・ライト・オーケストラによるカヴァー
エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)によるカヴァーは、1973年のセカンド・アルバム『ELO2』に収録。タイトルに引っかけて、イントロでベートーヴェン「運命」メロディを引用している。ELOのヴァージョンはシングル・カットされ、全英6位を記録した。