マルコ・フック
基本情報 | |
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本名 | Muamer Hukic |
通称 | キャプテン (K・pt'n) |
階級 | クルーザー級 |
身長 | 187cm |
リーチ | 195cm |
国籍 | ドイツ |
誕生日 | 1984年11月11日(39歳) |
出身地 | セルビアシェニツァ |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 42 |
勝ち | 38 |
KO勝ち | 26 |
敗け | 3 |
引き分け | 1 |
マルコ・フック(Marco Huck、男性、1984年11月11日 - )は、ドイツのプロボクサー。セルビアシェニツァ出身。第13代WBO世界クルーザー級王者。元ザウアーランド・イベント所属。プロモーターとしてフック・スポーツ・エンターテインメントを主催している。
来歴
10歳の時にテコンドーとキックボクシングを始める、15歳でボクシングも並行して始めるがキックボクシングを主体として活動していた。17歳の時にアマチュアキックボクシングのヨーロッパ選手権で優勝、18歳の時には世界選手権で優勝を果たす。この後にアマチュアボクシングへ完全に転向、アマチュアボクシングで15戦無敗の戦績を残し、19歳の時にプロボクシングへ転向した[1]。
プロ時代
2004年11月7日、ニュルンベルクでプロデビューし、初回TKO勝ち。
2007年5月26日、IBFクルーザー級5位のヴァディム・トカレフとIBF世界クルーザー級王座挑戦者決定戦を行い、2-0の判定勝ちで指名挑戦権を獲得した[2]。
2007年12月29日、IBF世界クルーザー級王者スティーブ・カニンガムと指名挑戦者として対戦し、プロ初黒星となる12回1分56秒TKO負けを喫した[3]。
その後、IBFインターコンチネンタルクルーザー級王座、EBU欧州クルーザー級王座を獲得。
2009年8月29日、ハレのゲリー・ウェバー・シュタディオンでWBO世界クルーザー級2位としてWBO世界クルーザー級王者ビクトル・ラミレス(アルゼンチン)に挑戦し、3-0の判定勝ちで世界王座を獲得した[4]。
2009年12月5日、WBO世界クルーザー級暫定王者のオラ・アフォラビ(イギリス)と王座統一戦を行い、3-0の判定勝ちで王座統一と初防衛に成功した。
2010年3月13日、WBO世界クルーザー級11位のアダム・リチャーズと対戦し、3回2分30秒KO勝ちで2度目の防衛に成功した。
2010年5月1日、WBO世界クルーザー級5位のブライアン・ミントと対戦し、ミント側の棄権による9回終了時TKO勝ちで3度目の防衛に成功した。
2010年8月21日、エアフルトのメッセ・エアフルトでWBO世界クルーザー級8位のマット・ゴドフリー(アメリカ合衆国)と対戦し、計3度のノックダウンを奪ってレフェリーストップによる5回2分18秒TKO勝ちで4度目の防衛に成功した[5]。
2010年12月18日、ベルリンのマックス・シュメリング・ハレでWBO世界クルーザー級1位のデニス・レベデフ(ロシア)と対戦し、4回に肋骨を痛めたが2-1の判定勝ちで5度目の防衛に成功した[6]。
2011年4月2日、ハレのゲリー・ウェバー・シュタディオンでWBO世界クルーザー級10位のラン・ナカシュ(イスラエル)と対戦し、3-0の判定勝ちで6度目の防衛に成功した[7]。
2011年7月17日、ミュンヘンのオリンピア・アイスシュポルツェントルムでWBO世界クルーザー級15位の元WBA世界ライトヘビー級王者ウーゴ・ガライ(アルゼンチン)と対戦し、1回と10回にダウンを奪ってレフェリーストップによる10回1分10秒TKO勝ちで7度目の防衛に成功した[8]。
2011年10月22日、ルートヴィヒスブルクのアレーナ・ルートヴィヒスブルクでWBO世界クルーザー級15位のロヘリオ・ロッシ(アルゼンチン)と対戦し、4回終了時にはゴング後の攻撃による反則で減点を受けたが、3回と5回にダウンを奪った末に6回1分9秒KO勝ちで8度目の防衛に成功した[9]。
2012年2月25日、WBO世界クルーザー級王者のままシュトゥットガルトのポルシェ・アレーナでWBA世界ヘビー級王者のアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)と対戦し、12回0-2(114-114、113-116、112-116)の判定負けを喫し2階級制覇に失敗した[10]。WBOはフックがポベトキン戦に臨んだことに伴って同年3月3日にWBO世界クルーザー級暫定王座決定戦を行うようオラ・アフォラビとヴァレリー・ブラドフに指示、フックには120日以内に王座統一戦へ臨むか王座を返上するか2週間以内に選択するよう求めた[11][12]。
2012年5月5日、エアフルトのメッセ・エアフルトでWBO世界クルーザー級暫定王者のオラ・アフォラビ(イギリス)と王座統一戦を行い、1-0の判定で引き分けに終わり9度目の防衛には成功したが王座統一は出来なかった[13]。
2012年11月3日、ハレのゲリー・ウェバー・シュタディオンでWBO世界クルーザー級8位で元WBA世界クルーザー級王者のフィラット・アルスラン(ドイツ)と対戦し、3-0の判定勝ちで10度目の防衛に成功したが、アルスランが勝っていたと判定に疑問を呈す声も多く上がった[14]。
2013年2月26日、マイアミで暫定王者オラ・アフォラビとのWBO世界クルーザー級王座統一戦の興行権の入札が行われ、ドン・キングが150万ドル(約1億3500万円)で落札したが[15]、キングが前金を準備できず権利を喪失したため、約94万ドルを提示したフックを擁するザウアーランド・イベントが興行権を獲得した[16]。
2013年6月8日、ベルリンのマックス・シュメリング・ハレで暫定王者オラ・アフォラビと王座統一戦を行い、2-0の判定勝ちを収め11度目の防衛に成功した[17][18]。
2013年9月14日、フィラット・アルスランと10ヵ月ぶりに再戦する予定だったが、フックが試合1週間前のスパーリング中に左肘を亀裂骨折したことにより2014年1月25日に延期された[19][20]。
2014年1月25日、シュトゥットガルトのハンス・マルティン・シュライヤー・ハレでWBO世界クルーザー級1位で元WBA世界クルーザー級王者のフィラット・アルスランと1年2ヵ月ぶりの再戦を行い、6回1分56秒TKO勝ちを収め、12度目の防衛に成功した[21]。
2014年3月29日、ベルリンのヴェロドロムでミルコ・ラルグヘッチ(イタリア)と対戦する予定だったIBF世界クルーザー級王者ヨアン・パブロ・エルナンデスが病気で欠場となったため、5月3日に試合を予定していたフックが試合を前倒しして代わりにラルグヘッチと対戦することになった。しかし試合3週間前のスパーリング中にフックが親指を骨折し結局興行は中止となった[22]。
2014年8月30日、EBUヨーロッパ連合クルーザー級王者でWBO世界クルーザー級12位のミルコ・ラルグヘッチと行い、12回終了間際にフックの猛攻でラルグヘッチからダウンを奪ったが、これは終了ゴング後の攻撃によるものだとレフェリーが判断したためKOは認められず、3-0の判定勝ちを収めた。この勝利によりジョニー・ネルソンと並ぶクルーザー級最多タイ記録の13度目の防衛に成功した[23]。
2015年3月、WBOがクシシュトフ・グウォヴァツキと指名戦を行うよう指令。両陣営で合意に達しない場合は入札になるとのこと[24]。
フック・スポーツ・エンターテインメントを設立しザウアーランド・イベントを離脱する事を決め、ザウアーランド・イベント専属トレーナーのウリ・ウェグナーと決別。新トレーナーとしてバーメイン・スタイバーンのトレーナーを務めるドン・ハウスを雇った[25]。
2015年6月12日、アメリカデビュー戦でシカゴのUICパビリオンでメインイベンターとして、WBO世界クルーザー級1位のクシシュトフ・グウォヴァツキと指名戦で対戦予定だったが、試合中止となった[26][27]。
2015年8月14日、ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターにてスティーブ・カニンガムVSアントニオ・ターバーの前座で1年ぶりの試合となるアメリカデビュー戦を行い、WBOヨーロピアンクルーザー級王者でWBO世界クルーザー級1位のクシシュトフ・グウォヴァツキと対戦した。序盤はグウォヴァツキに押され、徐々にペースを取り戻して6回に左フックでダウンを奪いあわやカウンテッドアウト寸前まで追い詰めたが、その後グウォヴァツキの捨て身覚悟の猛攻で粘られて仕留めるチャンスを逃し、11回に右フックでダウンを喫し、その後フックのコンビネーションを浴びて再度ダウンしたところでレフェリーストップがかかり8年振りのKO負けとなる11回2分39秒KO負けを喫し、クルーザー級防衛最多新記録となる14度目の防衛に失敗すると共に6年間守った王座から陥落した[28]。
2015年9月10日、WBOの発表した最新ランキングでWBO世界クルーザー級2位にランキングされた[29][30]。
2016年2月27日、ハレのゲリー・ウェバー・シュタディオンでIBO世界クルーザー級王者オラ・アフォラビと4度目の対戦を行い10回終了時アフォラビの右目の腫れが悪化したため棄権。因縁の決着を付けて王座獲得に成功した。
獲得タイトル
脚注
- ^ “Q & A With German Cruiser Marco Huck”. EastSideBoxing (2005年9月14日). 2013年9月9日閲覧。
- ^ アブラハムKOで4度目の防衛 IBF世界ミドル級 ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2007年5月27日
- ^ 07年最後の世界戦――カニンガムTKO防衛、アルファロは正規王座獲得 ボクシング総合ポータル「Box-on!」 2007年12月30日
- ^ 地元フックが新王者に WBO世界クルーザー級 ボクシングニュース「Box-on!」 2009年8月30日
- ^ フック3度倒し圧勝 WBOクルーザー級V4 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年8月22日
- ^ フックかが5度目の防衛成功 WBO世界クルーザー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年12月22日
- ^ ウロダルチェク、フック、ヌジカムの3王者防衛 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年4月3日
- ^ フックV7 元王者ガライと激闘 WBOクルーザー級 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年7月18日
- ^ フックKO防衛V8 WBOクルーザー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年10月24日
- ^ WBAヘビー級 ポベトキン 2度目の防衛成功
- ^ アフォラビがWBOクルーザー級暫定王者にボクシングニュース「Box-on!」 2012年3月5日
- ^ 『ボクシング・マガジン』2012年4月号、ベースボール・マガジン社、2012年、雑誌08033-4、90頁。
- ^ 『ボクシング・マガジン』2012年6月号、ベースボール・マガジン社、2012年、雑誌08033-6、47頁。
- ^ “Arslan: "I was robbed" of Huck victory”. SecondsOut.com (2013--). 2013年9月9日閲覧。
- ^ フック×アフォラビ戦 キング氏が落札 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年3月1日
- ^ ラウンドアップ (海外版) ボクシングニュース「Box-on!」 2013年4月23日
- ^ Marco Huck retains WBO cruiser belt ESPN.com(英語) 2013年6月8日
- ^ フック、アフォラビに決着 V11成功 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年6月11日
- ^ “Marco Huck injured, no decision yet on status of Stuttgart boxing event”. Fight.News (2013年9月8日). 2014年3月11日閲覧。
- ^ Huck-Arslan II is Pushed Back To 2014, January 25th BoxingScene.com(英語) 2013年9月13日
- ^ フック今度は完全決着、アルスランをTKO Boxing News(ボクシングニュース) 2014年1月26日
- ^ “Marco Huck fractures thumb”. ESPN.com (2014年3月11日). 2014年3月11日閲覧。
- ^ フックがタイ記録のV13、KOは認められず Boxing News(ボクシングニュース) 2014年8月31日
- ^ “Notes: Estrada flyweight defense set”. ESPN.com (2015年3月3日). 2015年3月14日閲覧。
- ^ “Cruiserweight titlist Huck teams with trainer House”. ESPN.com (2015年6月10日). 2015年6月14日閲覧。
- ^ “Huck-Glowacki Deal Reached, June 12th Date Eyed”. Boxing Scene.com (2015年3月23日). 2015年3月24日閲覧。
- ^ “Lara Replaces Huck As 6/12 PBC on Spike TV Headliner”. Boxing Scene.com (2015年4月27日). 2015年4月28日閲覧。
- ^ フック11回KO負けでV14失敗 WBOクルーザー級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年8月15日土曜日
- ^ WBO RANKING SEPTEMBER 2015 WBO公式サイト 2015年9月10日
- ^ WBO最新ランキング、溜田剛士がフェザー級12位に Boxing News(ボクシングニュース) 2015年9月18日
関連項目
外部リンク
- Marco Huck Fansite
- マルコ・フック (@Marco_Huck) - X(旧Twitter)
- マルコ・フックの戦績 - BoxRec(英語)
前王者 ビクトル・ラミレス |
第13代WBO世界クルーザー級王者 2009年8月29日 - 2015年8月14日 |
次王者 クシシュトフ・グウォヴァツキ |