ベクター R4
ベクター R4(Vektor R4)は、南アフリカ共和国デネル・ランド・システム社製のアサルトライフル。IMI ガリルのライセンス生産モデルであり、南アフリカ国防軍の制式採用小銃となっている。
概要
アパルトヘイト政権下で白人中心だった南アフリカ国防軍の5.56x45mm NATO弾を使用する小銃として、イスラエルの協力下IMI ガリルがコピーされ、1980年代に採用された。
ガリルからの変更点として、南アフリカ人向けにバックストックが延長されていることが挙げられる。また、ピカティニー・レールによりカスタムパーツがマウントできるような改造もされ、高強度ポリマー製の新しいストックとマガジンが開発されている。
南アフリカ国防軍だけでなく、悪化している治安対策のために武装化をしている南アフリカ警察や、警察とともに南アフリカで活動している警備員もR4シリーズの銃器を使用している。その他、国外への輸出も行われている。
派生モデル
- R5
- カービンモデル。ガリル SARに相当する。
- R6
- コンパクトモデル。ガリル MARに相当。
- LM4/LM5/LM6
- セミオート射撃限定モデル。民間向けに販売されている。LM5はカービンモデル、LM6はコンパクトモデルである。
使用国
登場作品
南アフリカロケのアクション映画でよく使われる。また、グリップやハンドガードを改造してAK-47風にしたプロップガンもある。
映画
- 『第9地区』
- PMCがメイン武器として使用。AK風に改造したモデルをナイジェリア人ギャングが使用。
- 『ホテル・ルワンダ』
- ルワンダ軍がR5とAK風モデルを使用。
- 『マシンガン・プリーチャー』
- 主人公、サム・チルダース(ジェラルド・バトラー)とゲリラ達がAK風に改造したモデルを使用。
TVドラマ
- 『ストライクバック:極秘ミッション』
- 南アフリカ国防軍および南アフリカ警察が使用する他、AK風に改造したモデルを主人公2人組(マイケル・ストーンブリッジ、ダミアン・スコット)と敵が使用。