ファミリー・ガイ

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ファミリー・ガイ』(Family Guy)は、アメリカ合衆国フォックス放送1999年より放送されているアニメーション作品。タイトルは「家庭思いの男」という意味。 内容的に過激なのでよくPTCから今週の最悪番組賞が与えられる。en:Criticism of Family Guy

2001年第3シーズン終了後いったん打ち切りになったが、DVDの売り上げ成績が良かったのとアダルトスイムでの再放送の視聴率が良かったので、2004年より再開された。現在第13シーズンまで放送終了。第14シーズンは2015年9月27日より放送開始。

2009年よりスピンオフザ・クリーヴランド・ショウが放送されている。

概要

アメリカ合衆国、ロードアイランド州クォーホグ(Quahog)という町(実在しない)に住むグリフィン一家を描いたコメディザ・シンプソンズと同じで家族(特に父親)が引き金となって起こるドタバタを描いたコメディだが、タブーやモラルを軽視したより過激な内容となっている。

プロットもジョークも下品でバカバカしいものが殆どの為に批判も多いが、歴史や政治、宗教、人種といったものから、音楽や映画、TVのようなポップカルチャーまで、ありとあらゆる文化的なネタを取り上げたジョークがふんだんに使われているのが特徴。「日本人はサルの味がする」などの表現が用いられている。作者の信条もあり、リベラルよりの内容であるが、そのリベラルもまた劇中で皮肉られることが多く、また、米タカ派の代表格として知られるラッシュ・リンボーをゲストとして本人役で登場させたりする懐の深さもある。

視聴方法

  • 日本向けのDVDボックスが発売されている(ただし、吹き替えは無い)。
  • 過去にはギャオにて2006年9月8日よりネット配信されていた。

主な登場人物

アルファベット名のリンクは、英語版ウィキペディアの各項目へリンク。また、年齢はシーズン8(2010年本国での放映)時点のもの。

グリフィン一家

ピーター・グリフィン(Peter Griffin
声 - セス・マクファーレン
グリフィン家の世帯主。43歳。フルネームはピーター・レーベンブロイ・グリフィン(Peter Löwenbräu Griffin)。
肥満体でメガネ、いつでも同じ白いカッターシャツと緑色のズボンがトレードマーク。
アイルランド系アメリカ人で、後述するように容姿、性格、嗜好や社会的立場もアイルランド系を馬鹿にしたステレオタイプを皮肉ったものになっている。
しかしシーズンが進むにつれ、法律的にはメキシコからの不法移民であったり、先祖が黒人奴隷であったりと意外な事実が明らかになる。
教派はカトリックで、一応、毎週日曜の教会のミサには出席している模様。
初期のシーズンではおもちゃ会社に勤務するいわゆる「ブルーカラー」だったが、その後職を失ってから以降の職業は不定。漁業を始めたと思えばアメフトスカウトされたり、とにかくいろんな職についているのがわかる。シーズン8ではビール工場で働いている。
頭は悪いらしく、作中でIQテストの結果、ピーターが知的障害者と診断される場面もある。また、大人になっても小学4年生を進級できていなかった。
趣味はテレビで、好きな番組は「スタートレック」。逆に「ゴッドファーザー」は大嫌いらしい。
往年のTVのアイドル的な存在に今でも強く憧れており、シチュエーション・コメディ"Happy Days"のメイン・キャラクター、Fonzieを文字通り崇拝している。
同様に、ロックバンドキッスの熱狂的なファン。
女性蔑視を地で行くような言動と裏腹に、妻ロイスとは基本的に良好な夫婦関係を結んでいるが、ピーターの余りにも身勝手な行いにしばしば関係に危機が訪れる。そのたびに土壇場でロイスに誠意を示すことで辛くも破局を免れている。
「へへへへへ」と鼻に掛かったような独特の笑い方をする。
クアグマイア、ジョー、クリーヴランドとは近所の飲み仲間であり、よく4人でバー「ザ・ドランケン・クラム」に出向きくだをまいている。
ロイス・グリフィン(Lois Griffin
声 - アレックス・ボースタイン
ピーターの妻。41歳。
ロードアイランド州ニューポート出身(この街は実在する)の女性で、実家は地元の名家であるピーターシュミット家。
長女メグと対照的に魅力的な容姿の女性という設定で、ブライアンやクアグマイアなど、彼女に憧れている男性キャラクターは多い。
トラブルメーカーの夫を助けて一家を支える。特技がピアノで、近所の子供に家でピアノを教えている。
初期の頃はごくまともな性格で温厚なキャラクターとして描かれていたが、シーズンを追う毎に夫勝りなクレイジーな言動が散見されるようになった。
かつてはプレイガールとして名を馳せたらしく、キッスジーン・シモンズとも一晩を過ごした経験がある。また、ピーターと結婚する前にも結婚歴がある。
キャロルという妹と、精神病院に入っているパトリックという兄がいる。
メグ・グリフィン(Meg Griffin
声 - レイシー・シャベールミラ・キュニス
グリフィン家 悲哀の長女、17歳。フルネームはミーガン・グリフィン(Megan Griffin)。
いつも同じ帽子にメガネの、少し太めの女の子。ジェームズ・ウッズ高校(ジェームズ・ウッズ・リジナル・ハイ・スクール)に通う12年生(日本の高校3年生に相当)。
「ブサイク」で「醜い」という設定上、とにかく誰からも疎まれており、人気を渇望するあまり、時々死に物狂いの無茶をやる(レズビアンと思い近づいてきたクラスメイトと友達になりたいため無理やり自分からレズビアンになろうとする、カルトや原理主義的なキリスト教団に加わる等)。学校では形振り構わずクラスの人気者連中に媚を売っており、そのことでますます嫌われている。男性からは拒絶され、家庭においてすら散々な扱いを受けている。
その嫌われ度はシーズンを重ねるごとにエスカレートしており、仕舞いにはロイスを始め家族の誰からも酷い扱いを受けるようになった。
2005年の長編スペシャルでは将来性転換をして男性になる設定がある。
一応車の免許を持っており時々車を運転するシーンがあるが、必ずと言っていいほど事故を起こす。
テレビ局キャスターのトム・タッカーに片想いをしたりアダム・ウェスト市長と交際したりと恋愛経験は多いが、嫌われ者の性格が災いしてかことごとく失恋している。
クリス・グリフィン(Chris Griffin
声 - セス・グリーン
グリフィン家の長男。15歳。フルネームはクリストファー・クロス・グリフィン(Christopher Cross Griffin)。
父親に似て体格は太めで、金髪でピアスをしている。
初期は中学生として登場していたが、現在は姉のメグと同じ高校に通う10年生(日本の高校1年生に相当)。
体格は生まれた時から大きかったようで、「エレファント・ベビー・ボーン」と銘打たれて新聞に掲載された(写真でのロイスは出産の苦しみでやつれきっていた)。
父親の事が大好きで、ピーターとロイスが夫婦喧嘩(だとクリスは思っていたが実は野外での性的行為)をしている所を見て無条件に「ゴー・ダッド!」と父親を応援するほど。
温厚で優しい性格だが、作中ではむしろ愚鈍、のろまといった扱いで、ボケの役どころが多い。人種差別主義者の活動に色仕掛けで加担してしまったり、ヘヴィ・メタルに感化されてグレるなど、流されやすい性格でもある。
運動がひどく苦手な反面、絵を描く才能があり、一度は才能を発掘されてアーティストになるためにニューヨークに住まわされたことがある。
女性と接するのが基本的に苦手ならしく、話しかけられただけで喜ぶくらいである。
クローゼットにはイビル・モンキーが潜んでいると思い込んでいる(しかし実際にいるらしい)。
ステューウィー・グリフィン(Stewie Griffin
声 - セス・マクファーレン
グリフィン家の次男にして超天才児、1歳。フルネームはステュワート・ギリガン・グリフィン(Stewart Gilligan Griffin)。
1歳の赤ん坊ではあるが、一家の誰をも凌ぐ知性の持ち主で雄弁。何故か、家族のうち一人だけイギリス英語のアクセントで話す。ラグビーボールのような輪郭が特徴。
精子の頃から世界征服と母親ロイスを殺す事を目標としており、いろいろな武器発明してはその機会を伺っている。
ロイス殺害の計画は度々実行に移す事もあるのだが、奇跡的な悪運のお陰でまだ上手くいった例がない。ロイスもステューウィーの思惑に気づいていない。
当初は悪の天才といった性格だったものが、シリーズが進むにつれ変態度が増し、最近では時折サウスパークカートマンのような社会病質者的な性格をのぞかせたかと思えば、ある時にはあたかもゲイやハイティーンであるかのような奇矯な言動を見せる。シーズン7でジョー・スワンソンと妻ボニーの間に生まれた娘スージーに恋愛感情を抱いている。過去にはジャネットやオリビアというガールフレンドがいた。
尚、母親の事は「ロイス」とファーストネームで、父親の事は「ファットマン(デブ)」と呼んでいる。
また、彼の発言内容はいわゆる「罵倒用語」や恐喝のようなぶっそうな台詞が多いが、深刻な内容でもブライアン以外の家族は誰一人として真に受けていない。(その為か、ブライアンとは互いに奇妙な友情で結ばれているよう。)
幼児番組が大好きな他、ルパートというぬいぐるみを非常に大事にしており、(時に陰謀の部下、またゲイフレンドとして)これに話しかけるなど僅かに子供っぽい部分もある。また野菜のブロッコリーが嫌いなようでブロッコリー根絶をもくろんだりしたこともある。
まだ赤ん坊であるためおむつを履いており食事は離乳食で、時折ロイスの母乳を飲むシーンもある。しかし、1歳でありながら驚異的な身体能力を持ち合わせており、ブライアンと共に軍隊に入りイラクで戦ったことがある。また、車の運転やジェット機の操縦もできる。
口癖は「Victory is(またはshall be) mine!(勝利は我に有り!)」「Damn you all!(この畜生ども!)」「Blast!(忌々しい!)」「What the Deuce?!(何事だ!?)」等。(しかし、これらの口癖もシリーズが進むにつれ次第に聞かれなくなっていった。)
ブライアン・グリフィン(Brian Griffin
声 - セス・マクファーレン
グリフィン家の天才、8歳(人間でいうと56歳)。出身はテキサス州オースティン
ブラウン大学に在籍していたこともあり、グリフィン家の中ではステューウィーに次いで高い知識を持つ。を飲まなければ一家で一番の常識人。
自らはフリーの物書きで、著作を執筆中であるとしているが、その実こちらは一向に進まずにいる。クリエーターにあこがれており、ハリウッド映画のための脚本を執筆したりもするが、こちらもうまくいかず、実は剽窃であったり、内容も陳腐で俗物的だったりとバカにされる。
自分専用のも持っており、現在の愛車はトヨタ・プリウス
性格的には「おじさん」であるので、ピーターやロイスの相談に乗ったり慰めたりする事もある。落ち着いた物腰とよく通る低音で話す。
音楽に明るく、クラシック音楽やジャズを好み、それらへの造詣も深い。歌唱力には自信があるようで、劇中の催しなどで時折その腕前を披露する。
信条はリベラルで、民主党支持、同性婚やマリファナの合法化にも肯定的で、エコ・コンシャスでもある。軍隊の若者へのリクルート活動や共和党政権、米南部の保守的な風土などには常に批判的。大型スーパーの町内への進出に反対したり、リサイクルの為捨てられたゴミの分別を積極的に行ったりする。初期は「良くできた大人」的なキャラクターだったが、シリーズが進むにつれてリベラルを風刺する意味でのキャラクター性が強くなり、独善的で見え張り、浅はかな知識でさもエクスパートのように振る舞う、自分とそぐわない考えを野蛮で前時代的として見下すなど、ステレオタイプなマイナス面が強調されるようになった。(クアグマイアはそんなブライアンを忌み嫌っているという設定。)
リベラルでありながらひそかに黒人に偏見を持っていて、それを隠そうと大げさに振る舞うことでかえってボロがでることがある。
子守りのつもりなのか、ステューウィーとは多く行動をともにする。時に小言を言い合ったり、あるいは目的のため団結したりと、二人の間には奇妙な友情にも似た関係が確立されている。
アルコール依存症のきらいがあり、セラピーに通うことも。好物はマティーニで、自宅やバーで飲んでいる。酔いつぶれると相手構わず女性をナンパしたり、辛辣な悪口を吐くなど困った行動にでる。また、家族で唯一の喫煙家である模様。
ジャスパーという、カリフォルニア在住のホモセクシャルの従弟がいる。後に彼はグリフィン家にて結婚式を挙げる。
ジリアン(声:ドリュー・バリモア)という人間のガールフレンドがいるが、彼女は身体的な魅力を持つ反面、頭は非常に悪くその為ブライアンはジリアンとの深い関係を望んでいないようである。シーズン6のエピソード2でジリアンとは別れることになった。
ジリアンの前に付き合っていた人間の女性との間にディランという13歳の息子がいる(当然のことながら血は繋がっていない)。
シーズン12のエピソード6で車に撥ねられ死亡。グリフィン家はその後釜としてヴィニーという犬を迎えた。こちらも二足歩行をし人語を話すが、イタリア系アメリカ人のステレオタイプといった性格をしている。
ブライアンの死のエピソードは多くの視聴者からの反感を買い、ネット上では復活を求めるサイトが立ち上がるなど騒然となった。同シーズンのエピソード8で、未来から来たステューウィーに命を救われ復活する。

ピーターの友人達

グレン・クアグマイア(Glenn Quagmire
声 - セス・マクファーレン
セックス・アディクト(依存症)の隣人。41歳。
職業はパイロット。かつて海軍に在籍しており、カーターの策略で海に投げ捨てられ漂流しているピーターを救助した経験を持つ。
独身だが、セックス依存症で女性には見境なく声をかける。密かにロイスを狙っている模様。
家にはバーカウンターやらミラーボールやらが完備されているほか、際どい仕掛けも随所に施されている。時折女性を招いてパーティを催している。
性的に興奮したり興味をそそられた時に"ギッギティ(ギッギティ・グー)!"、ナンパが成功したときなどに"ハアッ、ハアッ、オーライ"等のキメ台詞(?)を吐く。
尚、「クアグマイア」は英語で「泥沼」という意味を持つ。
その奇妙な苗字からか、親しい者の間でも殆どの場合「グレン」ではなく「クアグマイア」と呼ばれる。
また、極端にエラが出っ張っているが、これは意図的に亀頭に似せている。
性行為依存症ではあるが、作中でも醜いキャラクター(メグ・グリフィンなど)は敬遠するなど、彼なりのプライドは持っているらしい。
作中で母方の祖父が日本人で大戦中帝国空軍のパイロットでミッドウェー海戦で神風特攻隊として死亡したと言っている(しかし、史実の大日本帝国には空軍が無い上に実際はミッドウェーでは神風特攻は行われておらず、神風特攻が敢行され始めたのはその2年後のサイパン島陥落からである)。これがきっかけでパイロットになった。
同時に祖父の言い伝えとして「たくさんの真珠が足の指の間にある限り、男は貧乏にはならない」と意外にも流暢な日本語を披露しているが、肝心な意味は不明である。
ブライアンとの関係は険悪で、ブライアンに食事に誘われた後も、罵倒して帰ってしまった。
ジョー・スワンソン(Joe Swanson
声 - パトリック・ウォーバートン
障害者の隣人。39歳。
シーズン1のとき、家族とともにグリフィン家の隣の家に引っ越してきた。
職業は警察官で、クリスマスに泥棒と格闘した際屋根から転落し、その事故が原因で半身不随となる。(が、その後も現役で働いている。)
マッチョな性格で、スポーツ観戦などで熱狂すると人目をはばからず怒鳴るように歓声をはり上げる。スティーブン・セガールの映画が大好き。
警察官として、たとえ隣人(ロイス)であれ、違法行為には容赦せず毎回ハリウッド顔負けのアクロバティックな逮捕劇を繰り広げる。
いつも車椅子に乗っているが、筋肉質なその体型のお陰で健常者以上に機敏に動いたり、スポーツをしたりできる。
奥さんのボニーは引っ越してきてからずっと妊娠したままで一向に赤ん坊が生まれる気配がなく、そのことを劇中でもジョークのネタにされた。
しかしシーズン7のエピソード7において6年以上の妊娠の後ついにスージーという娘が誕生する。
ケビンというメグと同世代の息子がおり初期には時々登場していたが、序盤シーズン以降ぱったりと登場しなくなる。イラクで死亡したことがシーズン7のエピソード13で明かされた。しかしシーズン10で再登場、その死が嘘であったことが判明する。
クリーヴランド・ブラウン(Cleveland Brown
声 - マイク・ヘンリー
グリフィン家の向かいの住人。42歳。
アフリカ系アメリカ人。とても温厚な性格で、そのしゃべりは英語に親しみのない視聴者に対しても聞き取りやすいくらいゆっくりしている。
ロレッタという奥さんとクリーヴランドJr.という息子がいたが、クアグマイアと奥さんが不倫をしたことがキッカケとなり離婚
尚、彼の名前はNFLクリーブランド・ブラウンズから取られている。
2009年9月27日、彼を主人公にしたスピンオフアニメ「ザ・クリーヴランド・ショー(The Cleveland Show)」が放送開始。息子と共にバージニア州に引っ越し、再婚して新しい家庭を築いている。
これに伴いシーズン8以降レギュラーキャラとしての登場は無くなったが、同シーズンのエピソード3のラストシーンにカメオ出演している他、エピソード19でバージニア州に来たピーター達と再会を果たしている。
モート・ゴールドマン(Mort Goldman
声 - ジョン・G・ブレナン
クォーホグに住む薬剤師。年齢不詳。既婚。奥さん、子供共に大変容姿が酷似している。
ユダヤ人で、名前、職業、容姿や性格もそのステレオタイプを皮肉ったものになっており、赤い縮れ毛とメガネと出っ歯が特徴。潔癖症。神経質で物凄く気が小さい。
痔などの病歴を人前で非常に生々しく描写するイヤな癖がある。
ピーターの知り合いで、ピーターも時折彼の店に訪ねたり、ボウリングをして一緒に遊んだりしている。(パーフェクトゲームを達成したこともある)

その他の登場人物

市長アダム・ウェスト(Mayor Adam West
声 - アダム・ウェスト
クォーホグの市長。78歳(その割には若く描写されている)。
モデルは、バットマンのテレビシリーズでバットマン役を演じたアダム・ウェスト。声も本人が担当している。
しゃべり方は落ち着いてはいるが、かなりの変人。普通の言動を探すほうが難しい。時折無茶苦茶なお触れをだして市を混乱させる。
独身だが、一時期メグと交際していた。しかし、家族の反対から別れてしまう。
ジョナサン・ウィード(Jonathan Weed
声 - カルロス・アラズラキ
ピーターが一時期勤務していたおもちゃ会社「ハッピー・ゴー・ラッキー・トイ・コンパニー」の社長。
グリフィン家を訪れた際、ディナーロールをノドに詰まらせて死亡。
その後、彼の遺言に従い会社工場を破壊、ピーターは職を失う事となる。
実は隠れホモセクシャルであり、葬儀の際にも恋人とのVTRが誤って流されてしまった。
フランシス・グリフィン(Francis Griffin
声 - チャールズ・ダーニング
ピーターの父親。80歳。但し、ピーターの本当の父親ではない。
厳格なカトリック教徒で、プロテスタントであるロイスを嫌う。
ステューウィーに聖書から神罰や地獄に関する恐ろしい部分を読んで聞かせたり、クリスがトイレで自慰行為をしているものと思い込みトイレに行かせないようにしたり、“怠惰は罪”としておもちゃ工場の従業員を休み無しに働かせたりと、自らの極端な信仰を周囲に強要するのを厭わない。さらにはこれをなだめに来たローマ教皇を不信心と罵倒することまでやってのける。
シーズン5においてメグの誕生日パーティーで悪ふざけをして階段から転落したピーターの下敷きになり死亡した。
その際に、ピーターは本当の父親(ミッキー)の存在をセルマから打ち明けられる。そしてピーターはアイルランドにブライアンと共に旅立ち、実際にミッキーと出会うことになる。
セルマ・グリフィン(Thelma Griffin
声 - フローレンス・スタンレーフィリス・ディラー
ピーターの母親。82歳。夫と対照的にモラルに縛られない奔放な性格をしている。
ヘビースモーカーで、ラスベガスでギャンブルにのめり込んでいる。
フランシスとは熟年離婚をした。
ミッキー・マクフィニガン(Mickey McFinnigan
声 - セス・マクファーレン
ピーターの本当の父親。アイルランド人。
両親が全くピーターに似ていないのに対し、ミッキーの容姿はピーターに酷似している。
オブライエンという羊を飼っているが、彼もブライアンの容姿に酷似しており、二足歩行をしてしゃべる事が出来る。
町一番の大酒のみで大変に明るい性格で周りの笑いを取る。当初はアメリカから来たピーターを自分の息子として認めようとしなかったが、どちらが酒に強いか勝負した際にピーターに負け、確かに自分の息子だと確信する。
カーター・ピーターシュミッツ(Carter Pewterschmidt)
声 - セス・マクファーレン
ロイスの父親で、地元の名士。70歳。
婿であるピーターをとことん嫌っており、結婚前にロイスと別れさせる為に100万ドルの小切手を提示した事もある。
何かというとピーターに嫌がらせとしか取れない仕打ち(松ぼっくりを食べさせる、自分の血液を飲まさせる等)を見せるが、ピーターは健気にも彼に気に入られようと努力している。(が、行儀良く出来ているわけではない。)
ミスター・ハーバート(Mr.Herbert
声 - マイク・ヘンリー
グリフィン家の近所に住む老人。歩行補助機のようなものを使っているのと、高い声が特徴。退役軍人でもある。
ショタコンの変態で、ひそかにクリスに思いを抱いている。しかし、クリスの天然ボケのせいか本人には殆ど実害がない。
飼い犬も相当の老犬で、前腕のみで這うようにして主人に付いて回る。少年を見たときの主人とそっくりのため息(?)を吐く。
ニール・ゴールドマン(Neil Goldman
声 - セス・グリーン
モートの息子。見た目は父親そっくり。ヒョロヒョロした体系にそばかす、黒ぶちめがね、アメコミやスタートレックが大好きといった絵に描いたようなオタク青年。
メグの同級生で、作中では唯一メグを好いている人物。しつこくメグに迫るが、徹底的に嫌われている。
歯列矯正の為の道具を口内から外すと、なぜか声が一変し渋い低音に変わる。
本作の脚本家の1人が彼と同姓同名である。
バートラム(Bertram
声 - ウォレス・ショーンスコット・メンヴィル(泣き声)
血縁上は、ピーターの息子。1歳。メグ、クリス、ステューウィーの異母弟にあたる。
ピーターが病院で保存された精子のケースを壊してしまい、自分の精子で補充。その後、レズビアン夫婦の息子として産まれた。
また、生まれる前にもステューウィーが特殊な乗り物でピーターの精巣に潜入した際に遭遇している。
基本的にはステューウィー同様サイコな性格をしており、ステューウィーに関しても排除すべき対象という認識だが、「ロイスを殺す」という目的で意気投合する場面もある。
尚、アメリカで発売されている本作品のゲームでは、敵として登場している。
イビル・モンキー(Evil Monkey
声 - ダニー・スミス
クリスの部屋のクローゼットに棲み付いている猿。何故かクリスにしか見えない。
実害を加えることはないが、クリスを見つけると指を差して睨み付け、怖がらせている。
クリスは時折家族に訴えるが、誰にも本気に相手にしてもらえなかった。シーズン8のエピソード5で捕獲しその存在を家族に証明した。
クリスの部屋以外にも仲間がいるようで、チャイナタウンにも東洋人顔のイビル・モンキーが出現した。
妻の浮気が原因で離婚して以来クリスのクローゼットに9年間住まわされていたこと、クリスに指を差していたのは単に友達になろうとしていただけで怖がらせるつもりはなかったことを自ら明かし、グリフィン家と打ち解けた。
実際には悪ではなく、ピーターとクリスの喧嘩を仲裁しようとするなど心優しいキャラクターである。
同エピソードの終盤でグリフィン家のもとを去り、現在はトム・タッカーの息子ジェイクのクローゼットに住んでいる。
トム・タッカー(Tom Tucker
声 - セス・マクファーレン
クォーホグのテレビ局「クォーホグ5」のキャスター。30歳。
ナルシシストで、常にカメラ写りを気にする。口ひげが気に入っているらしい。
時折買春に手を出しているようで、その最中モーテルで取材班に発見されてしまったりしたことも。
一時期セルマと恋仲になり、ピーターの義理の父親となっていたことがある。
ジェイクという息子がいるが、何故か顔が逆さまになっている。息子を周囲に普通に扱って貰おうとしている反面、自分が一番これを気にしているようである。また、ジェイクはクリスの同級生でもある。
良く同僚キャスターのダイアンに対して生放送中に皮肉や当てつけのような発言をして挑発している。
ダイアン・シモンズ(Diane Simmons)
声 - アレックス・ボースタイン
「グォーホグ5」の女性キャスター。年齢不詳。
既婚だが、離婚歴がある。黒人差別主義者な模様。
時折、どうしようもない発言をしたトムを皮肉ったり、挑発に応じたりしている。
第9シーズン第1話でステューウィーによって射殺される。
トリシャ・タカナワ(Tricia Takanawa)
声 - アレックス・ボースタイン
「クォーホグ5」のリポーター。年齢不詳。
紹介される際は必ず「アジアン・リーポーター(コレスポンデント)」と強調される。日系人(劇場版で触れられている)。
時折「タカヌーワ」の表記が見られるが、正しくは「タカケワ」。
いかにも西洋人が想像する東洋人顔(目が細くてつり上がっている)をしている。
リポーター根性は相当なもので、大怪我をして死にかけていようがベッドの上だろうが、的確な?レポートを見せてくれる。
しかし、デビッド・ボウイの前では我を見失ってしまった。
オーリー・ウィリアムス(Ollie Williams)
声 - フィル・ラマール
「クォーホグ5」のお天気キャスター。年齢不詳。黒人。
レポーターなのに一言しか返事を許されず、どんな問いかけに対しても"それは雨ってことですね!"などとやたらとオーバーに怒鳴り返す。
ドクター・エルマー・ハートマン(Dr. Elmer Hartman)
声 - セス・マクファーレン
クォーホグの病院の医師。登場人物の殆どを彼が診察している。
が、相当なヤブでかなりの件数の訴えをおこされている。
診察の結果を中々明らかにせず、意図せずヒヤヒヤさせるようなことばかり並べ立てる。
一度直腸診でピーターにセクハラ告訴を起こされたことがある。
デス(Death)
声 - ノーム・マクドナルド
グリフィン家とは何かと縁のある死神。黒いガウンの下は実は骸骨だけ。
ピーターを連れて過去にタイムスリップし歴史を変えることにより、ピーターとロイスの結婚に一役買っている(デスの介入が無ければロイスはクアグマイアと結婚していた)。
気の抜けたような声色で話し、ことあるごとに人を小ばかにしたような発言をするいわゆる「嫌な奴」。
プライベートでは母親(やはり死神のガウンを着ている)と二人暮しで、女性と接するのが苦手という情けない一面を持つ。
アーニー・ザ・ジャイアント・チキン(Ernie the Giant Chicken)
ピーターにしか見えない巨大なニワトリ
チキンの販売店の前でクーポンを配っていたが、期限切れで使えなかったことにピーターが激怒し、大乱闘を巻き起こした。
忘れた頃に唐突に登場し、劇中の話の流れをぶった切ってピーターと血みどろの格闘を繰り広げる。

エピソード

ファミリー・ガイのエピソード一覧

備考

  • 原作者のセス・マクファーレンがピーター、ブライアン、ステューウィー、クアグマイア、トム・タッカー、その他大勢の声をほぼ1人で担当している。
  • 女性の声もロイス、トリシャ・タケナワ、ダイアン・シモンズ、ジョーの奥さん(ボニー)、クリーヴランドの奥さん(ロレッタ)はアレックス・ボースタインが1人で担当、また脚本とプロデューサーも兼任している。
  • シーズン1からシーズン2の途中で、メグの声優が交代となった。
  • アニメーションに挿入するための音楽のために専属オーケストラを持っている。
  • アメリカのアニメではよく見られるが、時折ミュージカルのようなシーンも挿入される。全編に渡ってミュージカルのような作りとなっている話も存在する。
  • 街の名前にもなっているクォーホグ(Quahog)は、ロードアイランド州名産の「はまぐり」という貝から取られている。
  • あるエピソードのオープニング・シークエンスで、ザ・シンプソンズのホーマー・シンプソンがカメオ出演的に登場したことがある。(台詞は無し。)同様に、ザ・シンプソンズのいくつかのエピソードでもピーターが一瞬だけ顔を見せている。(一度はホーマーのニセモノ、という解説入りで彼の写真が登場した。他にも、"ファミリー・ガイ"のロゴが「キャンセルされるべき番組」という触れ込みで劇中に登場したことがある。)
  • サウスパークでもライバル番組としてネタにされたことがある。(このエピソードのタイトルはまさしく「カートゥーン・ウォーズ」であった)このときは、ファミリー・ガイの特徴である前後撞着なジョークの無作為ぶりを皮肉られた。因みに、同作品の登場人物であるエリック・カートマンはファミリー・ガイを極端に嫌っているという設定である。

脚注

外部リンク