骸骨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
「相馬の古内裏」(歌川国芳画)。滝夜刃(滝夜叉)の操る巨大な骸骨と戦う大宅太郎光圀を描く
鳥山石燕今昔画図続百鬼』より「骸骨」

骸骨(がいこつ)とは、脊椎動物死骸腐敗し、有機成分が消失した結果、骨格のみが残存している状態。

概要[編集]

一般に硬骨魚類などの骨格だけになった死骸は骸骨とは呼ばず、主にヒト、または哺乳類の骨格死体を骸骨と呼ぶ。

ヒトの頭骨の骸骨を、しゃれこうべ(髑髏)と呼ぶ。

乾燥した地域を除き、放置された死体は概ね最終的に骸骨となる、そのため、歴史的に骸骨はの象徴であり、死神や各種の魑魅魍魎など、骸骨の姿であらわされるものも多い。他に「髑髏と骨」も骸骨をモチーフとしており、恐怖感の演出や死の危険を示す役割を果たしている。日本の骸骨妖怪にはがしゃどくろ骨女狂骨などがあるが、実際には日本の伝承上に骨の怪異がそれほど多いわけではなく[1]、骨にまつわる妖怪も、中身がともなわずに恐ろしい外見だけで終わるものが多い[2]

他方で腐乱しつつある死体が嫌悪感しか抱かせないのに対して、有機物が分解しきって乾燥した骨だけになってしまえば不潔感を抱く素材はほとんど無くなってしまう。そこからむしろ開き直った爽快さを感じることも可能であり、ユーモラスなものとさえ見なしえる。1976年に子供向けの番組で放送された曲「ホネホネロック」はその類である。その他にも一種の格好良さとして用いられる場合も多い。また、漫画アニメを主とした映像作品等では感電した時の喜劇的表現として、感電し電気を帯びて毛や衣服、身体全体が逆立ったキャラクターシルエットの中に骨が透けて映る(映像作品では通常のキャラクターの絵と交互に点滅する)といった演出がなされることもある。

近年に至るまで骸骨をモチーフとして作成された作品やキャラクターは数多く、Tシャツなどの衣服や細工のデザインにも使用されるなどその用途は幅広い。風水占いでは、死を連想させるため身近に置かないほうが良いとされることも。

漢語では辞職を願い出ることを「骸骨を乞う」(乞骸とも)という表現がある。官職にある間は自分の体は主君に捧げたものとして、それを返してほしいと乞い願う意。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 村上健司他編著 『百鬼夜行解体新書』 コーエー2000年、54頁。ISBN 978-4-87719-827-5
  2. ^ 造事務所編著 『日本と世界の「幽霊・妖怪」がよくわかる本』 多田克己監修、PHP研究所〈PHP文庫〉、2007年、109頁。ISBN 978-4-569-66887-1

関連項目[編集]