アメリカヌマジカ

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アメリカヌマジカ
アメリカヌマジカ
アメリカヌマジカ Blastocerus dichotomus
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svgワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : 反芻亜目 Ruminantia
: シカ科 Cervidae
亜科 : オジロジカ亜科 Odocoilinae
: アメリカヌマジカ属 Blastocerus
: アメリカヌマジカ B. dichotomus
学名
Blastocerus dichotomus
(Illiger, 1815)
和名
アメリカヌマジカ
英名
Marsh deer

アメリカヌマジカ(亜米利加沼鹿、Blastocerus dichotomus)は、動物界脊索動物門哺乳綱ウシ目(偶蹄目)シカ科アメリカヌマジカ属に分類されるシカ。本種のみでアメリカヌマジカ属を構成する。

分布[編集]

アルゼンチン北部、ウルグアイ(絶滅?)、パラグアイブラジル南部、ボリビア

形態[編集]

体長153-195cm。尾長10-16cm。肩高110-127cm。体重80-150kg。全身は長く粗い体毛で被われる。眼の周囲や耳介の内側は白い体毛で被われる。鼻面は黒い体毛で被われる。

耳介は大型で、蹄は幅広く、左右の蹄が皮膜で繋がる。これにより接地面が大きくなり、ぬかるんだ場所でも足をとられずに移動する事ができる。四肢の下面は黒い体毛で被われる。

夏毛は赤褐色で、冬毛は暗褐色。幼獣は眼の周囲が白くない。

オスには太く、1回枝分かれした後にさらに細かく枝分かれする角がある。角の長さは最大61cm。角が落ちる時期は不定的。またオスには犬歯がある。

生態[編集]

湿原、河川の周辺にある草原などに生息する。単独やペア、6頭までの小規模な群れを形成し生活する。主に薄暮時から夜間にかけて活動するが、昼間に活動する事もある。茂みの中で休む。

食性は植物食で、木の枝、葉、草、水生植物などを食べる。

繁殖形態は胎生。妊娠期間は9か月。1回に1頭の幼獣を産む。繁殖期は4-9月と考えられている。

人間との関係[編集]

生息地では食用とされたり、毛皮が利用される事もある。

開発による生息地の破壊、食用や毛皮目的、娯楽としての狩猟による乱獲、家畜からの伝染病の蔓延などにより生息数は減少した。1998年におけるパンタナルでの生息数は36,314頭が確認されている。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]