テルクシノエ (衛星)
テルクシノエ Thelxinoe | |
---|---|
見かけの等級 (mv) | 23.5 |
発見 | |
発見日 | 2003年2月9日 |
発見者 | スコット・S・シェパード デービッド・C・ジューイット ジャン・クレイナ ブレット・J・グラッドマン ジョン・J・カヴェラース ジャン=マール・プティ リン・アレン |
軌道要素と性質 | |
平均公転半径 | 21,162,000 km (0.14146 AU) |
離心率 (e) | 0.2206 |
軌道周期 | 628.03 日 (1.719 年) |
軌道傾斜角 (i) | 151.417° |
木星の衛星 | |
物理的性質 | |
平均直径 | 2 km |
質量 | ~1.5×1013 kg |
平均密度 | 2.6 (?) g/cm3 |
表面重力 | ~0.00081 m/s2 (0.002 g) |
アルベド(反射能) | 0.04 |
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
テルクシノエ(英語:Thelxinoe、ギリシア語 : Θελξινόη、確定番号:Jupiter XLII)は木星の衛星である。
発見
テルクシノエは2003年2月9日に撮影された画像から、スコット・S・シェパード率いるハワイ大学の天文学者チームが2004年に発見し、当初はS/2003 J 22という仮符号が与えられた。発見は国際天文学連合回報(IAUC)8276号で発表された[1]。2005年3月30日に、国際天文学連合(IAU)によって公式にテルクシノエと命名された。ギリシア神話のテルクシノエは、何人かのギリシアの作家によると元々の4人のムーサの1人であり、ゼウス(木星)とムネモシュネとの間に生まれた娘である。
軌道の特徴
テルクシノエの木星からの平均距離は2116万2000kmであり、公転周期は628日43分である。離心率は0.2206であり、軌道傾斜角は黄道面に対して151.417°、木星の赤道面に対して103°である。公転方向は惑星の自転方向と逆行している。
テルクシノエは、木星から1930万kmと2270万kmの間の距離を変則的な逆行軌道で公転し、軌道傾斜角が150°前後の衛星のグループであるアナンケ群に属している。
物理的特徴
テルクシノエの直径は2kmと非常に小さく、密度は2.6g/cm³と推定されている。主にケイ酸塩岩から構成されている可能性がある。表面は非常に暗く、アルベドは0.04である。すなわち、入射した日光の4%しか反射しない。見掛けの等級は23.5等で極めて暗い。