セントレイ
「セントレイ」 | ||||
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サカナクション の シングル | ||||
初出アルバム『シンシロ』 | ||||
B面 |
Ame(A) もどかしい日々 | |||
リリース | ||||
規格 | CD | |||
録音 | 2008年 | |||
ジャンル | ニュー・ウェーヴ | |||
時間 | <time datetime="3:51">3:51 | |||
レーベル | BabeStar Label | |||
作詞・作曲 | 山口一郎 | |||
チャート最高順位 | ||||
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サカナクション シングル 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988002559961 |
『セントレイ』(日本語発音: [sentoɺei])は、日本のロック・バンド、サカナクションの楽曲。バンドのフロントマン山口一郎によって作詞・作曲されたこの楽曲は、シングルとしてリリースされ、バンドにっとって本作は物理メディアでのリリースでは初の作品となった。2008年11月12日にデジタル・ダウンロードとして各配信サイトににて配信リリースされた後に、12月10日にビクターエンタテインメントの傘下レーベル、BabeStar LabelよりCDシングルとしてリリースされた。楽曲のタイトルは、数字の“1000”(セン)と“0”(レイ)という意味を持っており、シングルの発売を記念としたライブツアー『SEN(千)LIVE』および『REI(零)LIVE』ではそれにちなんだ料金でのライブを行っている。ライブではシングルに収録された楽曲などがライブ・パフォーマンスされた。楽曲の音楽性は、ギター・ロックとエレクトロニカをメインとしており、曲中2度目のAメロのサウンドではダンス・ビートの要素が含まれている。付属するミュージック・ビデオは豊田京太郎が務めており、映像はバンドメンバー5人が出演している。楽曲は、音楽評論家により賛否両論評価されている。ロッキングオンの岡崎咲子は、ウェブ上で「バンド初のシングルで、サカナクションの景色が変わった。」とコメントしており、躍進だけではなく、ギターをはじめとした楽器での演奏などを肯定的に評価している一方、タワーレコードの音楽雑誌、『bounce』の山田邦子は、曲の「疾走感」を賞賛し、バンドがより標準的な「ギターロック」の歌を作成すると快適であったと指摘し、一部を否定している。
背景と制作
「セントレイ」は、アルバム『シンシロ』の制作工程の上で出来た作品である[2]。また、楽曲はアルバム中心になる曲として作曲された[3]。また、アルバム『GO TO THE FUTURE』や『NIGHT FISHING』に収録された楽曲がポップ・ミュージックとして制作しようと作曲したものの、ポップ・ミュージックから遠ざかった楽曲が完成されたために、今作「セントレイ」ではエンターテイメント・ミュージックに重点を置き、一層の需要を目指し制作している[4]。タイトルは、「1000(セン)と0(レイ)」、つまり「宇宙と自分」と、その「狭間」が繋がっていく軌跡という意味で名付けられた[5]。そのため、楽曲へのアプローチに宇宙や『銀河鉄道999』といった観点を置いている[4]。
最初はバンドのフロントマンである山口一郎は制作時、シングルに収録された楽曲の制作時、過去作とは異なるアプローチを取った。作詞作曲を行った後、彼は1曲ごとに、各メンバーにデモを作成するように依頼。編曲など、一緒に曲を制作した。その内、ベースの草刈愛美は「セントレイ」を担当[6]。山口によって奏でられるセンチメンタルで切ないアコースティックギター一本で作曲した曲であった[2]。依頼時に、山口が草刈に彼女があまり慣れないギター・ロックというジャンルで書くことをお題とした[3]。しかし、草刈が書いてきたのはストレートなギター・ポップソングであったために、山口と草刈が再編曲をし、サカナクションらしさと山口の思い浮かべるイメージへと近づけ、最終的にはスタジオでのリハーサルを通し、現在の音楽性を持つ楽曲に編成された[6]。また、草刈は編曲において唯一無二、山口とのミーティングの際にデモ音源を持ち込めたメンバーであり、持ち込めたメンバーとしては最も早いメンバーであった[6]。
構成
「セントレイ」は、ポップな楽曲として挑戦されたホ長調でテンポ132という早い拍節で構成された楽曲である[6]。バンドサウンドはシンセサイザーを混ぜ合わせたギター・ロックやエレクトロニカの要素を含んだソングであり、ギター、ベース、キーボードとドラムスを含んだ音楽性をもっている[2][4][5][6]。また、曲中2度目のAメロのサウンドではダンス・ビートの要素が含まれている[4]。コーラスの曲調は、Am-Emaj7-G♯m-A-Eの進行で始まる間、詩句はC♯m-Aのアメリカ英語のコード進行から始まっている[6]。
プロモーションとリリース
「セントレイ」は、2008年11月12日にデジタル・ダウンロードとして各配信サイトににて配信リリースされた後[7]に、12月10日にビクターエンタテインメントの傘下レーベル、BabeStar LabelよりCDシングルとしてリリースされた[8]。また、今作は傘下であるBabeStar Labelよりリリースされた最後の作品である。『ネイティブダンサー』から『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』までの作品は、ビクターエンタテインメントからのリリースとなる[8][9][注 1]。
楽曲は、2008年8月26日に小樽で行われたロック・フェスティバル『ライジング・サン・ロックフェスティバル』のパフォーマンス間に初披露された[11]。楽曲は、エフエムラジオ局にヘヴィー・ローテーションされており、TOKYO FMを含むJFN系列4局、FM PORT、FM802、熊本シティFM、九州朝日放送、CROSS FMといった全国の各ラジオ局でパワープッシュされた[12]。パワープッシュでは、エフエムラジオだけではなく、日本テレビ『音楽戦士 MUSIC FIGHTERやミュージック・ビデオを含めたパワープッシュとして、RKB毎日放送『チャートバスターズR!』、MTVジャパン『hotseat』で楽曲が使用された。また、楽曲はオープニング曲やエンディング曲としても使用され、オープニングでは、富山テレビ『bbt music selection』[13]。エンディングでは、KBCテレビ『V3』で楽曲が使用された[12]。シングルは、発売を記念としたライブツアー『SEN(千)LIVE』および『REI(零)LIVE』が行われている。ライブのチケット価格はそれぞれタイトルの意味の数字の“1000”(セン)と“0”(レイ)にちなんだ価格となっていた[11][12]。
B面に収録された「Ame (A)」は、アルバム『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』に収録されている[14]。また、同様B面に収録されたネイティブダンサーは日本のディスク・ジョッキー、Fantastic Plastic Machineによってリミックスされ、アルバム『VERSUS. JAPANESE ROCK VS FPM SELECTED AND NON-STOP MIXED BY FPM』に収録されている[15]。
ミュージック・ビデオ
映像外部リンク | |
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セントレイ - YouTube - サカナクションのレーベル、ビクターエンタテインメント内レーベル「NFRecords sakanaction」公式チャンネルによるミュージック・ビデオへのリンク。 |
楽曲「セントレイ」のミュージック・ビデオは監督を豊田京太郎が務めた[16]。ミュージック・ビデオは、暗闇の中で梁の上に並置されながら、曲を歌うの5人のメンバーが映っており、明るい光源に向かって移動するカメラワークを特徴としている。豊田は曲のテーマを聞いた後、ビデオを作成するためにインスピレーションを得て、4次元へ旅するバンドを映像に描いた。山口は、具体的にはロックや歌やバンドではなく、電子音や人間の側面を強調するように要望したという[17]。
評論家による評価
「セントレイ」は、音楽評論家により賛否両論評価されている。ロッキングオンの岡崎咲子は、ウェブ上で「バンド初のシングルで、サカナクションの景色が変わった。」とコメントしており、躍進だけではなく、ギターをはじめとした楽器での演奏なども評価している[5]。音楽雑誌『CD Journal』のレビュアーは、新しいサカナクションスタイルのギターロック、ならびにそれらの刻々と変化するスタイルを賞賛した。レビューアーは、「希望に満ちや権限に微妙な入札」から山口のコーラスやボーカルに感銘を受けたとコメントした。しかし、ミニ・レビューでは、曲が非常に「派手」でなかったことを指摘しも、サカナクションは依然として「高品質ハイブリッド」の音を表現していると中立的に評価した[13]。タワーレコードの音楽雑誌、『bounce』の山田邦子は、曲の「疾走感」を賞賛し、バンドがより標準的な「ギターロック」の歌を作成すると快適であったと指摘した[18]。Kultureのライターは、「サカナクションのイメージをいい意味で壊したこのアッパーチューン。サウンドはもちろん、前向きな歌詞も外せない。」とコメントしている[19]。
収録曲
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「セントレイ」 | |
合計時間: |
全作詞・作曲: 山口一郎。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「セントレイ」 | |
2. | 「Ame (A)」 | |
3. | 「もどかしい日々」 | |
合計時間: |
# | タイトル | 時間 |
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4. | 「夜の東側」 | |
合計時間: |
チャート
チャート | 最高 順位 |
出典 |
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日本・ Billboard Adult Contemporary Airplay | 45 | [20] |
日本・Billboard Japan Hot 100 | 9 | [21] |
オリコンシングルチャート | 35 | [22] |
売り上げ
集計団体 | 売り上げ/枚 | 出典 |
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オリコン | 6,000 | [23] |
発売日一覧
国/地域 | 発売/発信元 | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 出典 |
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日本 | BabeStar Label | 2008年11月12日 | デジタル・ダウンロード | VEAML-22686 | [8][24] |
2008年12月10日 | CD | VEAML-22686 | [25][26] | ||
2008年12月17日 | レンタルCD | VICB-35013 VICB-35014
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[27] | ||
韓国 | J-Box Entertainment | 2009年4月13日 | デジタル・ダウンロード | N/A | [28] |
脚注・出典
注釈
出典
- ^ “サカナクション、「セントレイ」は4次元妄想プレイ”. BARKS (2008年12月21日). 2015年2月24日閲覧。
- ^ a b c “話題のテクノ・ロックバンド、サカナクションが3rdアルバム発表!”. Listen Japan. 2010年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月13日閲覧。
- ^ a b 土田 真弓 (2009年1月15日). “サカナクション”. タワーレコード. pp. 1-4. 2015年2月26日閲覧。
- ^ a b c d 土田真弓 (2008年12月11日). “スペシャル サカナクション”. ビクターエンタテインメント. p. 1. 2008年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月26日閲覧。
- ^ a b c 岡崎咲子 (2008年1月20日). “新章を告げる音”. RO69. ロッキングオン. 2015年2月24日閲覧。
- ^ a b c d e f サカナクション (2012-09-12). バンド・スコア サカナクション/SAKANA ENSEMBLE 2007-2009. 日本、東京: ドレミ楽譜出版社. pp. 170–183. ISBN 4285134675
- ^ “セントレイ”. ビクターエンタテインメント. 2010年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月22日閲覧。
- ^ a b c “サカナクション新曲タイトルにちなんで千円ライブ”. ナタリー. ナターシャ (2008年12月12日). 2015年2月17日閲覧。
- ^ “アルクアラウンド<通常盤>”. タワーレコード. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “サカナクション、自主レーベル「NF Records」立ち上げ”. BARKS (2015年9月11日). 2015年9月11日閲覧。
- ^ a b “サカナクション、初シングル「セントレイ」レコ発ツアー決定”. BARKS (2008年11月20日). 2015年2月24日閲覧。
- ^ a b c “Information”. ビクターエンタテインメント. 2015年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月28日閲覧。
- ^ a b “サカナクション / シンシロ [限定]” (Japanese). CD Journal. 2015年2月24日閲覧。
- ^ “サカナクション"月"のコンセプト作にメンバーREMIX&山口一郎初監督MV”. ナタリー. ナターシャ (2015年11月3日). 2015年11月4日閲覧。
- ^ “【CD】Getting Better 15th Anniversary presents Getting Roll〜Rock Anthem Mix〜”. タワーレコード. 2015年4月21日閲覧。
- ^ “セントレイ”. スペースシャワーTV. 2015年2月17日閲覧。
- ^ Sakanarchive 2007—2011: Sakanaction Music Video Collection (Limited Edition) (Media notes). サカナクション. 日本、東京: ビクターエンタテインメント. 2011.
- ^ “【CD】シンシロ<期間限定価格盤>”. タワーレコード. 2015年4月21日閲覧。
- ^ “「サカナクション」ブレイク前の名曲を歌詞で追う!”. Kulture. リクルート (2015年). 2015年12月26日閲覧。
- ^ “2008/12/29付:Japan Billboard Adult Contemporary Airplay”. [ビルボード]]. 阪神コンテンツリンク (2008年12月24日). 2015年1月22日閲覧。
- ^ “Japan 2008/12/22付:Billboard Hot 100”. ビルボード. 阪神コンテンツリンク (2008年12月17日). 2015年1月22日閲覧。
- ^ “セントレイ”. オリコン. 2014年12月13日閲覧。
- ^ “オリコンランキング情報サービス「you大樹」”. オリコン. 2015年11月15日閲覧。
- ^ “セントレイ”. ビクターエンタテインメント. 2010年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月22日閲覧。
- ^ “セントレイ<初回生産限定盤>”. タワーレコード. 2015年1月30日閲覧。
- ^ “セントレイ<通常盤>”. タワーレコード. 2015年1月30日閲覧。
- ^ “セントレイ”. ツタヤ. 2015年2月22日閲覧。
- ^ “セントレイ (Sentorei)” (韓国語). Bugs. 2015年2月17日閲覧。
外部リンク
- NFRecords sakanaction - YouTubeチャンネル