コミックエルオー

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COMICエルオー
COMIC LO
愛称・略称 LO
ジャンル 成人向け漫画雑誌
読者対象 男性
刊行頻度 月刊(毎月21日)[注 1][注 2]
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
定価 680円(創刊号 - 2014年5月号)[注 3]
700円(2014年6月号 - )[注 4]
出版社 茜新社
編集部名 コミックハウス第三編集部内
COMIC LO編集部
編集・発行人 野田正修
雑誌名コード 03769
刊行期間 2002年9月20日(創刊号) - 刊行中
レーベル TENMA COMICS LO(成人向け)
FLOW COMICS(一般向け)
ウェブサイト COMIC LO
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COMICエルオー』(コミックエルオー、COMIC LO)は、茜新社から発行されている成人向け漫画雑誌2002年9月創刊。毎月21日発売。判型はB5判・平綴じ無線綴じ)。略称はLO。「ロリ漫画の灯を消すな」の考えから創刊された。「ロリータオンリーコミックス」というコンセプト通り、幼い少女性描写がメイン。創刊号のキャッチコピーは「子供ですが、何か?」だった。

概要

創刊号からVol.04までは『COMIC天魔』の増刊扱い(雑誌コードは03872)で不定期刊[注 1]、Vol.05からVol.22までは『熟女ものがたり』の増刊扱い(雑誌コードは04348に変更)として不定期ながら月刊化され[注 2]2005年12月21日発売の2006年2月号から独立創刊して月号表示となった(雑誌コードは03769に変更)。2012年7月号で通巻100号を達成した。

表紙イラストは創刊号からたかみちが担当している。表紙イラストのほとんどは成人向け漫画雑誌でよく見られるようなお色気的なイラストではなく、少女を描いた普通のイラストである(稀にヌードが描かれている時もある)[1]

「茜新社のえらいひと」が「最近ちょっとマンネリだよね?」「そんなんだから読者アンケートでも『隔月でいいから内容充実させろ』とか言われんじゃないの?」「コア(コアマガジン)でも鰐(ワニブックス)でも殴りこんで原稿ブン捕ってこい!」と「LO編集長」に脅しをかける自虐ネタ漫画[2]を描いた「COMIC LO持ち込み原稿大募集!!」広告が掲載されるなど[注 5]、原稿の持ち込み募集広告がほぼ毎号掲載されており[3][4]2007年3月号で「COMIC LO持ち込み大賞」の新設が発表された(2009年7月から「LO漫画賞」に改称[注 6])。原稿持ち込みからの『LO』連載陣も増えており、クジラックス前島龍彦馬ヒロユキ姫野蜜柑等が持ち込み作家として紹介されている[6]2015年2月1日に開催されたコミティア111、同年5月5日に開催されたコミティア112では、茜新社のエロ漫画各雑誌編集部が、出張編集部を開設して持ち込み原稿を受け付けていた[7][8][9]

また、自虐ネタの一種として「Lolita Organization Supported by COMIC LO」による「Yesロリータ! Noタッチ!」の標語や「ロリコンなら子供を守れ」「僕達(ロリコン)は、人間だ」「違法アップロードが、僕らの恋人を消(ころ)してゆく」[10]など、様々な趣向で読者に自重を促す「意見広告」を掲載していることも特徴であり、さらには「ロリコンが集まるとロクなことが無い」という理由で読者投稿コーナーも設けられていない[11]

非公式マスコットとして、LO編集長Wを萌えキャラクター化した「Wちゃん(だぶりゅーちゃん)」がいる。青いワンピースに黄色いベレー帽をかぶったロングヘアの女の子で、バールのようなものを携帯している[12]。年齢は10歳。LO公認モバイルサイトにおける、掲載作家による画像投稿掲示板のネタから誕生した[13]。作家陣とコアな読者からの高い人気を反映してか、後に編集部公認の非公式キャラクターとして認定された。同様のキャラクターに、編集Sさん、Kたんがいる。

2013年12月号に、LO商標登録の広告が掲載された[14]。登録番号は第5618570号(登録日2013年9月27日[15])、第5620634号(登録日2013年10月4日[16])、第5620635号(登録日2013年10月4日[17])。

電子書籍

2015年1月号以降の『COMIC LO』本誌のダウンロード配信が、DMM.R18で独占配信されている。配信日は雑誌発売翌月の12日。ダウンロード版特典として壁紙サイズのLO表紙データが付属する。

増刊

『COMIC LO』の増刊として、『好色少年』(2012年2月25日 - :ショタ男の娘)、『Girls forМ(ガールズフォーム)』(2012年5月19日 - :ドMシチュエーション限定)、『Juicy(ジューシー)』(2013年1月18日 - :JC中心)、『COMIC 高』(2013年12月27日 - :JK専門)が発売されている。2015年5月現在、いずれも不定期刊。また、2006年3月31日に『COMIC LO』創刊号をモーションコミックとしてCD-ROMに収録した『MOTION LO』(モーションエルオー)が発売されている[18]

掲載作家


関連書籍

  • 『LO画集 TAKAMICHI LOVE WORKS』 茜新社 FLOW COMICS、2008年9月30日、ISBN 978-4-86349-028-4
    • たかみちが担当している『COMIC LO』のVol.1- Vol.50の表紙イラスト等を収録。

脚注

注釈

  1. ^ a b 創刊号は2002年9月20日、Vol.02は2003年6月6日、Vol.03は2003年8月29日、Vol.04は2004年1月21日に発行。
  2. ^ a b Vol.05(2004年3月22日発行)から月刊化。但し、2004年8月、同年12月、2005年8月は諸般の事情などにより休み。
  3. ^ 2014年5月号は表紙に価格表示が無く、裏表紙に消費税5%の定価(680円)と消費税8%の定価(700円)が併記されている。
  4. ^ 消費税8%導入による価格改定。
  5. ^ もちろんネタであり、「弊社を含めた出版・編集各社の品位を貶めるような意図は毛頭ございません」と小さく書かれている。
  6. ^ 「受賞者のLO定着率がすごく悪い」との理由による。持ち込み以外の漫画家も受賞対象として賞金が出るよう改定[5]

出典

  1. ^ COMIC LO エルオー バックナンバー 創刊号〜vol.12”. 茜新社. 2013年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月20日閲覧。
  2. ^ 『COMIC LO』2006年5月号、285頁での例。
  3. ^ COMIC LO持ち込み原稿募集”. COMIC LO. 茜新社. 2009年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月20日閲覧。
  4. ^ COMIC LO原稿持ち込み募集のお知らせ”. 茜新社. 2015年5月23日閲覧。
  5. ^ 『COMIC LO』2009年9月号、197頁
  6. ^ 「COMIC LO持ち込み大募集!!」『COMIC LO』2015年6月号、418-419頁
  7. ^ コミティア111出張編集部のお知らせ”. 茜新社 (2015年1月22日). 2015年5月22日閲覧。
  8. ^ 「出張マンガ編集部」持込窓口開設”. COMITIA 111. 2015年5月23日閲覧。
  9. ^ 「出張マンガ編集部」持込窓口開設”. COMITIA 112. 2015年5月23日閲覧。
  10. ^ 違法アップロード追放”. COMIC LO. 茜新社. 2013年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月20日閲覧。
  11. ^ 「マナー守って楽しいロリータ」 内省するロリコン誌の主張!]”. 日刊サイゾー. サイゾー (2008年6月26日). 2015年5月20日閲覧。
  12. ^ Wちゃん等身大フィギュア 「髪コキ・ぶっかけ厳禁 スカートめくりOK」アキバBlog、2009年6月2日
  13. ^ LO作家限定ラクガキ掲示板[リンク切れ]、LO公認モバイルサイト
  14. ^ 『COMIC LO』2013年12月号、64頁
  15. ^ 登録5618570、特許情報プラットフォーム独立行政法人工業所有権情報・研修館
  16. ^ 登録5620634、特許情報プラットフォーム(独立行政法人工業所有権情報・研修館)
  17. ^ 登録5620635、特許情報プラットフォーム(独立行政法人工業所有権情報・研修館)
  18. ^ MOTION LO公式サイト”. 2006年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月23日閲覧。

関連項目

外部リンク