クムタグ砂漠
クムタグ砂漠(库姆塔格砂漠)は、中華人民共和国新疆維吾爾自治区の北東部から甘粛省西部にかけて広がる砂漠。北西に天山(テンシャン)山脈、南に阿尔金(アルティン)山脈が連なる。面積は2万平方キロメートル以上で、中国八大砂漠の1つである。
かつては数十の内陸河川が流れ、砂漠の西端にあるロプノール湖に流れ込んでいたが、現在では枯渇してしまっている。
「クムタグ(库姆塔格)」はウイグル語で砂山を意味し、その名のとおり小高い峡谷のような岩石質の山の間に、砂丘が点在する。砂漠の西端にある雅丹地質公園には、四角、三日月型、蜂の巣型、ピラミッド型、星型、線の形などさまざまな形状の砂丘があり、中でも羽毛の形をした砂丘は世界でここにしかないとされている。
また、中国の「一級保護生物」に指定されている野生のフタコブラクダがこの砂漠で冬を越す。
砂漠西部の西湖自然保護区には、世界遺産(文化遺産)に登録されている莫高窟があるほか、観光地の月牙泉がある。
参考文献
- ウィキペディア中国語版『库姆塔格沙漠』 2008年6月12日 16:10の版より翻訳
- 世界遺産に迫る砂漠化の脅威!仏像眠る「莫高窟」も埋没か―甘粛省敦煌市 Record China
- 甘粛省・雅丹地質公園 時新電影倶楽部