アクロス・ザ・ユニバース
「アクロス・ザ・ユニバース」 | |||||||||||||
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ビートルズの楽曲 | |||||||||||||
収録アルバム | 『ノー・ワンズ・ゴナ・チェンジ・アワ・ワールド』 『レット・イット・ビー』 | ||||||||||||
リリース | 1969年12月12日(ノー・ワンズ・ゴナ・チェンジ・アワ・ワールド) 1970年5月8日(レット・イット・ビー) | ||||||||||||
録音 | アビー・ロード・スタジオ 1968年2月4日、2月8日、1969年10月2日 | ||||||||||||
ジャンル | ロック | ||||||||||||
時間 | 3分47秒 ("No One's Gonna Change Our World" version) 3分45秒 ("Let It Be" version) 3分28秒 ("The Beatles Anthology 2" version) 3分38秒 ("Let It Be...Naked" version) | ||||||||||||
レーベル | アップル・レコード、EMI | ||||||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | ||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン フィル・スペクター(レット・イット・ビー) | ||||||||||||
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「アクロス・ザ・ユニヴァース」 ("Across the Universe") は、WWFへのチャリティ・アルバム『ノー・ワンズ・ゴナ・チェンジ・アワ・ワールド』及びイギリス盤公式オリジナル・アルバム『レット・イット・ビー』に収録された、ビートルズの楽曲である。
解説
概要
「アクロス・ザ・ユニヴァース」はレノン=マッカートニー作品であるが、実質的にはジョン・レノンの作とされる。ジョンの楽曲の中でも特に歌詞が印象的な作品であり、"words are flowing out like endless rain into a paper cup" という一節が浮かんだ後、しばらく考えた末に一気に書き上げた、とジョン自身は語っている。繰り返し歌われるマントラの "Jai Guru Deva Om…" は、「我らが導師、神に勝利あれ」(神に感謝を)の意である。詩作には、代表曲「ラヴ」と同様に松尾芭蕉の影響が指摘されることもあり、1968年にインドで受けたマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーの講義から着想を得たとされることもある。
曲は、1967年から1968年の初め頃に完成された。17枚目のシングル「レディ・マドンナ」のレコーディング・セッションで録音されたものの、しばらく発表されなかった後、1969年に『ノー・ワンズ・ゴナ・チェンジ・アワ・ワールド』(アルバム・タイトルは、本作の歌詞 "Nothing's gonna change my world." から取られている)に収録され、陽の目を見ることとなった。
ジョンは、「本当に良い歌は、メロディーがなくても歌詞だけでその価値を見出せる歌であり、それに該当する曲こそが、『アクロス・ザ・ユニヴァース』である」と語っている。
なお、NASAが設立50周年を迎えることを記念して、2008年2月4日米東部時間午後7時(日本時間5日午前9時)に北極星へ向けて本曲が発信された。この日は、楽曲のレコーディングから40周年ということもあり、ポールは「NASAよくやった! 異星人によろしく」と粋なメッセージをNASAに寄せた。オノ・ヨーコも「何十億もの惑星と交信する新しい時代の始まりを感じる」と伝えたという。
複数あるテイクとミキシング
- アルバム『ノー・ワンズ・ゴナ・チェンジ・アワ・ワールド』収録ヴァージョン
- 通称「バード・ヴァージョン」。ビートルズの公式リリースはアルバム1979年発売の『レアリティーズ』においてであった。このヴァージョンは元の音源のテープから回転数を上げ、イントロ前・エンディングには鳥のさえずり、子どものはしゃぎ声、鳥の羽ばたく音が、サビの部分には(レコーディング・スタジオ前に居合わせたビートルズ・ファンによる)女声コーラスが、オーヴァー・ダビングされている。テープの回転数が上げられているため、キィは変ホ長調(E♭)になっている。
- アルバム『レット・イット・ビー』収録ヴァージョン
- 1970年、当作の収録にあたり、プロデューサーのフィル・スペクターによって、元の音源のテープの回転数をやや落とし、女性コーラスやオーケストラをオーヴァー・ダビングするなどの再アレンジが行われた。ジョンは、本作でのフィル・スペクターの仕事を高く評価しており、ビートルズ解散後のソロ作品で彼を起用するきっかけとなっている。「バード・ヴァージョン」の方がリリースは先であるがチャリティ・アルバムだけの収録であったため、オリジナル・アルバム収録のこちらのヴァージョンの方が先に、より一般的に知られるようになっていた。テープの回転数が落とされているため、キーは変ニ長調(D♭)になっている。
- アルバム『レット・イット・ビー...ネイキッド』収録ヴァージョン
- 『レット・イット・ビー』の音源から、フィル・スペクターが施したオーヴァー・ダビングをカットしている。テープの回転数に手を加えていないため、キーはニ長調(D)になっている。
- アルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』収録テイク
- 上記3ヴァージョンとは別テイクである。本作最初期のアコースティック・ギターとシタールのみのテイク。キィはニ長調(D)である。
収録盤
- 初期ヴァージョン
- バード・ヴァージョン
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- No Ones Gonna Change Our World
- レアリティーズ(アナログ盤)
- レアリティーズ Vol.2(アナログ盤)
- パスト・マスターズ Vol.2
- 『レット・イット・ビー』ヴァージョン
- オーヴァー・ダビングのトリミングされたヴァージョン
補足
- 後に、デヴィッド・ボウイによるカヴァーがヒット。
- フィオナ・アップルが映画『カラー・オブ・ハート』で本曲をカヴァーしており、同作品のサウンドトラックに収録されている。
- 映画『アイ・アム・サム』のサウンドトラック盤『アイ・アム・サム』で、ルーファス・ウェインライトがカヴァーする。
- ミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース』のサウンドトラック盤『アクロス・ザ・ユニバース』で、ジム・スタージェスがカヴァーする。
- クラムボンが、「LOVER ALBUM」でカヴァー。
- ビーディ・アイが、東日本大震災復興支援チャリティーソングとしてカヴァー。