Motif (GUI)
Open Motifのスクリーンショット | |
開発元 | The Open Group |
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最新版 |
2.3.4
/ 2012年10月6日 |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C言語 |
対応OS | Unix系(当初はOSF/1) |
対応言語 | 多言語 |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | ウィジェット・ツールキット |
ライセンス | LGPL v2.1(2012年の2.3.4から。それ以前はプロプライエタリ) |
公式サイト | http://motif.ics.com/ |
Motif(モチーフ)は、X Window Systemでの操作手順、見栄え(ルック・アンド・フィール)などを統一しようというグラフィカルユーザインタフェース (GUI) 規格のひとつ。Open Software Foundation (OSF) によって定められ、正式にはOSF/Motifという。 1989年に最初のバージョンがリリースされた。その後のOSF自体の変遷を経て、現在の管理団体はThe Open Groupである。
この規格に沿ってプログラムを開発するためのウィジェット・ツールキットのことをMotifツールキットという。このツールキットのことをMotifと呼ぶ場合もある。IEEE 1295 [注 1]として規格化されている。
Motifベースのウィンドウマネージャはmwm(Motif Window Manager)であり、後述のCDEでも標準のウィンドウマネージャとなっている。各アプリケーションウィンドウの外側にMotifの規定に従った枠やボタンが付けられる。ウインドウの枠はリサイズ・ハンドルといい、それを使っての拡大、縮小などの操作ができる。左上のボタンはメニューボタン、右上にはアイコン化ボタンと最大化ボタンが並んでいる。ボタンの間を埋める部分はタイトルバーといい、文字通りタイトルの表示とウィンドウの移動機能を持つ。
ウィジェット類の配置や意匠は、パーソナルコンピュータユーザに馴染みがある例としてはMicrosoft Windows 3.xに似ており、それに立体的な表現を付加したものとなっているが、Windowsに似せて作られたというわけではない。MotifのUIは、OSF陣営の主要メンバーであったIBMのOS/2のPresentation Manager(PM)をベースとして設計(デザイン)されたものであり、当初はOS/2をMicrosoftが共同開発していたことから、WindowsもOS/2に似ている、という、「共通の祖先を持つ」という関係とするのが正確といったところであろう。
(デフォルトの設定では)3ボタンマウスの使用が前提となっている設計が見られることも多いがこれはMotif固有ではなくX Window Systemの主なプラットフォームとして使われてきたエンジニアリングワークステーションにおいて一般的であったためである。
デスクトップ環境としたものにヒューレット・パッカードが開発した、HP-VUE (Visual User Environment) がある。さらにそれを元に複数のベンダーでの共通規格としたものがCommon Desktop Environment (CDE) である。
Open Motif
Open Motif(非公式だが空白を除いた OpenMotif という記述も多い)は、The Open Groupが Motifツールキットのソースコードをリリースしたものである。基本的には従前通りプロプライエタリライセンスであるが、シェアードソーススタイルを導入し、オープンソースのプラットフォーム上であれば、ロイヤルティーフリーで配布可能とした。目的としてはオープンソースプラットフォーム上で、Motifツールキットに依存しているアプリケーションを利用可能にするためである。
2000年5月、バージョン2.1.30がOpen Motifとしてリリースされた。現在ではOpen Motif 2.2.3が多くのLinuxディストリビューションに採用されている。Open Motif 2.3 が2007年6月にリリースされている。
その後2012年にMotif自体のライセンスがLGPLに変更された。
関連項目
注釈
- ^ IEEE 1295 - IEEE Standard for Information Technology -- X Window System--Modular Toolkit Environment (MTE) (1993年)