M101 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
M101
M101 hires STScI-PRC2006-10a.jpg
星座 おおぐま座
観測データ
種別 渦巻銀河
赤経 (RA, α) 14h03.2m (J2000.0)
赤緯 (Dec, δ) +54° 21' (J2000.0)
距離 2700万 光年
視等級 7.7
視直径 27'x26'
物理的性質
直径 9万光年
絶対等級 -20.1
特性 Sc型渦巻銀河
その他の名称 NGC 5457

回転花火銀河[1]、風車銀河[2]

Ursa major constellation map.png

M101 (NGC5457) はおおぐま座にある渦巻銀河。距離約2700万光年1781年ピエール・メシャンが発見した。同年シャルル・メシエは「星のない星雲で、非常にもうろうとしてきれい。径は6'あるいは7'。うしかいの左手と尾小熊の尾の中間にある。視野の十字線が光っているときはむずかしい」と記している。ウィリアム・ハーシェルは「まだらのある星雲状」ジョン・ハーシェルは「かなり大きく明るい不正円形」スミスは1844年「拡散した輝く物質からできている。というよりむしろ巨大な星塊からできた球状の星団のひとつ。はかり知れないほどの距離」1855年には「青白い星団で、条件がよければ大きくより広がっている。ごく微かだが中心部はよく光っている」とした。ロス卿は「大きく渦状。微かで数個の腕が出ており、中心部の結び目は少なくとも径14'」とした。彼のスケッチにははっきりと渦状の腕が描かれている。

1909年には超新星が出現し、M・ウォルフによって発見されている。その後1950年に17.5等、1970年8月には11.7等、2011年8月の合計4個の超新星が出現している。

双眼鏡では条件が良ければ大きく広がった円形で濃淡のない光斑として見えるという。口径8cmの望遠鏡の低倍率で濃淡が見えるが、双眼鏡の方がかえってよく見えるとする意見もある。マラスは口径10cmの望遠鏡で観察して「低倍率が有効。中心部がフワフワと銀色に輝く。まるで星雲状物質にとりかこまれている」とした。ジョーンズは口径20cmの望遠鏡で観察して「小さいが核ははっきりとする。…1~2個の明るい個所がある。西と南西の開いた分岐中のものかもしれない」としている。ヒューストンは10インチ(24.5cm)望遠鏡で見て「明るく輝いて大きな分岐を暗示するが、初めて見る人はそうは思わないだろう」とした。口径20cmで腕の部分の微星が観察できるという。口径30cm以上になると、腕の構造がわかり、腕の部分で輝いているところを観察できる。これらにはNGCナンバーがふられているものも多い。NGC5447、NGC5455、NGC5461、NGC5462、NGC5461、NGC5462が同視野に見えてくる。また周囲にはNGC5471、NGC5422、NGC5473、NGC5474、NGC5485などの伴銀河があり、それらも見ることができる。

右の写真で、中心部の左やや上に離れてある光斑がNGC5462、左やや下に少し離れてあるのがNGC5461、右下にくっつき気味にあるのがNGC5455、右下の画面端にあるのがNGC5447である。これら多くの銀河はM101銀河群を作っている。M101はその中核をなす最も明るい銀河である。

2011年にM101に生じたIa型超新星SN 2011feは、地球からの距離が近いにもかかわらず、爆発する白色矮星の伴星である赤色巨星が見つかっておらず、新しいタイプの超新星爆発であると考えられている。

出典[編集]

  1. ^ 回転花火銀河 (M101) NGC5457静岡県地学会
  2. ^ 沼澤茂美・脇屋奈々代『星座の事典』ナツメ社 2007年。ISBN 978-4-8163-4364-3

関連項目[編集]