M67 (天体)

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M67
M67
星座 かに座
観測データ
種別 散開星団
赤経 (RA, α) 08 h 50.4 m (J2000.0)
赤緯 (Dec, δ) +11°49' (J2000.0)
距離 2600 光年
視等級 +6.9
視直径 30'
物理的性質
直径 _ 光年
絶対等級 _
特性 _
その他の名称

NGC 2682

Cancer constellation map.png

M67(NGC2682)はかに座にある散開星団である。

1772年1779年の間にヨハン・ゴットフリード・ケーラーが発見した。「かに座αに近い楕円形の星雲」と記している。1780年メシエは「かに座の南の爪で星雲状のものを交えた星の群れ」と記している。1783年ウィリアム・ハーシェルは「星に分解。非常に密集したまことにきれいな星団で、どんな望遠鏡でもたやすく見える」とした。ジョン・ハーシェルは「顕著な目標。非常に明るくて大きく星数が多く、10~15等級」とした。フランマリオンは「とうもろこしの一束」と表現している。

光度は肉眼で見えるぎりぎりにある。ジョーンズは条件がよければ肉眼でも見えるとしたが、マラスは誰も肉眼で見ていないと記している。

双眼鏡ではまるい星雲状の光の上に星が見えてくる。星の配置が見えてくるのは口径8cmの望遠鏡からである。口径10cmの望遠鏡で、冠のように宝石をちりばめたような眺めになる。口径20cmになると背後にある微星が見えてくる。口径30cmになるとさらに微星がみえすばらしい眺めになる。どの口径でも楽しめる散開星団である。

散開星団の中でも年齢がふるく、星団の年齢は太陽と同程度である。また、構成する化学組成も太陽と似ているとされるため、太陽と同じタイプの星の研究に使われている。

M67に属する恒星は性質が太陽に似ているため、M67は太陽の生まれ故郷で、太陽は誕生後に星団から離れて現在の位置に落ち着いたという説がある(一般的に恒星は集団で誕生し次第に離散していくことが知られている)。一方で、星団と太陽の運動から考えて、太陽がM67で誕生した可能性は低いという研究もある[1]

参考文献[編集]

  1. ^ “太陽の生まれ故郷、有力候補が消える?”. ナショナルジオグラフィック. (2012年1月18日). http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120118001 2011年1月19日閲覧。