GINZA SIX
GINZA SIX | |
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情報 | |
建築主 | 銀座六丁目10地区市街地再開発組合 |
事業主体 | 銀座六丁目10地区市街地再開発組合 |
管理運営 | GINZA SIXリテールマネジメント(商業施設)、森ビル・住友商事(オフィス) |
構造形式 |
鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 鉄筋コンクリート造、制振構造 |
敷地面積 | 9,077.49 m² |
建築面積 | 8,840.00 m² |
延床面積 | 147,600.00 m² |
状態 | 完成 |
階数 | 地下6階、地上13階 |
高さ | 56m |
着工 | 2014年(平成26年)4月2日 |
竣工 | 2017年(平成29年)1月末 |
開館開所 | 2017年(平成29年)4月20日[1] |
解体 | 松坂屋銀座店含む計17棟 |
所在地 |
〒104-0061 東京都中央区銀座六丁目10番1号 |
座標 | 北緯35度40分10.65秒 東経139度45分50.62秒 / 北緯35.6696250度 東経139.7640611度座標: 北緯35度40分10.65秒 東経139度45分50.62秒 / 北緯35.6696250度 東経139.7640611度 |
GINZA SIX(ギンザシックス)は、東京都中央区銀座にある複合商業施設。商業施設、業務施設、文化・公共施設、地域冷暖房及び駐車場から構成される。
概要
松坂屋銀座店の跡地を含む銀座六丁目10番街区(4,600m2)、隣接する銀座六丁目11番街区(4,400m2)の2つの街区約1.4haを一体的に整備する再開発事業であり、2017年4月20日に商業・文化施設が開業した[1][2][3]。この地区が都市再生緊急整備地域(東京都心・臨海地域)に指定されていることもあって、商業・観光拠点としての整備が望まれていた。また、地区内の建物の多くは老朽化や防災上の課題を抱える旧耐震基準の建物のため、それらの課題を解決すると共に周辺地域に寄与する施設整備を目指し、市街地再開発事業を活用したまちづくりを行った。
施設計画および運営は、大丸松坂屋を運営するJ.フロント リテイリング、森ビル、Lリアルエステート、住友商事の4社一体で推進した。施設コンセプトは「Life At Its Best 〜最高に満たされた暮らし〜」とし、銀座エリアに国際的な商業空間を創り上げる[4]。
商業施設としては銀座最大級の規模を誇り、銀座の地に相応しいハイブランドのアパレル店が数多く入居する。また、それらのラグジュアリーブランドは複数階に跨った店舗構成になっている。
防災機能の面においては、制振構造の採用のほか、非常用発電機など緊急ライフラインの設置をし、帰宅困難者のための一時滞在スペース(多目的ホール)を設けて食料や毛布等を備蓄している[5]。その他に街来者のための利便施設として、貫通通路や地下歩行者通路の整備、歩行者動線のバリアフリー化の整備を行った。
沿革
- 1924年(大正13年)12月1日 - 「松坂屋銀座店」開店
- 2003年2月(平成15年) - 「銀座六丁目地区街づくり協議会」組織、検討開始
- 2010年4月(平成22年) - 「銀座六丁目地区市街地再開発準備組合」設立
- 2011年(平成23年)12月19日 - 「都市計画決定」告示(都市再生特別地区の変更)
- 2012年(平成24年)12月12日 - 東京都知事「銀座六丁目10地区市街地再開発組合設立(事業計画)認可」(都市計画法第11条第1項)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)4月2日 - 「建築工事着手」
- 2015年(平成27年)11月 - 地中障害物等により、竣工時期変更
- 2017年(平成29年)
- 2020年12月~2021年1月 館内のテナントが20ほど閉店。GINZA SIX広報担当者によるとこれはコロナ禍の影響ではなく、開業4年目から計画していたリニューアル計画に沿ったものであり、空いたスペースには3月中旬から順次新しい店舗が開店するという[10]。
建築概要
- 所在地 - 東京都中央区銀座六丁目10番1号
- 地域地域 - 商業地域、防火地域、高度利用地区
- 開発地区 - 銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業
- その他の地域・地区 - 都市再生緊急整備地域、都市再生特別地区、地区計画、地域冷暖房
- 開発面積 - 1.4ha
- 敷地面積 - 9,077.49m2
- 建築面積 - 8,840.00m2
- 延面積 - 147,600.00m2
- 主要用途 - 店舗、事務所、文化・交流施設、地域冷暖房施設、駐車場
- 構造規模 - 地下6階、地上13階、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、制振構造
- 建物高さ - 56m
- 基礎工法 - 直接基礎
- 事業主体 - 銀座六丁目10地区市街地再開発組合
- 株式会社大丸松坂屋百貨店(J.フロント リテイリング株式会社の子会社)を含む14名
- 参加組合員 - 銀座六丁目開発特定目的会社 - 森ビル株式会社、L Real Estate、住友商事株式会社の3社
- 管理・運営 - GINZA SIXリテールマネジメント(商業施設)、森ビル・住友商事(オフィス)
- 総事業費 - 約830億円
- 設計者
- 設計計画-株式会社アール・アイ・エー
- 意匠総括 - 谷口吉生
- 実施設計 - 鹿島建設株式会社、谷口建築設計研究所、設計共同体
- 内装デザイン - グエナエル・ニコラ(株式会社キュリオシティ)
- 施工者 - 鹿島建設株式会社
- 工期 - 工事着手2014年(平成26年)4月 - 建物竣工2017年(平成29年)1月31日
- 契約時 - 2016年(平成28年)11月末建物竣工(32ヶ月)
- 中間時 - 2017年(平成29年)1月末建物竣工(地中障害物撤去のため2ヶ月延期)[11]
- 店舗数 - 241店舗(2017年5月時点)
- 駐車場 - 総台数550台(地下階)、公共駐輪場約400台(地下階)、観光バス乗降場4台分[12][13]
主要施設
- 商業施設
- 地下2階-6階、13階一部 - 約50,000m2(約15,000坪)、計241店舗
- 地下2階 - FOOD / SWEETS、JAPAN QUALITY、DELI & BAKERY 、WINE & GROCERY
- 地下1階 - BEAUTY
- 1階-3階 - FASHION
- 4階-5階 - FASHION & LIFESTYLE
- 6階 - ART BOOK & CAFE、RESTAURANT
- 13階 - RESTAURANT & LOUNGE
- 業務施設
- 7階-12階、13階一部 - 約50,000m2(約15,000坪)、基準階貸室面積 - 約6,100m2(約1,850坪)
- 文化施設
- 地下3階 - 多目的ホール - 約1,600m2(約480坪)、観世会の能楽堂「観世能楽堂」
- 観光施設
- 1階 - 「銀座観光ステーション」、観光案内、観光バス等の乗降スペース
- 地域冷暖房施設
- 地下5階-地下6階 - 銀座エリア最大規模の地域冷暖房[14]
- 公共施設
- 区画道路特別区道中京第428号線 - 幅員14.365m、拡幅
- 「あづま通り」歩行者用地下道路、幅員5.5m、延長約120m、地下一部施行地区外等
- 屋上庭園 - 約4,000m2
交通アクセス
- 鉄道[15]
- 東京メトロ銀座線、東京メトロ丸ノ内線、東京メトロ日比谷線「銀座駅」A3出口より徒歩2分
- 都営地下鉄浅草線、東京メトロ日比谷線「東銀座駅」A1出口より徒歩3分
- 銀座駅、東銀座駅からは直結の地下連絡通路が利用可。(通行可能時間 7:00~23:00)
- 東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口より徒歩8分
- 東京メトロ千代田線、東京メトロ日比谷線、都営地下鉄三田線「日比谷駅」A2出口より徒歩9分
- 東京メトロ有楽町線、JR山手線、京浜東北線「有楽町駅」銀座口出口より徒歩10分
- 都営地下鉄浅草線、東京メトロ銀座線、JR山手線、京浜東北線、東海道線、横須賀線、ゆりかもめ「新橋駅」銀座口より徒歩10分
アート
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2階 シジェームギンザの吹抜け(2017年4月27日撮影)
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大巻 伸嗣《Echos Infinity -Immortal Flowers-》
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堂本 右美《民》
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チームラボ《Universe of Water Particles on the Living Wall》
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パトリック・ブラン《Living Canyon》
ギャラリー
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中央通り入口(2018年6月撮影)
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1階
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3階
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5階アールグロリュー
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6階Ginza Grand Premium Food Hall
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屋上庭園への階段
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地下3階 能楽堂ロビー(2017年4月27日撮影)
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銀座駅からの地下通路(2018年6月撮影)
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中央通り東側から見る(2017年4月27日撮影)
脚注
- ^ a b c 朝日新聞『GINZA SIX 観光・文化の拠点に』「銀座松坂屋跡地 バス乗降所併設 地下に能楽堂も」2016年10月27日、2016年10月27日閲覧
- ^ 銀座六丁目 ワールドクラスクオリティ施設が誕生 - 住友商事(2014年4月2日)、2016年2月15日閲覧。
- ^ 銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業(中央区決定) - 東京都都市整備局(平成27年7月31日)、2016年2月15日閲覧。
- ^ 銀座六丁目プロジェクト コンセプト・開発経緯 - 森ビル、2016年2月15日閲覧。
- ^ J.フロントリテイリングは、銀座地区最大の再開発計画「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」に取り組んでいます - J.FRONT RETAILING(2015年11月6日)、2016年2月15日閲覧。
- ^ 東日本大震災を機に建築物の耐震性の強化が求められたことから、松坂屋銀座店も建物の老朽化が指摘されたため、建物の耐震性を強化するために建て替える必要が生じた。そのため、当初の計画では「リニューアルのための一時的な閉店」と定義し、2013年6月30日を以って閉店した際も公式サイトでは「一旦閉店しました」とアナウンスされており、完全閉店の否定を強調した上で竣工後に改めて「松坂屋銀座店」の名称で再開店する予定だった。
- ^ さようなら松坂屋銀座店!「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」の施工者が「鹿島建設」に決定 - 東京・大阪都心上空ヘリコプター遊覧飛行(2013年6月12日)、2016年2月15日閲覧。
- ^ 銀座六丁目10地区市街地再開発/建物を上棟、2017年4月に商業施設開業 - 流通ニュース、2016年5月11日、2016年5月17日閲覧。
- ^ 地下鉄「銀座駅」からGINZA SIXにつながる地下通路が開通 バリアフリー動線を強化、来街者の利便性・回遊性を向上~2017年12月20日供用開始~ - G6リテールマネジメント、2016年12月20日閲覧。
- ^ [1]
- ^ 銀座六丁目10地区第一種市が何時再開発事業 地中障害等による工期遅延に伴う竣工時期変更 - 銀座六丁目10地区市街地再開発組合(2015年11月6日)、森ビル、2016年2月15日閲覧。
- ^ 銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業 - 東京都都市整備局(平成27年7月31日)、2016年2月15日閲覧。
- ^ 2017年、銀座エリア最大級、ワールドクラスクオリティの商業施設が誕生します「銀座六丁目プロジェクト」銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業 - G6リテールマネジメント、2016年2月15日閲覧。
- ^ 2017年、銀座エリア最大級、ワールドクラスクオリティの商業施設が誕生します「銀座六丁目プロジェクト」銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業 - G6リテールマネジメント、2016年2月15日閲覧。
- ^ GSIX - アクセス - 電車をご利用の場合 - GINZA SIX 公式ホームページ 2017年4月23日閲覧
参考文献
- 銀座六丁目10地区市街地再開発/建物を上棟、2017年4月に商業施設開業 - 流通ニュース、2016年5月11日、2016年5月17日閲覧
関連項目
- 中央区
- 銀座
- 銀座駅
- 東銀座駅
- 有楽町駅
- 日比谷駅
- 六本木ヒルズ
- J.フロント リテイリング
- 大丸松坂屋百貨店
- 森ビル
- 住友商事
- オープンハウス(同社の「アメリカ不動産事業」の拠点がある)
- 目抜き通り - 椎名林檎とトータス松本による当施設のテーマソング