FC大阪

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FC大阪
原語表記 FC大阪
呼称 FC大阪
クラブカラー     水色
創設年 1996年
所属リーグ 日本フットボールリーグ
クラブライセンス (未承認)
ホームタウン 大阪府
ホームスタジアム キンチョウスタジアム
収容人数 20,500
運営法人 株式会社アールダッシュ
代表者 吉澤正登
監督 日本の旗 和田治雄
公式サイト 公式サイト
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ
株式会社アールダッシュ
R-dash Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 541-0057
大阪市中央区北久宝寺町2-1-10 F船場ビル9F[1]
業種 サービス業
法人番号 7122001032516 ウィキデータを編集
事業内容 セールスプロモーション[1]、USTREAM事業[1]、通信事業[1]、ヒューマンマネジメント[1]、スポーツ・エンタテイメント[1]
代表者 疋田晴巳[1]
資本金 1,000万円[1]
外部リンク http://r-dash.co.jp
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FC大阪(エフシーおおさか)は、大阪府を本拠地とするサッカークラブ。Jリーグ加盟を目指すクラブの1つである。後述するとおり、結成当初は「(株)アールダッシュ」の社員による企業チームであり、現在も同社が運営母体の事実上企業チームとなっているが、プロ契約選手も多数所属している。

概要

地域リーグ時代から女子クラブ、U-18、サッカースクール、シニアチームの運営などを展開し、またトップチームには元Jリーガーや外国人選手を採用している。この運営についてビジネスジャーナルは意欲的なチーム運営と評している[2]

また、国際展開を積極的に進めており、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAブラジル1部リーグ)の名門・グレミオFBPAと提携関係を結ぶとともに、現地に育成部門の組織を編成。さらにプリメイラ・リーガポルトガル1部リーグ)のCSマリティモなどとも業務提携を図るほか、FC大阪に在籍した経験のある日本人選手のマネジメント事業にも取り組んでいる[2]

大阪府を本拠とするBASEBALL FIRST LEAGUE06BULLSと2013年3月27日に相互協力提携を結んでいる[3]

チームの運営母体である「(株)アールダッシュ」は元々が企業・公益法人など諸団体へのセールスプロモーションを目的とした広告代理店会社であり、FC大阪は同社の社員などを中心にした企業草サッカーチームとしての結成だった。同クラブがJリーグ参入を目指すにあたっては、FC大阪というクラブを、諸団体の広告コンテンツの一部を担うものととらえ、サッカー部を保有することで、様々な取引先諸団体などの顧客に対してPRをする機会を生み出し、諸団体との関係性の強化を図っている[2]

歴史

1996年に創設[4]2007年大阪府社会人サッカーリーグ1部で初優勝。2010年全国社会人サッカー選手権大会に初出場(1回戦でノルブリッツ北海道に敗退)。2011年、大阪府リーグ1部で3年連続4度目の優勝。関西府県サッカーリーグ決勝大会で優勝し、関西サッカーリーグ2部へ昇格。

2012年、関西リーグ2部で開幕から10連勝するなど13勝1敗の成績で優勝し、関西リーグ1部へ昇格。2013年、関西リーグ1部で12勝2分(無敗)の成績で優勝。第37回全国地域サッカーリーグ決勝大会は1次ラウンドで敗退。女子チーム「FC大阪CRAVO」を設立。2014年The KSL Island Shield of Awajiで優勝。大阪サッカー選手権大会で初優勝し第94回天皇杯に初出場(1回戦でツエーゲン金沢に敗退)。第50回全国社会人サッカー選手権大会で優勝。第38回全国地域サッカーリーグ決勝大会で準優勝。12月10日の日本フットボールリーグ(JFL)理事会でJFL入会が承認された[5]

2015年、第94回天皇杯の1回戦でセレッソ大阪に勝利を収めた。

戦績

リーグ戦

年度 所属 順位 勝点 試合 得点 失点 監督
2006 大阪府2部A 日本の旗 伊藤貞治
2007 大阪府1部S2 優勝 18 7 6 0 1 31 8 +23 日本の旗 小川雅己
2008 大阪府1部 3位 36 15 12 0 3 53 12 +41 日本の旗 森岡茂
2009 優勝 38 15 12 2 1 61 12 +49
2010 優勝 38 15 12 2 1 76 14 +62
2011 優勝 45 15 15 0 0 73 9 +64
2012 関西2部 優勝 36 14 13 0 1 52 7 +45
2013 関西1部 優勝 38 14 12 2 0 38 7 +31
2014 2位 31 14 9 4 1 37 15 +22
2015 JFL 8位 44 30 13 5 12 45 35 +10
2016                 日本の旗 和田治雄

天皇杯

  • 出場2回(2015年現在)
年月日 時期 会場 得点 対戦相手 観客
94 2014年7月5日 1回戦 金鳥スタ (home) ●0-5 ツエーゲン金沢(J3) 619
95 2015年8月29日 1回戦 金鳥スタ (away) ○2-1 セレッソ大阪 (J2) 4,467
2015年9月5日 2回戦 金鳥スタ(home) ●2-3
延長
愛媛FC(J2) 1,186

タイトル

リーグ戦

その他

下部・関連組織

  • FC大阪CRAVO - 2013年に設立された女子サッカーチーム。2014年は関西女子サッカーリーグ Division3に所属。
  • FC大阪VIDA - 50歳以上を対象としたシニアチーム。
  • サッカースクール - 育成組織として児童から高校生を相手にサッカースクールを持つ。U-18チームも持つ。それとは別に大人(社会人)のサッカースクールを運営している。
  • その他 - 育成組織としてブラジルに支部を持つ。

FC大阪高等学院

FC大阪ではU-18に所属する選手を中心として、「やりたいことの時間の確保」と「夢の実現を目指す」というコンセプトに挑む若者たちに、サッカー選手としてだけでなく、人間の人格形成を目的とした定時制・通信制の高等学校として、「鹿島学園高等学校・FC大阪高等学院」を、学校法人鹿島学園(本部・茨城県[6])と連携し、本社オフィスのある大阪市の中央本校と、練習場がある堺市の堺校の2つで展開している。

同学院の生徒らは、サッカーの練習、並びに通常の高等学校の卒業資格を得ることを目的とした授業のほか、サッカーを中心軸としたスポーツビジネスの運営、スポーツマネージメントや将来のセカンドキャリアにもつながる社会人基礎力を高めるための勉強も行っている[7]

国外の業務提携クラブ

ホームスタジアム

JFLリーグ加盟以後
年度 金鳥スタ ヤンマーS ヤンマーF J-GREEN堺 服部緑地 万博
2015 6 3 2 3 1 0
2016 1 2 5 2 3 2
凡例
  • 金鳥スタ=キンチョウスタジアム
  • ヤンマーS=ヤンマースタジアム長居
  • ヤンマーF=ヤンマーフィールド長居
  • J-GREEN堺=堺市立サッカーナショナルトレーニングセンター・メインフィールド
  • 服部緑地=豊中市服部緑地陸上競技場
  • 万博=万博記念競技場
関西リーグ(2014年)時代

キンチョウスタジアムと大阪市鶴見緑地球技場を本拠地として使用し、他にJ-GREEN堺、枚方市立陸上競技場でも1試合ずつ開催した。アウェーゲームでも大阪府内のチームと対戦する試合は長居公園内のスタジアム(関大FC2008=キンチョウスタジアム、阪南大クラブ=ヤンマーフィールド長居)でも試合を開催した実績がある[8]

なお鶴見球技場は人工芝であり、規定により全国リーグ規模のJFL、JリーグJ3以上)では使用不可となっている。また、金鳥スタ、ヤンマーS、万博はJ1、ヤンマーFはJ2公式戦開催基準[9] を充足している競技場である。

ユニフォーム

ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st) 水色
FP(2nd)
GK(1st)
GK(2nd)
FP 1st
FP 2nd
GK 1st
GK 2nd

チームカラー

  •   水色

ユニフォームスポンサー

掲出箇所 スポンサー名 表記 備考
バイオバンク OM-X 2012年-
背中 タヒボジャパン タヒボ NFD 2016年-
-
パンツ ターキッシュ エアラインズ TURKISH AIRLINES 2016年-

ユニフォームサプライヤー

年度 背中 パンツ サプライヤー
2012 OM-X 堂島プリン - - GAVIC
2013 LAHAINA
2014 Grêmio FBPA gol.
2015
2016 タヒボNFD - ターキッシュエアラインズ mitre

所属選手・スタッフ

2016年

スタッフ

役職 氏名 前職 備考
監督 日本の旗 和田治雄 アルビレックス新潟コーチ 新任
ヘッドコーチ ブラジルの旗 ドゥダ シュライカー大阪監督 育成普及ディレクター兼任
アシスタントコーチ 日本の旗 片山博義 松江シティFC監督 新任
GKコーチ 日本の旗 近藤祐輔 FC大阪テクニカルディレクター FC大阪CRAVO監督兼任
フィジカルコーチ 日本の旗 村木伸二 デッツォーラ島根EC選手 現役選手
フィジカルコーチ兼通訳兼任

選手

Pos No. 選手名 前所属 入団年 備考
GK 1 日本の旗 高野純一 日本の旗 FC琉球 2016年 新加入
29 日本の旗 原裕晃 日本の旗 アルテリーヴォ和歌山 2015年
30 日本の旗 磯部和彦 日本の旗 奈良クラブ 2016年 新加入
31 日本の旗 樫根啓人 日本の旗 tonan前橋 2015年8月
DF 2 日本の旗 近藤岳登 日本の旗 水戸ホーリーホック 2014年
3 日本の旗 菅原渉 日本の旗 ツエーゲン金沢 2014年
3 日本の旗 久保卓哉 大阪学院大学 2013年
4 日本の旗 濱上孝次 日本の旗 アミティエSC 2013年10月
5 日本の旗 水谷尚貴 近畿大学 2013年
13 日本の旗 岩本知幸 captain 阪南大学 2012年
18 日本の旗 浜崎拓磨 大阪学院大学 2015年
20 日本の旗 山口幸太 大阪体育大学 2015年
23 日本の旗 中谷喜代志 ラトビアの旗 BFCダウガフピルス 2016年 新加入
24 日本の旗 西岡大志 高知大学 2016年 新加入
26 日本の旗 足立丈卓 日本の旗 佐川印刷京都 2015年
27 日本の旗 舘野俊祐 日本の旗 松江シティFC 2016年 新加入
28 日本の旗 澤田健哉 大阪商業大学 2015年
34 日本の旗 眞辺博也 流通経済大学 2016年 新加入
40 日本の旗 村木伸二 日本の旗 デッツォーラ島根EC 2011年 フィジカルコーチ兼通訳兼任
MF 14 日本の旗 須ノ又諭 日本の旗 アミティエSC 2014年
15 日本の旗 刈谷聖哉 近畿大学 2016年 新加入
16 日本の旗 米丸智幾 京都産業大学 2016年 新加入
17 日本の旗 高橋周也 日本の旗 FC今治 2013年
19 日本の旗 福田恭大 日本の旗 FC琉球 2015年7月
21 ブラジルの旗 ジュニーニョ ブラジルの旗 クルゼイロEC 2015年 2015年は期限付き移籍
32 日本の旗 河野圭吾 日本の旗 横河武蔵野FC 2016年 新加入
33 ボリビアの旗 ガブリエル FC大阪U-18狭山 2016年 新加入
36 日本の旗 木匠貴大 京都産業大学 2016年 新加入
FW 7 日本の旗 濱中優俊 ドイツの旗 TSVシュタインバッハ1921 2016年 再加入
2011年-2012年6月に在籍
8 日本の旗 田中直基 近畿大学 2015年
9 日本の旗 塚田卓 日本の旗 東大阪FC 2010年
10 日本の旗 四ヶ浦寛康 大阪学院大学 2012年
11 日本の旗 川西誠 大阪産業大学 2013年
22 日本の旗 森野睦人 関西国際大学 2016年 新加入
25 日本の旗 岡本大地 日本の旗 MIOびわこ滋賀 2016年 新加入
35 ブラジルの旗 ゼ・ロベルト ブラジルの旗 シアノルテFC 2016年 新加入

他チームに期限付き移籍中の選手

Pos 選手名 入団年 移籍先 移籍期間 備考
FW ブラジルの旗 フィリピーニョ 2014年8月 バーレーンの旗 アル・ムハッラク・クラブ 2016年12月31日まで

歴代所属選手

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 会社概要”. 株式会社アールダッシュ. 2015年11月16日閲覧。
  2. ^ a b c Jリーグ参入目前のFC大阪、その異色経営の秘密~入場料無料でも高収益、新営業戦略 2014.03.26 ビジネスジャーナル
  3. ^ FC大阪がプロ野球関西独立リーグの06BULLSと提携 - サッカーなう2013年3月28日
  4. ^ チーム紹介(FC大阪)”. 日本フットボールリーグ. 2015年11月16日閲覧。
  5. ^ "第17回日本フットボールリーグ 新入会チーム決定" (Press release). 日本フットボールリーグ. 10 December 2014. 2015年11月15日閲覧
  6. ^ 鹿島学園高等学校
  7. ^ FC大阪高等学院
  8. ^ 2014年度試合日程
  9. ^ ヤンマーFは芝生席を含めた収容人員は15000人であるが、規定により芝生席を除外した座席ではJ1基準を満たしていない

外部リンク