CRYPTREC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
CRYPTREC(くりぷとれっく)とは、日本発の暗号技術評価プロジェクト (Cryptography Research and Evaluation Committees) のことである。
暗号の安全性に関する情報を提供することを目的として、共通鍵暗号、公開鍵暗号、ハッシュ関数、擬似乱数生成系の4種類の暗号技術に対し公募を行い、それぞれに対して国内外の暗号研究者による評価を行い、評価レポートや推奨可能な暗号のリストを作成した。
プロジェクトは2000年に活動開始し、「暗号技術検討会」と「暗号技術評価委員会」で構成されていた。それぞれの事務局は総務省/経済産業省、情報処理振興事業協会(IPA、現 情報処理推進機構)/通信・放送機構(TAO、現 NICT=情報通信研究機構)。2003年に組織変更が行われ、「暗号技術監視委員会」と「暗号モジュール委員会」の構成となった。それぞれ委員長は今井秀樹(中央大学教授)及び松本勉(横浜国立大学大学院教授)(2008年3月現在)。
総務省及び経済産業省は、2003年2月に「電子政府推奨暗号リスト」を発表した。ここに掲載された暗号は、CRYPTRECが、今後10年間は安心して利用できるという観点から評価を行い、電子政府推奨暗号としてリストアップした暗号技術である。制定委員長は今井秀樹。以下はそのリストである。
- 公開鍵暗号
- 共通鍵暗号
- 64ビットブロック暗号
- CIPHERUNICORN-E
- Hierocrypt-L1
- MISTY1
- 3-key Triple DES
- 128ビットブロック暗号
- ストリーム暗号
- 64ビットブロック暗号
- その他
2012年度にリストの改定が行われ、電子政府推奨暗号リスト、推奨候補暗号リスト、運用監視暗号リスト、の3種類のリストが2013年3月1日に公表された。