SEED (暗号)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

SEED(シード)とは、1998年に韓国情報保護振興院 (KISA) で開発されたブロック暗号である。

目次

概要 [編集]

SEEDは、Feistel構造を採用したブロック長128ビット、処理の繰り返し段数16段のブロック暗号で、鍵長としては128ビットしか選択できない。

日本の暗号評価プロジェクトCRYPTRECより総当たり以外に有効な解読方法がないと評価されつつも、PCでの処理速度についてはやや遅いグループにあると評価されている[1]

一方、欧州の暗号評価プロジェクトNESSIEからはソフトウェアでの実装にてCamelliaよりも高速に動くプラットホームがあるという評価もされている[2]

SEEDは韓国情報通信標準規格 (KICS) 、S/MIME (RFC4010) 、SSL/TLS (RFC4162) 、IPsec (RFC4196) の標準暗号として採用されている。

なお、SEEDは韓国国内では広く使われているが、それ以外の国では滅多に使われない。 SEEDが韓国国内でしか使われないのは、40ビット SSLの安全性が危惧されていたおりに、128ビットSSLの仕様決定を待たずにKISAがSEEDを標準と定めたからである。しかし、この標準化は韓国国内で用いられるウェブブラウザにしか影響が無く、主要なSSLライブラリやウェブブラウザはSEEDをサポートしていない。 このため、韓国国内のユーザーはInternet Explorer上でActiveXコンポーネントを使うことでしか安全にウェブサイトにアクセスすることができない。 [3]


脚注 [編集]

[ヘルプ]
  1. ^ http://www.ipa.go.jp/security/fy13/report/cryptrec/c01.pdf
  2. ^ http://www.kisa.or.kr/seed/data/Document_pdf/SEED_Justification_for_Inclusion_of_SEED_in_ISOIEC18033-3.pdf
  3. ^ Gen Kanai (2007年1月26日). “The Cost of Monoculture”. 2007年1月29日閲覧。

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]