関関同立

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関関同立(かんかんどうりつ)とは、関西の有名私立大学群を示す通称。以下の4大学を指し、名称は各校名の頭文字の組み合わせによる。

  1. (関:かん) 関西大学大阪府吹田市
  2. (関:かん[くゎん]) 関西学院大学兵庫県西宮市
  3. (同:どう) 同志社大学京都府京都市
  4. (立:りつ) 立命館大学 (京都府京都市)


由来[編集]

関関同立の起源は、関西六大学野球連盟で行われていた伝統の一戦、関関戦同立戦である。なお、立命館大学は同立戦のことを立同戦と呼んでいる。

阪神間に所在する関西大学と関西学院大学、京都に所在する同志社大学と立命館大学は、相互にライバル意識が強く、これら大学野球の対戦は、それぞれの大学の優劣を決める絶好の機会として、学生から熱烈な応援を受けていた。

特に当時は、大学野球の人気が絶大であったことから、これらの対決は一般市民の耳目を集めることとなり、関西の名物対決として定着していくこととなった。

これらの対決が4大学をまとめて表現することになった、と推察される。偏差値ランキングが一般化した1970年代あたりから、この四校が関西の私大としては最上位グループを形成することから受験界などで盛んに援用されるようになり、現在に至っている。

「関関」については、関西大学と関西学院大学のどちらが先かというのには厳密な定説がない。一般的には、五十音順・ローマ字表記順とも、「関西=かんさい(”KANSAI”)」大学の方が、「関西=かんせい[くゎんせい](”KWANSEI”)」学院大学より先になるため、関西大学の方を先に持ってきているようである。

また、京都市に本部を置く大学受験予備校の「関西文理学院」では、関関同立入学希望者向けの私立文系・理系コースとして「同立関関選抜コース」を設置していた。

大学間の交流[編集]

このように元々は、大学野球の対戦カードとして成立した大学間の関係であるが、相互を認め合うようになり、第二次世界大戦前から既に学生団体や卒業生同士の交流が行われていた。現在でも、同立の両校は毎年定期的に同立戦(立命館サイドでは「立同戦」)を行っている。また関関の両校も、野球の他に各体育会が対戦する、総合関関戦を毎年開催している。また、学術面での相互連携や、学生サークルの連合組織もこれら4大学を中心にしていることが多い。

関西四大学懇談会[編集]

あらかじめ四大学で設定したテーマをもとに、意見交換の場として開催される関関同立4校による定期懇談会。関関同立の学長が一堂に会する場でもある。各大学が順番に当番校を務める方式で年4回開催されている[1]

スポーツ交流[編集]

各大学スポーツ関係者による定期懇親会[2]の定期開催のほか、各大学運動部では「関西四大学定期戦」、「関関同立選手権大会」または「関関同立定期戦」などとして、毎年定期戦交流を行うところも少なくない。航空グライダー)部[3]ヨット部、空手道部、拳法部、バスケットボール部、弓道部などで行われている。

応援団連盟による交流[編集]

四雄の宴」とよばれる公開イベントが各大学応援団連盟により毎年9月末に行われている。JR京都駅ビルの大階段広場で開催される[4]

関西四大学大学院単位互換制度[編集]

1998年4月より、4大学大学院間において単位互換制度の運用が始まった[5]。これにより、各大学院の修士課程、博士課程および専門職学位課程に属する正規大学院生であれば、一部の開講講座を除き、他大学大学院に履修を申し込むことができるようになった。他大学で取得した単位は自大学の単位として認定され、成績評価は"N(認定)"となる。選考料は課されない。また、特に演習科目や実習科目で必要とされる場合を除き、基本的に履修料が課されることもない。

図書館協定[編集]

各大学の図書館の相互利用制度なども実現している。「資料の利用に関する関西四大学図書館相互協力規約(1968年)」のほか、「関西四大学大学院単位互換協定(1998年)」などが存在する。これらにより、関西四大学(関関同立)の教職員、大学院生、学部生の図書館相互利用が可能になった。

関西四大学 学長フォーラム[編集]

2004年からは、関西四大学主催、読売新聞社共催による「関西4大学 学長フォーラム」が、全国の主要都市で開催されている[6]。このフォーラムの会場では同時に、4大学合同の大学入試説明会も開催されている。

その他[編集]

  • 薬物乱用防止協力
2009年3月7日には、関西学院大学・上ヶ原キャンパスにて4大学の学長が一堂に会し、「薬物乱用防止に関する関西四大学長共同声明」が発表された。同時に「関西四大学薬物乱用防止連絡会」の設置も発表された[13]
  • 学費改定に関する事前協議
戦後、高度経済成長期のある時期まで、学費の改定については関関同立四大学による事前協議の実施が慣例化していた[14]
  • キャンパスランチパック(「関関同立」バージョン)
2011年11月1日に、山崎製パンの「ランチパック」シリーズの関西地区限定商品として、4大学の学生の企画による「キャンパスランチパック」シリーズ(「関関同立」バージョン)が、年内限定で発売された。同社、ならびに同商品のシリーズとしても、複数の大学との共同企画商品は初めてとのことであった[15][16]
関西大学「紫いもあん&ホイップ(求肥入り)」商学部の学生の企画。スクールカラーの紫紺をイメージ。
関西学院大学「チキンカツたまごあんかけ風」商学部の学生の企画。学内食堂の人気メニューをアレンジ。
同志社大学「ぜんざい風味」経済学部の学生の企画。同学の創設者である新島襄の好物より発案。
立命館大学「ハンバーグとたまご」大学院・スポーツ健康科学研究科の学生の企画。栄養バランスを考慮。
2012年12月1日には年内限定品として、2012年バージョンが発売された。
関西大学「ブルーベリージャムチーズクリーム」商学部の学生の企画。スクールカラーの紫紺をイメージ。
関西学院大学「クラムチャウダー風」KGビジネスプランコンテスト・学生実行委員会(同学の「研究推進社会連携機構」の傘下)に携わる、複数の学部生による企画。同学創立者ウォルター・R・ランバスにちなみ、アメリカ合衆国の冬場の料理をアレンジ。
同志社大学「抹茶ホイップ&こしあん(桜色の求肥入り)」経済学部の学生の企画。新島襄の妻で茶人である新島八重にちなみ、茶会で供される抹茶と和菓子を表現。
立命館大学「赤ワイン風味の牛タンシチュー」経営学部の学生の企画。スクールカラーの臙脂色をモチーフとし、同学創始者西園寺公望が、パリ講和会議にて渡仏した折、日本を表現した赤ワインカクテルでもてなされた、というエピソードより発案。

関関同立キャンパス写真集(ギャラリー)[編集]

脚注[編集]

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関連項目[編集]