菅有実子

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菅 有実子
かん ゆみこ
出身地 日本の旗 日本 東京都目黒区
学歴 東京藝術大学
ジャンル クラシック音楽
職業 声楽家メゾソプラノ
オペラ歌手
音楽教育者
公式サイト http://yumikokan.com/index.html

菅 有実子(かん ゆみこ)は、日本声楽家メゾソプラノ)、オペラ歌手、音楽教育者

経歴[編集]

東京都目黒区出身[1]田園調布雙葉高等学校卒業[2]東京藝術大学卒業、同大学院修了[3]

2002年(平成14年)6月13日〜7月1日モーツアルトを中心としたオペラの歌唱法の研究、実践のためウィーンに留学。ソーナ・ガザリアン (De:Sona Ghazarian) に師事[4]

二期会 ワーグナーラインの黄金』フロスヒルデでオペラデビュー。二期会リヒャルト・シュトラウスばらの騎士』(演奏会形式)でオクタヴィアンを好演、同役でNHKニューイヤーオペラコンサートに出演。その後二期会モーツァルト『フィガロの結婚』ケルビーノ、新国立劇場・二期会共催フンパーディンクヘンゼルとグレーテル』ヘンゼル、ブリテン真夏の夜の夢』オベロンと少年・青年役を好演し期待に応えた[3]。2001年(平成13年)には新国立劇場『ラインの黄金』、2002年には同『ワルキューレ』に出演[5]。2005年(平成17年)7月の二期会ツェムリンスキーフィレンツェの悲劇』では、演出家カロリーネ・グルーバー (Karoline Gruber) の演出意図を見事に具現化したビアンカで新境地を切り開いている。2007年(平成19年)9月には東京音楽大学創立100周年記念オペラ公演モーツァルト『フィガロの結婚』でケルビーノを好演した。 その他ビゼーカルメン』タイトルロール、ロッシーニアルジェのイタリア女』イザベラ、モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ[3]、『魔笛』侍女[5]マスカーニカヴァレリア・ルスティカーナ』サントゥッツァ、またリヒャルト・シュトラウス、ワーグナー等のオペラ作品にも数多く出演している[3]

演奏会では、NHK交響楽団定期演奏会リヒャルト・シュトラウス『エレクトラ』、新日本フィルハーモニー交響楽団 オネゲル火刑台上のジャンヌ・ダルク』等に出演[3]のほか、東京フィルハーモニー交響楽団・オペラコンチェルタンテシリーズ『ヒンデミット/三部作』(第50回芸術祭大賞受賞)、同リヒャルト・シュトラウス『無口な女』、東京都交響楽団定期演奏会『エレクトラ』にも出演している[5]。宗教曲では、モーツァルト『レクイエム』、ヴェルディレクイエム』、バッハマタイ受難曲』『ヨハネ受難曲』『ミサ曲』、またベートーヴェン第九』、マーラー交響曲第8番『千人の交響曲』交響曲第2番『復活』『大地の歌』などのソリストとしてオーケストラとの共演を数多く務めている[3]

テレビ朝日題名のない音楽会』『題名のない音楽会21』に出演[3]

ウィーン楽友協会ブラームスザールで録音した重唱曲『ブラームス ジプシーの歌/愛の歌』(畑中良輔指揮)がビクターエンターテインメント(株)よりリリースされている[3]

艶のある深い声質と優美な舞台姿が大きな魅力のメゾソプラノである[5]

東京音楽大学教授フェリス女学院大学講師、二期会会員、東京室内歌劇場会員、横浜シティオペラ会員[3]。東京都世田谷区在住[1]

受賞歴[編集]

演奏活動[編集]

演奏歴はきわめて多く、公式ホームページ[6]およびResearchmap[4]に一覧が記録されている。

社会活動[編集]

  • 第38回ソレイユ声楽コンクール「2020年音楽現代新人賞」審査員[7]
  • FUGA国際音楽コンクール審査員[8]

主なディスコグラフィー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 東京音楽大学 菅有実子(声楽科教員)基本データ”. facebook. 2020年2月29日閲覧。
  2. ^ 菅 有実子”. facebook. 2020年2月29日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l プロフィール”. 東京音楽大学 菅有実子 公式ホームページ. 2020年2月29日閲覧。
  4. ^ a b 菅 有実子”. Researchmap. 2020年2月29日閲覧。
  5. ^ a b c d ブラームス ジプシーの歌/愛の歌 CD ライナーノーツ
  6. ^ 演奏歴”. 東京音楽大学 菅有実子 公式ホームページ. 2020年2月29日閲覧。
  7. ^ ソレイユ音楽コンクール”. 株式会社ソレイユ音楽事務所. 2020年2月29日閲覧。
  8. ^ FUGA国際音楽コンクール”. FUGA音楽協会. 2020年2月29日閲覧。

外部リンク[編集]