「3K90」の版間の差分

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== HQ-16 ==
== HQ-16 ==
[[File:HQ-16 VLS SAM Launchers.jpg|thumb|right|HQ-16 VLS SAM]]
[[File:HQ-16 VLS SAM Launchers.jpg|thumb|right|HQ-16 VLS SAM]]
中国版派生型という誤った情報がソース無しで載せられていましたが、他言語版ではそのような記述はありません。
中国が[[江凱型フリゲート|江凱-II 型フリゲート]](054A 型)に搭載しているHQ-16(紅旗16)システムは、「シュチーリ-1」あるいはその中国版派生型であると考えられている。江凱-II型フリゲートでは、 3S90E.1 に似た、ホット・ローンチ方式の垂直発射装置が採用される一方で、射撃指揮装置としては従来通りの 3R90 が使用されている。
簡易に[[:zh:%E7%BA%A2%E6%97%97-16%E4%B8%AD%E7%A8%8B%E9%98%B2%E7%A9%BA%E5%AF%BC%E5%BC%B9|他言語直リン]]だけ置いておきます。

HQ-16は高度10m未満を飛行する[[シースキマー]]を迎撃可能で、最低迎撃高度は3~5mと推測されている。
HQ-16は高度10m未満を飛行する[[シースキマー]]を迎撃可能で、最低迎撃高度は3~5mと推測されている。



2024年3月27日 (水) 09:37時点における版

タルワー級フリゲート搭載の 3S90 発射機。ミサイルが装填状態にある。
9M38M1 ミサイルと 9M317 ミサイル。

3K90 「ウラガーン」ロシア語: 3К90 «Ураган» エーム・ドヴァーッツァヂ・ドヴァー・ウラガーンNATOコードネーム:SA-N-7 ガドフライ(英語: SA-N-7 Gadfly))は、ソビエト連邦(以下、ソ連)で開発された艦隊防空ミサイルシステムである。システム(コンプレックス)名称の「ウラガーン」は、ロシア語で「暴風」あるいは「ハリケーン」の意味である。

概要

3K90 「ウラガーン」は地上型の 9K37 「ブーク」の艦載型で M-22М-22)とも呼称されており、輸出型は「シュチーリ」«Штиль»)と呼ばれる。M-1 「ヴォルナー」の後継機種であり、長射程の S-300F 「フォールト」を補完して中距離での防空射撃を担当する。性能的には、多くの点で西側諸国ターター-D・システムに相当するものだが、同時多目標交戦能力など、一部についてはこれを凌駕している。

また、地上型が 9K37M1-2 「ブークM1-2」に発展するのに伴って、これに対応する3K37 「ヨーシュ」«Еж» ヨーシュ)も開発された。これは新型ミサイルを使用するとともに、発射機や射撃指揮装置なども強化されており、アメリカ合衆国ターター-D・システム NTU 改修型にほぼ匹敵するものである。

構成

3K90 コンプレックスは、おおむね下記のようなサブ・システムによって構成される。

9M38ロシア語版ミサイル
これは西側で SA-N-7 ガドフライと呼ばれているもので、アメリカのスタンダード SM-1MR に類似した外見を備えており、性能的にもほぼ匹敵する。セミアクティブ・レーダー誘導で、発射重量 690 kg射程は32 km。なお、使用するミサイルは地上型の9K37と同一だが、これは、設計段階ですでに艦載化が考慮されていたためである。
3S90単装発射機
西側のMk 13 GMLS に類似した単装のミサイル発射機で、24 発を収容できる弾庫を備えている。
3R90 「オレーフ」射撃指揮装置
X (H/I)バンドを使用する射撃指揮装置で、30 kmの距離でミサイルを誘導することができる。NATOコードネームはフロント・ドーム(Front dome)。
MR-750 「フレガート-MA」3次元レーダー
L (D/E)バンドを使用する3次元レーダーで、 300 kmの探知距離を有する。NATOコードネームはトップ・スティア(Top steer)。

ヨーシュ

9M317M ミサイルと 3S90E.1 発射装置。

地上型が 9K37M1-2 「ブークM1-2」に発展するのに伴って、これに対応する3K37 「ヨーシュ」が開発された。ミサイルは新型の9M317を使用し、射撃指揮装置なども強化することで、性能を全般的に強化しており、 NTU改修を受けたターター-D・システムにほぼ匹敵する。また、ソビエト連邦の崩壊後に武器輸出が活発化したことを受けて積極的に輸出されている。輸出型はシュチーリ-1ロシア語版«Штиль-1»)と呼称され、使用するミサイルは9M38M2である。

9M317ミサイルは西側では SA-N-12 グリズリー(Grizzly)と呼称されており、中間誘導に慣性誘導を導入していることから、西側のSM-2MRと対比されることが多い。射程も50 kmに延伸されている。

また、22350型フリゲートの初期計画で搭載される予定だったバージョンは、各サブシステムが全面的に更新されている。ミサイル本体はVLS用に主翼を小型化した改良型の9M317M(輸出型は 9M317ME)や、アクティブ・レーダー・ホーミング仕様の9M317A(輸出型は 9M317MAE)を使用し、発射機としては 3S90E.1 (3С90Э.1)VLSを使用する。これは、従来のロシア製回転式とは異なり、西側のMk.41に近い箱型の設計で、36セルで1ユニット(最小基本単位は12セル)となっている。これは、従来の単装発射機である3S90(装弾数24発)と互換性のあるインターフェースを使用しており、3K90や3K37搭載艦への艦対空ミサイルシステムの換装による搭載も可能である。この換装により、同じ搭載空間でミサイルの装弾数は1.5倍に増える。また、最大の変化として、AN/SPY-1に似たフェーズド・アレイ・タイプの多機能レーダーによる射撃指揮が可能になったことがあげられる。ただし、従来の3R90射撃指揮装置による管制も可能である。しかし後に22350型フリゲートの艦対空ミサイルシステムは、S-400の艦載版である3K96 リドゥートに計画変更されている。

HQ-16

HQ-16 VLS SAM

中国版派生型という誤った情報がソース無しで載せられていましたが、他言語版ではそのような記述はありません。 簡易に他言語直リンだけ置いておきます。

HQ-16は高度10m未満を飛行するシースキマーを迎撃可能で、最低迎撃高度は3~5mと推測されている。

搭載艦

外部リンク