熱帯降雨観測衛星
| 熱帯降雨観測衛星 「TRMM」 | |
|---|---|
TRMM
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| 所属 | NASDA(現JAXA)、NASA |
| 公式ページ | 熱帯降雨観測衛星 「TRMM」 |
| 国際標識番号 | 1997-074A |
| カタログ番号 | 25063 |
| 状態 | 運用中 |
| 目的 | 熱帯の降雨観測 |
| 設計寿命 | 3年(当初計画) |
| 打上げ機 | H-IIロケット6号機 |
| 打上げ日時 | 1997年11月28日 6時27分(JST) |
| 物理的特長 | |
| 本体寸法 | 約2.4×2.4×4.4m ※展開型太陽電池パドル有する |
| 質量 | 約3,500kg |
| 姿勢制御方式 | 三軸姿勢制御方式(ゼロモーメンタム) |
| 軌道要素 | |
| 軌道 | 太陽非同期準回帰軌道 |
| 高度 (h) | 約350 km ※2001年8月25日以降 約400km |
| 軌道傾斜角 (i) | 約35度 |
| 軌道周期 (P) | 約92分 ※2001年8月25日以降 約93分 |
熱帯降雨観測衛星(ねったいこううかんそくえいせい、英語: Tropical Rainfall Measuring Mission; TRMM、トリム)とは、日本(宇宙開発事業団と通信総合研究所)とアメリカ(NASA)の共同人工衛星ミッション、およびその人工衛星の名前である。
目次 |
概要[編集]
TRMM衛星は1997年11月28日に日本の種子島宇宙センターよりH-IIロケット6号機により打ち上げられ、太陽非同期準回帰軌道に投入された。観測域は熱帯域(緯度が±38度より赤道側)に限られているが、海洋学・気象学にとって重要な地球規模の観測データを提供しENSOの機構解明などに貢献している。
衛星の設計寿命は3年であったが、その後も不具合無く運用を継続し、現在も順調に観測を続けている。今後の運用の期間は、NOAAの要望等もあり運用延長の決定を重ね、2009年まで運用されることがすでに決定しており、最長で2013年頃まで運用される。 1997年の運用開始から数えると、ほぼ10年間に渡り安定した観測が行われており、長時間スケールの現象を捉えることや、そのデータが地球規模であることから地球の気候変動の解明が進むことが期待されている。
日米合同ミッションであるTRMM衛星による降雨観測の成功を受けて、後継の全球降水観測計画(Global Precipitation Measurement)が日米欧の協力の元で2013年頃の実現を目指して計画が進行中である。
搭載測器[編集]
TRMMには日本が開発した降雨レーダ(PR)とアメリカが開発した4つのセンサーが搭載された。
- Precipitation Radar(降雨レーダ)
Precipitation Radar(PR)は日本が世界に先駆けて開発した衛星搭載型降雨観測レーダであり、通信総合研究所(現在のNICT)とNASDA(現在のJAXA)によって開発された。13.8GHz付近の2つの周波数の電波を送受信して降雨からの散乱強度を測定し、その散乱の強さから降雨強度が推定されている。観測幅は220km、距離分解能は250m、水平分解能は4.3km(2001年8月以降は5km)で、海洋および陸域上の降雨の3次元構造を観測する。
- TRMM Microwave Imager(TRMMマイクロ波観測装置)
TRMM Microwave Imager (TMI) はマイクロ波観測装置で観測周波数は10.7、19.4、21.3、37.0、85.5GHz(水平/鉛直偏波)、観測幅は760km、水平分解能は4km(85.5GHz)から38km(10.7GHz)である。TMIによって海洋上の雲水量、可降水量、海面水温、海上風速が観測される。
- Visible and Infrared Scanner(可視赤外観測装置)
Visible and Infrared Scanner (VIRS)は可視・赤外域の放射計であり、観測波長は0.64、1.6、3.75、10.8、12μm、観測幅は720km、水平分解能は2kmである。VIRSから、高解像度の雲分布、海面水温などが観測される。
- Clouds and the Earth's Radiant Energy System(雲及び地球放射エネルギー観測装置)
Clouds and the Earth's Radiant Energy System (CERES)は0.3から50μmの3つの広域帯観測バンドで観測する水平分解能25kmの放射計で、地球放射エネルギーおよび雲の上端を含む大気上層から地表面までの大気放射エネルギーを観測する。
- Lightning Imaging Sensor(雷観測装置)
Lightning Imaging Sensor (LIS)は雲内部、雲から地表までの高度の雷の分布や変化を観測する観測幅600km、水平分解能4kmの光学センサである。
計画の推移[編集]
- 1997年11月28日、H-IIロケット6号機によって打ち上げられる。高度350km、傾斜角約35度、周回周期約90分の太陽非同期軌道に投入。
- 2001年1月31日、定常運用終了、延長運用へ。
- 2001年8月7日、大気の影響を減少させるため軌道高度を402kmへ上昇。
- 2004年7月5日、NASAからの提案によりJAXAは同年7月中の運用停止に同意。
- 2004年8月5日、ハリケーンシーズンを迎え運用延長を決定。
- 2005年1月4日、再び運用延長を決定。
- 2005年8月28日、2009年まで科学ミッションが継続されることが決定。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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