台湾国家宇宙センター

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台湾国家宇宙センター(たいわんこっかうちゅうセンター、正体字:國家太空中心、通用ピン音:Guójia Tàikong Jhongsin、ピン音:Guójiā Tàikōng Zhōngxīn、:National Space Organization, NSPO)は、中華民国行政院行政院国家科学委員会の支援のもとに運営されている中華民国宇宙機関である。NSPOが携わる事業は、宇宙探査人工衛星(FORMOSATなどの地球観測衛星を含む)の製造開発およびそれに関連する技術開発や基盤整備、航空宇宙工学遠隔探査天体物理学大気科学情報科学 ・宇宙兵器などの関連技術の研究、そして中華民国の国家安全保障などである。

NSPOの司令部と地上管制施設は、台湾新竹市にある。

観測ロケット計画[編集]

地対空ミサイル天弓2号(Sky Bow II)を元にして独自に開発した観測ロケットが2013年6月までに計8回打ち上げられ、7回成功している。長さ約8m、重さ約2トン[1]。2018年までに計15回打ち上げる予定である[1]

ロケット(火箭) 日時 搭載物 結果
探空一號 1998年12月15日 なし 第一回発射テスト(成功)
探空二號 2001年10月24日 トリメチルアルミニウム 第二段ロケットが点火せず(失敗)
探空三號 2003年12月24日 トリメチルアルミニウム 成功
探空四號 2004年12月24日 薄暮撮影装置、GPS受信機 成功
探空五號 2006年1月15日 イオン測定器 成功
探空六號 2007年9月13日?  ? 成功
探空七號 2010年5月5日 イオン測定器 成功[1]
探空八號 2013年6月5日  ? 成功

SLV計画[編集]

台湾初の衛星打ち上げロケット(Satellite Launch Vehicle, SLV。中国語で『小型發射載具』と記述、以下同)の特性についてはわずかなことしか公的には明らかにされていないが、50kgほどの超小型衛星を、近地点500kmから遠地点700km、軌道傾斜角軌道傾角偏差)22.3°、地軸への傾斜率(衛星入軌姿態)10°以下の軌道に投入することができると見られている[2]。このSLVはおそらく既存の観測ロケットを改良したもので、四段式の固体燃料ロケットに、同じく固体燃料の2機の補助ロケットを装備し、搭載能力はインドが開発したSLV-3ロケットと同程度であると考えられる。

打ち上げの準備段階として観測ロケット(探空火箭)を10回から15回打ち上げた後に、2004年から2018年の第二期宇宙計画(第二期太空計畫)の間に台湾製の衛星を打ち上げる予定になっている[3]

衛星[編集]

FORMOSAT[編集]

その他[編集]

今後の計画[編集]

将来的な発展および長期計画[編集]

台湾の第一期宇宙計画には、2005年のFORMOSAT/COSMICの発射で一定の成果を上げたと考えられている3回の衛星計画を構築し維持するための、人的および技術的資源の開発が含まれている。現在、機体や機器が台湾において、地元や外国企業の協力のもとに設計され組み立てられており、アメリカの商業軌道輸送サービス会社のところに発射のために搬送される予定になっている。NSPOおよび中山軍事科学技術機関(中山科學研究院)もまた、大気圏上層部研究のために観測ロケットを開発中である。

第二期宇宙計画は2004年から2018年の間に予定され、総合技術およびマイクロサットコンステレーション開発のための小型化の技術をさらに発展させ、併せて地元の航空宇宙産業を振興させることが目標とされている。

NSPOの地位を国立の調査機関に高めるべきだとの提案もなされているが、2007年現在中華民国立法院で審議中である[5]

注記[編集]

  1. ^ a b c 台湾国家宇宙センター、小型観測ロケットを打ち上げ”. sorae.jp. 2010年5月8日閲覧。
  2. ^ 小型發射载具性能”. 虚幻天空 (2008年6月23日). 2008年6月25日閲覧。
  3. ^ 台“太空计划”决定发展微卫星火箭发射载具”. 中国日报网站 (2003年10月21日). 2008年6月26日閲覧。
  4. ^ 太空中心將自行研製福衛5號 展現自主決心”. 台灣中央廣播電台 (2010年1月18日). 2010年6月24日閲覧。
  5. ^ 太空中心升格為太空研究院?立委意見不一

外部リンク[編集]