五十嵐美樹

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いがらし みき

五十嵐 美樹
生誕 (1992-03-19) 1992年3月19日(32歳)
東京都[1]
国籍 日本の旗 日本
出身校 上智大学理工学部機能創造理工学科(物理学専攻)
東京大学大学院情報学環・学際情報学府修士課程[2]
職業 科学実験教室、サイエンスショー
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ミキラボ・キッズ
YouTube
活動期間 2017年12月28日 -
ジャンル 実験
登録者数 約2.21万人
総再生回数 約119万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年6月16日時点。
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五十嵐 美樹(いがらし みき、1992年3月19日[3] - )は、日本のサイエンスエンターテイナーである。ワオ・エージェンシーに所属し、科学の面白さを伝える科学実験教室やサイエンスショーを開催する『科学のお姉さん』として知られる[4]東京都市大学人間科学部児童学科特任准教授[5][6]東京大学大学院情報学環・学際情報学府客員研究員[7]スタディサプリ中学講座理科講師物理学)。

来歴・人物[編集]

幼少期にの実験を見て感動し、科学に興味を持つ[8]

三輪田学園中学校・高等学校を卒業[9][10]後、上智大学理工学部機能創造理工学科(物理学専攻)に入学し、超伝導線について[11]臨界電流密度を上げるための層の重ね方」[12]を日々YBCO薄膜を作成しながら研究した[12]。大学在学時に「ミス理系コンテスト」でグランプリ[11]となる。大学3年時に環境省東芝インターンシップを経験した。セールスエンジニアを志望して東芝に入社[13]してETCなど交通管制システムの開発に携わる[14]。技術を次世代に伝えるため土曜と日曜日に社内の分解ワークショップに参加し、東芝未来科学館で実験教室を催す。のちに子供向け科学実験教室「みきらぼ実験教室」やサイエンスショーを全国各地で開催して講師を務める[13]

2015年9月30日に東芝を退職[13]し、本格的にサイエンスエンターテイナーとして活動を始める。初めてのテレビ出演は2015年12月31日放送『ワイルド9 〜男女9人の職人漂流記〜』(テレビ朝日)で、「収録3日前にテレビ局からオファーがあった」[14]

2018年から東京大学大学院情報学環・学際情報学府修士課程科学コミュニケーションを専攻[14][15]し、2020年に課程を修了後に客員研究員となる[7]。東京大学大学院科学技術インタープリター14期生[8]として環境教育プログラムを修めた。理系女子キャリアイベントの講師として活動し、『理系女子未来創造プロジェクト』理事を務め[8]、2018年に日産財団「第1回リカジョ賞」準グランプリを受賞[8]する。外務省「国際女性会議WAW!」、G7・WIND特別イベント「STEM分野で輝く女性の未来」などに登壇し、アメリカSTEM教育ワークショップを開催[8]した。

日本国内で子ども向け実験教室やサイエンスショーを企画し、多く実演する[14][15]ヒップホップダンスを踊りながら生クリームを振りバターを作る「ダンシングバターシェイク」などの「踊るサイエンスショー」を披露する[1][4][16]日本テレビ月曜から夜ふかし』の2018年6月4日、2018年7月16日、2019年2月4日、2020年5月11日各放送回で実験を監修した[8]。2020年12月にTEDxFukuokaに登壇した[17]

2021年に環境省 浮体式洋上風力発電広報アンバサダーとなる。

2022年9月1日に東京都市大学人間科学部特任准教授[18]に就く。同年、『Falling Walls Science Breakthrough of the Year 2022』サイエンスエンゲージメント部門にて、「世界の20人に選出」される[19]

自らを科学と社会の懸け橋として[20]、物理と工学分野に女性が少ないことを、科学コミュニケーション領域で調査して実践する[21]東急ハンズ100円ショップ秋月電子通商Amazonなどから調達した器材を用い[22]、サイエンスショーで使用する器具を全て自作している[23]

2022年11月7日にドイツ ベルリンで開催の国際科学コミュニケーションイベントFalling Walls Science Summit 2022にて、サーモンピンク色の着物姿で“Dancing Science Show: Breaking the Wall between STEM and Dance”を披露した[24]

2024年3月19日に学生約20名と教育を学びにオーストラリアに渡航。2週間滞在

出演[編集]

テレビ[編集]

ネットテレビ[編集]

ラジオ[編集]

  • 出会いの渋谷(渋谷のラジオ)- 2016年7月19日・2016年8月31日
  • 高松雪乃のはちゅめまして!! (WALLOP) - 2016年10月19日
  • TresenFMヨコハマ)- 2017年7月29日
  • The J-Pop Exchange(米国 WVCR88.3FM)- 2018年4月28日
  • 伊集院光とらじおとTBSラジオ)- 2019年5月15日
  • おーたPの部屋(渋谷クロスFM)- 2020年4月2日
  • たまむすび(TBSラジオ)- 2021年5月6日
  • Smile SUMMIT (NACK5) - 2021年8月5日
  • 番組争奪フェスティバル2021 日常科学バラエティ ヌルっとScience~ヌルサイ~ (NACK5) - 2021年8月8日
  • エシカルWAVE for SDGs(ラジオ日本)- 2021年10月4日・11日
  • キラスタ (NACK5) - 2022年03月29日
  • アシタノカレッジ(TBSラジオ)- 2022年03月31日、8月4日
  • Smile SUMMIT (NACK5) - 2022年4月25日~2022年4月28日
  • 脱力系音楽バラエティ「お坊さんミュージック」(TBSラジオ ) - 2022年5月8日、2023年5月8日
  • オーステッド presents Green future for all(エフエム東京)- 2022年10月13日
  • 志の輔ラジオ 落語DEデート(文化放送)- 2022年10月16日
  • アシタノカレッジ(TBSラジオ)ドイツ ベルリンから生出演 - 2022年11月8日
  • アシタノカレッジ(TBSラジオ)Buddyとして出演 - 2022年12月6日、2023年1月3日、1月17日、1月31日、2月14日、3月28日、4月11日、4月25日、5月9日、5月23日、6月6日、6月20日、7月4日、7月18日、8月1日 パーソナリティとして出演 - 2023年8月8日[25][26]、8月15日、8月29日、9月12日、9月26日
  • おとなりさん(文化放送)- 2023年8月14日
  • Smile SUMMIT (NACK5) パーソナリティとして出演 - 2023年9月18日
  • Apollostation Drive Discovery PRESS(エフエム東京)- 2023年9月24日、10月1日
  • ドタバタ科学ラジオ(Spotify Japan)- 2023年10月23日、10月30日、11月6日、11月13日、11月20日、11月27日、12月4日、12月11日、12月18日、12月25日、2024年1月8日、1月15日、1月22日、1月29日、2月5日、2月12日、2月19日、2月26日、3月4日、3月11日、3月18日、3月25日、4月1日、4月8日、4月15日(ゲスト:KinG00)、4月22日
  • FUTURESCAPE(FMヨコハマ) 2024年4月20日

掲載・連載[編集]

著書[編集]

  • 『科学戦士「ミギネジ」の悪キャラの倒し方』フォレスト出版、2021年5月10日。ISBN 978-4866801292 
  • 『ドキドキするほど面白い! 文系もハマる科学』青春出版社、2022年1月20日。ISBN 978-4413211895 
  • 『おうちサイエンス -自宅が研究室になる! 今日から君は研究者!-』ワニブックス、2022年7月13日。ISBN 978-4847072130
  • 『レッツサイエンス! 科学実験&工作 ラボ1 虹色変換めがね・スーパーボール・磁石と電池のおもちゃ ほか』金の星社、2023年8月8日。ISBN 978-4323052403 

出典[編集]

  1. ^ a b #外部リンク節掲載の「公式プロフィール」参照。
  2. ^ [1]
  3. ^ 五十嵐美樹 | 講師プロフィール”. 講演依頼ならTBSキャスティング. 2023年9月13日閲覧。
  4. ^ a b 2019.5.15 水曜日”. 伊集院光とらじおと. TBSラジオ (2019年5月15日). 2019年5月24日閲覧。
  5. ^ 五十嵐美樹Twitterアカウント” (2022年9月1日). 2022年9月14日閲覧。
  6. ^ 東京都市大学|学部・大学院・研究所|人間科学部|教員一覧”. www.tcu.ac.jp. 2023年8月7日閲覧。
  7. ^ a b 東京大学大学院修士課程および東京大学科学技術インタープリター養成プログラムを修了 | 五十嵐美樹オフィシャルサイト” (2020年3月26日). 2020年7月7日閲覧。
  8. ^ a b c d e f 五十嵐美樹オフィシャルサイト プロフィール より。
  9. ^ 扇谷歩志Facebook「扇谷歩志さんの自己紹介」
  10. ^ 五十嵐 美樹(Miki Igarashi) twitter 2018-02-23 14:53:03
  11. ^ a b 週刊ダイヤモンド 2013年10月12日号 p.39
  12. ^ a b 週刊ポスト 2013年11月29日号 p.169「理系女子(リケジョ)美女図鑑」
  13. ^ a b c 【ご報告】東芝を退職いたしました。”. 五十嵐美樹オフィシャルサイト (2015年10月4日). 2019年5月27日閲覧。
  14. ^ a b c d FRIDAY講談社)2019年5月24日号 p.45 - 52 グラビアページより。
  15. ^ a b 有田哲平の夢なら醒めないで 2018年11月27日(火)”. gooテレビ (2018年11月27日). 2019年5月24日閲覧。
  16. ^ 五十嵐 美樹(Miki Igarashi) twitter 5:01 - 2018年2月19日
  17. ^ Igarashi, Miki (1609946345) (英語), 新しい職業を作る:科学+ダンス | 五十嵐 美樹 | TEDxFukuoka, https://www.ted.com/talks/miki_igarashi_tedxfukuoka 2022年1月26日閲覧。 
  18. ^ 五十嵐美樹Twitterアカウント” (2022年9月1日). 2022年9月3日閲覧。
  19. ^ 【受賞】世界の20人に選出&ベルリンでピッチが決定!”. 五十嵐美樹オフィシャルサイト (2022年8月17日). 2022年10月20日閲覧。
  20. ^ “科学のお姉さん”五十嵐美樹さん②「私は科学と社会を結ぶきっかけを創る、コミュニケーションのお姉さんです。」”. BOT LABO (2018年11月30日). 2019年5月24日閲覧。
  21. ^ 理系タレントが重宝される時代? 海外ではトークショーに引っ張りだこの人材も”. AbemaTIMES (2018年12月30日). 2019年5月24日閲覧。
  22. ^ 【科学戦士「ミギネジ」の悪キャラの倒し方 第1話】「白いヌリカベ」と「アセトン」”. 理系女子応援サービス講談社Rikejo. 講談社 (2020年3月2日). 2020年4月16日閲覧。
  23. ^ BS-TBS公式チャンネル『「オトナ女子ストーリーズ」科学のお姉さん・五十嵐美樹に密着!』
  24. ^ (英語)『Dancing Science Show: Breaking the Wall between STEM and Dance』2022年https://www.youtube.com/watch?v=Kyuwe1AZPiA2023年8月7日閲覧 
  25. ^ TBSラジオ【アシタノカレッジ】月〜木22時: “W五十嵐、スタンドバイ”. X. 2023年8月8日閲覧。
  26. ^ (日本語) 新世代の破格エンタメ小説『二木先生』著者の夏木志朋さんにインタビュー!【アシタノカレッジ】8月8日(火), https://www.youtube.com/watch?v=dMrpl8XcaHM 2023年8月8日閲覧。 

外部リンク[編集]