レーシック
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レーシック (LASIK: Laser in Situ Keratomileusis ) とは角膜屈折矯正手術の一種で、目の表面の角膜にエキシマレーザーを照射し、角膜の曲率を変えることにより視力を矯正する手術である。
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[編集] 概要
マイクロケラトームとよばれるカンナのような機械で角膜の表面を薄く削りフラップ(ふた状のもの)を作り、めくる。そこにエキシマレーザーを照射し、角膜の一部を蒸散させる。その後、フラップを元の位置に戻し、フラップが自然に接着するまで(約2~3分)待つ。
角膜中央部が薄くなるため、角膜の曲率が下がり(凹レンズを用いたのと同じ効果)、近視が矯正される。また、検眼のデータをもとにレーザー照射を調節すれば、乱視も矯正できる。
マイクロケラトームの代わりにレーザー(イントラレーザー)によってフラップを形成する術式もある。
[編集] 利点
- 眼鏡やコンタクトレンズが不要になる。スポーツ選手の術例が多いのはこのためである。また就業にある程度の裸眼視力が必要な警察官・電車の運転士等も就職前に受けているケースがある。
- 以前に加入した生命保険などが適用されれば、手術費用がほぼ無料になるケースがある。
[編集] 欠点
[編集] 手術前
- 希望する全員が受けられる手術ではない(角膜厚が足りない、合併症がある等で適応できない人がいる)。
- 近視の進行する10代などの若いうちは手術が受けられない(ただし18歳以降なら可能)。
[編集] 医学的なもの
- 他の手術と違って受けないことによるリスクがゼロなのに関わらず、失敗・術後合併症等のリスクのほうは他の手術と同様に存在する。
- まだ歴史が浅いため、長期に渡る安全性が確立されていない。
- 術後角膜に微細な傷痕が残る。他人から見る分には全く分からない傷痕だが、これにより次のような症状が出ることがある。
- 角膜の傷によって光線が撹乱され、網膜像のコントラストが低下する。低下の度合いには個人差があるが、低下が著しいと、例えば本を読むときなど、白地に黒い文字が白地に灰色の文字として網膜に映ることになり、読みにくくなる。
- 術後、一過的または継続的にハロ・グレアが出現する。
- 裸眼視力は向上しても、矯正視力はかえって低下することがある。つまり、術前に日常生活用より強い眼鏡をかけたときに得られた最大限の矯正視力には、術後にレーシックを受けた眼の上にさらに弱い眼鏡をかけて得られる最大限の視力は及ばないことがある。遠方視についてはそれでも術前術後ともあえて控えめの視力しか出さないことが多いので影響が少ないが、近方視においては細かい文字などが術前より見にくくなることがある。
- ドライアイになることがある。
- 眼圧が術後実際の値よりも過小評価される(手術前よりも低い値になる)ため、眼圧検査時はレーシックを受けたことを申告する必要がある。
- 角膜を削り過ぎると遠視になり、これを再度修正することは困難である。
- 角膜中心部の曲率しか変わらないので、夜間瞳孔が開くと角膜周辺部の術前と変わらぬ曲率をもつ部分を通った光線が網膜に到達するようになり、二重像を生じることがある。
- 白内障手術の際、眼内レンズの度数ずれをおこすことがある。
- フラップは時間の経過とともに安全な強度に近づくが、完全に元には戻らない。強い外圧がかかるとごくまれにフラップがずれる場合がある。このため格闘技の選手などには向かない。
[編集] 社会的なもの
- 航空身体検査基準に不適合となる(日本の航空各社の場合パイロットになれない)など、一定以上の視力を必要とする職業においてレーシックでの回復を認めていない場合がある。
- 日本では公的医療保険の対象とならない。
[編集] 日本での現状
レーシック手術は日本国内ではまだ認知度が低く、浸透していると言い難いが国内でもプロスポーツ選手や有名人、芸能人がレーシック手術体験者となっており[1]、ここ数年で国内ではレーシック手術が行えるクリニックや医院が急増している。手術費用は、自由診療なのでクリニックや医院により幅がある。
健康保険(日本の公的医療保険)はレーシックには使用できず実費診療となるが、生命保険加入者であれば「レーシック手術」により手術給付金が支払われるケースが少なくない。加入条件や内容にもよるので、加入している生命保険に問い合わせると良い(レーシック手術の正式名称である「レーザー角膜屈折矯正手術」を受ける旨を伝える)。ただしレーシック手術の給付請求が増えたため、保険会社各社は保障の対象から外す動きを見せている。対象から外される以前から加入している保険であれば保障対象となるが、これから新たに加入する場合はほとんどが保障されないと思っておいたほうがよい。
[編集] スポーツ選手の手術
プロゴルファーのタイガー・ウッズが手術を受けた[2]事に影響され、視力に悩むスポーツ選手が手術を受ける事が多い。プロ野球選手の中には、ドーム球場の乾燥した状態で行われる試合が多くなった影響で視力の低下を招き手術を受ける事がある。松坂大輔はその中の一人である。但し、古田敦也のように眼鏡を使用し現役を全うした選手もいるため、一概にレーシックが一般的とは言えない。なお、タイガー・ウッズは1999年に最初の手術を受け、2007年に再手術を受けている。
東北楽天ゴールデンイーグルスの一場靖弘投手が手術の影響により右目に角膜炎を発症し、2008年1月中旬に入院することになった。右目視力は一時0.04まで低下し、失明の危機もあったが後に回復。
[編集] 視力矯正手術の種類
[編集] 脚注
- ^ 『博士の異常な健康』(水道橋博士 アスペクト)で紹介されているほか、やしきたかじんも番組内で語っている。
- ^ 近視矯正手術のレーシック 生活の質上げる - NIKKEI NET WagaMaga 2007年8月6日付

