ランチハンド作戦

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ランチハンド作戦での任務を遂行する4機の米軍航空機C-123、1960年代

ランチハンド作戦(英:Operation Ranch Hand)とはベトナム戦争中の1962年から1971年にかけて行われたアメリカ軍の軍事作戦である。ベトコンが潜む森林を失わせ、同時に食料を奪う目的でベトナム共和国の農村部一帯に推定1,200万ガロンもの枯葉剤を散布した。この作戦にはジュネーヴ条約違反であるとの非難もなされる[1][2]。日本では枯葉剤作戦枯葉作戦ともよばれる。

枯葉剤[編集]

1965年-1971年におけるベトナム共和国への枯葉剤空中散布(赤色)。アメリカ合衆国陸軍省資料より。

この作戦のためにダウ・ケミカルモンサント社のような化学メーカーは以下の枯葉剤の生産を命じられた

この中で最も大量に用いられたのはオレンジ剤であり、現在は高濃度のダイオキシン類との混合物である事が知られている。1,200万ガロン以上のオレンジ剤やその他の枯葉剤がアメリカ軍の航空機によって東南アジアに散布された[3]

2005年ニュージーランド政府は、紛争においてアメリカ軍にオレンジ剤が供給されたと立証した。1960年代初頭から1987年にかけて、枯葉剤の主成分の一つ2,4,5T農薬がニュープリマスのプラントで製造され東南アジアの米軍基地に海上輸送されたとされる[4][5][6]

作戦[編集]

ランチハンド作戦の重点エリアはメコン・デルタ地帯であり、ここではアメリカ海軍哨戒艦艇が水面下から生える下草に隠れた敵の攻撃から被害を受けやすかった。この作戦は、1971年5月にベトナム共和国空軍のビエン・ホア航空基地(en:Bien Hoa Air Base)において終了した。

関連年表[編集]

「ランチハンド」と書かれた看板とC-123輸送機。カインホア省ニャチャン基地、1960年代。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ABC Australia. Agent Orange - Vietnam. YouTube.. http://www.youtube.com/watch?v=GJxb7CY13uc 2010年5月30日閲覧。 
  2. ^ Anne Maria Nicholson (2004年6月15日). “Vietnam - Agent Orange” (英語). Foreign Correspondent. ABC News. 2001年5月30日閲覧。
  3. ^ Pellow, David N. Resisting Global Toxics: Transnational Movements for Environmental Justice, (Google Books), MIT Press, 2007, p. 159, (ISBN 026216244X).
  4. ^ Government probes claims NZ exported Agent Orange”. The New Zealand Harald. 2005年1月11日閲覧。
  5. ^ NZ admits supplying Agent Orange during war”. Australian Broadcasting Corporation. 2005年1月9日閲覧。
  6. ^ THE POISONING OF NEW ZEALAND”. Safe 2 Use. 2005年11月17日閲覧。
  7. ^ 中村梧郎『戦場の枯葉剤』岩波書店、1995年7月、「枯葉作戦関連年表」