マン (企業)

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MAN SE
MAN logo.JPG
種類 株式会社
市場情報
FWB MAN
略称 MAN
本社所在地 ドイツの旗 ドイツ
80339
バイエルン州ミュンヘン
設立 1898年
業種 製造業
事業内容 トラック・バス・産業用エンジンの製造
売上高 149億ユーロ(2008年)
従業員数 49,472人
主要株主 アリアンツフォルクスワーゲン
関係する人物 ルドルフ・ディーゼル
外部リンク http://www.man.eu/
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マンMAN SE、旧社名MAN AG、漢名:獨逸猛獅[要出典])は、ドイツ自動車機械メーカーである。エム・アー・エヌとも表記する。社名の由来は、マシーネンファブリク・アウクスブルク・ニュルンベルク(Maschinenfabrik Augsburg-Nürnberg)の頭文字であり、「アウクスブルクニュルンベルクの機械工場」を意味する。

概要[編集]

MAN A23/NG 313 連接バス
MAN 24.310 2階建バス

ディーゼルエンジンのパイオニアで、開発者のルドルフ・ディーゼルを擁していたことで有名。ドイツ株価指数(DAX)主要銘柄の一つで、アメリカのビジネス誌『フォーチュン』の「グローバル企業ランキング500社」にも挙げられている。

ドイツのトラック市場ではダイムラーに次いで2位の24%のシェアを誇り、数々のトラック・オブ・ザ・イヤー、コーチ・オブ・ザ・イヤー(観光バス部門)を受賞している。フロントのエンブレムはライオンがかたどられ、最近発表された新型バスには「ライオンズシティ」のように車名にもライオンが含まれる。

2008年には、フォルクスワーゲンブラジル法人である「フォルクスワーゲン・ド・ブラジル」のバス、トラック部門を買収した。なお買収後の現在でも、現地ではフォルクスワーゲンブランドで販売されている。

売上高の半分近くを自動車部門が占めるが、業務用印刷機等も生産している。 かつては鉄道車両の製造もしていたが、鉄道車両部門はアドトランツを経て、現在はボンバルディア・トランスポーテーションの一部分となっている。

主な事業会社[編集]

MAN Nutzfahrzeuge
トラックやバスなど商用車の販売。MAN Nutzfahrzeuge
MAN Diesel SE
自動車・鉄道車両・船舶・産業用ガソリンエンジン・ディーゼルエンジンおよびエンジン関連部品を生産。MAN Diesel SE
MAN Turbo AG
ターボチャージャー発電プラントなどを生産。MAN Turbo AG
MAN Ferrostaal
企画・配送など付随サービス。MAN Ferrostaal

年表[編集]

  • 1840年 - アウクスブルク機械工業(Maschinenfabrik Augsburg AG )創業
  • 1841年 - ニュルンベルク機械工学(Maschinenbau-AG Nürnberg )創業
  • 1898年 - Maschinenbau-AG NürnbergおよびMaschinenfabrik Augsburg AGが合併しMAN発足
  • 1900年 - ドイツ初の6色輪転機開発
  • 1902年 - ヴッパータールモノレール敷設
  • 1923年 - 直接噴射式ディーゼルエンジンを開発
  • 1937年 - MANミュージアム開設
  • 1955年 - ミュンヘンでトラックの生産開始
  • 1971年 - ブッシンク(Büssing)を買収し、バス製造部門に進出。アリアン宇宙プロジェクトに参加。
  • 1990年 - 世界初の100%低床式LRVを発表
  • 1999年 - ミュンヘン国際空港水素エンジンのバスを試験運行
  • 2001年 - バス製造のネオプランスルザーを買収
  • 2006年 - フォルクスワーゲン主導での敵対的買収によるスカニア(スウェーデン)との事業統合をMANが提案していたが、2007年1月11日のフォルクスワーゲンの取締役会で否決され、フォルクスワーゲンからは両社が友好的に合併するよう働きかけていくと発表された。

日本におけるマン[編集]

マンの現地法人が存在せず日本ではまだマイナーな存在だが、下記のような実績がある。

バス[編集]

大阪日本観光 MAN22.280HOCR
マン製エンジン搭載のバス「アストロメガ」

1980年代初期に起こった輸入二階建てバスブームの時期に、バウルC.S.B商事(中央観光バスの関連会社)によってマン製二階建てバスが輸入された。ネオプラン車よりも廉価に導入できることがセールスポイントで、日本に輸入された車両における外観上の特徴としては、他社のダブルデッカーが前中扉仕様であるのに対し、前扉のみで中扉がなかったことが挙げられる(最終期の車両では中扉を装備した車両も存在した)。主に大阪府の中央観光バスと大阪日本観光に導入され、中央観光バスではアンダーフロアコックピット(UFC)仕様のスーパーハイデッカーも2台導入されたが、全体的には少数派にとどまった。1986年の輸入を最後に新規導入は途絶えており、2006年現在の稼動車はごくわずかとみられる。 なお、バンホール製のセミダブルデッカー「アストロン」では、マン製エンジンを搭載していた。ダブルデッカー「アストロメガ」でははとバス購入車がマン製エンジンを搭載している。ニュージーランド・デザインライン製タービン電気バスのシャーシはオーストラリア・マンが製造している。

2001年のネオプラン買収でネオマン(NEOMAN)のバスが誕生したが、日本に輸入されているネオプラン車の多くがダイムラー製のエンジンを採用するため、2006年10月現在でマン製エンジンを搭載しているネオプラン車は、神奈川中央交通に導入された連節バス「ツインライナー」(ネオプランでの車種名は「セントロライナー」)の4台と、日の丸自動車興業が輸入した左ハンドルのトランスライナーユーロライナーがある。

トラック[編集]

2006年10月現在国内に輸入されたマン製トラックはまだ少ない。

鉄道車両[編集]

DF50 1号機(ズルツァーエンジン) DF50 573号機(マンエンジン)
DF50 1号機(ズルツァーエンジン)
DF50 573号機(マンエンジン)

国鉄DF40形ディーゼル機関車発電機用エンジンや国鉄DF50 501~573号機の発電機用エンジンとして採用された。なお、2001年に買収したズルツァー社製のエンジンも、国鉄DD50形ディーゼル機関車の発電機用エンジンやDF50 1~65号機の発電機用エンジンに採用されていた。

船舶用エンジン[編集]

巨大タンカー「Algarve」のMan B&W製のディーゼル機関(25,800kW、7気筒)

戦前から潜水艦用ディーゼルエンジンが採用されており、戦後は川崎重工業がライセンシーとなり、長年川崎MANディーゼルエンジンを製作していた。 海上自衛隊潜水艦向けや日本国有鉄道青函連絡船向け4サイクルエンジンが有名。

車種一覧[編集]

バス[編集]

  • Lion's City city/interurban bus
  • Lion's Classic city/interurban bus
  • Lion's Regio interurban bus
  • Americana city bus
  • NM 223/283
  • NL/ÜL 313/363 F (LF)
  • NL 202/232 (LF)
  • NL 262/263/273 R
  • NG 263/313/363 F (LF)
  • ND 243 F
  • 10.225 FOCL midi coach
  • 11.190 HOCL midi (LF)
  • 12.220 HOCL
  • 14.280 HOCL
  • 12.220 HOCL-NL
  • 14.220 HOCL-NL
  • 16.200
  • 18.220/ 260/ 280 HOCL-SL
  • 18.220/ 260/ 280/ 310/ 360 HOCL-SÜ
  • 18.220/ 260/ 310 HOCL-NL (LF)
  • 18.260/ 310/ 360/ 410/ 460 HOCL
  • 24.310/ 360/ 410/ 460 HOCLN
  • 28.310 HGOCL

トラック[編集]

関連項目[編集]

  • リベリオン - 空港向けに開発された大型消防車が何度も登場し、実際の放水シーンもある。

外部リンク[編集]