バンホール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
バンホールのノンステップ3車体連節バス AGG300

バンホールVan Hool )社はベルギーバスメーカー。英語読みで「ヴァンフール」と呼ばれることもある。

概説[編集]

欧米でも日本同様、シャーシメーカーとコーチビルダー(日本の車体メーカーとは異なり、エンジン以外の足回りの設計・製造も行う。ネオプランなど)との提携が進む中、現在なお独立を保っているメーカーである。

アントウェルペンにある工場では、年間1300台のバスを生産しているほか、トレーラーの車体(バルクボディ)の生産も行なっている。

車種[編集]

観光バス[編集]

路線バス[編集]

連節ノンステップトロリーバス AG300T
  • A300(ノンステップバス
    ホイールベースの左側にエンジンをオフセット搭載することで、客室最前部から最後尾までフルフラットとなったノンステップバス。地上からの床面高さは330mm。
  • A300CNG(CNGノンステップバス)
    A300をベースに、屋根上に天然ガスのボンベを搭載したCNGバス。
  • A300T(ノンステップトロリーバス
    A300のトロリーバス仕様である。アルストム社製の電装機器と小型ディーゼルエンジンを搭載しており、短距離ならばエンジンでの走行が可能である。
  • AG300(連節ノンステップバス)
    1992年にハノーファーで開催されたIAA自動車ショーで発表された、A300をベースにした連節ノンステップバス。最小回転半径は11mと、単車体のA300並みとなっている。
  • AGG300(3車体連節ノンステップバス)
    1993年にベルギーのコルトライクで開催されたバスショーで発表された車両で、AG300をさらに延長した3車体連節構造とした。3車体合計の全長は24.6mに及ぶ。
  • A500(ワンステップバス
    A300同様の構造であるが、こちらはワンステップバス。地上からの床面高さは500mm。
  • A507(ワンステップバス
    A300同様の構造であるが、車体長さが短く、定員は21名(着席15、立席6)。地上からの床面高さは500mm。
  • AU138J(中型ワンステップバス)
  • AG300T(連節ノンステップトロリーバス
    AG300のトロリーバス仕様。
  • AG300T"デュオバス"(連節ノンステップデュアルモードバス
    AG300Tをベースにした車両で、オランダアーネム近郊の公共交通事業を担当するGVM社との共同開発により1993年に登場。最大の特徴は、ディーゼルバスとトロリーバスの機構を併せ持つことで、屋根上にはトロリーポールと電気系統の機器を搭載している。郊外では連節ディーゼルバスとして、都市部では連節トロリーバスとして走行が可能である。

日本におけるバンホール[編集]

日本には1982年から輸入された。

三井物産・華陽自動車興業(名鉄グループ)が輸入元となる。内装を行わないまま輸入し、華陽自動車興業または名鉄整備が内装を担当したため、サロン仕様などきめ細かいニーズに対応出来た。

アストロメガ[編集]

1982年、ネオプラン・スカイライナーに続き日本では2番目の登場のダブルデッカー。内装を担当した華陽自動車興業の親会社になる岐阜バスがインペリアルサルーンと名付け2台を初導入。1980年代後半まで輸入され、2階建てバスブーム中は名鉄グループを中心に日本中で見られた。

その後輸入は中断したが、1997年はとバスが2台を定期観光バス用に輸入、現在はハローキティバスおよびオープントップバス「オー・ソラ・ミオ」として活躍している。

エンジンは、初期の輸入車はメルセデス・ベンツ製。後期のはとバス輸入車はマンを搭載。

アクロン[編集]

1983年に登場した日本では初の2軸スーパーハイデッカー。それまでのスーパーハイデッカーはすべて3軸車であった。エンジンはアストロメガと同じく、メルセデス・ベンツ製。

初導入はアストロメガと同じく岐阜バスで、2階だけバス(UFC)「レッドクラウンジュエル」として5台在籍。その他ユーザーは名古屋観光自動車(現・名古屋観光日急)など名鉄グループで、国内には14台輸入された。

アストロン[編集]

1984年に輸入された後部2階建てのセミダブルデッカー。1987年から製造されたボルボ・アステローペ(車体は富士重工業)と構造的には類似しているが、アンダーフロアコクピット構造で前部も2階建て構造となる。センターアンダーフロアシャーシを用い、エンジンはアストロメガ、アクロンと異なりマン製が標準設定である。

わずか3台の輸入で、ユーザーは名古屋観光自動車など。

AU138J[編集]

1985年に輸入された、当時は日本では珍しかった路線バスの輸入車両。

グライドスライドドアの前後扉仕様。直列6気筒5,680ccエンジンをホイルベース間のドア側座席下に搭載しており、中型路線バスでワンステップを実現している。通路幅を広げる目的で、後輪もシングルタイヤなのが特徴。

導入は名古屋鉄道(現:名鉄バス)のみ。

ギャラリー[編集]

外部リンク[編集]