デザインライン

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デザインラインのノンステップバス(東京ベイシャトル仕様)
タービン電気バス(メトロリンク日本橋)

デザインライン(Designline)は、かつてのニュージーランドの大手コーチビルダー(バスボディメーカー)。南島カンタベリー地方アシュバートンに本社と工場があり、ニュージーランド及びアメリカ合衆国で高いシェアを持っていた。2006年、本社をアメリカ合衆国のノースカロライナ州に移転後、2013年に業績低下で破産、現在は、EPV(Environmental Performance Vihicles)という新社名のもと、新会社に引き継がれている。一方で、デザインラインの起源であったニュージーランドでは、現在でも市場でのシェアは高く、デザインライン・パシフィックという社名で残っているほか、デザインライン・UAEをUAEに設立している。

創業者は、ジョン・タートン。1985年にニュージランドの南島、アシュバートンで創業。手がけるバスはスクールバスから路線バス2階建て観光バスまで幅広い。ベースシャーシはマンスカニアボルボが中心。

1998年に開発、生産を始めたハイブリッド電気バスが、地元クライストチャーチで運行を開始し、世界中のバス業界で話題を集め、デザインラインの知名度と市場シェアが高まった。

2006年には、アメリカ合衆国へ本社機能を移転。翌年2007年に、ニューヨークで、電気タービンバスの導入が始まった。2008年には、ニューヨークMTAより、ガスタービン車両、電気バス車両の両方を合わせて130台もの発注を受けた。

2009年、起点であったニュージーランドのアシュバートン工場が、ロールストンに移転。また、ニュージーランドでの事業は、デザインライン・パシフィックという新会社のもとになる。

2009年以降、新車種の開発能力の低迷、いくつもの技術的なトラブル、ブレーキ故障、火災が相次ぎ、市場シェアは急降下。2011年には、受注後のキャンセルが相次いだ。これを受け、2013年、破産を申告。アメリカ合衆国の企業再生支援によって、デンバー市、ニュージャージー州、カナダのモントリオール市、本社地元のシャーロット市などから多数の新車受注を受けるも、頻繁なブレーキ故障や車両からの出火といった問題が改善されないため、受注のほとんどが2014年現在までにキャンセルされている。

2013年10月、投資会社ワンダーランド社によって買収され、2014年より、新社名EPV (Environmental Performance Vihicles)となる。

一方で、ニュージーランドの、デザインライン・パシフィックは、2011年頃から、同国の同業他社、コーチワークセントラル社や、キーウィコーチビルダー社、隣国オーストラリアのコーチデザイン社によるシェアの拡大で、低迷しているが、近年、企業ロゴの一新、新型車両の開発、デザインライン・UAEを、UAEに設立するなど、需要は徐々に回復の見込みである。

タービン電気バス[編集]

デザインラインをもっとも有名にしたのが、都市部の路線バス向けにタービン電気バスを低公害車に据えていることだろう。1998年にクライストチャーチ市街の無料バス「シティシャトル」に導入されたことがきっかけとなって世界中の注目を集めた。日本でも2000年に東京電力が実車を借りて横浜市内で試験走行を行い、その実績を元に日本向けに改良されたタービン電気バスが2003年に4台(+東京電力向けに1台)輸入され、日の丸自動車興業の無料循環バス「丸の内シャトル」と「メトロリンク日本橋」の看板車両として活躍している。シャーシはマンを採用している。

機構的には小型のガスタービンエンジン発電機を電源とするシリーズ式ハイブリッドカーの一種で、アメリカ・キャプストン社のシステムを採用している。

運行業者[編集]

ほか、オーストラリアのメルボルンや、日本では東京で少数見られる。

公式サイト[編集]