マッサージチェア

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マッサージチェアの例1‎
マッサージチェアの例2
マッサージチェアの展示実演(シンガポールのショッピングセンターVivoCityにて)

マッサージチェアとは、人体にマッサージ効果をもたらすことを目的とした椅子型の機器(マッサージ器)である。多くは電気式である。

機能及び使用方法[編集]

背や肩が接触する背面内部に自動的に稼動するローラー等が設置されているものが多く、ほかに、足、脚、腕、手などにマッサージ効果を与える機能を有するものもある。

最新型としては、よりプロのマッサージ師の手もみ感を提供できるものがあり、人が自覚症状のある部位だけでなく、有効なポイントを全身から探し出し、巧みな技法を施すという技法を研究し取りいれたのがメディカルプログラム機能。 本格的なマッサージ法である「求心法」「遠心法」まで実現するものがある[1]

さらには、従来の重厚なイメージであったマッサージ機器もインテリア性を重視したものまで登場してきている。

また、付帯機能として、人間の脈拍、末梢皮膚温、皮膚電気反応などをリアルタイムに計測・解析して人間の感覚(「快-不快」「リラックス-緊張」など)を推定して、動きを制御するものも登場している[2]

こうした機能は、ユーザーが着座した際にユーザーが使用しやすいように設置されているリモートコントローラによってユーザー自らが個別に指示を出すことで動作するほか、多くは複数の動作を組み合わせた自動コースが設定されている。

日本での位置づけと普及度・メーカー[編集]

日本では薬事法に基づき医療機器(クラスII)に該当し、ホテルや家庭など、医療機関向けでないものは家庭用電気マッサージ器に区分される。

温泉施設、銭湯等で一般向けに設置されているほか、ホテル旅館の客室や家庭、インターネットカフェにも普及している。2005年の段階で、日本における世帯普及率も15%に達したとの推定がある[3]

世界初として量産されたマッサージチェアはフジ医療器の創業者の藤本信夫氏が1954年に製作した「フジ自動マッサージ機」であり、2014年日本機械学会の「機械遺産」No.68に認定された[4]

日本国内では、おもな製造販売元(いわゆるメーカー)として、ファミリーイナダオムロンパナソニックフジ医療器スライヴなどがあるほか、イタリアなどから日本に輸入している製造販売元もある。

昨今[いつ?]では健康器具を中心にマッサージチェアをレンタルするサービスも登場してきている。

厚生労働省の見解[編集]

マッサージ機を業として第三者に対し使用させることは、医業類似行為に該当する。

東京都台東区竹町一二番地日本電気工業株式会社製作販売のセルフマッサージ機「ワンダフルチェア」(別添カタログのとおり(略))の取扱いについて左記のとおり疑義がありますので貴局の御意見を承りたく照会いたします。
1 該機を操作使用することに対しては何等かの法的資格(あん摩師、医業類似行為者等)を有することを必要とするものと解釈するが如何。
2 該機を使用治療することは、あん摩業、医業類似行為の何れに該当するや。
3 該機を事業所(浴場、旅館、薬局等)に備付けて客に対しサービス用として使用する場合は如何、ただしこの場合料金徴収の有無に関係はない。

【回答】
昭和三十一年七月十一日付三一医発第一六八○号をもって照会のあった標記の件について、左記の通り回答する。
1 御照会のマッサージ機をもって、公衆又は特定多数人に対して、施行することを業とする場合には、法定の資格を必要とする。
2 あん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法第一条に掲げるもの以外の医業類似行為に該当すると解する。
3 2と同様である。

セルフマッサージ機による施術について 昭和31年08月25日 医発第738号 埼玉県知事あて厚生省医務局

マレーシア[編集]

マレーシアでも、電気式マッサージチェアは普及している。多くの主要空港、大規模ショッピングセンターに安価で利用できるものが設置されている。

脚注[編集]

  1. ^ ファミリーほか。[1][リンク切れ] 参照
  2. ^ 三洋ほか。[2][リンク切れ] 参照
  3. ^ マッサージチェア - 日経ものづくり”. 2014年7月24日閲覧。
  4. ^ 「フジ自動マッサージ機」が機械遺産に認定 ”. 2014年7月24日閲覧。

関連項目[編集]

関連書[編集]

  • 矢野経済研究所『80年代・健康機器の業界動向と需要予測』1980
  • 宮葉 唯, 篠崎 三朗『ぶんぶくマッサージチェアー』くもん出版, 2006, ISBN 4774311758