ポスト・グランジ
ポスト・グランジ (Post-Grunge) とは1990年代前半にグランジから派生したオルタナティヴ・ロックのサブジャンルである。グランジから大きな影響を受けているとされる。
音楽性としてはディストーションをかけたギター、苦悩に満ちた歌詞、グランジの持つ特徴である「静と動のダイナミックさ」からの影響が挙げられるが、グランジよりも商業的で、ラジオ受けの良い制作、マスタリングがなされている。
例外はあるが、多くのポスト・グランジバンドはグランジからの影響について触れないことが多い。かえって彼らはグランジそのものに影響を及ぼしたメルヴィンズ、レッド・ツェッペリン、ブラック・サバスなどのバンドやブラック・フラッグのようなパンク・ロックバンドについてしばしば言及する。しかし、それらのバンドからの影響の関係はそれほど目立ったものではなく、彼らの人気をより高いものにしたのはグランジからの影響が大きい。
最初に大きな成功をつかんだポスト・グランジのアルバムはイギリスのバンド、ブッシュの『Sixteen Stone』(1994年)とライブの『Throwing Copper』(1994年)で、コレクティブ・ソウル、シルヴァーチェアー、キャンドルボックスといったバンドが後に続いた。
1994年からポスト・グランジは全体としてオルタナティブ・ロックと共にグランジを追い抜いてアメリカのロックの主流となり、1990年代の終わりにはクリードが大きな成功を得た。
今日では1990年代以降に登場したバンド、シーザー、ニッケルバック、パドル・オブ・マッド、セオリー・オブ・ア・デッドマン、スリー・ディズ・グレイス、ブレイキング・ベンジャミン、マッチボックス・トゥエンティ、3ドアーズ・ダウン、サーティー・セカンズ・トゥー・マーズ、ステインドなどが商業的成功を得ている。このジャンルの多くのバンドの知名度は日本では低い。