ベルジャーンシクの戦い
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| 2022年ロシアのウクライナ侵攻のウクライナ南部攻勢中 | |||||||
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| 衝突した勢力 | |||||||
 ロシア |
 ウクライナ | ||||||
| 部隊 | |||||||
 ロシア軍 |
 ウクライナ軍 | ||||||
| 被害者数 | |||||||
| 不明 | ギュルザ-M級砲艇2隻鹵獲 | ||||||
| ウクライナ側: 民間人1人死亡、1人負傷[1][2] | |||||||
ベルジャーンシクの戦い（ベルジャーンシクのたたかい）は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻におけるウクライナ南部攻勢の際にロシア軍とウクライナ軍との間で行われた軍事交戦である。マリウポリ包囲戦の支援に向かう南部戦線のロシア軍が、アゾフ海北岸の港湾都市ベルジャーンシクを占領した。
ウクライナ軍はその後、ミサイルなど長距離兵器でベルジャーンシクのロシア軍を攻撃している（後述）。
戦闘[編集]
ロシア軍はメリトポリを占領した後（メリトポリの戦い）、北東のトクマクへと移動して同市を包囲し、ウクライナ東部攻勢の一環としてドネツク人民共和国から移動したロシア軍が攻撃を行っているマリウポリに向かう途中でベルジャンシクに向けて東に移動した。
2月26日、ロシア軍はベルジャーンシク港とベルジャーンシク空港を占領した[3][4]。
2月27日、ロシア国防省はベルジャーンシクを包囲したと発表した[5]。その後、夕方18:00頃にロシア軍の兵士が街に入ったと報じられた[6]。22:00頃、ベルジャーンシク市長のOleksandr Svidloは、ロシア軍が全ての行政庁舎を制圧したと発表した[7]。ロシアのブークミサイルシステムもベルジャーンシクで発見された[6]。
2月28日、ザポリージャ州地域当局によると、ロシア軍がベルジャーンシクを制圧し、市警察は解散、市当局はロシア軍との協力を拒否したとされると発表した[1][2]。ロシア国防省はロシア軍が同市を奪取したことを認めた[8]。地元当局の発表によると、戦闘中に1人が死亡し、1人が負傷した[1][2]。
ロシア軍による占領後[編集]
Svidloによると、ロシア軍は2月28日にベルジャーンシクを去ったが、ロシア憲兵隊の分遣隊が市内に残ったという[9]。ロシア軍は東部攻勢に加わるためにマリウポリに向けて移動し、同市を包囲した[10]。マリウポリ到達により、ヘルソン攻勢の部隊はクリミアとドネツク人民共和国を結ぶ陸路を確立した[11]。
ウクライナ軍による長距離攻撃[編集]
2022年3月24日、ウクライナ軍はベルジャーンシク港攻撃を実行し、入港していたロシア海軍の揚陸艦1隻を撃沈した。
2023年5月21日、ウクライナ軍はベルジャーンシクのロシア軍本部を攻撃して損害を与えたと発表し、ロシア軍は英国製巡航ミサイル「ストームシャドー」が投入されたと主張している[12]。
脚注[編集]
- ^ a b c “Russian troops take control of Berdiansk district – regional administration” (英語). www.ukrinform.net. Ukrinform (2022年2月28日). 2022年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ a b c “Berdiansk temporarily occupied by Russian invaders – Zaporizhia Oblast Administration” (英語). Ukrayinska Pravda (2022年2月28日). 2022年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ Шагабудтдинова. “Власти Бердянска заявляют о том, что вражеская техника заняла территорию бывшего аэропорта” (ウクライナ語). 061.ua – Сайт города Запорожья. 2022年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ “Military vehicles of Russian Federation occupy territory of former Berdiansk airport” (英語). Interfax-Ukraine. 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ “Russia says it "blocks" Ukraine's Kherson, Berdyansk – RIA” (英語). Reuters (2022年2月27日). 2022年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ a b “Russian invasion update: Enemy vehicles enter Berdiansk, shooting underway” (英語). www.ukrinform.net. Ukrinform (2022年2月27日). 2022年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ “Russian invaders took control of all administrative buildings in Berdiansk – mayor's office” (英語). www.ukrinform.net. UKRINFORM1 (2022年2月27日). 2022年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ “Fighting continues as Ukrainian and Russian leaders prepare for talks”. MSN (2022年2月28日). 2022年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ “В оккупированном Бердянске горожане прогнали технику РФ и оставили украинские флаги” (ロシア語). Украинская правда (2022年2月28日). 2022年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ “Institute for the Study of War” (英語). Institute for the Study of War (2022年2月27日). 2022年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ Trevithick (2022年2月27日). “Strategic Ukrainian Port Of Mariupol Now Surrounded By Russian Forces” (英語). The Drive. 2022年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
- ^ 「前線から100キロ 露軍を攻撃 ウクライナ 長射程兵器か」『読売新聞』夕刊2023年5月22日10面（同日閲覧）
