バンゲリングベイ

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バンゲリングベイ』 (Raid on Bungeling Bay) は、もともとはアメリカブローダーバンド社が制作したシューティングゲーム。『ロードランナー』『チョップリフター』とともに、バンゲリング帝国三部作の一つである。

オリジナルは海外パソコン、コモドール64用だが、日本においては、1985年に発売された、ハドソンファミリーコンピュータ向けに移植した作品で知られる。また、このファミコン版を元に[1]、操作方法などを変更したアーケード版を、任天堂が発売する。ソニーHiTBiTブランド)から発売されたMSX版もある。

目次

[編集] 概要

画面は上方視点の全方位任意スクロールシューティングゲーム。自機のヘリコプター(ファミコン版では「AH‐16 シーアパッチ」)を操り、自軍の空母を防衛しながら敵国「バンゲリング帝国」の戦略拠点を破壊するのが目的。拠点である工場は爆弾でのみ破壊できるが、数に制限があるため補給するには空母か敵の空軍基地付近の補給場に着陸しなければならない。ちなみに、自機の墜落地点が工場だった場合は工場にダメージを与える。

ファミコン版のオリジナルモードとして、2人対戦プレイが可能である。2人対戦プレイ時には、2P側は「バンゲリング帝国」を操作し、戦闘機ミサイルなどにより1P側を攻撃する。

説明書には、ファミコンのIIコントローラに内蔵されたマイクに「ハドソン!」と叫ぶことにより、戦闘機をスクランブルさせることができると書かれていた。実際には音さえ入力されれば言葉はなんでもOKであり、扇風機をマイクに当て風切音を連続発生させる、マイクをテレビのスピーカーに近づけてハウリングを発生させる、といった荒技も存在し、この荒技をゲーム開始から使うと直後に空母に敵が殺到、ヘリが発進する間もなく空母が沈められるほどであった。

[編集] 評価

自機の操作が左右で旋回、上下でスピード調整というラジコン的な特殊な方法であったことから、多くの人にとって非常に困難な操作性であった。ただし、アーケード版では操作方法が変更されており、レバーを操作した方向に向くように旋回し、そのままレバーを入れ続けると加速(背後方向にレバーを入れると減速・後退)するようになっている[2]

発売当時小学生など低年齢層が主流だったファミコン市場において、本作は当時としては高度な戦略を求められる、言わば大人向けのゲームシステムだったこともあり、それらに馴染めないユーザーからは「クソゲー」呼ばわりされることも多かった。また、発売元であるハドソン社の『月刊コロコロコミック』と連携し小学生を対象にした過剰な広告戦略も火に油を注いだ。

本作は『シムシティー』の作者であるウィル・ライトのデビュー作である。ライトはこのゲームのマップエディッタでマップをエディットしているうちに、シムシティのゲームデザインとしての構想が生まれた。また、このゲームの「敵の拠点破壊が敵の戦力に影響する」という見えない戦略性は、『シムシティー』の原形といえるものである。

[編集] 脚注

  1. ^ 使用基板はファミコン互換基板である任天堂VS.システム
  2. ^ アーケード版ではこの他に、沈められた空母が、ミスからの復帰時に復活するなどの仕様変更もあり、ファミコン版よりも難易度が低い。また、対戦モードがない。

[編集] 関連項目

  • ファミコン風雲児 - 劇中にて架空の改造版「バンゲリングベイ」が登場。メモリーを増強し複数の本体をリンクさせ、帝国側を3つのコントローラーで操作し、3vs1の対戦ができるという内容だった。
  • ファミコンロッキー - 劇中にて実際のゲームには登場しないボスキャラ(魔の海域の最終兵器)が登場