ノート:アントウェルペン/過去ログ1

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改名提案(2006年6月)[編集]

ヨーロッパの地名では、ブリュッセルパリミュンヘン、などは英語名と現地名が異なる都市ですが、いずれも日本語では現地名あるいはそれに近い表記をしています。この点からみると都市名のアントワープは現地語(オランダ語)の発音に近いアントウェルペンと表記するべきだと思われます。しかし「アントワープ」という名は日本においてほぼ定着している表記であると思われ、歴史的な記事をはじめとしてこれまでに多くの用例があります。しかしその一方、最近では現地語に忠実であるべしという観点から「アントウェルペン」という表記もかなり増えてきているようです。記事を「アントウェルペン」に移動することを検討していますが、皆様の意見をお聞かせ願いたいです。-Zelkova 2006年6月11日 (日) 13:08 (UTC)

移動しました。-Zelkova 2006年6月17日 (土) 16:17 (UTC)

フランダースの犬[編集]

”アニメで有名なフランダースの犬”と書いておられますが、ぞっと以前から 日本ではとても知られた子供向けの”お話”です。しかし、殆どの人が”ベルギーで有名な話”だと思い込んでいたのですね。著者はイギリス人で英語で書かれていますね。--222.150.131.129 2009年6月25日 (木) 02:17 (UTC)Wy1

改名提案(2009年12月)[編集]

この記事の記事名を現在の「アントウェルペン」から、「アントワープ」に改名(再移動)することを提案します。 (理由)日本語において慣用されているのは、明らかに「アントワープ」のほうであるため。 (背景)この記事は本来「アントワープ」として作成されていたものです。それが、このページ冒頭に示されているようにZelkovaさんの独断よって「アントウェルペン」に改名されてしまいまったものです。「皆様の意見をお聞かせ願いたいです」と書きながら、意見ゼロにも係わらず、1週間と経たずに改名されており、手続き上も、「アントウェルペン」という記事名自体も、その妥当性は極めて疑わしいと思っています。--Lakebuel 2009年12月20日 (日) 08:34 (UTC)

  • 反対 慣用としてアントワープが多いのも確かで過去の提案者も認めていますが、独自研究でなく・日本語としてもある程度定着していることから妥当性はアントウェルペンの方が高いと思います。johncapistrano 2009年12月20日 (日) 08:54 (UTC)

ご意見ありがとうございます。「ある程度定着」しているとして、「アントワープ < アントウェルペン」という結論が導かれるのは何故でしょうか。Lakebuel--以上の署名のないコメントは、Lakebuel会話投稿記録)さんが 2009年12月20日 (日) 09:23 (UTC) に投稿したものです。

  • 反対 強く反対します。参考に、以下の資料ではアントウェルペンが用いられています。今回、1週間という時間をかけて改名の是非を再確認すれば済む問題であり、手続きの瑕疵のみを根拠として記事名の妥当性まで否定をするのは、建設的な行いではないと思います。--Flénu 2009年12月20日 (日) 10:29 (UTC)
  • 森田安一 編『スイス・ベネルクス史』山川出版社、1998年。ISBN 4-634-41440-6 
  • 石塚さとし『ベルギー・つくられた連邦国家』明石書店、2000年。ISBN 4-7503-1323-8 
  • ジョルジュ=アンリ=デュモン 著、村上直久 訳『ベルギー史』白水社、1997年。ISBN 978-4-560-05790-2 
  • 下条美智彦『ベネルクス三国の行政文化 オランダ・ベルギー・ルクセンブルク』早稲田大学出版部、1998年。ISBN 4-657-98417-9 
  • 栗原福也 監修『オランダ・ベルギー』新潮社、1995年。ISBN 4-10-601841-1 
  • 河原温『ブリュージュ フランドルの輝ける宝石』中央公論新社、2006年。ISBN 4-12-101848-6 
  • 賛成
原音表記・慣用表記ともソースを探せばあるのは当然で、資料を挙げてどちらが良いと決めるには適していないのではないでしょうか。
これまでの議論を参考にするためにWikipedia:ウィキプロジェクト オランダ/地名のカタカナ表記法に目を向けると、原音表記を基本としながらも、次のような記述があります。
「現在まで、オランダの地名で議論になり一定の方向性を得ているものは、『慣用表記・専門表記が広く一般化しているとともに、原音表記にまだ抵抗感がある』ため、いまのところ原音表記を採用しないという意見です。慣用表記としてよく挙がるのが、オランダ政府観光局や旅行ガイドブックです」
本項目の場合、オランダ語ではあるのですがベルギーの地名であるため、上記に準じて考えると、オランダ政府観光局の代わりにベルギー観光局の表記を参考にするのが妥当だと思います。ベルギー観光局のサイト内検索を行って、アントワープの検索結果アントウェルペンの検索結果を比較すると、現時点で 99件対 0件です(検索文字列をダブルクォーテーションでくくり、異表記を排除するため "+" をつけて検索しました)。
また、学術的分野にも目を向けて、CiNii でも検索を行いました。アントワープの検索結果アントウェルペンの検索結果は、現時点で 142:23 です。日付を見ても、「アントワープ」から「アントウェルペン」への明確な移行を見て取ることはできません。これも、いまのところ原音表記を採用しないことに対する根拠となると思います。
今後の慣習の変化によっては再考する余地はあると思いますが、現時点で最も適切なものは「アントワープ」ではないでしょうか。--竹田 2009年12月20日 (日) 16:18 (UTC)

みなさん、建設的なご意見をありがとうございます。ひとつ確認しておきますが、今回の提案は、前回改名手続きの不備を理由に行っているものではありません。あくまでも、「日本語における慣例」に従っての優先度に基づいて行っているものです。--Lakebuel 2009年12月20日 (日) 18:17 (UTC)

コメント

1. Wikipedia:ウィキプロジェクト オランダ/地名のカタカナ表記法は、オランダの地名に関する指針であり、ベルギーの地名に対しても適用するという合意は現時点ではありません。さらに、冒頭には「この文章は現在草案の段階です。直ちにこの案を各記事に適用することは何らかの問題が起こる可能性があり、十分考慮してください。(2009年5月)」と表記されています。つまり、草案段階の指針であり、まだ合意は得られていないのです。

Wikipedia:外来語表記法#地名では「現代の地名については、その地域の公用語(または、それに準ずるもの)を元に表記してください。ただし、日本での慣用で別の表記が定着している場合には、その点を十分考慮してください。」と、優先順位としては「原語表記≧慣用」とされています。アントウェルペンの公用語はオランダ語、表記はAntwerpenです。これをアントウェルペンとカナ表記する例は上記の文献等で確認できます。Wikipedia:外来語表記法#由来の言語は何ですかにおいても「外来語表記において、英語表記から原語表記への流れは止めようがないでしょう」と原語表記採用への流れを認めています。

2. 「ベルギー観光局」と一概に表現されていますが、ベルギーには2つの観光局があります。竹田さんが提示されたベルギー観光局ワロン・ブリュッセル[1]とベルギー・フランダース政府観光局[2]です。この2つの観光局は地域で管轄を分け合っており、アントウェルペンが含まれるのはベルギー・フランダース政府観光局の方です。同条件で検索をかけてみると、アントワープアントウェルペンとなります。結果は比率的には大して変わりませんが、0件という誹りは免れることができるでしょう。外務省もしくは観光局の表記をそのまま採用することの是非はこれまでに幾度となく話し合われてきたことであり、ノート:サラエヴォ/過去ログ1ノート:サラエボ事件等に詳しいので割愛します。

3.CiNiiの論文では、物理学や海事法の分野が多い印象を受けます。特に海事法ではヨーク・アントワープ規則という国際統一規則名が検索に多く引っかかっているのではないでしょうか。都市名の根拠となり得るベルギー史やベネルクス史など、ベルギーを対象とする研究者が執筆した論文が少ないので何とも言えません。

4. 「原音表記・慣用表記ともソースを探せばあるのは当然で、資料を挙げてどちらが良いと決めるには適していないのではないでしょうか。」と労力を避けて述べるのではなく、ベルギーを主題に扱った文献でどのような表記が使われているのか確認してみてください。検索数等を根拠に「慣用」という言葉を安易に使用するのは同意しかねます。--Flénu 2009年12月21日 (月) 12:06 (UTC)

ノート:サラエボ事件を拝見し、改めて改名の難しさを実感しました。サラエボ事件の轍を踏んでしまうことを避けるため、慎重に議論を進めたいと思います。
それぞれのポイントについてお答えします。
  • Wikipedia:外来語表記法#地名では「現代の地名については、その地域の公用語(または、それに準ずるもの)を元に表記してください。ただし、日本での慣用で別の表記が定着している場合には、その点を十分考慮してください。」と、優先順位としては「原語表記≧慣用」とされています。』
これは、自然に解釈して補完すれば「日本での慣用で別の表記が定着している場合には、その点を十分考慮して(場合によっては定着している別の表記を採用して)ください」ということではないでしょうか。「原語表記≧慣用」と解釈して、日本での慣用を採用することがないとすると、この文章がそこにある意味がわからなくなります。
「定着している場合には、その表記を採用する」とすると、何をもって「定着している」と見なすかという問題が出てきます。ここに関しては、個人個人で意見が分かれるところだと思いますが、私には「検索エンジンで圧倒的多数を占めている」、「外務省・観光局のサイトで使われている」ということは十分な根拠と思えます。特に、観光局は主体が当事者であるため、尊重する根拠であると考えます。逆に、これを不足とするのであれば、どのような場合に「定着している」と見なすということになるのでしょうか。
  • 二つの観光局の件に関しては失礼しました。改めて、ベルギー・フランダース政府観光局の検索結果 328件:3件の詳細を見てみました。すると、1件は「アントウェルペン州」で(「アントウェルペン州」に関しては現状で良いと思います)、もう 1件は「見どころ/アントワープ」中で地名の由来について述べている部分で、最後の 1件はユーザーの投稿です。つまり、市名としては、由来の説明以外では一貫して「アントワープ」を使っているということになります。
  • CiNii の結果についてですが、「アントワープ -規則 -ルール」としても 91件の結果が残ります。また、「ベルギーを対象とする研究者が執筆した論文が少ない」ということですが、「日本語として定着している」ということについてのもう一つの根拠として使うことには問題ないのではないでしょうか。
  • --ベルギーを主題に扱った文献でどのような表記が使われているのか
これを基準にするとすると、問題になるのは「どれだけの本を調べるのか」ということです。仮に、「アントワープ」と「アントウェルペン」の出現頻度が同じだったとすると、「アントワープ」を支持する人が 100冊の本を調べて「アントワープ」の使われている 50冊を挙げ、「アントウェルペン」を支持する人が 10冊の本を調べて「アントウェルペン」の使われている 5冊を挙げたとすると、表面的にはアントワープが圧倒的多数に見えますが、実際は(仮定より)頻度に差はないわけです。このようなことは避けたいと思います。--竹田 2009年12月21日 (月) 16:54 (UTC)

なるほど。地名に限らず、外国の固有名詞から記事名を決定するのは、常に難題ですよね。 ただし、今回のケースですが、例えば無数にある旅行ガイドブックの大部分は「アントワープ」として紹介し、かつての人気アニメ「フランダースの犬」でお馴染みだったのも「アントワープ」と、慣用・頻用という見地からは「アントワープ > アントウェルペン」が決定的であるのは疑いがないと思います。それにも関わらず、「アントウェルペン」を強く推してくるかたが少なからずいるというのは、いったいどのような背景に基づいているのか、それが私には見えてきません(「それこそが正しい現地語表現である!」という信念でしょうか?)。 そもそも「アントワープ」にしても立派な英語表現であり、べつに日本人が勝手に作って「慣用」しているというものではないのです。 逆に考えると、通常は現地名ベースで呼称されることの多い大陸ヨーロッパの地名にあって、なぜアントワープに限っては英語名「アントワープ」が日本での慣用となっているのか、これは非常に興味深いところです。 まあ、ベルギー自体、オランダ語とフランス語が公用語、かつ英語もどこでも通じるという国ですから、「現地語」の定義も時に危ういのですけれどね。--Lakebuel 2009年12月22日 (火) 01:32 (UTC)

反対 まず最初にZelkovaさんによる改名について申し上げますと、上記のようにきちんと改名を提案している以上、決して「独断」ではありません。またWikipedia:ページの改名における、提案から改名までの告知期間を「1週間」とする現行ルールは2007年6月に定められたもので、それまでは「おおむね5日間」、Zelkovaさんが改名を提案した2006年6月11日時点では「最低2日間(48時間)」となっていました。従って、提案から改名まで丸6日間おいているこの改名は当時のルールに照らして全く問題ないものであり、「手続き上も……妥当性は極めて疑わしい」という指摘は全く当たらないことを申し添えておきます。
さて本題ですが、双方の出現頻度という面からいうと、たとえば「コペンハーゲン」(Google検索にて約1,810,000件)と「ケベンハウン」(同223件)くらいの開きがあればまだしも、あえて改名すべきほどの圧倒的な差が「アントワープ」と「アントウェルペン」の間にあるとは思えません。Wikipedia:外来語表記法#地名の「十分考慮してください」とは「その表記を採用してもよい/採用するのがよい」ということを黙示しているのでしょうが、個人的には「コペンハーゲンはこれに該当するだろうけれども、アントワープはそこまではいかない」という印象です。学術論文についても、Google scholarで検索すると「アントワープ」214件・「アントウェルペン」48件で、比率でいえばCiNiiより差は縮まります。また、都市は「アントワープ」にするべきという一方で、同じく行政区画名であるアントウェルペン州はそのままでよいというのも腑に落ちません。以上を総合的に勘案し、本提案には反対とします。ちなみに、あくまで参考ですが、同じく現地語に従った記事名になっている韓国語版でも最近同様の改名議論があり、否定的な意見のほうが多数のようです。
ここからは余談も入りますが、インドのカルカッタが現地音にならってコルカタに、ボンベイがムンバイになったように、アントワープも日本においてアントウェルペンと称されることが今後増えてくるだろうと考えています。サッカーチーム名の例ですが、レアル・マドリードもスペイン語の発音に近い「レアル・マドリー」と表記される例がスポーツ専門メディアを中心に増えてきました[3][4][5]。もしかすると地名のほうもいずれ「マドリー」になっていくのかもしれません。--Yasu 2009年12月22日 (火) 16:06 (UTC)

(Lakebuelさんへのコメント)

1. 「常に難題」であると前置きした上で、「決定的であるのは疑いがない」と容易に言い切ってしまうのは論理的に無理があります。ガイドブックやアニメを殊更重んじることに意義を見出せません。
2. 私のことを揶揄されていますが、あなたは信念なく改名提案を行ったのですか?私の信念は「それこそが正しい現地語表現である」といものではなく、「ベルギーの都市名に統一的な命名基準を持たせたい」というものです。ベルギーにはオランダ語圏のフランデレン地域だけで308の自治体があります[6]。今後、緩やかではあるけれど、確実に作成されていくであろうこれらの記事に対して、分野として命名の指針を示したいと思い勉強している最中です。よろしければ、あなたの信念も教えてください。
3. "Antwerp"は英語表記、「アントワープ」はカナ表記です。
4. 「ベルギー自体、オランダ語とフランス語が公用語、かつ英語もどこでも通じるという国ですから、「現地語」の定義も時に危ういのですけれどね。」ですか…。少しでもベルギーについて理解のある人間は絶対に行わない発言です。ベルギーには言語戦争と呼ばれる民族間の対立があり、国土の中央に言語境界線が引かれて公用語(現地語)は明確に区別されています。ベルギーにおいて言語というのは民族のアイデンティティーであり、非常に敏感な問題でもあります。これら、ベルギーに対する理解を不足したまま改名提案を行っても、よい結果は生まれないでしょう。--Flénu 2009年12月22日 (火) 16:18 (UTC)

(竹田さんへのコメント)

1. 「現代の地名については、その地域の公用語(または、それに準ずるもの)を元に表記してください。ただし、日本での慣用で別の表記が定着している場合には、その点を十分考慮してください。

「ただし」というのは接続詞であり、上の文を受けて補足・条件等を付け加える時にその初めに使う語です。したがって、等号付き不等号である「≧(a > b または a = b)」を用いて説明することは特に誤解を生むとは思えません。「優先順位は原語表記≧慣用」から「日本での慣用を採用することがないとする」と解釈するのは明らかにミスリーディングです。

2. 「何をもって「定着している」と見なすかという問題が出てきます。」

これはWikipediaの記事名の付け方において論争となる宿命の問題であり、どの手法を採用しても一長一短があります。検索エンジン、観光局表記、文献についての長所、短所についてはWikipedia:外来語表記法#各表記法の長所・短所に詳しいので説明を譲ります。

竹田さんが主張しているのは「一般的慣用」「正式名称」、私が主張しているのは「専門的慣用」と「原音主義」、どちらも長所と短所があり、決定的な決め手とはなりません。

3. 上でも示したとおり、ベルギーにはオランダ語圏のフランデレン地域だけで308の自治体があります[7]。分野としての統一的な命名基準を作成したいと思っている身としては、「この記事は一般的慣用」「あっちは原音主義」「それは正式名称」とちぐはぐな状況は避けたいのです。これらの自治体には検索サイトでは日本語表記が引っかからないものや、観光局や文献では日本語表記がみつからない自治体が多くあります。

Wikipedia:外来語表記法#どの転写法を選びますかでは「ベネチアとヴェネツィアのように同じ言語由来でありながら表記が違う場合、どの表記を採用すべきでしょうか。そのような場合には、各分野・各言語ごとに統一基準を作り、それに従ってください。」と各分野での指針の策定を推奨しています。多忙の身でウィキプロジェクト立ち上げまではなかなか手が回らないのですが、今回アントウェルペンという1つの項目だけを見据えて、安易な改名の結論を下すことには強く反対します。--Flénu 2009年12月22日 (火) 16:18 (UTC)

私のほうからまた意見を述べたいと思います。その前に、年末年始を挟んでいることもあり、「期間的に余裕を持って合意形成を図る」ことを提案します。
Wikipedia:ページの改名には、「提案から実際に改名するまでは、1週間の告知期間をおいてください。ひょっとしたらその間に反対意見が出るかもしれません。反対意見が出たときは、議論を行って合意形成を図ってください。」とありますが、Wikipedia:改名提案には、次のように書いてあります。
  • 以下のいずれかの場合は議論の終了とみなします。
    1. 参加者によって議論終了の合意が形成された場合。
    2. 議論停止から1か月経過した場合。これは、その後の加筆・修正により改名が不適切となっている可能性があるためです。
合わせて解釈すると、「1週間反対意見がなければそのまま改名してよい。反対意見があれば、議論を尽くして合意を図る」ということになります。
はじめに、Flénu さんの私へのコメント 1. に関して返信します。くだんの文が「定着の程度によっては慣用的表現を採用する」という意味であることさえ合意ができていれば私はそれでかまいません。例えば、Yasuさんの例でいう「コペンハーゲン」と「ケベンハウン」では「コペンハーゲン」を採用することに問題はないわけですよね。
さて、本題に移ります。
Flénu さんは「一般的慣用」「正式名称」「専門的慣用」「原音主義」を挙げておられていますが、私はをそれぞれ質的・量的に吟味して考えるべきだと思います。
まず、4つの観点を項目数によって量的に見た時に、「アントワープ」に「一般的慣用」「正式名称」という2つの得点があり、「アントウェルペン」に「原音主義」という1つの得点があることは明らかだと思いますが、「専門的慣用」については議論の余地があると思います。というのは、現時点で「選択的に抽出されていない」ことが明らかなウェブベースの学術論文検索(CiNii, Google Scholar)において、「アントワープ」が「アントウェルペン」の少なくとも 4倍以上を占めています。この状況では、専門的慣用が「アントウェルペン」にあるということが素直に信じにくいという点はご理解いただけるでしょうか。実際に「アントウェルペン」が専門的な慣用であるとしても、そのことを「割合として」検証可能な形で(ベルギーに関わる地理・歴史の本を第三者に一定数選んでもらい、それについてどちらが使われているかを調べる等)示すことが必要だと思います。
次に、他の観点それぞれについても量的・質的に見て行きたいと思います。
まず、「一般的慣用」ですが、Google検索では「"+アントワープ"」は 1,750,000件ですが、「"+アントウェルペン"」は 18,900件です。これは、比率としては 98.9%対1.1%程度になります。この比率でマイナーなものを取るということは、Wikipedia:外来語表記法#地名の中の「日本での慣用で別の表記が定着している場合には、その点を十分考慮してください。」(強調:竹田)という文言に矛盾していると感じます。(Yasu さんのおっしゃるように)「コペンハーゲン/ケベンハウン」のように 99.99%対 0.01%の差ではじめて考慮するというのであれば、この文言は「日本での慣用は、ほぼ完全にそれ以外使われていないという状況でなければ考慮しないでください」というのでないと整合性が取れないのではないでしょうか。もちろん、Wikipedia:外来語表記法#地名を変更するという選択肢もありうるかと思いますが、それはこのレベルの話ではなくなります。
「正式名称」についてですが、質的に述べると、「アントワープ」に関しては[[Wikipedia:外来語表記法」で挙げられている「短所」があまりありません。この場合は観光局ですが、「表記は作成担当者によって異なる」ということはなく、一貫・安定して「アントワープ」が使われています(由来の説明を除く)。また、表記の対立もありません(観光局、外務省)。
「原音主義」という点に関しては、特に論点はないと思います。
その他、個別の点について述べます。
  • 韓国語版(Yasuさん)
韓国語版では、「Antwerp」に対応する表記が Google 検索で 37,900件、「Antwerpen」に対応する表記が 44,800件です。「別の表記が定着している」わけではない状況では、発音に基づくものを優先させるのは当然のことで、日本語版の参考にはならないと思います。
  • コルカタ、ムンバイ(同)
これらの都市は、それらの名前を公式に定めています(英語版に詳しく書いてあります)。アントワープ/アントウェルペンは、観光局が「アントワープ」の表記を使っていることから明らかなように、そのようなことはありません。
  • アイデンティティ(Flénuさん)
アイデンティティを論ずるのであれば、「観光局(当事者サイド)が使っている表記」が問題になるということは考えにくいと思います。アイデンティティとしての問題があれば、当事者サイドはいつでもサイトの内容を書き換えることができます。(駐日オーストリア大使館商務部が表記を「オーストリー」に変えたことがありましたね。あれは混同を防ぐ目的でしたが)
  • ちぐはぐな状況は避けたい(同)
それは、4つの観点のうち、1つのみを偏重し、残り 3つを無視するということによってしか可能ではありません。外国語の転写に関しては常に論争の対象であることは宿命的なものであり、1つの原則のみによって決めるということはバランスの取れた解決法ではありません。「ちぐはぐな状況を避けたい」とデンマーク語関係者が思い、「原音主義」のみに基づくと決めてしまえば、「コペンハーゲン」ですら、日本で事実上誰も使っていない「ケベンハウン」になってしまいます。なお、一つの方法として、例えば「観光局が使っている表記があればそれに従い、なければ発音に基づく」という方針によっても、迷う余地なく表記を決定することは可能です。
  • ベネチア、ヴェネツィア
これらはどちらもイタリア語を原音としており、「原音主義」の下位にある「転写法」の問題です。各言語でどのような転写法を選ぶのが最善かというのはその言語のコミュニティ内部の問題ですが、今回はそれよりも上のレベルの話です。
  • 未来に関して
Wikipedia:ウィキペディアは何ではないかには、「ウィキペディアは未来を予測する場ではありません」というものがあります。また、ウィキペディアは紙ではないため、状況が変わればすぐに更新が可能です。観光局が日本語表記を変える・日本語での普及率が変わる等の変化があれば、それに即応可能です。未来のことを考える必要はありません。
ご意見をお待ちします。--竹田 2009年12月25日 (金) 19:51 (UTC)

(竹田さんへのコメント)

1. 結論は特に急ぎません。この改名提案で意見を述べた全ての利用者(現時点では賛成2対反対3)の賛否を尊重することになるでしょう。Wikipedia:腕ずくで解決しようとしない#いつまでも「納得」しないも参照ください。

2. 「選択的に抽出されていない

「専門的慣用」はむしろ選択的に抽出して考慮すべきものと考えます。CiiNiの検索結果に表示される「日本物理学会」、「日本泌尿器科學會」、「海事法研究会」等のベルギー以外を研究対象とする学会論文よりも、例えば「日本ベルギー学会」[8]においての河原温氏の報告資料[9]の方が拠るべき根拠としては重くなって然るべきです。むしろ、ベルギーを研究対象としない学者の論文は、いくら学術論文といえども「専門」とは言えないかもしれません。

「ベルギーに関わる地理・歴史の本を第三者に一定数選んでもらい、それについてどちらが使われているかを調べる」

例え、この手法を採用したとしても、どの本を選定するかの時点で主観が入る手法では「選択的に抽出されていない」という状況を確立するのは難しいと思います。現実的ではないでしょう。

3. 223件の「ケベンハウン」と19,000件([10]竹田さんの最後の提示から1日で100件増えました)の「アントウェルペン」の違いは絶対数です。言い換えれば、19,000件もヒットする(使用例のある)表記と捉えることもできます。

日本での慣用は、ほぼ完全にそれ以外使われていないという状況でなければ考慮しないでください

解釈論はWikipedia:外来語表記法のノートに譲ります。

Wikipediaにおいて、これまでの事例として以下のものが挙げられます。

現実に、都市名においてデン・ハーグフランクフルト・アム・マインハノーファーヴェネツィアバグダードチョルノーブィリドネツィクイスタンブルキシナウカンダハールペシャーワルラーワルピンディームンバイコルカタ、人名においてウサーマ・ビン=ラーディンムアンマル・アル=カッザーフィーガマール・アブドゥン=ナーセルヤーセル・アラファートレフ・ヴァウェンサベーナズィール・ブットーエフード・バラックフラニョ・トゥジマンムハンマド・イブン=アブドゥッラーフジョルジェ・デ・アモリン・カンポスなどにおいて、一般的と目される表記よりも正確性や原音からの近さを優先した記事名となっています。それ以外では、この他にもヘーラーヘーラクレースパンドーラーアプロディーテーギリシア神話ミネルウァウェヌスクルアーンアッラーフなど、正確性や原音からの近さを優先した記事は枚挙にきりがありません。これらは概ね、大枠のガイドラインよりも、専門分野ごとの慣例や合意に基づいてこのようになっております。」(ノート:サラエヴォにおける利用者:Peccaflyさんの発言 2008年10月26日 (日) 09:30 (UTC) からベルギーの地名を除いたもの)

4. 「正式名称」において今回該当するであろう短所は、以下のものです。

  • 「正式」「公式」はしかるべき権限を持つ人や機関がしかるべき方法で決めなければ存在しえない。関係者・当事者が公式文書の中である語を用いていても、それが正式名称とは限らない。
  • 外来語の正式な日本語表記名称は存在しない。Wikipedia:記事名の付け方における「正式な名称をつかうこと」は外来語表記においては「日本語版ウィキペディアの外来語表記基準に沿うこと」と理解あるいは修正すべき。
  • 外務省は比較的統一的だが、外務省自身が正式ではないとしている。(今回は外務省ではなく観光局ですが)

特に、「関係者・当事者が公式文書の中である語を用いていても、それが正式名称とは限らない。」は、観光局の表記をそのまま採用することに対して「短所」と述べている文だと思います。

オーストリーの件は、表記の採用に関して結果的に日本側(の企業)に判断が委ねられました。Wikipediaにおいても、観光局の表記に縛られることなく、Wikipedia内で採用する表記を決めてよいものと考えます。

5. Wikipedia:ウィキプロジェクトでは、転写法よりも上位の指針も分野ごとに策定することを認めています。--Flénu 2009年12月26日 (土) 17:56 (UTC)

--この改名提案で意見を述べた全ての利用者(現時点では賛成2対反対3)の賛否を尊重することになるでしょう。
Wikipedia:ページの改名Wikipedia:改名提案には、「多数決」という原則はありません。あくまでも、議論による解決を求めています。
ウィキペディアには投票という仕組みはありますが、これは例えば、「アントワープ」に極めて強い一般的慣用・正式名称というポイントがあり、「アントウェルペン」に極めて強い専門的慣用・原音主義というポイントがあったというような状況で、客観的な論点が伯仲し、進展が見込めなくなった時点で初めて行うべきでしょう。
--Wikipedia:腕ずくで解決しようとしない#いつまでも「納得」しないも参照ください。
リンク先をご覧になった上でのご意見でしょうか。リンク先には、次のように書かれています。
--ときに悪意ある編集者や、自説を何とか通したい編集者は、自分の主張や観点が否定された後もぐだぐだと固執し、いつまでも言い続け、他者の言葉を受け入れたり自らの過ちを認めたりすることを拒否して、いつまでも論争を続けようとします。そして、しばしばこのような編集者は、要点をはっきりさせようとしてなされた、他者のささいな発言を根拠にして、次なる攻撃や妨害的編集を続けようとします。
私は、現在までこのような態度を取っていないという自信があります。もしもそうでないと思われるのであれば、問題となる私の発言に対してコメント依頼をなさることも可能です。
--選択的に抽出されていない
私がこの言葉を使ったのは、「『アントワープ/アントウェルペン』に関して」選択的に抽出されていない、という意味です。ベルギーの地理・歴史に関する論文・文献を選択的に抽出するということでは異議がなく、私はそのような観点による提案をしています。
--ベルギーに関わる地理・歴史の本を第三者に一定数選んでもらい、それについてどちらが使われているかを調べる(竹田)
--どの本を選定するかの時点で主観が入る(Flénu)
上では「本」と言いましたが、これは「論文」と置き換えることも可能です。
「アントワープ/アントウェルペン」ということに関してのみ主観が入らなければ、具体的にどの本(論文)を選ぶかということによる偏りは、ある程度の数があれば少なく抑えることが可能です。「ベルギーの地理・歴史に関する本(論文)であるか」ということに関しては、誰もが納得のいくような選び方はできないかもしれませんが、選ぶ人に最善を尽くしていただき、それを信用するしかないでしょう。
「アントウェルペン」に極めて強い専門的慣用がある、ということの示し方について、よりよいものがあればそれを採用することも可能です。しかし、いずれにせよ 100%ではなくても、第三者にもわかるように「専門的慣用」の存在を検証する必要があります。検証可能な形で「アントウェルペン」に極めて強い専門的慣用があるということが示されなければ、残りの 3つの原則から判断すると、「アントワープ」に分があるということになります。
原音主義によって決められているように見えるページが多く存在するのと同じように、日本での慣用によって決められているように見えるページも数多く存在します。繁雑になるので多くは挙げませんが、例えば「ロスアンジェルス」は Google検索で絶対数としては 124,000 件も存在しますが、「ロサンゼルス」(4,100,000件)との合計の中での割合は 2.9%であり、記事名としては「ロサンゼルス」が選ばれています。「サウスハンプトン」(43,500件/18%)と「サウサンプトン」(202,000件)でも「サウサンプトン」になっています。私は、「原音主義」という原則が記事名を選ぶ際に考慮されていない、とは言っていません。「日本での慣用」も十分に考慮されている、ということです。
--Wikipedia:ウィキプロジェクトでは、転写法よりも上位の指針も分野ごとに策定することを認めています
例えば、表意文字を使う中国のような場合は、当然記事名についても特有の事情が生じるため、それについてウィキプロジェクトで定めるということは妥当でしょう。同じように、「ベルギー特有の」事情について、ウィキプロジェクトで決めるということであれば、それは問題ありません。しかし、そのような「言語固有」「地域固有」というような特別な事情でなければ、下位のルールで上位のルールに反することを決めるべきではないと思います。議論のレベルとして、上位のルール(この場合、Wikipedia:外来語表記法#地名)で話し合われるべきことだからです。--竹田 2010年1月4日 (月) 14:36 (UTC)


賛成 (改名提案者です) みなさん、熱心な議論をありがとうございます。さて、この期間を通して私は、「やはり当記事名は”アントワープ”であるべきである」と確信しました。 改名すべき事由としては、(1)日本語における圧倒的な慣用は「アントワープ」である、そして、(2)「アントワープ」という呼称には、ベルギー人やアントワープ市民を不快・不満にさせるような要素は付随していない、という2点を持って必要十分です。

当記事名が、オランダ語版ではオランダ語の「ANTWERPEN」、フランス語版ではフランス語の「ANVERS」、英語版では英語の「ANTWERP」、中国語版では中国語の「安特卫普」であるように、日本語版では日本語の「アントワープ」であるればよい(あるべきだ)というだけの話です。

手元にあるアントワープの大聖堂による日本語案内書にも「アントワープへようこそ」と、誇らしげに書かれています。また、必ずしも正しいとはいえないカタカナ慣用名について、現地人がどのように考えているのか、隣国、駐日ルクセンブルク大使館のFAQが端的に言い表しています:[11]日本語のカタカナ表記は「日本語」として了解しております。他国で様々な発音をされることに慣れている彼らは気にしておりません、と。

また、現在ウィキペディア日本語版では、アントワープ/アントウェルペンの表記が混在しており、酷い場合には同一記事中のある箇所では「アントワープ」、別の箇所では「アントウェルペン」と特に注釈もなく書かれていたりもします。記事名だけに付いてみても、以下のような混在となっているのが現状です。

この状況が、日本語読者、日本語編集者にとって不幸なものであることは間違いがありません。以上、結論は急ぎませんが、最終的にはこれら記事名はすべて「アントワープ」、記事中での優先使用も「アントワープ」で統一されるるべきだと考えます。日本語以外での呼称については記事中で解説、また必要あれば記事中でも「アントワープ(アントウェルペン)」のような括弧付記を用いることになるでしょう。--Lakebuel 2010年1月7日 (木) 17:20 (UTC)

コメント Lakebuelさんのご意見にコメントします。まず、日本において「アントワープ」と「アントウェルペン」の定着度に差があるという点では意見は一致していると思いますが、どれだけの差であれば「圧倒的」であるのか、となると結局主観的な判断になるでしょう。Lakebuelさんは圧倒的な差であるとお考えなのでしょうが、私は「改名すべきほどではない」と申し上げていますので。
Lakebuelさんがお持ちという「大聖堂の日本語案内書」がどのようなものか(公的な機関が発行したものかどうか)が分からないのでその点については言及を控えますが、その後の「ルクセンブルク大使館の見解」は、いくら隣国といえどあくまで別の国、別の言語圏である以上、そのままベルギーに当てはめることはできないと思います。
また、ウィキペディア内で表記が混在していることについては、同一記事の中では統一すべきではあるでしょうが、必ずしも記事名までも全て同一表記でなければならないとは限りません。記事名が「アントワープ」になっているものも「アントウェルペン」のものも、ほとんどの場合はそれぞれに理由があってその表記を採用しているはずです。
Lakebuelさんが挙げられた記事について検証してみますと、
  • 「ロイヤル・アントワープFC」:これはチーム名、すなわち固有名詞であるので、オランダ語では「アントウェルペンFC」、フランス語では「アンヴェルスFC」などと呼称が変わるわけではありません。
  • 「アントワープオリンピック」:オリンピックとその開催都市の記事間で表記が一致していないケースは、他にもガルミッシュパルテンキルヒェンオリンピックガルミッシュ=パルテンキルヒェン)・コルティナダンペッツォオリンピックコルティーナ・ダンペッツォ)・アルベールビルオリンピックアルベールヴィル)があります。中でもノート:アルベールビルオリンピックでは、オリンピックの記事と開催都市の記事に表記の差があっても問題としないことが合意されています。
  • 「ライオネル・オブ・アントワープ」:イングランド王家の王子なのですから英語式の表記を記事名にすべきですし、また英語式表記のほうが自然であると思います。
  • 「ヨーク・アントワープ規則」:上でFlénuさんも若干触れていますがさらに付け加えますと、オランダ語では "Regels van York/Antwerpen" と訳されるようですが、一般的にはそのまま "York-Antwerp Rules" と表記している例のほうが多いようで、Googleの検索結果で前者が9件のヒットだったのに対し、後者は.be.nlドメインのみに絞ったところでも計120件でした。ちなみに、フランス語の "Règles d'York et Anvers" で10件だったことも付記しておきます。
すなわち、上記の記事はいずれも「日本でこの都市のことを一般的に何と称するか」という問題とは直接の関係なしに命名されていると判断してよく、これらの例をもって「都市名もアントワープにすべきである」という理由にはなりません。都市名と共通の表記が望ましいといえる記事は、同じく行政区画名であるアントウェルペン州のみであると考えます。
Flénuさんが改名された2記事については、改名提案を経ていないので確かに100%問題ないとはいえないかもしれません。「アントワープ〜」の記事名に戻すべきだとお考えでしたら、その旨改名提案を出されてはいかがでしょうか。ただ、個人的には本項目同様、敢えて「アントワープ」に戻す意義を感じないということはあらかじめ申し上げておきますが。--Yasu 2010年1月8日 (金) 15:54 (UTC)

(竹田さんへのコメント)

1. 議論の結果積み上がった賛否というのは、単純な多数決とは異なります。説得力のある意見には対論を上回る賛同意見が寄せられるものです。合意形成の実際の運用についてはWikipedia:改名提案過去ログ等から追ってもらえばわかりますが、Wikipedia に参加する個々の利用者の賛否は尊重されるべきものであると考えます。

2. Wikipedia:ページの改名の記述では、最後の投稿から1ヶ月経過する直前にコメントを書き込めば理論的に延々と議論を続けることが可能となります。Wikipedia:腕ずくで解決しようとしないを提示することで、その様な不毛な行為は双方で避けようと暗示した以外に他意はありません。

3. 中庸を謳って第三者に依頼する方法を推奨されていますが、Wikipedia:信頼できる情報源には「編集者は複数の情報源を評価し、もっとも信頼できて権威があるのはどれかを決めなければなりません。」という記載があります。中庸を謳って数の多寡で結論を下す手法はこの点で論拠に欠けます。また、この種の議論が今後起きるごとに、任意の第三者に依頼する手法を採用するのは不可能でしょう。今後の参考になり難い手法を採用するのは好ましくありません。

検証可能な形で「アントウェルペン」に極めて強い専門的慣用があるということが示されなければ、残りの 3つの原則から判断すると、「アントワープ」に分があるということになります

なぜか「極めて強い専門性」とハードルが勝手に上げられてしまっていますが、既に示したとおりそれぞれの慣用には短所と長所があります。分がある、ないの話ではなく、分野ごとにどのような表記法を採用するのかという話であると思います。

4. "+アントワープ"」は 1,750,000件ですが、「"+アントウェルペン"は 18,900件です

ロサンゼルス等に対して細かい数値を出して検索エンジンについて検証していただいてますが、12月25日に竹田さんが提示されてから2週間で検索数に変動がありました。現在は「アントワープ」が1,680,000件(-70,000件)、「アントウェルペン」が23,300件(+4,400件)です。検索数とは日々変化するものであり、信頼性に欠けるものではないかと思います。2週間で数万件単位で変動するのは疑問を呈さずにはいられません。

5. Category:ローカルルール設定中の記事等でも独自の運用をされている記事群が散見されます。--Flénu 2010年1月8日 (金) 16:30 (UTC)

(Lakebuelさんへのコメント)

市民を不快・不満にさせるような要素は付随していない

この種の論理は、両論に対して平等に適用されるものです。アントウェルペンにも不快・不満にさせる要素はないでしょう。--Flénu 2010年1月8日 (金) 16:30 (UTC)

Flénuさんへのコメントです。
  1. 個々の利用者の賛否は尊重されるべきものであるとの考えに異論はありません。ただ、議論による解決が図られている限りは、そちらを優先するべきであると考えます。
  2. 了解しました。私のほうとしても、不毛な議論に持ち込むつもりはありません。
  3. 「アントワープ」には極めて強い一般的慣用があるため、「アントウェルペン」が量的に同じ土俵に立つには、「極めて強い専門的慣用」が必要ではないかというつもりで書きました。「極めて強い」という言葉に語弊があれば、一般的慣用として「アントワープ」が「アントウェルペン」を上回るのと同じぐらいの割合で、専門的慣用として「アントウェルペン」は「アントワープ」を上回るのかということです。もちろん、機械的に「量」で決めるのは最善ではないかもしれませんが、「質」についてはなかなか合意が達成できないのではないでしょうか。例えば、私は「正式名称」の持つ短所が今回は当てはまらないものが多いため、相対的に長所が強くなると思い、そのようにコメントしたのですが、Flénuさんにとってはそうは思えないかもしれません。ですので、4つの原則をどれだけ満たすかという「量」の部分に焦点を当てています。
  4. 検索結果数には変動があるのは事実です。例えば、既存のページをコピーしてスパム用のページを作るプログラム等もありますし、それに対抗して検索エンジン側はそのようなページを除外するということも日々繰り返されています。しかし、大きな傾向として「アントワープ」が 98%以上を占めるということは変わっていません。
  5. 「独自の事情」があるならば独自の運用は問題ないと思いますが、そうでなければ上位のルールを否定するような下位のルールを設定することは、整合性という意味でも望ましくないと思います。--竹田 2010年1月16日 (土) 17:22 (UTC)

コメント とくに賛否を申し上げるつもりはありませんが、ひとつ指摘しておきます。Google の検索結果で定着の度合いに大きな差があると主張している方がいらっしゃいますが、その結果の提示があまり適切ではないように見えます。似たページを除外した結果を見ると以下のようになります。

参考までにこの結果も示しておきます。

似たページを除外するとその差が108件(36件)となることをどのように捉えるかは各人の主観によるでしょうが、私には Google の検索だけでは「圧倒的」といえるほどの差があるようには見えません。両者が同程度に定着していると判断します。--Ariesmarine 2010年1月18日 (月) 11:57 (UTC)

それは Google の仕様によるものです。似たような他のペア(「ロサンゼルス」:「ロスアンジェルス」等、大きな差があることが明らかであるもの)で試してみてください。私は Google の中の人ではないので詳しいことはわかりませんが、推測するとすれば、まず 1000件のページをデータベースから取り出した後、似たようなページをまとめるという処理をしているということが考えられます。そのような処理であれば、1000件を超える検索結果は常に 600~700件ほどに検索結果がまとまるということになります。第一、「アントワープ」にせよ「アントウェルペン」にせよ、2010年時点のこの広いインターネットで検索結果が数百件というのは非現実的な数字です。--竹田 2010年1月18日 (月) 17:20 (UTC)
ちなみに、Google トレンドというものもあります。アントワープ vs アントウェルペン、青がアントワープで赤がアントウェルペンです。赤が見にくいかもしれませんので、一般的な例としてパスタ vs スパゲティを挙げておきます。--竹田 2010年1月18日 (月) 17:36 (UTC)
Google の仕様で似たページを除外した結果にそのような対処がなされているのならば、1,750,000件対 18,900件なる結果も Google の仕様によって恣意的に出されたものであり、信用することはできません。そもそも Google を含めてウェブ上のキーワード検索結果は指標のひとつにすぎません。それだけで定着しているかどうかを検討するのは偏りすぎています。それに WP:NC では「信頼できる情報源における慣例を参考にしつつ、議論して決めてください」とあり、その観点からしても有象無象の情報が混在するウェブ上のキーワード検索結果だけで判断するのは適切ではありません。--Ariesmarine 2010年1月18日 (月) 22:27 (UTC)

賛成 長年、添乗員として、現地に度々訪れたことがある者としての意見です。

原音主義の考えは理解できます。実際にその土地の言葉で表すのが、現地の方々の言い方を尊重するとの考えがあるからです。 実際に私も世界中の国に仕事で行きますが、お客様への説明は大体が現地の言葉で表します。つまり、原音主義です。 ですが、原音ではお客様に伝わらない地名がありますが、その代表が「アントウェルペン」です。 お客様の多くがガイドブックを目にしますが、そのガイドブックは「アントワープ」表記が一般的です。(仕事柄、かなりのガイドブックを目にしていますが、アントウェルペン表記のガイドブックは、私は見たことがありません)

つまり、現地を訪れる日本人の多くが「アントワープ」で理解しており、現地ガイド(日本人ガイドとベルギー人ガイドの双方)も100% 「アントワープ」で説明します。「アントウェルペン」で説明をするガイドは見たことも無ければ聞いたこともありません。また、現地で配られる日本語案内には「アントワープ」が使われており、「アントウェルペン」表記の配布物は見たことがありません。

原音主義も結構ですが、言葉が通じなければ意味がありません。こういう場合は、一般的に浸透している言葉を使うのが、相手を思いやる心です。 なんでもかんでも「原音主義」を主張するのは、人の気持ちを理解していない証拠です。時と場合によって、柔軟に対応すべきです。 利用者を思いやる気持ちがあれば、一般的に浸透している「アントワープ」表記がベストです。

繰り返し言いますが、現地に滞在(ビジネスや観光)する日本人の多くが「アントワープ」という言葉を使っており、「アントウェルペン」という言葉で会話している日本人は見たことがありません。 現地の事情を知らずして、「Google検索の結果が・・・だった」、「公式文書では・・・である」などという、卓上だけの議論は、言葉が悪いかもしれませんが、現地を知っている者から言わせれば「くだらない」の一言です。 --Escort99 2010年1月19日 (火) 19:26 (UTC)

賛成 コメント 在外経験者として、Escort99さんの感じていらっしゃるところはよくわかります。でも、これだけではWikipediaでの議論の形にならないので、いくつか。
現地発音を採用するか、日本での慣用表記を採用するかに関して、Wikipedia日本語版のガイドラインでは関係分野の表記を採用する、というのが基本にあるように思います。サッカーチームならサッカーの雑誌やスポーツ新聞などの表記でしょうし、条約なら国際法の雑誌をあたればわかるでしょう。で、問題になっている地名ですが、「関係分野」とは何でしょう? 地理学? ヨーロッパ地誌? なんか違いそうですね。当事者の認識? 近いかも知れません。それなら、観光協会や大使館の日本語表記でしょう。
もう一つ、百科事典なのであって、専門的記述をするものではないことも留意する必要があるでしょう。実用性とか一般性とか言い換えてもいいでしょう。カタカナ表記が定まっていない、日本であまり知られていない名称でしたら現地発音を採用する積極的な意味があるでしょうが、そこそこ知名度がある地名に対して、慣用に反した現地語表記を採用するのはいかがかと思います。(スラブ系諸語には詳しくないのですが)ワルシャワも、モスクワも現地の発音はかなり違いますが、項目名には現地発音を採用していませんね。理由は皆さんご想像の通りと思います。マドリードはマドリーと発音するし、マルセイユはマーセイかマルセイというふうに聞こえますけれど、そういう表記も少数派で項目名にはなっていません。全く違うものの例としては、古い話で30年前であれば、なのですが、南インド最大の都市はチェンナイではなくマドラスで項目が立てられていたでしょう。当時からタミル語ではசென்னை (=Chennai) でしたが、現地語主義で「チェンナイ」と表記する実用的メリットはなかったでしょう。
ここはGoogleの結果はあくまで参考として、common senseとして日本語での表記はどちらが一般的かを考えるものと思います。基本的には私は現地語・原義主義なのですが、この地名に関しては慣用名を上回る優越性が現地発音表記には存在しないと思います。Escort99さんのおっしゃる旅行ガイドは調べていませんが、有力な指標になると思います。
7:3とか、8:2程度であったら(少数派でも)現地発音を支持していたのですが、そこまでは届いていない様相ですね。少し残念>現地発音、が本音です。 --Maxima m 2010年1月20日 (水) 14:27 (UTC) 賛成取り下げ。説明は閲覧の便のため残します。 --Maxima m 2010年1月22日 (金) 09:11 (UTC)
くだらない意見かもしれませんが続けさせていただきます。Wikipediaが単なるコミュニティサイトや情報掲示板であるならば、「相手を思いやる」という意見も一理あります。しかし、実際にはWikipediaは百科事典を編纂しようというプロジェクトなのです。百科事典というからには、一歩踏み込んだ表現や解説が必要となってくるでしょう。現在、Wikipedia:オフラインミーティング/第一回執筆ワークショップや、現時点ではTomosさんの個人的な草案ですが利用者:Tomos/学会との連携(草案)など、記事の正確性を高めていこうという動きがあります。そのような趨勢の中で、出典の示されない「肌で知っているから」という意見や、検索エンジンに基づく意見が記事名の根拠となるのはどうかと思うわけです。Wikipediaはweb上の媒体なので、音声を出典として示すこと[12]や、ISBNをリンクして出典となった書籍を探しやすくさせることがことが可能となっています。机上の議論をくだらないと断じるのは容易ですが、そのような手間を省くことがよい結果につながるとは全く思えません。現地の事情に詳しい方なら、観光業界の状況だけでなく大所高所に立った意見がいただきたかったです--Flénu 2010年1月20日 (水) 14:53 (UTC)。「執筆ワークショップ」ページ改名に伴いリンクを修正させていただきました。--Hatukanezumi 2010年2月12日 (金) 15:20 (UTC)
コメント「Googleなどの検索結果を最優先の基準にはできない」とのご意見が多数派になってきたようですが、それであればなおのこと、その表記が実際に使われていることを示す出典が必要になってくるでしょう。少なくとも現時点で、複数の出典が提示されているのは「アントウェルペン」のほうです。「アントワープ」が使われていると報告されているのは政府観光局サイトのみで、ほかは具体的な書名すら出ていない旅行ガイドや観光案内程度、コメントも「(「アントウェルペン」表記は)私は見たことがありません」とか「common senseとしてどちらが一般的かを考えるものと思います」しかない状況では、Wikipedia:検証可能性Wikipedia:独自研究は載せないに鑑みて、残念ながら「アントワープ」を支持することは到底できません。改名に賛成の方は、まずこの点にご留意いただきたいと思います。--Yasu 2010年1月20日 (水) 16:35 (UTC)

反対 アントウェルペンが一般的ではないとのことですが、例えば高校の歴史教科書ではアントウェルペンという表記が用いられています。シェアの最も大きい山川出版社のほか、東京書籍、実教出版、帝国書院でもアントウェルペンです。高校教育で世界史が必修科目となってからしばらく経ちますし、現在大学生程度の方なら「アントウェルペン」という表記で教育を受けているはずです。現在の高校進学率を考えても、アントウェルペンがごく狭い世界でしか使われていない表現とは思えません。また、Flénuさんの示した文献以外では、中央公論社の『世界の歴史17 ヨーロッパ近世の開花』でもアントウェルペンという表記が使用されていることを補足します。莫大なノートにびっくりしましたが、さらに議論が始まってすらいないことに驚きました。ネットの検索結果やご自身の体験談では、百科事典を作るというプロジェクトにあたって建設的な議論を進めることは不可能に近いでしょう。また、これだけ本記事の内容がお粗末なのに、ノートがその10倍以上にふくらむというのも異様だと思います。せっかくこれだけネーデルラント通の方などが集まったのですから、いったん本記事の翻訳や本記事の建設的加筆を経て議論を再開させても良いのではないでしょうか。賛成の方、反対の方、どちらの意見の方にしても、記事内容や記事作成より記事の改称の方が大切という方はいらっしゃらないでしょうし、仮に団結して翻訳にとりくんだりできれば、どれだけ良い記事に発展させられるか楽しみに思います。--Hasi 2010年1月21日 (木) 01:01 (UTC)

提案後 1ヶ月経過[編集]

提案者です、みなさんご意見ありがとうございます。「(日本語としての)最も慣用されているのが”アントワープ”」という事実については、改名への賛否に関わらず、皆さん同意されています。そして、上記の旅行会社勤務のかたの御意見に代表されるように、実際にも日本語での呼称・日本人による認識としては「アントワープ」が「圧倒的」(←事実ですので、敢えて使います)なのです。他方、「アントウェルペン」のほうが良いとする意見は、唯一「原語主義」なるものに立脚しているようですが、それがこの慣用を差し置いてまで優先するべきだという根拠は、実のところ全く薄弱です。

「アントワープが慣用」に猜疑的なかたであっても、『ベルギー・フランダース政府観光局オフィシャルサイト→(アントワープ)』、『ベルギー観光局によるプロモーション→(アントワープ)』、『在ベルギー日本国大使館→(アントワープ)』、『ベルギー日本人会→(アントワープ)』、つまりは、ベルギー側も、日本国・日本人としても、この町を「アントワープ」として呼んでいるのだという現実を前にすれば、「アントワープ」が記事名でない現状こそが異常だと気づかれることでしょう。記事名は一つなのですから、最適なものが採用されなければいけません。少なくとも現状は、それが「アントワープ」であることを示しています。「アントウェルペン」に関しては、あくまでも記事中で付記・言及されるべきもので、記事名自体は元々の「アントワープ」に戻すべきです。--Lakebuel 2010年1月21日 (木) 01:51 (UTC)

コメント 「アントワープ」も「アントウェルペン」もどちらも正しく、記事の命名規則に照らせばどちらを優先するとも決められないで双方引かずにいる状況であればこそ、common senseだと言いたかったのですが、説明が足りませんでしたか。どの分野の慣用が本記事の命名に相応するなど決められない程に様々な方面に関連する地名であるから、地図帳・googleなどで合意できていないと拝見します。いかなる調査にも限界があることを承知した上で、合意に向けた議論を進めるときです。
  1. 地図帳の表記が正当とは限りません。Madrasの話を繰り返しますが、帝国書院(?)の地図帳に一時期「マドラス(センネイ)」とあるのを見ています。タミル文字→ローマ字→カタカナと転写される間のどこかでおこった間違い、でなければ定着しなかった表記の揺れでしょう。
  2. Googleでないので少々弱いのですが、Web上のキーワードの関連性を表示してくれるどこかのサイトで「筒井康隆」→「時をかける少女」→「ガーネット」なんだそうです。それを根拠に筒井康隆の記事中にガーネットの話を書いたらどういう編集を受けるか、皆さん同じ予想をされると思います。
いずれも記憶に基づいているもので典拠を示せないことをお詫びします。いかなる調査や根拠も絶対ではない、ということを例示したまでで、決着つかないなら証拠の正当性を議論する段階から次に行きませんか。どちらでもいいのが正直なところですが、投票した「アントワープ」賛成票は存置します。 --Maxima m 2010年1月21日 (木) 07:50 (UTC) 賛成取り下げ --Maxima m 2010年1月22日 (金) 09:11 (UTC)
反対 話の方向性として「アントウェルペン」は専門家以外ではあまり用いられない、原音主義に基づく主張であるかのような流れになっているようですが、不適切ではないでしょうか。
上で歴史教科書を挙げている方々もいますし、ほかにもこういう典拠があります。
  • 地図帳 『(imidas2003別冊付録)世界情報アトラス』(集英社)、『小学校総復習 社会科地図帳』(帝国書院、2005年版)、『今がわかる時代がわかる世界地図2009年版』(成美堂出版)ではいずれも「アントウェルペン」
  • 百科事典 『Yahoo!百科事典』が「アントウェルペン」、kotobankが「アントワープ」
  • 国語辞典 『大辞泉』が「アントウェルペン」、『大辞林』が「アンベルス」
  • 地名事典 『コンサイス外国地名事典』が「アンベルス」
以上、調べた範囲では百科事典、国語辞典、地図帳(小学生向け含む)などにも「アントウェルペン」の使用例は見出せます。もちろん、アントワープとなっている百科事典も見られるわけですが、アントウェルペンが非一般的な用例とされることには強い違和感があります。ましてや、「唯一の立脚点が『原語主義』」だの「アントワープが記事名でないのは異常」などというのは余りにも偏った物言いだと思います(上に挙げた百科事典や国語辞典は「異常」なのでしょうか)。
既存の辞書、事典類にも見られる表記を踏襲することには特段の問題はないと思いますし、ましてやそれが誤りというわけでもない上に現地音に近いとなれば、なおのことわざわざ再移動するまでのことはないと考えます。--Sumaru 2010年1月21日 (木) 09:56 (UTC)
反対 学術的な慣用や正確性と、一般への通用度は、車の両輪のようなもので、どちらか一方のみに偏ってもう一方をおろそかにすることがあってはならないと考えます。その意味では、高等学校や大学の教養レベルで使われる教科書にある表記というのは、かなり妥当というか、バランス的に無難だと思います。Lakebuelさんはそこかしこで一般的な通用度を叫びながら現行表記を「間違い」と断じ、改名提案をして回っておられるようですが、そのような一般通用度原理主義には賛成できません。--Peccafly 2010年1月21日 (木) 12:37 (UTC)
コメント(Lakebuelさんへ)上記の2010年1月20日 (水) 16:35 (UTC) における私の発言の真意が伝わっていないようですので、改めてコメントします。
まず、「『アントウェルペン』のほうが良いとする意見は、唯一『原語主義』なるものに立脚している」というご意見は当たりません。先に申し上げた通り、「アントウェルペン」表記が使われている複数の出典がすでに提示されています。一方、現状で「アントワープ」を推す意見の根拠は、政府観光局のサイトなどを除けば、「アントワープのほうが多く使われている」という一点のみでしかありません。そもそも、アントウェルペンとアントワープの間の差が「圧倒的」かどうかは、結局のところ主観的な判断にすぎないのです。
また、ベルギーの日本人会が「アントワープ」表記を採用しているからといって、この都市をアントワープと称することがあたかも日本人の総意であるかのように捉えるのは行き過ぎでしょう。少なくとも私は、日本で生まれ育った日本人ですが、「アントウェルペン」という名称にはまったく違和感がないことを申し上げておきます。もうひとつ付け加えるならば、ウィキペディア日本語版は「日本版」ではありません。「日本語で多用される表記」と「日本人が多用する表記」は分けて考えるべきです。
「記事名は一つなのですから、最適なものが採用されなければいけません」というご意見には全く同意なのですが、「現地音ではアントウェルペンだから」または「日本語ではアントワープが一般的だから」というだけでは、それだけで記事名の根拠とするには十分ではありません。なぜならば、先にFlénuさんが紹介されたWikipedia:外来語表記法#各表記法の長所・短所にある通り、原音表記・慣用表記とも一長一短あり、大使館や外務省による公式表記でさえ100%の信頼はできないからです。しかし、「アントウェルペン」のほうは、ウィキペディアの基本方針であるWikipedia:検証可能性に従って出典が示されています。よって、「アントワープ」表記が使われている文献資料の情報がもたらされない限り、記事名としては現行の「アントウェルペン」を動かすべきではないと考えます。ウィキペディアは真実性ではなく検証可能性を基準に情報を掲載すること、出典を示す責任は掲載を希望する側にあることをご理解ください。--Yasu 2010年1月21日 (木) 14:55 (UTC)
コメント 議論を拝見していて「アントワープ」を積極的に支持する理由をなくしましたので賛成を取り下げます。かなり上に引用されているように「編集者は複数の情報源を評価し、もっとも信頼できて権威があるのはどれかを決めなければなりません」し、記事名は択一ですので、合意を目指すことが必要です。Lakebuelさんには他の意見を容喙しない発言を控えて内容の吟味をしていただけるようお願いいたします。 --Maxima m 2010年1月22日 (金) 09:11 (UTC)
コメント 提案者です。議論は膨大となってしまいましたので、ここまでの意見を纏める作業は必要だとうと考えています。 ただし、これまでの多くのコメントに感謝する一方、元々この町(アントワープ)を知っていた/興味があった方からの御意見が少なそうであることは残念に思います。 なお、繰り返しますが、「現地が発信する日本語表記(アントワープ)」や、「日本国外務省が採用している表記(アントワープ)」は、日本語版での記事名の根拠として当然最も重視されるべき用例のなかにあると考えられ、それでも尚且つ「根拠を示せ」「文献を出せ」というような御意見には答えようがないというのが正直なところです。--Lakebuel 2010年1月22日 (金) 12:53 (UTC)
>元々この町(アントワープ)を知っていた/興味があった方からの御意見が少なそうであることは残念に思います。
貴方御自身がこれに該当するのなら、上でHasiさんもおっしゃるように、まずは記事のほうを大きく加筆して、それをお示しになるのが筋でしょう。
貴方御自身がそれに該当しないのなら、単なる無いものねだりで議論参加者を貶める以上の意味を持たない発言だと思います。--Sumaru 2010年1月22日 (金) 14:10 (UTC)
コメント論拠の追加ですが、学研キッズネット内の学習百科事典でも「アントウェルペン」で立っています。子供向けの百科事典・地図、高校生向けの教科書、大人向けの辞書・事典に少なからず実例があるのですから、「アントワープでないのは異常」が不適切であることを改めて確認しておきたいと思います。
大使館などの情報はもちろん考慮すべきですが、リダイレクトによりアントワープで検索してもこのページにたどり着けるわけですし、改名に伴う膨大なリンク元の修正の手間(更にそれによって積み重ねられる無駄な版の数々)などを考慮すれば、わざわざ手間隙かけてアントワープに移動しなければならないほどの必然性はないように思います。--Sumaru 2010年1月22日 (金) 14:10 (UTC)
コメント「元々この町(アントワープ)を知っていた/興味があった方」について言えば、本項目を過去に複数回編集されているFlénuさんやHasiさんはそれに該当すると思います。特にFlénuさんは、投稿履歴からも分かる通り、長年にわたりベルギー関係記事の充実に貢献してこられた方であり、「今後、……確実に作成されていくであろうこれらの記事に対して、分野として命名の指針を示したいと思い勉強している」とも発言しておいでです。このような方のご意見は傾聴に値するものと考えます。
また、既出ですがWikipedia:外来語表記法では、まず第一に「現代の地名については、その地域の公用語(または、それに準ずるもの)を元に表記してください」と定められています。これを文字通り捉えるなら、あくまで現地音が原則ということになるでしょう。少なくとも、そうでない表記が「当然最も重視されるべき」とは言えないはずです。
最後にLakebuelさんご自身のために申し上げますと、すでに議論の初期において「アントウェルペン」表記を用いている資料が複数提示され、現在もこうして続々と新たな出典が寄せられている中で、「アントワープ表記の文献を出せという意見には答えようがない」ということでは、これ以上賛同を集めることは難しいでしょう。反対の方々のご意見をお読みになって、それでもなお「アントワープ」の記事名が最適とお考えなのであれば、そのご意見の根拠が十分であるかどうか、今一度検討をお勧めします。--Yasu 2010年1月22日 (金) 16:28 (UTC)

出典の話になっているようですが、何の出典か、ということを考えると、次のように分けられるでしょう。

  1. 使用されることがあるという「存在」の出典
  2. 一般的に使用されるという「一般性」の出典

1.に関して言えば、これまでの流れから、改めて挙げる必要は「アントワープ」、「アントウェルペン」のどちらにもないでしょう。アントワープに関してですが、これまでに挙げられてきたCinii の検索結果Google Scholar 検索結果のいずれも、誰が書いたかが明確な結果が表示され、ネット上のものとはいえ検証可能性という意味ではまったく劣るものではありません。Google トレンドの検索結果にも、どういうソースかが明確に示されたニュースリンクが複数提示されています。これ以上の出典を、「存在」を示すために求めることは冗長に過ぎるでしょう。

2.に関して言えば、これを示すことは事実上不可能です。これは、「アントワープが一般的に使用されること」、「アントウェルペンが専門分野で一般的に使用されること」のどちらについても言えます。どちらが何%以上使用されているということを推定するためには、全数調査か無作為抽出による調査を行う必要がありますが、そのどちらについても、ウィキペディアの場で妥当な形で行うことは難しいと思います。

この場合、具体的な出典を列挙することは助けになりません。多くの時間をかけて見つけた資料の中から、自論を支えるものだけを抜き出して示すということが可能だからです(あくまでも可能性の話です)。そのような不毛な争いになれば、より執着心の強い方が勝つということになり、それはいい解決方法とは思えません。

インターネットの検索結果に対する不信感を持たれる方がいらっしゃるようですが、「これこれの検索を行ってこういう結果が出た」という現象は間違いなく存在するわけです。具体的には、Google検索で「アントワープ」に対して 200万件前後と「アントウェルペン」に対して 2万件前後(有効数字一桁として)、CiNii検索で 142件と 23件、Google Scholar検索で 218件と 48件という結果が出ているわけです。これに対する解釈はいろいろできるでしょうが、私はオッカムの剃刀という経験則を採用したいと思います。「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くの実体を仮定するべきでない」というものです。なぜ「アントワープ」に対して「アントウェルペン」の 50~100倍の検索結果が返ってくるかということを説明するのに私にとって最も自然な解釈は、「アントワープ」を含むページが「アントウェルペン」を含むページの 50~100倍程度存在するということです。

もちろん、他の解釈(「アントワープ」に関してだけページを自動コピーするプログラムが働き、「アントウェルペン」には働いていない/Google の検索結果がこの件に関しては間違って表示されている等々)を信じる自由はそれぞれの方にあるとは思いますので、それは尊重したいと思いますが、その解釈は押し付けられるべきものではなく、このデータを見る人個々人の判断に任せるべきでしょう。私も、私の解釈を示すだけで、押し付けることはしたくないと思います。--竹田 2010年1月25日 (月) 01:19 (UTC)

コメント あなたもLakebuelさんと本質的には同じです。

「もちろん、他の解釈(「アントワープ」に関してだけページを自動コピーするプログラムが働き、「アントウェルペン」には働いていない/Google の検索結果がこの件に関しては間違って表示されている等々)を信じる自由はそれぞれの方にある」

などととおっしゃっていますが、そんな理由でアントウェルペンを推している人はひとりもいません。相手の主張に耳をかたむけず、一方的に相手の意見を違った形で要約する手法では、Lakebuelさんと何ら変わらないことになってしまいます。「私も、私の解釈を示すだけで、押し付けることはしたくないと思います。」とありますが、押しつけようとしているのはあなた(方)です。こちら側が押しつけようとしないために資料を提示して議論を始めようとしているのに、まるでLakebuelさんのように、説得力のある資料を何一つ提示できずにネット検索だけを書き連ねていることを棚にあげて「押しつける」では議論が成立しません。結局、なにも資料は提示していただけないわけですね。それなら、Lakebuelさんに対して皆さんがコメントしたことで、あなたに対するコメントも必要十分です。もう一度上記の経緯の内容をよくお読みください。また、自己紹介を拝見させていただきましたが、言語専攻の院生の方なのですね。それでしたら、こんな不毛な議論ではなくぜひ本記事の翻訳の方でご活躍いただきたいと思います。また、ネット検索で論文を書いてはいけないくらい、ご自身でお分かりだと思います。ここが百科事典を作るプロジェクトだということをもう一度よくお考えください。--Hasi 2010年1月25日 (月) 02:27 (UTC)

『アントワープに関してですが、これまでに挙げられてきたCinii の検索結果Google Scholar 検索結果のいずれも、誰が書いたかが明確な結果が表示され、ネット上のものとはいえ検証可能性という意味ではまったく劣るものではありません。Google トレンドの検索結果にも、どういうソースかが明確に示されたニュースリンクが複数提示されています。これ以上の出典を、「存在」を示すために求めることは冗長に過ぎるでしょう。』
これを読んだ上でのコメントをお願いします。
「他の解釈(…『等々』)」です。あくまでも可能性として提示しているだけであり、それ以上のことは示唆していません。
--ネット検索で論文を書いてはいけない
ネット検索で見つかる、出典のはっきりした「論文」を引用してはいけないということは聞いたことがありません。--竹田 2010年1月25日 (月) 02:36 (UTC)
「アントワープ」がネット上で多く見つかると言うことには特に異論はないだろうと思います。私が上でいくつかの出典の提示や追加をおこなったのは、非専門家が調べ物に使うであろう一般的な辞書・事典類を示すことで、「アントウェルペン」も一般的にある程度の通用性があることを示したものです(出典を追加していくことで「アントウェルペンの方が多い」ことなどは私は示そうとしていませんので、大学生向けの概説書等で見つけた用例は全て省いています)。ですので、上で提示しておられる
「アントワープが一般的に使用されること」、「アントウェルペンが専門分野で一般的に使用されること」
という対立自体が既にずれているように思います。
少なくとも私が出典を追加して提示したかったのは
  1. ネット上での検索結果は紙媒体での先行する辞書・辞典類の用例を一方的に退けられる性質のものではないのではないか。
  2. アントウェルペンという記事名は調べ物をする上でそれほど大きな障害になるか。
  3. 多くのリンク元を持つこの記事を移動することによる、膨大なリンク修正の手間をかけてまで移動する意味があるか。
といったことです。これらの点についてどうお考えか、お聞かせいただけないでしょうか。--Sumaru 2010年1月25日 (月) 04:35 (UTC)
コメント 竹田さんへのコメント: 私の意見や、他の反対意見の多くは、単純に量的な多寡だけで議論しているわけではありません。一般的にも専門的にも(数の上では劣るらしいものの)十分な絶対量の使用例があり、かつ他の利点も挙がるのならば、という話です。また、ウィキペディアは紙製ではないので、検索とリダイレクトによって語形のぶれは十分吸収できるでしょう。--Peccafly 2010年1月27日 (水) 11:49 (UTC)
コメント参考情報として追加の調査結果を掲載しておきますが、「アントウェルペンの方が多い」ことを示すのではなく、「アントウェルペンにもある程度の一般的通用性がある」ことを示すのが目的だということは、念のため改めて申し上げておきます。
アントウェルペン
  • 『ブリタニカ国際大百科事典』第3版、TBSブリタニカ
  • 『新世紀ビジュアル大辞典』増補新装版、学研、2004年
  • 『データブック・オブ・ザ・ワールド2009年版』二宮書店
  • 『最新世界各国要覧』12訂版、東京書籍、2006年
  • 『旅に出たくなる地図・世界編』十一訂版、帝国書院、2003年
  • 『地図で知るヨーロッパ』平凡社、2000年
アントワープ
  • 『広辞苑』第6版
  • 『平凡社世界大百科事典』2007年
  • 『世界地名大事典』朝倉書店、1973年
アンベルス
  • 『大事典NAVIX』講談社、1997年
以上です。--Sumaru 2010年1月27日 (水) 13:13 (UTC)

投票の提案[編集]

節がかなり長くなっているので、事後的にですが区切りました。--Sumaru 2010年2月5日 (金) 03:55 (UTC)

まず、ご質問への返答です。
  1. ネット上での検索結果は紙媒体での先行する辞書・辞典類の用例を一方的に退けられる性質のものではないのではないか。
    検索結果は「一般的に使われている」ということを示すために提示したものであり、「一方的に退ける」という意図はありません。「一般」の解釈によるのかもしれませんが、検索結果と用例とを合わせた私の解釈としては、「アントワープが一般的に使われている」、「辞書・辞典類では一般的でないアントウェルペンも使われている」というものです。
  2. アントウェルペンという記事名は調べ物をする上でそれほど大きな障害になるか。
    リダイレクトという仕組みがある以上大きな障害にはならないと思いますが、それはどちらの記事名についてもいえることであり、どちらがふさわしいかということについての材料にはならないと思います。
  3. 多くのリンク元を持つこの記事を移動することによる、膨大なリンク修正の手間をかけてまで移動する意味があるか。
    リンク元の修正は、移動を推進した者の責任で行われることが一般的であり、「アントワープ」から「アントウェルペン」の時もそうであったと思います。ここは、修正の手間は考えず「どちらがよりふさわしいか」という点のみで考えるのがよいのではないでしょうか。
ところで、ウィキペディアが百科事典である以上、既存の百科事典の表記は参考になります。それらにおいても、一般的な通用度、専門分野での通用度、原音、正式名称等をバランスよく考慮することを目指しているはずだからです。そういう意味でいうと、アントウェルペンがブリタニカや新世紀~で採用されているということは大きいですね。平凡社はアントワープですが。
通用度に関してですが、一般においても専門においても両方とも使われているということについては異論のないところだと思います。どちらが…ということになると、ネット検索結果等から考えて、一般ではやはり「アントワープ」であろうと思います。書籍についても示せればよいのですが、「ベルギーのことを扱った本の中で『アントウェルペン』が使われる例」を探すことに比べ、「ベルギーのことを扱っていない本の中で『アントワープ』が使われる例」を探すことが圧倒的に難しいという点を考慮していただきたく思います(2010年時点で、すべての書籍の中身を文字列によって検索するということは不可能です)。前回申し上げたように、どちらがより「一般的」かということは厳密には示せないのですが、「アントワープ」が一般的であるということは皆様の実際の体感とも一致しているのではないでしょうか(「アントウェルペン」に違和感があるか、どちらを記事名として採用するか、とは別の問題で)。
どちらが専門分野で一般的かについても厳密には示せませんが、私自身図書館・大規模書店等で関係書籍をあたったところ、その少なさに驚き、Flénuさんの挙げられた資料が「多数の中から恣意的に選ばれた」ものではないということについて個人的には納得しています。
しかし、意見としては「アントワープ」を推す立場で変わりません。それは、私個人が「一般的慣用」をより重視する立場だからです。
最終的には、このように見方の違いになると思います。議論も出尽くした感がありますので、このあたりで投票を行うのはどうでしょうか。
現時点で「アントワープ」は分が悪い流れですが、前回の投稿で申し上げたとおり「検証可能性」について、「存在」の検証可能性は両者とも問題がないこと、「一般性」の検証可能性は両者とも不可能であることは強調しておきたいと思います。--竹田 2010年1月31日 (日) 13:55 (UTC)
コメント Wikipedia:投票の指針およびWikipedia:投票は現在歴史的な文書となっており、現時点でウィキペディア日本語版に投票に関する公式な規定はありません。従って、もし投票を実施したとしてもその結果は何ら強制力を持つものではなく、あくまで参考でしかないでしょう。どうしても投票を行ないたいということでしたらご自由になさればよろしいと思いますが、そこまでの手間をかけたところで、これまでに出されている賛成票と反対票を数えるのと同程度の意味合いしかないということは申し上げておきます。--Yasu 2010年2月1日 (月) 15:52 (UTC)
コメント(前置き)少なくともこの件に限れば、私の根本的なスタンスとしては、Maxima mさんに近い(=アントウェルペン寄りだが、論理的にはどちらでもよい)です。そして、
>リダイレクトという仕組みがある以上大きな障害にはならないと思いますが、それはどちらの記事名についてもいえることであり
というのはおっしゃるとおりだと思いますが、だからこそあえてリンク元の修正の手間をかけてまで、と問うたのです(繰り返しになるのですぐ上の問いでは省きましたが、私はそのひとつ前のコメントで「それによって積み重ねられる無駄な版の数々」も問題にしています。つまり、誰が始末をつけるのかということだけでなく、「どちらでも良い」記事名の移動に関連して、数百単位の記事に無駄な版が蓄積されるのは、サーバー資源の浪費という意味で好ましくないという観点も含めています)。
言い換えると、今回の改名提案はどちらも使われている記事名だからこそ、改名賛成派は「ぜひともアントワープでなければならない理由」を示す必要があるのに対し、反対派は「別にアントウェルペンのままでも構わない理由」を示せれば十分な案件だと認識しています。
どうもその辺りがうまく伝わらなかったのか、伝わった上でご賛同いただけなかったのかが分かりづらいですが、確かに多分これ以上議論しても合意には達しないだろうと、ご意見を見て感じました。
(本題)投票についてですが、従来よくあった投票は、議論の結果いくつかの案を練って、そのどれを支持するか問うという形式がよく見られたように思いましたが、今回の場合、「改名に賛成か、反対か」で、最初から二者択一的な意見表明が1ヵ月半ほどにわたって続いてきたわけですから、Yasuさんもおっしゃるとおり、改めて投票する意味があるのかどうか、疑問に思う部分もあります。
議論を踏まえて票を変更する意思がある方はそうしていますし、票の変更がないということは議論を踏まえても当初の票を堅持するという意思表示と見なせるからです。
改名賛成派の論拠では現在の反対票を翻意させるには十分でないということでしょうし、逆に(私も含め)新たに反対票を投じる人間が増えている状況ですから、改名の合意を得ることはできていないと判断するのが妥当ではないでしょうか。
もちろん、投票を改めて行わないことには納得できないということで、なおかつ他の方が賛同なさるのであれば、私も強くは反対しませんし、改めて粛々と反対票を投じるだけです。まあ、内容的な譲歩がお互いに困難な状況では、手続き上で余計な一手間を掛けるくらいは仕方がないのかなと思う部分もあります。
(蛇足)以下は完全に主観的な見解で、投票実施の際の必須条件にするつもりはありませんが、「「アントワープ」が記事名でない現状こそが異常」とご発言なさったLakebuelさん、「なんでもかんでも「原音主義」を主張するのは、人の気持ちを理解していない証拠」とご発言なさったEscort99さんには、投票前にご発言の撤回なり釈明なりを求めたいと思います。既存の百科事典等で「アントウェルペン」を採用しているものが少なからずあることが明らかになった今では、あれらの発言は既存の百科事典に対する侮辱でしかないことが明らかだからです。仮に何の釈明もないのであれば、投票についても自粛していただきたいと思います。というのは、先行する百科事典類に対して最低限の礼儀も踏まえられない方には、百科事典であるウィキペディアの記事名への口出しはしていただきたくないと感じるからです。--Sumaru 2010年2月2日 (火) 03:59 (UTC)
Sumaruさん、論点の取りまとめお疲れ様でした。--Flénu 2010年2月2日 (火) 15:48 (UTC)
Sumaruさんには、表作成をお疲れさまでした。
折角このように整理いただいたのであれば、ネット上でよく使われるマップの関係も盛り込んでおいていただくのがよろしいのではと思いますが、いかがでしょうか?
具体的には、GoogleマップやYahoo!マップなどではどのように表示されるかということです。
因みに私の環境では、「Google上で「Antwerp」をキーワードに日本語ページを検索」してみますと、その冒頭には『アントウェルペン ベルギー』のように表示されます。
なお、投票というようなお話の関係ですが、仮にそれを行うということなら、意味があるのは「アントウェルペンかアントワープか」というような投票ではなくて、Sumaruさんがおっしゃる「アントウェルペンにある程度の通用性がある」かどうかについての投票というのが筋だろうと思います。なお、私自身はその「ある程度の通用性」はあると思ってまして、今回の改名提案には明確に反対の立場ではあります。--Tossie 2010年2月4日 (木) 07:51 (UTC)
【追記】
 Yahoo!地図のサイトでは、「アントウェルペン」で検索すると同都市がヒットしますね。と言うか、それ以外ではヒットしないようです。地図上でのカタカナ表記も「アントウェルペン」が使われていますね。--Tossie 2010年2月5日 (金) 01:27 (UTC)
Googleマップなどについては1週間くらい様子を見て、反対がなければ付け加えても良いのではないでしょうか。
私もGoogleマップは加えようか悩みましたが、「従来の議論のまとめ」という性質上、自分の判断で上に出ていないものを加えることはやめようと考えました。そうでないと、「まとめにかこつけてアントウェルペン側の論拠を積み増ししている」と批判されかねないと考えたためです。
ですから、上で少し触れた「大学生向けの概説書」(具体的には有斐閣双書の『新版西洋経済史』・『商業史』、近藤和彦編『西洋世界の歴史』山川出版社、秀村欣二編『西洋史概説・第四版』東大出版会、中村勝己『世界経済史』講談社学術文庫などだったのですが)についても加えていません。
>「アントウェルペンにある程度の通用性がある」かどうかについての投票というのが筋だろうと思います。
についてですが、私は反対です。ご指摘の通り、私はこの議論にはアントウェルペン側に有利な非対称性が存在していると考えていますが、アントワープ側はそう思っておられないはずだからです(でなければとっくに合意できているはずです)。
ですから、「アントウェルペンに一定の通用性がある」ことが投票で確認されたところで、「しかし、“より強い”通用性を持っているのアントワープだ」云々という理屈を持ち出す方がいた場合、振り出しに戻ってしまいます。
あえて手間を掛けて投票するのなら、「アントワープ」か「アントウェルペン」かの二者択一にしなければ、議論が長引くだけではないかと考えています。--Sumaru 2010年2月5日 (金) 03:55 (UTC)

--「「アントワープ」が記事名でない現状こそが異常」とご発言なさったLakebuelさん、「なんでもかんでも「原音主義」を主張するのは、人の気持ちを理解していない証拠」とご発言なさったEscort99さんには、投票前にご発言の撤回なり釈明なりを求めたいと思います。

--既存の百科事典に対する侮辱

「既存の百科事典が『アントワープ』を記事名としていないのは異常/人の気持ちを理解していない」という主張が仮にあったとしても、本人がそう信じているのであれば、それは主義主張であり言論の自由の範囲内です。ただ、元の発言の意図は「『ウィキペディアで』アントワープを記事名としないのは異常/人の気持ちを理解していない」というものですが、既存の百科事典で採用されているということを踏まえた上での新たなコメントはあってもよいかと思います。

--アントウェルペン側に有利な非対称性

あると思っていないというのは確かです。そういうものがあるのならば、「アントワープ」とする最近の百科事典もあるというのはそもそもおかしな話です。

元々、既存の百科事典の項目名を参考にするのならば、検証可能性という意味で「どちらでもいい」のです。その中で、各種の基準(原音主義・一般での通用度・専門分野での通用度・正式名称)・事情(現状がアントウェルペンであること、移動による手間)等を考慮した上で、「できればアントワープのほうがいい」「アントウェルペンのほうがいい」という意見があるため、今の状態になっているわけです。投票に、既存の票を数える程度の意味しかないとしても、その一手間をかけたほうがすっきりすると思います。

--もし投票を実施したとしてもその結果は何ら強制力を持つものではなく、あくまで参考でしかないでしょう

ウィキペディアのルール以前に、人間にはルールがあります。「約束したことを守る」というのはその一つです。仮に、「投票の結果に従う」という合意ができ、投票を行ったならば、その合意を行った人間に対しては当然拘束力を持ちます。現在でも投票が行われているのは、この人間としてのルールに基づくものでしょう。--竹田 2010年2月14日 (日) 17:23 (UTC)

確かに議論参加者の間で「投票結果に従う」との合意があれば、そのユーザの間では拘束力はあるでしょう。しかし後になって、この議論や投票に参加していない方から反対意見が出たとしても、その方に対して「投票結果がこうなっているから」といって納得させることはできません。私が「強制力を持つものではない」と申し上げたのはそういうことです。ただし、「余計な一手間をかける必要がある」というご意見は理解できますので、それで竹田さんのお気が済むのでしたら、投票自体に反対するものではありません。--Yasu 2010年2月15日 (月) 14:58 (UTC)
私は、投票の実施、あるいはそれによる記事名の決定には疑問を感じています。ウィキペディアのルールから投票が外れたのは、それなりの意味あってのことなのだろうと思います。しっかり論拠を集めて説明した人も1票、何の論拠もなく壊れた蓄音機のように感覚的主張を繰り返すだけの人も1票、古くからベルギーの記事執筆に貢献してきた人も1票、昨日アカウントを取得した人も1票、ベルギーの事情通も1票、小学生も1票。そのような条件で行われた投票が、百科事典の構築という崇高な目標に対してどれほど意味のあることでしょうか。この議論の結果をそのような方法にゆだねることには同意しかねます。ウィキペディアにおける合意は、全会一致である必要もありませんが、多数決ではありえません。通常はラフコンセンサスです。そして、現状は明らかに「アントワープ」への改名について、ラフコンセンサスが形成されているとは考えられません。このような状況下で投票を実施し、その結果を根拠に移動を強行することがあるようなでは、何のための合意形成なのかととても残念に感じることでしょう。--Peccafly 2010年2月18日 (木) 21:35 (UTC)

まとめの表[編集]

とりあえず投票が行われる場合にそなえて、今まで出てきた論拠を並べました。書名を特定できないものや個人的体験はWikipedia:検証可能性を満たさないので除外してあります。--Sumaru 2010年2月2日 (火) 03:59 (UTC)

用例の一覧
アントワープ アントウェルペン アンベルス
地名事典 1.世界地名大事典、朝倉書店 1. コンサイス外国地名事典(第3版)、三省堂
百科事典 1. 世界大百科事典、平凡社
2.百科事典マイペディア
1.日本大百科全書、小学館
2.『ブリタニカ国際大百科事典』第3版、TBSブリタニカ
3.学研キッズネット・学習百科事典
国語辞典 1.『広辞苑』第6版 1.『新世紀ビジュアル大辞典』増補新装版、学研、2004年
2.『大辞泉
1.『大事典NAVIX』講談社、1997年
2.『大辞林』
ベルギー専門書 1.森田安一 編『スイス・ベネルクス史』山川出版社、1998年。ISBN 4-634-41440-6 
2.石塚さとし『ベルギー・つくられた連邦国家』明石書店、2000年。ISBN 4-7503-1323-8 
3.ジョルジュ=アンリ=デュモン 著、村上直久 訳『ベルギー史』白水社、1997年。ISBN 978-4-560-05790-2 
4.下条美智彦『ベネルクス三国の行政文化 オランダ・ベルギー・ルクセンブルク』早稲田大学出版部、1998年。ISBN 4-657-98417-9 
5.栗原福也 監修『オランダ・ベルギー』新潮社、1995年。ISBN 4-10-601841-1 
6.河原温『ブリュージュ フランドルの輝ける宝石』中央公論新社、2006年。ISBN 4-12-101848-6 
世界史概説書 1.『世界の歴史17 ヨーロッパ近世の開花』
論文での用例 1.CiNiiアントワープの検索結果142件
2. Google scholar「アントワープ」214件
1.CiNiiアントウェルペンの検索結果 23件
2. Google scholar「アントウェルペン」48件
地図帳・世界統計類 1.『(imidas2003別冊付録)世界情報アトラス』(集英社)
2.『小学校総復習 社会科地図帳』(帝国書院、2005年版)
3.『今がわかる時代がわかる世界地図2009年版』(成美堂出版)
4.『データブック・オブ・ザ・ワールド2009年版』二宮書店
5.『最新世界各国要覧』12訂版、東京書籍、2006年
6.『旅に出たくなる地図・世界編』十一訂版、帝国書院、2003年
7.『地図で知るヨーロッパ』平凡社、2000年
教科書 1.山川出版社の高校世界史
2.東京書籍の高校世界史
3.実教出版の高校世界史
4.帝国書院の高校世界史
ベルギー政府関係 1.ベルギー・フランダース政府観光局オフィシャルサイト
2.ベルギー観光局によるプロモーション
日本の大使館 在ベルギー日本国大使館
Google検索数 "+アントワープ"1,530,000 件
(参考)Googleトレンドのアントワープ vs アントウェルペン
"+アントウェルペン" 22,000 件
その他 1.ベルギー日本人会

終了提案[編集]

議論の進捗もとまりましたし、明らかに改名を是とするコンセンサスが得られそうにない状況となっていますので、改名しないということで議論を閉じてはいかがかと思います。ウィキペディアでの議論は多数決ではない、ということを再度強調しておきますが、参考のためにこれまでにコメントした各人の立場をまとめておきます。誤りや抜け落ちがあったらごめんなさい。

改名に賛成: Lakebuel、竹田、Escort99
改名に反対: johncapistrano、Flénu、Yasu、Hasi、Sumaru、Peccafly、Tossie
コメントのみ: Ariesmarine、Maxima m

以上です。--Peccafly 2010年3月1日 (月) 21:21 (UTC)

コメント心情的には賛成寄りです。私は、上に述べたように投票という一手間をかけることで合意が成立するのなら、それでもよいという姿勢なのですが、逆に投票を行うこと自体に合意が成立しづらい状況であるなら、このまま終了するのもやむをえないでしょう。少なくとも、「明らかに改名を是とするコンセンサスが得られそうにない状況」という認識にはおそらく誰も異論を挟まないのではないかと思います。--Sumaru 2010年3月8日 (月) 13:35 (UTC)
コメントしばらくウィキペディアから遠ざかっており、失礼しました。私はどちらかというと反対寄りですが、コメントに留めます。もう一度、意見をまとめさせていただきます。
  • アントウェルペンを是とする明確な根拠も、アントワープを是とする明確な根拠もない(最近の百科事典でどちらも採用されている以上、そういうものがあるのであれば、違うものを採用しているものが明確に誤っているということになります)。
  • Wikipedia:外来語表記法の 4つの原則(「一般的慣用」「正式名称」「専門的慣用」「原音主義」)のうち、アントワープが「正式名称」(外務省・観光局)、アントウェルペンが「原音主義」であるということ以上には、どちらにも明確なポイントはありません。「一般的慣用」ではアントワープで、インターネットの検索からもそれがわかるというのが私の主張ですが、世の中すべてのデータを網羅しているわけではないとして反対されれば厳密な証明はできません。また、「専門的慣用」ではアントウェルペンだというご意見がありますが、何冊の資料を挙げられても、それは「一般性」の証明にはなりません(個人的にはある程度信用していますが)。
  • これらのことから、この件は最終的に個人個人の判断になり、どちらがどちらを説得することもできない以上、「投票」という手段が(拘束力の強さにかかわらず)適切ではないかと考えたわけです。
  • しかし、他の賛成派の方々が現れなくなったこともありますので、わざわざ投票というひと手間をかけることもないかなとも思うようになりました。他の賛成派の方にとっても、投票を行った結果であれば納得ができるかなと思ったのですが。
  • コメントですが、今回の議論では賛成派にも反対派にも感情的な書き込みが多かったように思います。賛成派がどう、反対派がどう、ということではなく、心当たりのある方は少し考えていただきたいと思います(私自身そういうところがあればご指摘ください)。--竹田 2010年3月14日 (日) 11:05 (UTC)
コメント竹田さんへ。"他の賛成派の方々が現れなくなった"のではなく、Lakebuel氏とあなたを始めとする「賛成派」が「他の人達を納得させる議論・根拠提出」が出来なかった為、賛同を得られなかっただけでしょう。「アントウェルペン改名反対派」なんて自称する人は居ません。場が荒れた原因は改名提案者であるLakebuel氏の稚拙な「議論」方法に一番問題があったと言えるでしょう(というか自説を叫ぶだけで議論を否定していましたね)。また、グーグルの検索結果だけを見て何が「一般的」なんて議論できません。もしアントワープがより一般的であったら、資料や文献でもそれをバックアップする事実が見つかるでしょう。手間を惜しんで他人を納得させる事は出来ません。--Aratoda 2010年3月14日 (日) 12:51 (UTC)
何度でも申し上げますが、資料を列挙することは一般性の証明にはなりません。資料によって示すことができるのは、使用例の存在だけです。--竹田 2010年3月14日 (日) 13:39 (UTC)
また、「Lakebuel氏とあなたを始めとする『賛成派』」というような括りで議論をすることは避けてください。フレームのもとになります。--竹田 2010年3月14日 (日) 13:42 (UTC)
あなたの言う「一般性」ってなんですか?あなたの議論を読むと「グーグル検索結果における優位性」=「現実世界の大多数の人のコンセンサス」と勘違いしているようですが。また私が「賛成派」とかぎかっこを使ったのは、あなたの発言を引用しただけで、強調ではありません。何々派とはあなたの言葉ですので、何を問題とされているのか分かりません。--Aratoda 2010年3月14日 (日) 14:57 (UTC)
賛成 最初に投票を持ち出された竹田さんも「投票は不要」とのご意見に傾いているとのことですから、このまま終了として閉じてよいように思います。個々の利用者の言動についてあれこれ言っていると議論がさらに長くなりますので、必要であれば相手の会話ページに移動するなり別にコメント依頼を出すなりしたほうがよいのではないでしょうか。--Yasu 2010年3月14日 (日) 15:18 (UTC)
反対 議論を終了させる手段としてであれば、明確に反対させていただきます。
コメント依頼はもちろん選択肢の一つですが、現時点でそこまでする価値があるかどうかわかりませんのでとりあえず続けます。
同じ議論になりますが、同じ趣旨のことが言われていますのでもう一度繰り返します。
問題になっているのは「一般的慣用」と「専門的慣用」ですが、厳密に考えるのであればどちらも示すことはできません。
  • 「グーグル検索結果における優位性」は、「一般的慣用」を判断するための材料の一つです。
  • 「専門書籍における使用例」は、「専門的慣用」を判断するための材料の一つです。
なぜ専門書籍における使用例が材料の一つでしかないかというと、それがどれだけの母集団の中から選ばれたものであるかが示せない以上(国会図書館で当該分野の本をすべて調べたというのであれば別ですが)、「使用例の存在」の証明にはなっても、「専門的慣用」の証明にはならないからです。
つまり、あくまで原理主義的に言うのであれば、資料や文献にかかわらず、「一般的慣用」についても「専門的慣用」についても何もわからないということになります(「一般的慣用を示す」という目的で一般書における使用例を挙げるという行動も可能でしょうが、それは実際には何かを証明できる行動ではないので、私はそういうことはしません)。
もっとも、私はそのような原理主義的な態度は不毛だと考えます。実際問題、慣用の証明ができることはほとんどありませんので、そのような態度は 4つの原則のうち「一般的慣用」と「専門的慣用」を死文化させてしまいます。
真によい記事名のために、Wikipedia:外来語表記法に基づき「慣用」を考慮に入れるのであれば、主観的な判断は避けられません。「ロサンゼルス」と「ロスアンジェルス」のような、誰もが知っているような一般的慣用における差がある例でも、原理主義的に「証明されない以上認めない」という態度を取ることは可能になります(ロサンゼルス:ロスアンジェルスでは他の条件が違いますが、ここでは「一般的慣用」という条件の例として挙げています)。
「一般的慣用」と「専門的慣用」にかけるウェイトは人それぞれ違うでしょうが、それは究極的には「納得」させられるようなものではありません。私は「一般的慣用」を重視する立場であるため、(アントウェルペンの「専門的慣用」と同じく証明はできませんが)一般的慣用があると考える「アントワープ」を支持していますが、「専門的慣用」により多くのウェイトを置く人を「納得」させることはできないでしょう。逆に関しても同じことです。だからこそ、投票というプロセスが必要だと考えたわけです。結果がある程度予測可能だとはいえ、合意のもので投票を行い多数意見を採用することと、多数意見で少数意見を沈黙させることとはまったく別のことです。
私が「賛成派」「反対派」という言葉を使ったのは「特定の意見を持つ議論の参加者をひとまとめにして、その態度を云々する」ためではありません。「賛成派」を「賛成意見を持つ人」と置き換えると、「賛成意見を持つ人は〜〜である」という表現は、特定意見の参加者をひとまとめにした乱暴な議論ですが、「賛成意見を持つ人がいる/いない」という表現はそうではありません。--竹田 2010年3月14日 (日) 23:51 (UTC)
ここに今更ダラダラ書いていても皆をうんざりさせるだけですので、これ以降私への返信は私の会話ページにお願いします。改名提案については終了に賛成です。なお、私は「賛成意見を持つ人は〜〜である」という表現はしていません。「改名に賛成の意を示した3人の議論は、いずれも最初は中立だった私を納得させるものではなかった」と意味したのみです。自説に固執して他人のアドバイスを聞き入れないという共通点があったのでそう書いたまでで、別に乱暴だとも全然思いませんが。私があなたに聞きたいことは以下の2つです。
  • グーグル検索結果における優位性が、一般的慣用を判断するための「材料の一つ」ならば、他の材料を示して下さい。
  • 問題になっているのは「一般的慣用」と「専門的慣用」ではありません。「検証可能性」です。例えばあなたはグーグル検索結果に専門的慣用が「含まれない」とお考えですか?検索結果と「一般的慣用」を結びつける意味が分からないのですが。すべてはあなたの主観に基づいていますね。--Aratoda 2010年3月15日 (月) 01:14 (UTC)
sumaru です。「元々、既存の百科事典の項目名を参考にするのならば、検証可能性という意味で「どちらでもいい」のです。」と竹田さん御自身が仰っていた通りで、そういう「どちらでもいい」ものの移動のために、なぜ数百単位の記事に無駄な版を増やさなければならないのか、という点に少なくとも私は「納得できない」のです。
そういう意味では「問題になっているのは「一般的慣用」と「専門的慣用」ですが」という論点の絞り方自体に賛同できません。
いわゆる『賛成派』『反対派』には、「アントウェルペンがいい」以外に、「どちらでもよいので無駄な手間をかける必要がない」という立場があります(これは中立派にもいますが)。いわゆる『反対派』『賛成派』が専門的慣用にウエイトを置く人を納得させられないのは、おっしゃる理由によって当然としても、それは「どちらでもよい」派に対して、手間をかけてまで移動させるだけの意義があると説得できていないことの理由にはなりません。
賛成派と乱暴にひとくくりにするなと仰る方が、「専門的慣例からアントウェルペン」「一般的慣例からアントワープ」という両極端な意見しかないかのように集約することには疑問を表明しておきます。--Sumaru 2010年3月15日 (月) 04:46 (UTC)賛成、反対が逆になっていたので修正--Sumaru 2010年3月16日 (火) 04:24 (UTC)
コメント 竹田さんは、「双方が納得できる」と考えて投票を提案されたとのことですが、私は「1票でも多いほうが良い」という乱暴なやり方によって決着を付けることには賛同できません。ちゃんとした理念の下、多くの論拠を提示しながら進められてきた議論の決着が、「1票でも多いほうが勝ち」ではいい加減過ぎます。とはいえ、私自身があまり論拠を出さずにここまでの議論に参加してきた立場なので、強くは主張しません。しかし、ウィキペディアにおける合意形成は、そのような多数決ではないはずです。もちろん、必ずしも全会一致である必要はありません。基本的にはラフ・コンセンサスです。そうした考え方に立てば、既に結論は出ていると見てよいでしょう。このような中であえて投票を求めるということは、ソックパペッティングとかミートパペッティングとかの手段を使って競り勝つ算段でもあるのかな、とさえ勘ぐってしまいます。逆にもし、投票権をここまでの議論に参加してきた人に限定するのならば、既に結果は出ているでしょう。--Peccafly 2010年3月15日 (月) 13:24 (UTC)

竹田です。書き込みが遅くなって申し訳ありません。

Aratodaさん

--ここに今更ダラダラ書いていても皆をうんざりさせるだけですので、これ以降私への返信は私の会話ページにお願いします。
先ず隗より始めよ、という言葉もあります。会話ページですることがふさわしいと思われる方が、先に会話ページへの移行を行ってください。私は関連した議論をしているつもりですので、ここに書き込んでいます。
--自説に固執して他人のアドバイスを聞き入れない
印象論を展開されても、肯定も否定もできません。私の発言に問題となる部分があるのであれば、その部分を提示して指摘してください。
--他の材料
CiNii、Google Scholar の検索結果も材料に含まれます。
--検証可能性
最初からずっと誤解されているようですが、「アントワープ」「アントウェルペン」、さらには「アンヴェルス」さえ、記事名として採用する上で「検証可能性」という点については問題ありません。それぞれ、それが使われている検証可能な文献(オンライン・オフライン問わず)はこれまでの議論で挙げられています。
「Wikipedia に書くことには検証可能性が求められる」というのは事実ですが、「アントワープを記事名として採用する」ということは、「記事の中に『アントワープが一般的にもっとも多く使用される』と書く」ということとは違います。後者であればもちろん検証可能な情報源が求められますが、前者はそうではありません。記事名を決めるにあたっては、より柔軟な判断が求められ、そのためWikipedia:外来語表記法でも「一般的慣用」「専門的慣用」という検証しにくいものが含まれているのです。
なお、「アントワープ」の「一般的慣用」の検証可能性を問題とされているようですが、厳密な議論をするならば、「アントウェルペン」の「専門的慣用」も検証可能な形では示されていない(「検証可能な資料の存在を挙げる」ことは、「専門的慣用を検証可能な形で示す」こととは違うことです)を指摘しておきます。

sumaruさん

「検証可能性という意味で『どちらでもいい』」と申し上げましたが、「検証可能性という意味で」のところも重要なポイントです。どちらを記事名にしても、さらには「アンヴェルス」にしても、「検証可能性という意味では」、問題ないのです。ウィキペディアの中で勝手な名前を作り上げるわけではなく、検証可能な資料も示すことができます。
問題は、どちらが「ふさわしい」かという点です。例えば「アンヴェルス」がふさわしくないことは明白であるように、この点についても真剣に考える必要があるということです。
どちらがより「ふさわしい」か、ということを考えるにあたって、本来は総合的な観点から協調的に決められることが望ましいのですが、意見が分かれてしまうような場合は、基準としてWikipedia:外来語表記法を参照するのがよいでしょう。この中で、「アントウェルペン」が「原音主義」によるものであり、「アントワープ」が「正式名称」(外務省・観光局)によるものであるということは比較的はっきりしているため、残りの二つについて考えています。
--どちらでもよいので無駄な手間をかける必要がない
以前私は、「移動することになれば、賛同する側が移動に伴う処理をすることになるので、手間を考えなくてもよい」という趣旨の意見を申し上げましたが、もちろんサーバの負担や履歴の増加といったマイナス点もあることは承知しています。ただ、私の個人的な経験から言いますと、システム上のことを利用者が配慮することで議論が複雑になってしまうという側面もあると思います。どこまで配慮すべきかが明確ではないからです。草案ですが、Wikipedia:サーバの負荷を気にしすぎないというものもあります。これらから、私は「無駄な手間をかけない」ために現状維持をする、という発想はあまりしていません。しかし、sumaru さんのそのご意見は尊重します。

Peccafly さん

--ちゃんとした理念の下、多くの論拠を提示しながら進められてきた議論の決着が、「1票でも多いほうが勝ち」ではいい加減過ぎます。
私はむしろ、「ちゃんとした理念の下、多くの論拠を提示しながら進められてきた議論」だからこそ、投票をするべきだと考えます。
私としては、「アントウェルペン」を支持する方々の意見には誠実に答えてきたつもりです(韓国語版やコルカタ・ムンバイ、ベネチア/ヴェネツィアとの違い、アイデンティティについて等の回答)。このように議論を尽くした上で、それでもなお意見の違いがあるのであれば、最終的には多数決という解決方法になり、その具体的な手段の一つとして投票というものがあります。
--ソックパペッティングとかミートパペッティング
ミートパペッティングというのは聞いたことがありませんが、ソックパペットの防止については、Wikipedia:投票をご覧になっていただければわかるように、「ログインユーザーであること」「いついつの時点で全名前空間の編集回数50回以上であること」といった条件を設定することが普通です。
--投票権をここまでの議論に参加してきた人に限定する
投票は広く客観的な意見を求めるために行われており、そのような限定は普通行われていません。もちろん、投票に先立つ議論としてこのノートを見ていただいた上での投票をお願いすることになります。--竹田 2010年3月28日 (日) 12:15 (UTC)
コメント私の「(あなたが)自説に固執して他人のアドバイスを聞き入れない」という発言ですが、あなたが今している事そのものじゃないですか。Peccaflyさんが上で二回も"ウィキペディアでの合意形成は多数決ではない"と書いているのに「~最終的には多数決という解決方法になり」なんて結論出してるし。Wikipedia:投票の指針は読みました?
  • 他の材料--つまり、あなたの根拠はインターネット上の情報だけに基づいているんですよね。私はオランダに住んでいるんですが、日本に住んでいれば絶対図書館に行って文献にあたるけどなぁ。もしかして本には「一般的慣用」が載っていないとでも思っているのでしょうか。
  • 「アントワープ」が「正式名称」(外務省・観光局)によるものであるということは比較的はっきりしているという自説を押し付けないで下さい。
  • 今までの長い時間とスペースを使った議論の結果、「改名・投票に反対」「議論終了に賛成」の意見が多数派で、納得していないのはあなただけなんですが。いつまで議論を長引かせれば気が済むんですか?はっきりいって皆の時間の無駄です。なので以降コメントしません。--Aratoda 2010年3月28日 (日) 23:26 (UTC)
sumaruです。竹田さんへのコメントですが、
>問題は、どちらが「ふさわしい」かという点です。
「どちらでもいい」派にとっては、どちらでも不都合のないものについて、よりふさわしいのはどちらかなどということを個々人の主観によってわざわざ投票までして決定し、その上で(仮にアントワープになった場合)無駄な手間ひまと無駄な版を重ねて移動すること自体が不毛でしかないと考えます。
>私の個人的な経験から言いますと、システム上のことを利用者が配慮することで議論が複雑になってしまうという側面もあると思います。
貴方はご自身の会話ページで連続投稿を注意されたときに、そちらの方が低負荷だと誤解していたとわざわざ釈明しておられるようですが([13])、それは「システム上のことを利用者が配慮」していたということではないのでしょうか。「個人的な経験」というのがどこの議論のことだかも不明ですし、ご自分の都合に合わせてシステムに配慮したりその必要はないと言い出したりでは、論拠の持ち出し方が少々恣意的に思います。
また、そのように低負荷を常々心がけておられるらしい方が、「私は「無駄な手間をかけない」ために現状維持をする、という発想はあまりしていません。」と仰るのはどうも整合性の点で疑問を感じます。
私とて負荷や手間暇と天秤にかけてどうあっても移動すべきという場合には賛成しますが、この場合はそのような圧倒的優位性はアントワープにありません。負荷や手間暇を考えすぎる必要はもちろんありませんが、かけなくてよい手間暇ならわざわざかける必要はないと申し上げているだけです。
もちろん竹田さんのは、それだけの手間暇をかけて移動するだけの価値がアントワープにあるという御主張なのだと理解いたしますし尊重いたしますが、賛成は致しません。
とりあえず投票に対する私のスタンスは前に述べたことで尽きているのですが
  • 積み重ねられている議論のスタイルからして投票を改めて行うべき必然性が感じられない。
  • ただし投票を行うことの合意が形成されれば、参加はして反対票を投じる。
ということです。そもそも投票を行うこと自体に合意が形成されそうもないのなら、このまま堂々巡りの議論を続けていても何の意味もないだろうとは感じます。--Sumaru 2010年3月29日 (月) 11:57 (UTC)
竹田です。
Aratoda さんへ。
Peccafly さんも私も、議論こそが合意解決の本流であり、それで合意が図れない場合にのみ最終手段として多数決を検討するという点では共通していると思います。その手段として、ラフ・コンセンサスか、投票手続きを経るかというだけの違いではないでしょうか。
図書館に行って文献をあたっても、「一般的慣用」を示すことはできません。本A・本B・本C で「アントワープ」が使われている、と示すことは簡単ですが、それらの本は私によって選択的に選ばれたものかもしれないからです。そのようなことは何の証明にもならず、不毛だと思ったので避けました。
--「改名・投票に反対」「議論終了に賛成」の意見が多数派で
「多数派」であるということを根拠に、自分が正しいというような態度は控えてください。私が「多数決」という言葉を使ったことを批判されていますが、多数であることをかさに着るそのような態度のほうが、本質的に民主主義に反するものです。
sumaru さんへ。
--どちらでも不都合のないもの
「不都合がない」というのは「検証可能性」という点についてのみであって、実際には「ふさわしくない」ものは不都合なわけです。仮に現記事名が「アンベルス」であったとして、それでも検証可能性に問題はないわけですが、それを改名しようとした場合に「検証可能性で問題がないなら現状でいいじゃない」というわけにはいかないでしょう。ですので、私は「ふさわしさ」を追求することは、記事名選択の上で不可避だと思っています。
「システム上のことを利用者が配慮」するのは、それが本質的な議論に関係ない部分に限ったほうがいいというのが私の意見です。私一人が投稿する場合であれば、私が低負荷だと考える方法で投稿すればよいでしょうが、記事名・記事内容を議論する際に「こっちのほうが低負荷だ」ということを根拠にしてしまうと、その点をどれだけ考慮するのがいいかについて利用者ごとに意見が分かれ、本質的でないところに議論が行ってしまうからです。ちなみに、私の個人的な経験というのはクリーブランドの議論です。一方がサーバの負荷、一方が管理者の手間を根拠に意見が対立していました。こういうことを避けるために、移動にかかる手間・サーバの負荷等はとりあえず二の次にして、「どちらがよりふさわしいか」を議論するのがいいのではないかと考えるわけです。
まあ実際に投票を行えば、結果としては「アントウェルペン」になるでしょうが、私が投票を主張するのは少数意見と多数意見の平等性という理念を追求するためです。しかし、多数派であることをかさに着るような人がいなくなれば、(最初にコメントで書いたように)必ずしも形式的な投票にはこだわらなくてもいいかなとも思います。--竹田 2010年4月4日 (日) 17:39 (UTC)
投票を行ったところで「少数意見と多数意見の平等性」が得られるわけではないでしょう。そのような目的のために、「形式的」「結果としては『アントウェルペン』になるでしょう」とご自身で認識している投票をあえて実施する必要性があるのか、疑問に思います。「多数派であることをかさに着る人」がいることに反発したくなるお気持ちは分かりますが、だからといってこの場所で民主主義の実験をしようとするのはお控えいただきたいです。--Yasu 2010年4月5日 (月) 14:58 (UTC)
負荷に関するコメントに釈然としない部分はありますが、議論の拡散を避けるために深入りは控えます。とりあえず「個人的経験」の具体例を示していただいたことに御礼申し上げます。
さて、その上で
>「不都合がない」というのは「検証可能性」という点についてのみであって
わたしは「不都合がない」をそんな意味では使っていません。あなたにも賛同していただいた「どちらの記事名であろうと調べ物の差し支えにならない」ことをもって「どちらでも不都合がない」と申し上げています。これもまた論点の絞り方が恣意的であることに疑念を表明しておきます。アンヴェルスについても言いたいことはありますが、このコメントが肥大化しているので省きます。
>しかし、多数派であることをかさに着るような人がいなくなれば、(最初にコメントで書いたように)必ずしも形式的な投票にはこだわらなくてもいいかなとも思います。
だとすると、上で反対票を投じたきっかけは何だったのでしょうか。貴方が投票見送りを容認するかのような書き込みをしてから、反対票に切り替えるまでに書き込んだ方のコメントには「多数派であることをかさに着る」要素が見当たりません。
そもそもこの終了提案は改名賛成で合意を得るのが難しいという現状認識から発しており、私もその線で賛成寄りのコメントを寄せました。これらは単なる事実認識であってかさに着た発言ではないはずです。そして、公式な方針で多数決主義は否定されているのですから、仮にそういう方がおられたところで、それはその方に対するコメント依頼等でやるべき話で、不適切な人が1人でもいるなら本筋の議論で同意しないなどというのは本末転倒です。万一そんな論法が許されるのなら、提案者がブロックされた時点でこの改名提案はすでに無効でしょう。
負荷の問題では個人的な信念と切り離して本質的な議論を重視すべきと仰っている方が、なぜ個人的な「理念の追求」を根拠として、全ての利用者がそれに従うまで投票にこだわるというスタンスになるのか、私にはどうもよく分かりません。
また、民主的な手続きを進めることと全会一致であることはイコールではありませんから、少数意見が尊重されなければならないのは事実ですが、実質的に一人の反対によって長期間先に進んでいないときに、その尊重の仕方が妥当かどうかに疑問を呈する程度は許容されるべきで、「多数意見をかさに着ている」云々と決め付けるのは穏当ではないと思います。仮にその種の発言が一切認められなくなれば、それは少数者のゴネ得に道を開くものであり、到底民主的ではありません。
改めて2点お尋ねします。
  1. この終了提案に反対票を投じた理由は何でしょうか。仮に「多数派であることをかさに着る」発言があったのだとすれば、誰の何という発言だったのか挙げてください。逆に、そういう発言と無関係な理由だったのなら、なぜ当初の反対理由が「かさに着るような人」がいなくなることで解消されるのか、ご説明ください。
  2. 投票を行わない場合、その後この議論はどのような流れになることが望ましいとお考えでしょうか。少なくとも私は投票が行われようと行われなかろうとそれ以上議論を続ける意味は失われていると考えていますが、それでよいのでしょうか。
竹田さん的には一貫しているのかもしれませんが、私には余りにも唐突に条件付けが追加された印象がありますので、その辺を明確にしていただきたいと思います。--Sumaru 2010年4月6日 (火) 04:37 (UTC)

Yasuさんへ。

重なる部分があるかと思いますので、Sumaru さんへのお返事で代えさせていただきたく思います。

Sumaruさんへ。

確かに、多少筆(キー)が滑ったところがありました。反対票を投じた時点での動機は、「多数派であることをかさに着る」発言があったためではありませんでした。その点に関しては申し訳ありませんでした。

しかし、おっしゃる通り私的には一貫しているところがありました。それは、「誤った考えが見過ごされている状態で議論を終わることはよくない」ということです。具体的には、最初の時点では「検証可能性」についての誤解で、後では「多数派であることをかさに着る」態度です。

「検証可能性」についての誤解というのは、これまでも申し上げているように、「検証可能な資料の『存在』を示すことは、『一般性』を検証可能にするものではない」ということと、「記事名は『その名前がもっとも一般的なものである』という表明ではなく、その選択に厳密な検証可能性は求められていない」ということに関する誤解です。最初の時点で、それに関する無理解があったため、そのまま議論を終えるわけにはいかないと思いました。

「多数派であることをかさに着る」ことについては、それが間違った態度であることは問題ないかと思います。ウィキペディアであれ民主主義であれ、どちらにしても多数派であることを根拠に少数派を無視するような態度が認められないという点では同じです。

なぜ、そのような考えを持つ人がいなくなることで反対理由が解消されるのかについてですが、私は「誤った考えが表明され、その状態で議論が終わることはウィキペディアの精神風土上良くない」と考えるからです。

もし今後、そのような考えが出てくるようなことがなければ、議論の終了に反対はしません。それが、「少数意見の無視」ではなく、「対立する二つの意見があるため、多数の意見を取る」ということについて、多数意見側と少数意見側が合意をした結果ということであれば、多数意見を取ることに問題はないでしょう。

ちなみに、「ウィキペディアは多数決ではない」という主義については、私は主に「多数意見で少数意見を圧殺する」ことを戒めるものではないかと解釈しています。実際の運用上は、議論で常に合意が得られるというのは理想論であり、主観による意見の違いが最後まで残る場合は、何らかの形での多数決的な運用をせざるを得ないと考えています。--竹田 2010年4月11日 (日) 06:15 (UTC)

過去ログ化の提案[編集]

上の竹田さんの最後のコメントから1ヶ月が過ぎました。「もし今後、そのような考えが出てくるようなことがなければ、議論の終了に反対はしません」という竹田さんの条件付けは満たされたものと思います。また、同時にWikipedia:改名提案に示されている「合意の形成に至らない状態で、議論停止から1か月経過した場合。」も満たされていますから、議論は終了したものと判断します。

改名提案のノートがあまりにも肥大化している状況は、今後記事内容について何か提起しようという方が現れたときに不便でしょうから、過去ログ化することを提案します。

一週間ほど待って異論がなければ実行させていただきます。また、その場合、下の発音関連もTossieさん以外に除去を支持する意見がない状態で議論が2ヶ月以上止まっていますから、あわせて過去ログ化させていただきます。--Sumaru 2010年5月11日 (火) 13:18 (UTC)

(報告)異論がなかったため、移動させていただきました。--Sumaru 2010年5月18日 (火) 14:18 (UTC)

「アンヴェルス」について[編集]

出典も付いてノートでも何度か言及のあるベルギーの仏語でのアンヴェルスの表記が除去されたため、差戻しました。改名提案中の「アンヴェルス」についての言及を読んで頂ければ充分であると思いましたが、私にはあべこべと感じられるお問い合わせも頂いたので一応再度コメントします。石部尚登「ベルギーにおける言語状況 - 「言語戦争」と「言語境界線」」をご確認願います。リンク先は個人サイトですが、著者は専門家で当論文は他者の学術論文にも引用されています。仏語もベルギーの公用語であり、独立後は仏語のみが公用語でフラマン語は徐々に公用語として認められてきたということですから、学術論文にアンヴェルス表記があるのもそれに倣っているのであって纏めて記述するのはベルギーの言語でいいでしょうが、その辺りの言及は本文中にあるべきでしょう。johncapistrano 2010年2月2日 (火) 03:14 (UTC)

当事者ではありませんが一言。実際に南部のフランス語圏での発音はアンヴェルスに近いので、記述に関しては問題ないと思います。フランス語読みも必要に応じて言及していいのではないでしょうか。ただ、「ベルギーでは語末の s を発音するが、フランスでは発音しないので「アンヴェール」に近くなる(『仏和大辞典』白水社による)。</ref>もよく用いられる。」という記述では誤解を生む可能性がある(この記述に従えば Bruxelles はブリュッセルスとなってしまいますが、もちろんそのようには発音しません)ので、改善の余地はあると思います。また、フラマン語共同体の公用語はフラマン語 (Vlaams) ではなくオランダ語 (Nederlands) なので編集の際は注意願います。(ベルギー憲法第4条にも明確に記載されています[14])。--Flénu 2010年2月2日 (火) 15:36 (UTC)
【johncapistrano さんへの質問など】
私の2月1日の記事冒頭修整を即座(5分後)に全否定(差し戻し)し、「ノートも参照」とかのお話なので、ノートページで全否定の具体的な理由説明をするのかと思えば、どうもそうではなくて、単に『ノートページで議論されている内容を参照するように』というつもりだったんですかね。その辺は紛らわしくないように記すべきものだろうし、それと、差し戻し理由が進行中の改名議論に関連するということなら、せめてどの部分が関連するかぐらいは読み取れるように表すのが、まともな感覚だと思いますけどね。
それと、ノートページで「アントウェルペン」か「アントワープ」かの論議が続いているのは私も承知してましたが、その中では「アンヴェルス」のことが特に重要な議論のポイントになっているわけでもないと思いますが。自分だけの思い込みに走ってすぐさま差し戻ししたりするのでなく、もう少しまともなコミュニケーションをしていただくよう願いたいと思います。
いずれにしても、私の2月1日の編集を johncapistrano さんは全否定されたわけですので、まずはそれぞれがどういう考えによるものかを下記におたずねします。よろしく回答をお願いします。
【1】 フランス語名由来のカタカナ表記については、『アンベルスも無視できない』という趣旨で最近になって追記されています。で、無視できないのはその通りなんでしょうが、「アントワープ」と比べると使用頻度の違いなどは歴然だと思います。であれば、「アントワープ」と同列に括って『よく用いられる』とかではなく、書き分けておくのが説明としてよりふさわしいだろうと考えたものです。そういう書き分けを不適当と考えた理由をお答えください。
【2】 フランス語のAnvers由来のカタカナ表記としては、まずは「アンヴェール」、「アンベール」、「アンヴェルス」、「アンベルス」の4つぐらいに絞られるように思います。
ただ、4つも列記するのもどうかと思って、私はとりあえず『アンヴェールやアンベルスなど』のように表してみたものです。本来のフランス語の発音により近いのは「アンヴェール」だと思いますし、広辞苑の「アントワープ」のところでも『フランス語では「アンヴェール」』のように記されています。「アンベルス」は、Sumaru さんの作られた上記の一覧表にもありますように、「コンサイス外国地名事典」や「大辞林」(「大辞林」がベースの「goo辞書」でも)などに挙がっています。
それに対して、『アンヴェルス(アンベルス)』の2つのみを挙げるべきというのは、どういう理由からでしょうか?
【3】 『ベルギーでは語末の s を発音するが、フランスでは発音しないので「アンヴェール」に近くなる(『仏和大辞典』白水社による)。』 のような脚注を特に残すのは、どういう理由でしょうか? 私は、話が紛らわしくなって良くないように思いますが。
と言うのは、カタカナの「アンヴェルス」や「アンベルス」については、フランス語のAnversを日本ではローマ字読みしたりもする関係でそうした表記も使われたりということなんでしょうし、『ベルギーでは語末の s を発音』というような話とは直接の関連はないように思いますが、その辺についてはどういう考えでしょうか? 使われたりするのかも知れませんし。もし、『フランス語のAnvers の関係では、通常のフランス語では語末の s は発音されないがベルギーではそれが発音され、その関係で日本での「アンヴェルス」や「アンベルス」のような表記が用いられる。』というようなつながりがしっかりと検証されているんでしたら、はっきりそのように表せばいいことだと思います。その辺のことがどうもはっきり読み取れない今のような脚注は、外しておいた方がいいように思いましたが、その辺についてはどういう考えでしょうか?--Tossie 2010年2月3日 (水) 02:43 (UTC)一部変更_2010年2月3日 (水) 05:17 (UTC)
問題部分の加筆をした sumaru です。その記述を残すかどうかは周囲の合意に基づくべきで、私自身が口出ししてもという気持ちがあったことから静観するつもりでしたが、横からお邪魔する形で少しコメントさせていただきます。
>フランス語のAnversを日本ではローマ字読みしたりもする関係でそうした表記も使われたりということなんでしょうし
これは、何か明確な裏付けはおありなんでしょうか。白水社の『仏和大辞典』や、三省堂の『クラウン仏和辞典』で Anvers を引くと、発音記号がふたつ併記されています。そしてそこでは、フランス式が[ãvε:r]、ベルギー式が[ãvεrs]であるとされています。私の記述はそれを根拠にしています。つまり、「フランス語」と一口にまとめることに抵抗があったため、あのような注を入れました。
残すか削るかは上記の通り、皆さんの合意に委ねますが、議論に当たっては憶測ではなくきちんとした事実を踏まえていただきたいと思います。
(追記)Flénuさんに言われるまで、私の加筆が「ベルギーでのフランス語読み全般に関して」と解釈される可能性を想定していませんでした(「語末の s」は Anvers の s だけ、つまりあくまでも Anvers の読み限定のつもりでした)。改めて読み直すと、確かにそうも読める(Flénuさんのように予備知識がおありなら咀嚼して読んで頂けるものの、仏語になじみのない方はそうでない)ことが明らかです。その点は明らかに私の文章表現が不適切なものでしたので、「残して差し支えない」という合意に達したら、微調整させていただきたいと思います。--Sumaru 2010年2月3日 (水) 03:26 (UTC)
ご指摘の『Anversを日本ではローマ字読みしたりもする関係でそうした表記も』という部分は、私の推測です。なぜそう推測するかについては、自分なりの考えがないわけではありませんが、事実を踏まえてというようなレベルのものではありませんし、本題とあまり関係する話でもないしということで、上記のように一部書き換えさせてもらいました。--Tossie 2010年2月3日 (水) 05:32 (UTC)
(>Tossie氏)消すのと書き分けるのは全く違いますね、出典を加えて加筆して頂けるなら大いに歓迎しますが、あなたの編集はそうではありませんでした。改名提案で言及したのは信頼できる情報源による用例があるからで、「アンヴェルスに改名せよと」も「アンヴェルスの方が重要だ」とも申してませんが、ベルギー史や言語状況を易々と軽視してよい理由にはならんでしょう。仏語をどう表記するか全般はWikipedia:外来語表記法/フランス語とそのノートで議論すべきです。ベルギーの仏語についてはSumaru氏の挙げたものでも問題ないと思いますが、より詳細な出典があれば歓迎されるでしょう。johncapistrano 2010年2月3日 (水) 05:39 (UTC)
私が挙げた3点について、まずははぐらかさずに答えていただくようお願いします。--Tossie 2010年2月3日 (水) 05:49 (UTC)
はぐらかしていませんよ。1.消すのでなく書き分けるなら歓迎する。2.改名提案でないので本文への記述についてはアンヴェルスに信頼できる情報源による用例があるので充分。3.記述の改善はSumaru氏も提案されているようにしてもいいかもしれない。johncapistrano 2010年2月3日 (水) 05:55 (UTC)

問題となっている記述を投稿した者ですが、「よく用いられる」は必ずしも「最もよく用いられる」ことを意味しておらず、またアントウェルペン、アントワープとともにアンベルス(アンヴェルス)という表記も十分な使用例が確認されています。「アントワープが最もよく用いられ、アンヴェルスもよく用いられる」という文は回りくどいうえに独自研究となる恐れもありますので、単純に記事名となっているアントウェウペン以外の2者を並置する形にしました。いずれにしても、アントウェルペン、アントワープ、アンヴェルス(アンベルス)の3つは信頼できる文献での使用例が多数みられるため、記事名以外の2者も書いておくべきかと思います。脚注についてはSumaruさんにお任せしたく思います。--Peccafly 2010年2月3日 (水) 21:04 (UTC)

私が記事冒頭の記述についてまず気になった点は、先だって少し手を入れてみた際の編集要旨にも挙げましたように、『"よく" 用いられるのはアントワープ』に限られるんじゃないだろうかということです。要するに、フランス語由来の方は"よく"には当たらないんじゃないだろうかということです。
Peccafly さんは、『回りくどいうえに独自研究となる恐れもあるので単純に並置』とのお考えのようですが、あらかじめ一つ教えていただきたいのは、"独自研究となる恐れ" というのは、もう少し具体的にはどういうことを指してそうおっしゃるんでしょうか?--Tossie 2010年2月5日 (金) 01:09 (UTC)
まず、「ベ」と「ヴェ」は基本的に違わないと思っています。その上で、アンベルスないしアンヴェルスという表記は、国語辞典をはじめ少なくない用例があり、アントワープやアントウェルペンといった表記と共に、十分「よく使われる」と言えるレベルにあると考えています。つまり、この3つの表記はいずれも「よく用いられる」ものだということです。独自研究については、どの表記が「最もよく用いられるか」を示した信頼できる文献というのはあまり存在を期待できません。竹田さんも指摘しておられるように、われわれで検証できるのは表記例の存在を示すことろまでだと思います。どの表記が最もよく使われるかについてわれわれが調査して、その結果を記事に書き込むことになれば、それは独自研究といわれても仕方のないものだと思います。--Peccafly 2010年2月5日 (金) 21:24 (UTC)

議論が止まっていますが、いつまでも不正確な脚注のままなのも何ですので、文面だけ差し替えました。注自体の要・不要については、前述の通り、皆さんの判断に委ねます。--Sumaru 2010年3月8日 (月) 13:35 (UTC)