トニー・ダンジー

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トニー・ダンジー
Tony Dungy
基本情報
ポジション セイフティ
生年月日 (1955-10-06) 1955年10月6日(68歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ミシガン州ジャクソン
身長: 6' 0" =約182.9cm
体重: 188 lb =約85.3kg
経歴
大学 ミネソタ大学
ドラフト外 1977年
所属歴
選手歴
1977-1978 ピッツバーグ・スティーラーズ
1979 サンフランシスコ・49ers
1980* ニューヨーク・ジャイアンツ
*オフシーズンまたはプラクティススクワッドとしての所属のみ
コーチ歴
1980 ミネソタ大学(DB)
1981-1988 ピッツバーグ・スティーラーズ(DB,DC)
1989-1991 カンザスシティ・チーフス(DB)
1992-1995 ミネソタ・バイキングス(DC)
1996-2001 タンパベイ・バッカニアーズ(HC)
2002-2008 インディアナポリス・コルツ(HC)
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(1回)
1978第13回
スーパーボウル制覇(コーチとして)
2006第41回
NFL 通算成績
インターセプト 9
Player stats at NFL.com
ヘッドコーチとしての通算成績
レギュラーシーズン 139–69 (.668)
ポストシーズン 9–10 (.474)
通算成績 148–79 (.652)
Player stats at PFR
Coaching stats at PFR

トニー・ダンジー(Anthony Kevin Dungy, 1955年10月6日 - )は、アメリカ合衆国ミシガン州ジャクソン出身のアメリカンフットボールの元選手、元コーチ、解説者。現役時代はセイフティとしてプレーしたが、現役生活は短く、タンパベイ・バッカニアーズインディアナポリス・コルツで計13シーズンの間、ヘッドコーチを務めた名将と知られている。

1996年、ダンジーは、当時長期低迷して弱小チームの代名詞となっていたタンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチに就任した。ダンジーは、「タンパ2英語版」と呼ばれるディフェンスの新システムを採用し、バッカニアーズをリーグ屈指の強力守備のチームへと育てた。バッカニアーズでの6シーズンの内、4シーズンでチームをプレーオフに導いたが、ダンジーがオフェンスについて保守的な姿勢を採ることをオーナーのマルコム・グレーザーに問題視され、2001年シーズンオフに解雇された。翌シーズン、オフェンスが得意なジョン・グルーデンヘッドコーチの下、バッカニアーズはスーパーボウル初制覇(第37回)を果たしたが、強力守備を構築したダンジーも評価され、2018年にはバッカニアーズの殿堂入りしている[1][2]

バッカニアーズを解雇されたダンジーは、翌シーズンからインディアナポリス・コルツのヘッドコーチに就任した。コルツでの7シーズン全てで、ダンジーはチームをプレーオフに導き、2006年シーズンにはコーチとして、スーパーボウル初制覇(第41回)を果たした。スーパーボウル制覇後も2シーズン指揮を執り、2008年シーズンをもって、コーチ業から引退した。引退後は、NBCで解説者を務めている。

2010年にコルツの殿堂入りした後、2016年にプロフットボール殿堂入りした。

ヘッドコーチ成績[編集]

チーム レギュラーシーズン プレーオフ
結果 結果
バッカニアーズ 1996 6 10 0 .375 NFC中地区4位
1997 10 6 0 .625 NFC中地区2位 1 1 .500 ディビジョナル敗退(対パッカーズ)
1998 8 8 0 .500 NFC中地区3位
1999 11 5 0 .688 NFC中地区優勝 1 1 .500 NFC決勝敗退(対ラムズ)
2000 10 6 0 .625 NFC中地区2位 0 1 .000 ワイルドカード敗退(対イーグルス)
2001 9 7 0 .562 NFC中地区3位 0 1 .000 ワイルドカード敗退(対イーグルス)
バッカニアーズ計 54 42 0 .556 2 4 .333
コルツ 2002 10 6 0 .625 AFC南地区2位 0 1 .000 ワイルドカード敗退(対ジェッツ)
2003 12 4 0 .750 AFC南地区優勝 2 1 .666 AFC決勝敗退(対ペイトリオッツ)
2004 12 4 0 .750 AFC南地区優勝 1 1 .500 ディビジョナル敗退(対ペイトリオッツ)
2005 14 2 0 .875 AFC南地区優勝 0 1 .000 ディビジョナル敗退(対スティーラーズ)
2006 12 4 0 .750 AFC南地区優勝 4 0 1.000 第41回スーパーボウル制覇
2007 13 3 0 .813 AFC南地区優勝 0 1 .000 ディビジョナル敗退(対チャージャーズ)
2008 12 4 0 .750 AFC南地区2位 0 1 .000 ワイルドカード敗退(対チャージャーズ)
コルツ計 85 27 0 .759 7 6 .538
通算[3] 139 69 0 .668 9 10 .474

脚注[編集]

  1. ^ NC Nighthawk (2009年1月13日). “Tony Dungy Treated Players the Way He Wanted People to Treat Him”. Bleacher Report. 2021年1月29日閲覧。
  2. ^ Yasinskas, Pat (2011年12月8日). “One man could fix the Buccaneers”. ESPN.com. 2021年1月29日閲覧。
  3. ^ Tony Dungy Record, Statistics, and Category Ranks”. Pro-Football-Reference.com (1955年10月6日). 2021年1月29日閲覧。