ディズニーランドパリ

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ディズニーランドパーク
Parc Disneyland
施設情報
愛称 DLP(略称)
テーマ ディズニー
キャッチコピー マジック・キングダム」The Magic Kingdom
事業主体 ユーロディズニーSCA
管理運営 ユーロディズニーSCA
面積 0.5666 km²
来園者数  
開園 1992年4月12日
位置 北緯48度52分2.77秒 東経2度46分45.57秒 / 北緯48.8674361度 東経2.7793250度 / 48.8674361; 2.7793250座標: 北緯48度52分2.77秒 東経2度46分45.57秒 / 北緯48.8674361度 東経2.7793250度 / 48.8674361; 2.7793250
公式サイト ディズニーランド・パリ オフィシャルウェブサイト

現在ディズニーランド・パリは一つのパークの呼称ではなく、複数のパークを含むリゾート全体の呼称となっている。混同を避けるために日本語表記ではディズニーランドリゾートパリとする事例もあるが正式にはDisneyland Paris である。かつてディズニーランドパリと呼ばれたパークは ディズニーランドパークフランス語: Parc Disneyland、通称:ディズニーランドパリ、略称:DLP)に変更されている。フランスイル=ド=フランス地域圏パリ近郊の都市マルヌ・ラ・ヴァレにある、ウォルト・ディズニー・スタジオ・パークなどと共にリゾートを形成するディズニーパークである。

概要[編集]

1992年4月12日に開園した、世界で4地域目となるディズニーパーク。開園当時の名称は「ユーロディズニーランド(Euro Disneyland)」。現在の正式名称は「ディズニーランド・パーク 仏語:パルク・ディスネロンドゥ(Parc Disneyland)」であるが、カリフォルニアディズニーランドとの混同を防ぐ目的もあり、現在も旧称である「ディズニーランドパリ(Disneyland Paris)」と呼ばれることが多い。Wikipedia日本語版においても本項目を含め、全体としてこちらの通称が用いられている。なお、名称の変遷については沿革も参照のこと。

シンボルはカリフォルニアのディズニーランドや香港ディズニーランドと同じ「眠れる森の美女の城」だが、パリのものだけ外観が異なっている。

沿革[編集]

  • 1972年、カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド、フロリダ州オーランドのディズニーワールド・リゾートの成功を受けて、ヨーロッパで世界で4つ目のディズニーパークを建設する計画が持ち上がる。
  • 1983年、ライセンス方式による東京ディズニーランドの開業と大成功により、海外進出の機運が更に高まる。
  • 1984年、ウォルト・ディズニー社のテーマパーク部門責任者のディック・ニュニスとジム・コラが、ヨーロッパにおける建設候補地約120をリストアップ。
  • 1985年3月までに、候補地をフランス国内の2箇所とスペイン国内の2箇所の合計4箇所に絞り込んだ。スペインの候補地はいずれも地中海に面し、アメリカにある2つのディズニー・パークと同じような温暖な気候が魅力的であった。フランスの候補地のうち1つはマルセイユ近郊で、同様に温暖な気候が約束されていた。しかし、地質調査の結果、これらの3つの候補地はいずれも硬い岩盤が幾層にも重なっており建設に技術的困難が伴うことが判明。最終的に、パリ郊外のMarne-la-Valléeが選ばれた。ここは、車で4時間圏内に6800万人、飛行機で2時間圏内に3億人の人口があり、充分な来客が見込まれた。
  • 1985年12月、ウォルト・ディズニー社とフランス政府が建設用地20平方キロに関する最初の契約に調印
  • 1988年8月、ディズニーランド・パリの建設開始
  • 1990年12月、"Espace Euro Disney"と呼ばれるインフォメーションセンターがオープン。また、1996年の開業を目指して新たに"Disney-MGM Studios Europe"(現在のウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク)の建設計画が正式に決定
  • 1992年4月12日ユーロディズニーランド(Euro Disneyland)として開園。
  • 1998年、労働条件の改善を訴える大規模なストが発生した。

経営[編集]

ディズニーランド・パリは年間1000万人以上が入場しており、世界のテーマパークの中でもトップクラスの入場者数を誇っているが、一方で慢性的な赤字に苦しんでいる[1][2]

低迷する経営を立て直すため、アメリカ合衆国ウォルト・ディズニー・カンパニーは、ディズニーランド・パリを運営するユーロディズニーに対し、総額10億ユーロ(約1370億円)相当の増資を引き受け、救済する計画を発表した[3]

名称の変遷[編集]

ディズニーランド・パリおよびパークは開業以来繰り返し名称を変更している。当初、「ユーロ」の語を冠したのは、ヨーロッパ全域のひとたちのためのパークであることを強調しようとしたためであり、東京ディズニーランドが、当初「オリエンタル・ディズニーランド」の名称で開業する予定であったのと似ている。しかし、「ユーロ」の語は、ヨーロッパ地域の人にとっては、ビジネス、通貨、商業といったイメージと結びつけて感じられがちな言葉であることが分かり、世界でもっとも魅力的な街である「パリ」の名を前面に押し出した名称に変更することとなった。その後、2つ目のテーマパークである「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」の開園に伴い、リゾート全体の名称にのみ「パリ」を冠し、1つ目のディズニーランドパークからは「パリ」を取ることとなった。ただし、現在でもカリフォルニアのディズニーランドと区別するため、1つめのパークを「ディズニーランドパリ」と呼ぶのが一般的である。

  • 1994年6月1日、ユーロディズニーランドをユーロディズニーランド・パリと改称。
  • 1994年10月1日、ユーロディズニーランド・パリをディズニーランド・パリと改称。
  • 2002年3月16日、2つ目のテーマパーク、「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」開園。同時に、2つのテーマパークを含むリゾート施設群の総称をディズニーランド・パリとし、既存のディズニーランド・パリをディズニーランドと改称。
1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007
施設群全体の名称 Euro Disney Resort1 Euro Disneyland Paris2 Disneyland Paris3 Disneyland Resort Paris4
第1パークの名称 Euro Disneyland1 Disneyland Park (English)/Parc Disneyland (French)4
エンターテイメントエリアの名称 Festival Disney Disney Village

1オープンから1994年5月まで
21994年6月から9月まで
31994年10月から2002年2月まで
42002年3月から

パーク[編集]

それぞれテーマに分かれた5つのエリアがあり、それらを「テーマランド」と呼ぶ。各テーマランドに配置されるアトラクションや物販店・飲食店及び装飾品はそのテーマに合わせてイメージの統一が図されている。

パーク内の物販店はディズニーランド・パリのショップを、レストランはディズニーランド・パリのレストラン、アトラクションはディズニーランド・パリのアトラクションをそれぞれ参照。

テーマランド一覧[編集]

メインストリートUSA[編集]

メインストリートUSA」は、ウォルトの生まれ故郷、マーセリンの町並みをモデルとしたテーマランド。建物の大半がショップとレストランなどであり、小さな映画館や道路を走る乗り物以外のアトラクションはほとんど存在しない。東京ディズニーランドでは、ガラスの屋根がついてワールドバザールとなっているが、パリを含むその他のパークでは、屋根は無く開放的である。

アドベンチャーランド[編集]

冒険をテーマにしたテーマランド。東京ディズニーランドとは異なり、「カリブの海賊」を中心としたカリビアンエリア、「ロビンソン・ツリーハウス」を中心としたポリネシアンエリア、「アラジンの魔法の小路」を中心としたアラビアンエリアによって構成されている。アラビアンエリアの町並みやレストラン、ショップは、東京ディズニーシーアラビアンコーストに似ている。

世界のディズニーパークにある5つのアドベンチャーランドの中で、唯一ジャングルクルーズが存在しないアドベンチャーランドである。

フロンティアランド[編集]

DLPのビッグサンダーマウンテン

アメリカの西部開拓時代の町並みを再現したテーマランド。東京ディズニーランドにおける「ウエスタンランド」に相当する。「アメリカ河」という環状の「河」が敷地の多くを占め、アメリカ河の中央に位置する島には鉱山列車型のローラーコースタービッグサンダー・マウンテン」がある。サンダー・メサという鉱山で栄える架空の町を中心に全体が1つのテーマで構成されているのが特徴で、アメリカ河を航行する2つの蒸気船に乗るための「サンダー・メサの蒸気船乗り場」や、お化け屋敷のライドアトラクション「ファントム・マナー」などがあり、これらの背景ストーリーも繋がっている。

ファンタジーランド[編集]

西洋のおとぎ話をテーマにしたテーマランド。園内のシンボル「眠れる森の美女の城」はここに存在する。『ピノキオ』、『白雪姫』、『ふしぎの国のアリス』等、往年のディズニー作品をモチーフにしたアトラクションが多い。多くのアトラクションが東京ディズニーランドのファンタジーランドと共通するが、ショップやレストランのある町並みがヨーロッパ各地の伝統的な町並みを忠実に再現したものとなっており、メルヘンチックさよりもリアルさを感じさせるところがある。

東京にはないアトラクションとしては、「アリスのキュリアスラビリンス」「ケイシージュニアのサーカストレイン」「おとぎの国のカナルボート」などがある。

ディスカバリーランド[編集]

ディスカバリーランドは、ディズニーランド・パリのみに存在するテーマランドで、他のディズニーパークにおけるトゥモローランドに相当する。トゥモローランドが「人々の夢見る未来の世界や、最先端の科学技術をテーマにした世界」をテーマにしているのに対し、「過去の人が見た未来の世界」をテーマとしている。具体的にはジュール・ベルヌや、H.G・ウェルズの空想世界をテーマにしたものであり、「海底二万マイル」や「地底探検」、「タイム・マシン」「透明人間」「宇宙戦争」など、両著者のクラシックSF小説がモチーフになっている。建物のデザイン等もトゥモローランドの白やブルーを基調としたもから、青緑色や金色と言ったクラシック要素と未来要素が融合したものに変更されている。

アトラクションはトゥモローランドと共通のものが多いが、「スペース・マウンテン:ミッションⅡ」や、「ノーチラス号のミステリー」など、ここでしか見られないアトラクションもある。

エンターテイメント[編集]

クリスマスパレード
クリスマスパレード
夜景(クリスマスバージョン)

デイパレードおよびナイトタイムキャッスルショーが行われている。東京ディズニーランドと同様、ハロウィーンやクリスマスなどの季節限定のパレードやショーも行われる。

  • ディズニー・ドリームス
  • ディズニー・マジック・オン・パレード

交通機関[編集]

ディズニーランドを含むディズニーランド・パリの最寄り駅は、高速郊外鉄道RER、及びTGVLGV東連絡線上にあるマルヌ=ラ=ヴァレ=シェシー駅である。パリ市内からはRER A線が乗り入れ、TGV駅にはTGVの他に、タリスユーロスターも1日に数往復停車する。

外部リンク[編集]

Template:ディズニーランド・パリの施設

  1. ^ ムーギー・キム (2013年4月17日). “なぜ仏ディズニーランドは儲からないのか?”. 東洋経済オンライン. http://toyokeizai.net/articles/-/13695 2014年10月13日閲覧。 
  2. ^ “2012年テーマパーク訪問者数、世界トップ10”. AFPBB News. (2013年6月23日). http://www.afpbb.com/articles/-/2952487 2014年10月13日閲覧。 
  3. ^ Inti Landauro (2014年10月6日). “パリのディズニーランド、入場者数減少で米親会社が救済へ”. ウォール・ストリート・ジャーナル. http://jp.wsj.com/news/articles/SB12645916890387823719904580198121695840614 2014年10月13日閲覧。