ジーナフォンテン

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ジーナフォンテン[1][2]
欧字表記 Gina Fontaine[1][2]
品種 サラブレッド[1]
性別 牝[1][2]
毛色 栗毛[1]
生誕 1998年4月19日（26歳）[1][2]
抹消日 2006年7月19日(NAR)[3]
父 ベストタイアップ[1][2]
母 ジュピターガール[1][2]
母の父 パークリージェント[1][2]
生国 日本の旗 日本（北海道登別市）[1]
生産者 登別上水牧場[1][2]
馬主 吉橋計[1]
調教師 小国忍（上山）
→山浦武（船橋）
→戸田博文（美浦）
→熊坂光広（船橋）
競走成績
生涯成績 38戦13勝[1]
地方：33戦13勝
中央：5戦0勝
獲得賞金 2億1682万円9000円[1]
勝ち鞍
GII 第49回エンプレス杯 2003年
GIII 第6回スパーキングLC 2002年
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ジーナフォンテン (欧字表記: Gina Fontaine) は、日本で生産・調教された競走馬、繁殖牝馬。2003年の第49回エンプレス杯、2002年の第6回スパーキングレディーカップの勝ち馬である。

産駒に2021年川崎記念、かしわ記念などを制したカジノフォンテンがいる。

経歴[編集]

現役時代[編集]

上山競馬場の小国忍厩舎に入厩し、2000年7月のデビューから重賞2勝（第26回若葉賞・第26回若駒賞）を含む5連勝を飾る。続いて中央競馬の1000万下条件戦にも挑戦した[4]。

2002年に船橋競馬場の山浦武厩舎へ転厩。2002年7月に川崎競馬場で行われた第6回スパーキングレディーカップに優勝して交流重賞を初制覇した[4]。その後10月の第48回クイーン賞（船橋競馬場）でビーポジティブの2着[5]、翌2001年1月の第52回川崎記念（川崎競馬場）でカネツフルーヴの3着に入る[6]などしたのち、2月の第49回エンプレス杯（川崎競馬場）で交流重賞2勝目を挙げた[7][4]。

2004年5月に美浦トレーニングセンターの戸田博文厩舎に転厩、中央所属となった[8]。しかし転入初戦の第21回東海ステークスで12着に終わるなど結果を残せず、船橋へ復帰（熊坂光広厩舎へ転厩）した。

復帰後は4戦目となる2005年2月の第41回報知グランプリカップ（船橋競馬場）でエンプレス杯以来2年ぶりの勝利を挙げ[9]、11月の第2回TCKディスタフ（大井競馬場）にも勝って重賞6勝とした[10]。

その後2006年4月に開催された第10回マリーンカップ（船橋競馬場）でグラッブユアハートの2着（レマーズガールと同着）となり[11]、次走に第10回スパーキングレディーカップを目指して調整されていたが現役引退が発表された[12]。

引退後[編集]

引退後は、生まれ故郷の登別上水牧場で繁殖生活に入った[12]。産駒は主に地方競馬で走り、5番仔となったカジノフォンテンは2021年の川崎記念、かしわ記念の勝ち馬となった。カジノフォンテンの活躍にはジーナフォンテンの上山競馬場時代の関係者からも喜びの声が上がった[13]。

2021年に繁殖牝馬を引退し（用途変更）[2]、功労馬として余生を送る。2022年より引退名馬繋養展示事業の対象馬となった。

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[14]およびnetkeiba.com[15]、keiba.go.jp[3]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 格 馬場・距離
（馬場状態） 		頭数 枠番 馬番 オッズ
（人気） 		着順 タイム
（上がり3F） 		着差 騎手 斤量
[kg] 		1着馬（2着馬） 馬体重
[kg]
2000.07.11 上山 JRA認定 A3 ダ1250m（良） 8 8 8 1.1（1人） 1着 1:22.6 -1.2 小国博行 53 （ワタリサンサン） 470
0000.08.17 上山 3歳A1 ダ1300m（良） 6 4 4 1.8（1人） 1着 1:26.7 -0.5 小国博行 53 （バンブーレインボー） 470
0000.09.17 上山 若葉賞 重賞 ダ1500m（稍） 9 3 3 2.0（1人） 1着 1:38.9 -0.2 小国博行 54 （アローゼファー） 468
0000.10.29 上山 若駒賞 重賞 ダ1700m（稍） 9 1 1 1.3（1人） 1着 1:53.5 -0.8 小国博行 54 （アローゼファー） 477
2001.09.04 上山 B2イ ダ1500m（重） 10 6 6 1.9（1人） 1着 1:38.2 -0.6 小国博行 54 （ドラマチックアーツ） 485
0000.10.14 新潟 姫川特別 1000万下 芝2000m（良） 9 2 2 11.3（7人） 3着 1:59.7（35.4） 0.6 小国博行 53 エリモコンコルド 486
0000.11.18 福島 ラジオ福島賞 1000万下 芝1800m（良） 14 3 4 4.2（1人） 6着 1:49.6（36.1） 0.9 小国博行 53 アグネスストーム 482
0000.12.08 中山 3歳上1000万下 芝1600m（良） 16 4 7 16.8（6人） 10着 1:34.8（35.0） 0.7 小国博行 53 レディミューズ 474
2002.01.04 船橋 かりゅう特別 B3二 ダ1700m（良） 14 6 10 2.0（1人） 1着 1:49.5（39.7） -0.8 張田京 53 （ヤマタイセイ） 480
0000.02.27 船橋 フレンドリーレイン特別 B2B3
JRA500万下 		ダ1700m（良） 14 2 2 4.0（2人） 1着 1:47.9（39.0） -0.2 張田京 54 （カインドティンバー） 510
0000.03.22 大井 爽春賞 B1三B2一 ダ1790m（良） 12 8 11 2.2（1人） 1着 1:53.0（37.7） -0.1 張田京 54 （カゼノムサシ） 497
0000.04.17 船橋 マリーンC GIII ダ1600m（良） 11 1 1 - （5人） 4着 1:41.3（39.5） 0.9 張田京 54 プリエミネンス 493
0000.05.07 船橋 エメラルド特別 A2 ダ1600m（稍） 5 2 2 - （3人） 2着 1:39.8（38.3） 0.5 張田京 52 ベルモントアクター 491
0000.06.11 船橋 万緑特別 A2 ダ1700m（良） 7 4 4 1.1（1人） 1着 1:47.6（38.2） -0.6 張田京 53 （カミスドリーム） 491
0000.07.11 川崎 スパーキングレディーC GIII ダ1600m（重） 12 7 10 5.6（3人） 1着 1:41.6（39.4） -0.0 張田京 54 （アインアイン） 477
0000.10.02 船橋 クイーン賞 GIII ダ1800m（重） 12 2 2 - （2人） 2着 1:51.3（38.4） 0.7 張田京 55 ビーポジティブ 491
0000.12.11 大井 ファーストレディー賞 G3 ダ1790m（不） 12 8 11 - （3人） 3着 1:51.9（38.0） 0.6 張田京 57 ネームヴァリュー 486
2003.01.29 川崎 川崎記念 GI ダ2100m（稍） 9 6 6 - （6人） 3着 2:15.5（40.5） 0.7 張田京 54 カネツフルーヴ 490
0000.02.26 川崎 エンプレス杯 GII ダ2100m（稍） 10 6 6 7.4（3人） 1着 2:16.3（37.2） -0.4 内田博幸 55 （ビーポジティブ） 491
0000.04.28 船橋 マリーンC GIII ダ1600m（良） 11 6 7 - （4人） 2着 1:40.1（37.9） 0.1 張田京 56 ラヴァリーフリッグ 498
0000.05.28 大井 大井記念 G2 ダ2600m（良） 15 1 2 - （3人） 4着 2:50.6（38.5） 1.6 佐藤隆 56 ネームヴァリュー 491
0000.12.10 船橋 京成盃Gマイラーズ G3 ダ1600m（良） 10 8 9 - （4人） 2着 1:40.5（39.5） 0.9 張田京 55 エスプリシーズ 499
2004.02.26 川崎 エンプレス杯 GII ダ2100m（良） 14 6 9 - （2人） 3着 2:17.4（40.2） 0.7 張田京 55 レマーズガール 499
0000.03.24 船橋 ダイオライト記念 GII ダ2400m（不） 14 4 5 - （7人） 3着 2:31.4（39.7） 1.2 張田京 54 ミツアキタービン 506
0000.05.23 中京 東海S GII ダ2300m（良） 16 6 12 43.6（9人） 12着 2:27.8（39.9） 4.1 小牧太 56 アンドゥオール 494
0000.06.12 東京 ブリリアントS OP ダ2100m（稍） 14 4 6 76.2（12人） 13着 2:12.4（38.5） 3.3 吉田豊 54 メイショウキオウ 496
0000.07.20 川崎 スパーキングレディーC GIII ダ1600m（良） 14 4 5 - （5人） 7着 1:41.6（39.6） 0.6 張田京 57 グラッブユアハート 498
0000.12.15 船橋 クイーン賞 GIII ダ1800m（良） 14 3 3 - （5人） 5着 1:54.5（39.0） 1.0 張田京 56 レマーズガール 511
2005.01.19 大井 TCK女王盃 GIII ダ1800m（良） 14 7 11 - （8人） 3着 1:52.9（38.1） 0.2 張田京 56 レマーズガール 513
0000.02.09 川崎 エンプレス杯 GII ダ2100m（稍） 12 4 4 - （4人） 8着 2:16.2（39.8） 1.0 張田京 56 プルザトリガー 519
0000.02.23 船橋 報知グランプリC G3 ダ1800m（稍） 12 2 2 12.3（4人） 1着 1:52.4（38.6） -0.6 張田京 55 （ベルモントソレイユ） 502
0000.04.06 大井 マイルグランプリ G2 ダ1600m（良） 13 7 12 - （7人） 4着 1:38.6（37.9） 0.8 佐藤隆 55 ナイキアディライト 501
0000.06.07 大井 大井記念 G2 ダ2600m（良） 16 2 4 - （1人） 7着 2:48.6（39.2） 1.2 張田京 56 ケージーチカラ 494
0000.07.06 川崎 スパーキングレディーC GIII ダ1600m（不） 14 5 8 - （5人） 13着 1:43.2（42.2） 2.6 内田博幸 57 トーセンジョウオー 504
0000.11.03 大井 TCKディスタフ G3 ダ1800m（良） 15 3 5 21.0（9人） 1着 1:52.9（38.2） -0.6 佐藤隆 58 （アイチャンルック） 494
2006.02.15 船橋 報知グランプリC G3 ダ1800m（良） 11 7 8 - （3人） 4着 1:55.2（38.2） 1.4 佐藤隆 55 ナイキアディライト 494
0000.02.22 川崎 エンプレス杯 GII ダ2100m（重） 13 4 4 - （6人） 5着 2:15.8（38.9） 0.8 佐藤隆 56 ローレルアンジュ 492
0000.04.05 船橋 マリーンC GIII ダ1600m（不） 14 3 4 - （7人） 2着 1:38.3（37.2） 0.1 佐藤隆 56 グラッブユアハート 504

繁殖成績[編集]

生年 馬名 性 毛色 父馬 厩舎 馬主 戦績
2008年 ヴィータフォンテン 牝 栗毛 ゴーカイ 船橋・佐藤厚弘 吉橋計 23戦0勝（引退）
2009年 （不受胎）
2010年 ベストフォンテン 牡 鹿毛 美浦・高橋裕
→船橋・佐藤厚弘
→船橋・山下貴之
→笠松・法理勝弘		 吉橋計 56戦1勝（引退）
2011年 ランディフォンテン 牡 鹿毛 大井・井上弘之 吉橋計 11戦0勝（引退）
2012年 （不受胎） リンカーン
2013年 ジョージフォンテン 牡 鹿毛 美浦・高橋裕
→笠松・法理勝弘
→船橋・波多野健
→金沢・奥高平		 吉橋計
→吉橋興生		 114戦12勝（引退）
2014年 （不受胎） ケイムホーム
2015年 （流産） カジノドライヴ
2016年 カジノフォンテン 牡 栗毛 船橋・山下貴之 吉橋興生 34戦12勝
川崎記念（JpnI、2021年）
かしわ記念（JpnI、2021年）（現役）
2017年 （不受胎） フェノーメノ
2018年 ベガスフォンテン 牝 栗毛 カジノドライヴ 船橋・山下貴之
→船橋・矢内博
→船橋・山下貴之
→船橋・玉井昇 		吉橋興生 13戦3勝（現役）
2019年 （種付けせず）
2020年 （不受胎） キンシャサノキセキ
2021年 （不受胎） アニマルキングダム
2022年 （種付けせず）
  • 2024年2月27日現在

出典：JBISサーチ[16]、JAIRS[2]


血統表[編集]

ジーナフォンテンの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 ノーザンテースト系
 [§ 2]
父

ベストタイアップ
1992 鹿毛
父の父
アンバーシャダイ
1977 鹿毛 		*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*クリアアンバー Ambiopoise
One Clear Call
父の母
*ミスタイモア
1977 黒鹿毛 		Sham Pretense
Sequoia
Bend an Oar Never Bend
Up Oars
母

ジュピターガール
1989 栗毛 		*パークリージェント
1981 鹿毛 		Vice Regent Northern Dancer
Victoria Regina
Miss Attractive Victoria Park
Nice Princess
母の母
ダイナショール
1982 栗毛 		*ディクタス Sanctus
Doronic
*ギルバーツガール Klairon
*クンバヤ
母系(F-No.) 23号族(FN:23-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer S4×M4、Victoria Park M4×S5、Victoriana M5×M5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ[17]およびnetkeiba.com[18]
  2. ^ netkeiba.com[18]
  3. ^ JBISサーチ[1]およびnetkeiba.com[18]
  4. ^ JBISサーチ[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “ジーナフォンテン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年4月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j “ジーナフォンテン（ＪＰＮ）”. インターネット血統書データベースサービス. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2023年4月23日閲覧。
  3. ^ a b “ジーナフォンテン”. 地方競馬全国協会. 2021年2月10日閲覧。
  4. ^ a b c あもあもだいち (2021年3月3日). “【エンプレス杯】川崎記念を勝ったカジノフォンテン、その母であるジーナフォンテンが勝った重賞とは！？”. ラブすぽ. 株式会社日本文芸社. 2023年5月7日閲覧。
  5. ^ “ビーポジティブ、クイーン賞制覇！ | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2002年10月2日). 2023年5月7日閲覧。
  6. ^ “カネツフルーヴ、川崎記念制覇! | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2003年1月29日). 2023年5月7日閲覧。
  7. ^ 吉川彰彦 (2003年3月3日). “ジーナの逆転”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年5月7日閲覧。
  8. ^ “交流重賞2勝のジーナフォンテン、中央入り | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2004年5月10日). 2023年5月7日閲覧。
  9. ^ “報知グランプリC、ジーナフォンテン復活 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2005年2月23日). 2023年5月7日閲覧。
  10. ^ “TCKディスタフ、ジーナフォンテン抜け出す | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2005年11月3日). 2023年5月7日閲覧。
  11. ^ “マリーンC、グラッブユアハートが重賞5勝目 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2006年4月5日). 2023年5月7日閲覧。
  12. ^ a b “ジーナフォンテンが引退、繁殖入り | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2006年6月26日). 2023年5月7日閲覧。
  13. ^ “ゆかりの馬「カジノフォンテン」、川崎記念Ｖ　かみのやま競馬で活躍、ジーナフォンテンの子”. やまがたニュースオンライン. 株式会社山形新聞社 (2021年2月8日). 2021年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月7日閲覧。
  14. ^ “ジーナフォンテン 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年2月4日閲覧。
  15. ^ “ジーナフォンテンの競走成績”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2021年2月4日閲覧。
  16. ^ “繁殖牝馬情報：牝系情報｜ジーナフォンテン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年4月22日閲覧。
  17. ^ “血統情報：5代血統表｜ジーナフォンテン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年1月27日閲覧。
  18. ^ a b c “ジーナフォンテンの血統表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2021年1月27日閲覧。

外部リンク[編集]

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